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ミス・マープル推理ドラマ

ゼロ時間へ|ミス・マープル11【あらすじ・ネタバレ解説】

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「ゼロ時間へ」のあらすじと真相、原作小説との違い、考察、感想などをまとめています。ドラマ版ミス・マープルシリーズの第11話(S3E3)です。ある屋敷に先妻と後妻が集まり、嫌な雰囲気漂う中、弁護士が完全犯罪を成し遂げた人物について話し始めます。

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あらすじ

カミーラ・トレシリアン夫人の屋敷にネヴィル・ストレンジと現妻のケイ・ストレンジと元妻のオードリー・ストレンジがやって来る。ケイとオードリーは、当然、仲がよいということはなく、険悪な雰囲気が屋敷内に漂う。夜を迎え、屋敷に弁護士のトリーヴスやカミーラの学生時代の友人であるミス・マープルも集まり、一同は楽しいひと時を過ごしていた。するとトリーヴスがある子供の話をする。その子供は矢で友達を殺してしまったのだが、事故と判断され罪を免れたという。トリーヴスは計画殺人を疑っており、その子供には体にある特徴があるという。そんな話をしたトリーヴスだったが、特徴について詳しく語らぬまま、その日はお開きになってしまう。そして翌朝、トリーヴスの死体が発見される。

登場人物とキャスト

主な登場人物とキャストをまとめます。

名前 キャスト 説明
ミス・マープル
Miss Marple
ジェラルディン・マクイーワン
Geraldine McEwan
老婦人の名探偵
スケッチ旅行中
カミーラ・トレリシアン
Lady Tressilian
アイリーン・アトキンス
Eileen Atkins
資産家
マープルの旧友
ネヴィル・ストレンジ
Nevile Strange
グレッグ・ワイズ
Greg Wise
テニス選手
被後見人
オードリー・ストレンジ
Audrey Strange
サフロン・バロウズ
Saffron Burrows
ネヴィルの先妻
トマス・ロイド
Thomas Royde
ジュリアン・サンズ
Julian Sands
オードリーのいとこ
ケイ・ストレンジ
Kay Strange
ゾーイ・タッパー
Zoë Tapper
ネヴィルの現妻
テッド・ラティマー
Ted Latimer
ポール・ニコルズ
Paul Nicholls
ケイの男友達
メアリー・アルディン
Mary Aldin
ジュリー・グラハム
Julie Graham
トレシアンのいとこ
フレデリック・トリーヴス
Frederick Treves
トム・ベイカー
Tom Baker
弁護士
心臓が悪い
バレット
Barrett
アメルダ・ブラウン
Amelda Brown
メイド
マラード
Mallard
アラン・デイヴィス
Alan Davies
警視
ティッピング
Tipping
ベン・メイエス
Ben Meyjes
刑事
マラード警視の部下

解説

トリーヴスは心臓が悪かったにも関わらず、宿泊していたホテルで階段を使ったため、亡くなりました。ホテルにはエレベーターがありましたが、故障中の札がかかっていました。しかし、実際に故障していたわけではありませんでした。

トリーヴスの死に明確な事件性はありませんでしたが、その後、カミーラ・トレリシアン夫人が殺され、警察の捜査が始まります。最も疑わしいのはネヴィル・ストレンジで、いくつかの証拠が残っていました。まず、カミーラが死んだ寝室にネヴィルのゴルフクラブが落ちており、クラブにはカミーラの血痕とネヴィルの指紋が付着していました。さらに、血が付いたネヴィルの上着も発見されます。ネヴィルには遺産相続という動機もあり、ネヴィルが犯人としか思えない状況になります。

しかし、ネヴィルにはアリバイがありました。カミーラが死んだ日の夜、ネヴィルはカミーラと言い争いになっていますが、そのすぐあとに、ボートで海を渡ってホテルに行っています。屋敷から出るところをメイドが目撃しており、直後にメイドはカミーラの生きた姿をみています。

以上のことから、ネヴィルが誰かにはめられたと考えられるようになります。ゴルフクラブが真犯人が残した偽の凶器だったらしく、本当の凶器は暖炉の前に立てられた取っ手でした。カミーラが右側頭部を殴られていたことから犯人は左利きと推測され、あるバルコニーから犯行に使われたと思しき手袋も発見されます。左利きかつ手袋の持ち主らしき人物はオードリーで、彼女こそが真犯人だと推理されることになります。

オードリーはネヴィルと離婚していますが、カミーラの遺産は彼女が受け取ることになっていました。決して裕福とはいえない暮らしだったオードリーには、十分な動機があるといえます。最終的に、警察はオードリーを連行することになります。

トリーヴスが話していた矢の事件も、オードリーが犯人なのかもしれません。彼女は耳に傷を負っており、これが身体的な特徴といえます。

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ネタバレ

カミーラ・トレリシアン夫人を殺害したのはネヴィル・ストレンジでした。彼は一度ボートで海を渡った後、泳いで引き返し、犯行に及びました。ネヴィルは右利きですが、バックハンドで被害者の右側頭部を殴っています。寝室のベルを鳴らしたのはネヴィル自身で、これにより、現れたメイドをアリバイの証人にしています。

あえて自分に疑いが向くような証拠を現場に残し、最終的には、オードリーに罪をなすりつけようとしました。ネヴィルはオードリーに捨てられたことを相当恨んでおり、本当の目的はオードリーを絞首台に送ることにありました。なお、生臭い匂いがしたというのは、ネヴィルが泳いだことを示唆しています。

矢の事件の犯人もネヴィルで、故障中の札を出したのもネヴィルです。身体的な特徴は小指の長さであって、これはケイが夕食時に話していました。

トマスの兄であるエイドリアンは事故だと考えられていたようですが、実際はネヴィルによる他殺でした。当時、ネヴィルはオードリーと結婚していましたが、エイドリアンがオードリーを連れて逃げ出そうとしたため、ネヴィルはエイドリアンを殺しました。ネヴィルは異常な性格の持ち主で、このことに気付いたオードリーはネヴィルから離れようとしていました。

結末

オードリーはトマスと結ばれることになります。ミス・マープルがスケッチしていたのは、並んだ二人の姿でした。

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原作とドラマの違い

原作小説はバトル警視が登場するシリーズですので、ミス・マープルは登場しません。ドラマでは概ねマラードがバトル警視の役割を担っていますが、ノブやベルのトリックに気付く点など、推理に関してはマープルに割り振られています。

バトル警視が登場しないという点以外に、小説は倒叙形式(犯行計画が最初にわかる書き方)になっているという違いもあります。この点を除くと、ストーリーや事件の結末、トリックなどは原作小説もドラマも同じ内容になっており、雑誌を巡るいざこざや、謎解きが船の上で行われることなど、ドラマは原作を忠実に再現しているといえます。なお、原作には自殺しそこねたマクハンターという人物が登場し、彼がオードリーの飛び込み自殺を止めます。

感想

前の妻と今の妻に親友になってほしい、とか言ってましたが、だいぶ無理そうでした。そういう関係になることもあるかもしれませんが、なってくれと頼まれてなるようなものでもない気がします。

考察

小説は倒叙で描かれており、ドラマはその内容を忠実に再現しているため、証拠に関する描写が多くなっていると考えられます。

まとめ

 ミス・マープル「ゼロ時間へ」について、あらすじ、真相、ドラマと原作の違い、感想などをご紹介しました。

犯人

  • ネヴィル・ストレンジ
    Nevile Strange
    あえて自分自身に不利な証拠を残し、自分に疑いが向くようにした。実はバレバレだったらしく、刑事も探偵も、裏でクスクスと笑っていたらしい。探偵達の言葉がどこまで本当かはわからないが、ひどく侮辱されたために、本性を表してしまう。

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