英国の推理作家アガサ・クリスティーを読む順番と著作一覧のまとめです。クリスティー作品のほとんどは、順番を気にせず気になった作品から読むことができますが、一部、順番のある作品もあります。
ポアロシリーズ
名探偵エルキュール・ポアロが登場する作品は、『スタイルズ荘の怪事件』を読んでから『カーテン』を読むとちょっと楽しみが増えるかもしれません。この2作品以外は特に順番はありませんので、気になった作品から読むことができます。なお、ポアロシリーズの読む順番についてはショート動画でも紹介しています!
最初に読みたい作品
特にこだわりがない場合は『スタイルズ荘の怪事件』がオススメです。この作品はアガサ・クリスティーのデビュー作であり、ポアロ初登場の作品でもあります!
著作一覧
アガサ・クリスティの小説を長編と短編にわけてまとめます。
長編
長編作品は全部で66作品あります。シリーズ作品としては、エルキュール・ポワロシリーズがもっとも多く33作品となっています。次いでミス・マープルシリーズが11作品、バトル警視とトミーとタペンスのシリーズがそれぞれ4作品ずつ、残りの13作品はシリーズ外(単発)作品となっています。
順番 | 刊行年 | タイトル | シリーズ | 映像化 |
---|---|---|---|---|
1 | 1920年 | スタイルズ荘の怪事件 | ポワロ | ドラマ |
2 | 1922年 | 秘密機関 | トミー&タペンス | |
3 | 1923年 | ゴルフ場殺人事件 | ポワロ | ドラマ |
4 | 1924年 | 茶色の服の男 | シリーズ外 | |
5 | 1925年 | チムニーズ館の秘密 | バトル警視 | |
6 | 1926年 | アクロイド殺し | ポワロ | ドラマ |
7 | 1927年 | ビッグ4 | ポワロ | ドラマ |
8 | 1928年 | 青列車の秘密 | ポワロ | ドラマ |
9 | 1929年 | 七つの時計 | バトル警視 | |
10 | 1930年 | 牧師館の殺人 | マープル | ドラマ |
11 | 1931年 | シタフォードの秘密 | シリーズ外 | ドラマ |
12 | 1932年 | エンドハウスの怪事件 | ポワロ | ドラマ |
13 | 1933年 | エッジウェア卿の死 | ポワロ | ドラマ |
14 | 1934年 | オリエント急行の殺人 | ポワロ | ドラマ |
15 | 1934年 | なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? | シリーズ外 | ドラマ |
16 | 1934年 | 三幕の殺人 | ポワロ | ドラマ |
17 | 1935年 | 雲をつかむ死 | ポワロ | ドラマ |
18 | 1936年 | ABC殺人事件 | ポワロ | ドラマ |
19 | 1936年 | メソポタミヤの殺人 | ポワロ | ドラマ |
20 | 1936年 | ひらいたトランプ | ポワロ バトル警視 |
ドラマ |
21 | 1937年 | もの言えぬ証人 | ポワロ | ドラマ |
22 | 1937年 | ナイルに死す | ポワロ | ドラマ |
23 | 1938年 | 死との約束 | ポワロ | ドラマ |
24 | 1938年 | ポワロのクリスマス | ポワロ | ドラマ |
25 | 1939年 | 殺人は容易だ | バトル警視 | ドラマ |
26 | 1939年 | そして誰もいなくなった | シリーズ外 | あらすじ |
27 | 1940年 | 杉の柩 | ポワロ | ドラマ |
28 | 1940年 | 愛国殺人 | ポワロ | ドラマ |
29 | 1941年 | 白昼の悪魔 | ポワロ | ドラマ |
30 | 1941年 | NかMか | トミー&タペンス | |
31 | 1942年 | 書斎の死体 | マープル | ドラマ |
32 | 1943年 | 五匹の子豚 | ポワロ | ドラマ |
33 | 1943年 | 動く指 | マープル | ドラマ |
34 | 1944年 | ゼロ時間へ | バトル警視 | ドラマ |
35 | 1945年 | 死が最後にやってくる | シリーズ外 | |
36 | 1945年 | 忘られぬ死 | シリーズ外 | |
37 | 1946年 | ホロー荘の殺人 | ポワロ | ドラマ |
38 | 1948年 | 満潮に乗って | ポワロ | ドラマ |
39 | 1949年 | ねじれた家 | シリーズ外 | |
40 | 1950年 | 予告殺人 | マープル | ドラマ |
41 | 1951年 | バグダッドの秘密 | シリーズ外 | |
42 | 1952年 | マギンティ夫人は死んだ | ポワロ | ドラマ |
43 | 1952年 | 魔術の殺人 | マープル | ドラマ |
44 | 1953年 | 葬儀を終えて | ポワロ | ドラマ |
45 | 1953年 | ポケットにライ麦を | マープル | ドラマ |
46 | 1954年 | 死への旅 | シリーズ外 | |
47 | 1955年 | ヒッコリー・ロードの殺人 | ポワロ | ドラマ |
48 | 1956年 | 死者のあやまち | ポワロ | ドラマ |
49 | 1957年 | パディントン発4時50分 | マープル | ドラマ |
50 | 1958年 | 無実はさいなむ | シリーズ外 | ドラマ |
51 | 1959年 | 鳩のなかの猫 | ポワロ | ドラマ |
52 | 1961年 | 蒼ざめた馬 | シリーズ外 | ドラマ |
53 | 1962年 | 鏡は横にひび割れて | マープル | ドラマ |
54 | 1963年 | 複数の時計 | ポワロ | ドラマ |
55 | 1964年 | カリブ海の秘密 | マープル | ドラマ |
56 | 1965年 | バートラム・ホテルにて | マープル | ドラマ |
57 | 1966年 | 第三の女 | ポワロ | ドラマ |
58 | 1967年 | 終りなき夜に生れつく | シリーズ外 | ドラマ |
59 | 1968年 | 親指のうずき | トミー&タペンス | ドラマ |
60 | 1969年 | ハロウィーン・パーティー | ポワロ | ドラマ |
61 | 1970年 | フランクフルトへの乗客 | シリーズ外 | |
62 | 1971年 | 復讐の女神 | マープル | ドラマ |
63 | 1972年 | 象は忘れない | ポワロ | ドラマ |
64 | 1973年 | 運命の裏木戸 | トミー&タペンス | |
65 | 1975年 | カーテン | ポワロ | ドラマ |
66 | 1976年 | スリーピング・マーダー | マープル | ドラマ |
映像化の項目のリンク先は、デヴィッド・スーシェ主演の海外ドラマ「名探偵ポワロ」やジェラルディン・マクイーワンおよびジュリア・マッケンジー主演のドラマ「ミス・マープル」のあらすじなどをまとめた記事となっています。
短編
短編集として早川書房で刊行されている作品は、14あります。未収録作品は「ポワロとレガッタ」や「グリーンショアの阿房宮」などのわずかな作品となっています。
順番 | 刊行年 | タイトル | シリーズ | 映像化 |
---|---|---|---|---|
1 | 1924年 | ポワロ登場 | ポワロ | |
2 | 1929年 | おしどり探偵 | トミー&タペンス | |
3 | 1930年 | 謎のクィン氏 | クィン | |
4 | 1932年 | 火曜クラブ | ミス・マープル | |
5 | 1933年 | 死の猟犬 | シリーズ外 | |
6 | 1933年 | リスタデール卿の謎 | シリーズ外 | |
7 | 1934年 | パーカー・パイン登場 | パーカー | |
8 | 1937年 | 死人の鏡 | ポワロ | |
9 | 1939年 | 黄色いアイリス | ポワロ ミス・マープル パーカー |
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10 | 1947年 | ヘラクレスの冒険 | ポワロ | |
11 | 1950年 | 愛の探偵たち | ポワロ ミス・マープル クィン |
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12 | 1960年 | クリスマス・プディングの冒険 | ポワロ ミス・マープル |
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13 | 1961年 | 教会で死んだ男 | ポワロ ミス・マープル |
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14 | 1997年 | マン島の黄金 |
トミーとタペンスシリーズ
トミーとタペンスシリーズ(トーマス・ベレズフォードとプルーデンス・ベレズフォードが主人公の作品)は別のページにまとめています。
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