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名探偵ポワロ

カーテン|あらすじ・ネタバレ・登場人物・キャスト・相関図【ポワロ70】

5.0
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「カーテン ポワロ最後の事件」のあらすじ、登場人物とキャスト、相関図、真相、考察、感想などをまとめています。ドラマ名探偵ポワロシリーズの最終話です。原作小説も、ポアロシリーズの完結編となっています。物語は、アーサー・ヘイスティングス大尉がポワロの招待でスタイルズ荘に訪れる場面から始まります。

Curtain: Poirot’s Last Case
項目 内容
シーズン 13
エピソード 5(最終話)
長さ 1時間29分
放送日(英国) 2013年11月13日(水)
放送日(日本) 2014年10月6日(月)
原作者 アガサ・クリスティー
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あらすじ

ヘイスティングス大尉はポワロに招かれてスタイルズ荘を訪れる。ポワロはスタイルズ荘に滞在し、ある人物を追っているようだった…。その人物の名前を伏せたままポワロは再会したヘイスティングス大尉に調査を依頼する。足腰の弱ったポワロは車椅子で生活しており、自由に身動きがとれない状態だった。そんな中、スタイルズ荘のオーナーであるラトレル夫妻の妻デイジーが、夫のトビーに撃たれるという事故が発生する。

スタイルズ荘には大尉の娘であるジュディス・ヘイスティングスも滞在していた。娘を気に掛ける大尉は、ジュディスと親しくしているアラートン少佐の悪い噂を耳にしてしまう。ジュディスと少佐の関係が気になるヘイスティングス大尉は、二人の関係を探り、どこかへ駆け落ちするような会話を聞いてしまう。一方、その頃、スタイルズ荘の宿泊客であるバーバラ・フランクリンがコーヒーに入れられた毒によって死亡する。ポワロはバーバラの死が自殺だったと公の場で口にするのだが、ヘイスティングス大尉にとってはそれは明らかな嘘だった。

登場人物とキャスト

主な登場人物とキャストをまとめます。

名前 キャスト 説明
エルキュール・ポワロ
Hercule Poirot
デヴィッド・スーシェ
David Suchet
名探偵
スタイルズ荘で暮らす
ヘイスティングス大尉
Captain Hastings
ヒュー・フレイザー
Hugh Fraser
ポワロの親友
ジュディス・ヘイスティングス
Judith Hastings
アリス・オル=ユーイング
Alice Orr-Ewing
大尉の娘
フランクリン博士
Doctor Franklin
ショーン・ディングウォール
Shaun Dingwall
ジョン。博士
ジュディスを助手にしている
バーバラ・フランクリン
Barbara Franklin
アンナ・マデリー
Anna Madeley
ジョンの妻
クレイブン
Nurse Craven
クレア・キーラン
Claire Keelan
バーバラの看護師
ウィリアム・ボイド・キャリントン
Sir William Boyd Carrington
フィリップ・グレニスター
Philip Glenister
準男爵
バーバラの友人
アラートン
Major Allerton
マシュー・マクナルティ
Matthew McNulty
宿泊客の一人
少佐
スティーブン・ノートン
Stephen Norton
エイダン・マカードル
Aidan McArdle
宿泊客の一人
落ち着きない雰囲気
エリザベス・コール
Elizabeth Cole
ヘレン・バクセンデール
Helen Baxendale
宿泊客の一人
ピアノを弾いていた女性
トービー・ラトレル
Colonel Toby Luttrell
ジョン・スタンディング
John Standing
スタイルズ荘の経営者
大佐
デイジー・ラトレル
Daisy Luttrell
アン・リード
Anne Reid
スタイルズ荘の経営者
トービーの妻
カーティス
Curtis
アダム・イングランド
Adam Englander
ポワロの新しい使用人
ジョージ
George
デイビット・イェランド
David Yelland
ポワロの元執事

相関図

主な登場人物はスタイルズ荘のオーナー夫妻と宿泊客です。過去の事件が登場するため、ややこしくなりますが、実際の登場人物はそれほど多くありません。

「カーテン・ポワロ最後の事件」の登場人物相関図

過去の事件として主に登場するのが、リッチーフィルド事件とフリーダ・クレイ事件です。リッチーフィルドの事件にはピアノを弾いていたエリザベス・コールという女性が、フリーダ・クレイの事件にはバーバラの使用人であるクレイブンが関係しています。

事件概要

ポワロがXを追っています。誰なのかは教えてくれません。Xの正体がわからぬまま、スタイルズ荘で様々な事件が発生し、過去の事件についても語られます。

最初に発生したのが、スタイルズ荘のオーナーであるトービー・ラトレルが妻のデイジーを誤って撃ってしまった事件です。事故だと判断されているようですが、トービーがデイジーに宿泊客の前で侮辱されていたのは事実です。このとき、宿泊客の一人であるノートンが、大きな声でデイジーを避難しています。

次に発生するのが、ヘイスティングス大尉の殺人未遂です。大尉はジュディスとアラートン少佐が恋仲にあると思い、悪い評判が立つアラートンを殺そうとします。しかし、殺害を決意した夜に寝過ごしてしまったらしく、殺人計画は失敗に終わります。実はポワロが関わっていますが、詳細は語られません。なお、大尉にアラートン少佐の噂を吹き込んだのは、ノートンでした。

三つ目に発生するのが、バーバラ・フランクリンの死亡事件です。バーバラは毒入りのコーヒーを飲んで死んでしまいます。ポワロは自殺だと証言しているようですが、バーバラに自殺願望があったという明らかな嘘をついています。自殺ではなく他殺ならば、バーバラの夫であるジョン・フランクリンには確かな動機があります。しかしながら、ノートンがジョンと話していたということはなく、むしろ、ノートンはバーバラと一緒に過ごしていることが多いようです。

最後に発生するのがノートンの死亡事件です。額を撃たれていましたが、部屋は密室状態であり、さらに、ノートンの手には拳銃が握られていたため、自殺と判断されます。他殺という見方も現れますが、ポワロは自殺と断定しています。

以上4つの事件に加え、過去の事件も関わってきます。一つ目がリッチーフィルド事件で、これは、マーガレット・リッチーフィルドが父親のマシューを殺害した殺人事件です。ドラマ冒頭で絞首刑になっていたのはマーガレットで、マーガレットの妹がエリザベス・コールです。

もう一つがフリーダ・クレイ事件で、ノーラ・シャープルズが死亡し、ノーラの姪であるフリーダ・クレイが容疑者になっています。なお、フリーダ・クレイは証拠不十分で無罪となっています。ノーラの看護師をしていたのが、バーバラの使用人であるクレイブンです。

様々な事件が起きていますが、大手向きはすべて決着がついています。過去の事件はもちろんですが、スタイルズ荘で起きた事件も、事故、未遂、自殺で片づけられています。なので、特に不思議なことはないように思えますが、結局、ポワロが話していたXは誰だったのかわかりません。そして、ポワロも病で亡くなってしまいます。

ヘイスティングス大尉が事件の真相を知るのは、ポワロが亡くなってから4カ月後のことになります。ポワロは大尉宛てに、手紙を用意しているようでした。

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ネタバレ

Xの正体はノートンです。そして、ノートンは自殺ではなく、ポワロが殺しました。ノートンは人の心を操って、犯罪へと導いていました。トービーの誤射、ヘイスティングス大尉の殺人事件、バーバラの死はもちろん、リッチーフィルド事件、フリーダ・クレイ事件もノートンが関わっています。その他、詳しくは語られませんが、エザリントン事件にもノートンが関与していました。

ヘイスティングス

ヘイスティングス大尉の殺人はポワロが阻止していました。車いすで生活していたポワロですが、ほんとうは歩けます。自室から歩いてこっそり抜け出したポワロは、大尉が睡眠薬を盗み出す瞬間を鍵穴から目撃し、その後、大尉に睡眠薬入りのココアを飲ませて眠らせました。なお、ポワロが執事のジョージに暇を出したのは、歩けないふりをするためです。長年仕えていたジョージなら、ポワロの嘘を見破る恐れがあったため、新しい使用人カーティスを雇っていました。

大尉が犯行に及んだのは、ノートンの噂話、バードウォッチングのときの話(ジュディスとアラートンがデートしていたという話)、キスシーン、少佐がジュディスをアパートに連れ込みそうな会話などが原因です。しかし、ジュディスとアラートンは恋人関係ではありませんでした。実際、ジュディスの相手はジョンで、アラートンの相手はクレイブンでした。つまり、完全にヘイスティングス大尉の勘違いだったということになります。

実はノートンはジュディス・ヘイスティングスも標的にしていました。ジョンを愛するジュディスにとってはジョンの妻であるバーバラが邪魔な存在でした。これを嗅ぎつけたノートンは、夕食時にジュディスを挑発しています。つまり、ジュディスが席を立ったのは、ノートンが原因だったといえます。

しかしながら、バーバラが死んでしまったため、ジュディスは殺人を犯す必要がなくなってしまいます。このことに苛立ったノートンはバードウォッチングで目撃したのが、バーバラの死に関するものだったと話し、バーバラの他殺をほのめかしています。

バーバラ

ノートンはバーバラ・フランクリンにも殺人を犯すよう誘導していましたが、バーバラは殺人に失敗してしまいます。バーバラのねらいは夫のジョンでした。しかし、夫を殺害するために盛った毒を自ら飲んでしまいました。自殺するつもりはなかったはずですので、事故だったといえます。この事故が起きたのは、ヘイスティングス大尉がテーブルを回転させたためです。回転によって、毒入りのカップがバーバラの近くに移動してしまいました。

バーバラはキャリントン準男爵との結婚を考えていました。しかし、キャリントンと使用人のクレイブンが仲良さそうにしている姿を目撃し、二人の関係を勘違いしてしまいます。焦ったバーバラはキャリントンとの結婚を急ぐため、夫殺害を企てますが……、誤って死亡してしまいます。

ノートン

ポワロはノートンを自殺にみせかけて殺害しました。部屋が密室状態だったのは、ポワロが合鍵を持っていたためです。自殺ならこめかみを撃つのが普通ですが、ポワロは自身の美学のため、ひたいを撃ち抜いています。犯行時、ポワロはトレードマークである髭を外していました。どうやらポワロの髭はつけ髭だったようです。

犯行前にポワロはノートンの罪を告発していますが、ノートンが反省するような素振りをみせることはありませんでした。その後、ポワロはノートンに睡眠薬入りのココアを飲ませて眠らせ、ノートンの自室へと運んだあと、犯行に及びました。ノートンはココアのカップを入れ替えていますが、どちらにも睡眠薬が入っていました。つまり、ポワロも睡眠薬を飲んだことになりますが、常用していたポワロには薬に対する耐性がついていました。

ハロルド・ウェアリングは被害者のようにみえますが、殺人騒動の後、エルシーとライスがホテルから逃亡したようにみせます。しかし、ポワロに部屋にかくまっていることを見破られてしまいます。なお、ハロルドが隠し子騒動から逃れるために、ホテルに滞在していたというのは事実ではありません。隠し子が発覚したのは冒頭に登場した大臣の方です。つまり、ハロルドは大臣の身代わりになっただけでした。

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トリック考察

 教唆犯らしき人物が登場します。物語をみていると、教唆犯で間違いないように思えますが、明確な証拠はありません。また、具体的に殺害方法などを教えたというわけではないようなので、そもそも、教唆犯になるのかというのも曖昧なところです。なお、教唆犯が成立すれば実行犯と同じ罰を受けることになります。

 法では裁けないような人物にどうやって罰を下すか、という問題に対して、探偵自らが殺人を犯しています。

原作

原作は第65作目の長編小説「カーテン」です。ポアロシリーズ最終のエピソードとなります。なお、アガサ・クリスティーの長編小説は66作あり、最後に出版された作品はミス・マープルシリーズの「スリーピング・マーダー」となっています。

原作小説とドラマは同じストーリーになっています。ただ、ドラマ化にあたって、原作の内容がいくらか省略されています。ドラマでポワロが語った事件は3つほどでしたが、小説では5つあります。

みんなの感想

 AIで口コミを1枚の画像にまとめました。ポアロシリーズの最終作は、相応しい幕引きだった、とても悲しい、ラストが切ないなどの感想が書き込まれています。

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カーテン・ポワロ最後の事件のみんなの感想をまとめた図

ポアロとヘイスティングズの友情がとてもいい。そして、老いてどう生きるか?人生で大切なものは何か?そんな事を考えしまった。ポアロの「ずっとすばらしい日々でした」には、なぜか泣きそうになった。

スタイルズ荘で上がった幕は、スタイルズ荘にて幕を下ろす。「カーテン」というタイトルに相応しい、素晴らしい終幕でした。

ドラマを見てから小説も読んだ。ドラマの陰鬱な雰囲気は原作からだったのか。過去を回想するヘイスティングスと共に、私もなんだか寂しくなってしまった。

物凄い名作。最後まで真相が読めなかった。ミステリとしての面白さはもちろん、悪とは何かということも考えさせられた作品だった。どこか物悲しい雰囲気が物語全体を覆っているので、好みは別れるかもしれないが、“最後の事件”ということを取り除いても、クリスティー作品五指に入る傑作であろう。

これを読みたいがためにポアロものを読んできたので、かなりの衝撃でした。

感想

ヘイスティングス大尉が人を殺しそうになったり、大尉の娘が登場したり、ポワロが歩けないと思ったら歩けたり……、と盛りだくさんな最終話でした。大尉はむしろ、テーブルを回転させて人を殺してしまったようにも思えますが、毒入りであることは知らないはずなので、事故ということになるでしょう。

いろいろ起きた中で、個人的に一番記憶に残っているのは、ポワロが死んでしまうという事実です。ポワロの死は原作通りなわけですが、ベッドで亡くなっているポワロの映像は文章とは違った衝撃があり、脳裏に焼き付いています。

名探偵に乾杯

推理小説家の西村京太郎氏が「名探偵に乾杯」で、ポワロが亡くなった後を舞台にパロディ作品を書いてます。作中では、ポワロの息子なる青年が現れ、「カーテン」の不自然な点を指摘したりしています。Xの正体を把握していたのに、スタイルズ荘での事件が起きるまで何もしていなかったのは何故か、といった指摘です。これはおそらく、確信が持てなかったからだと思いますし、ポワロ並みに優れた頭脳をもった相手が犯人だったということが理由かもしれません。

なお「名探偵に乾杯」はシリーズ作品となっており、シリーズ最終巻です。明智小五郎、エラリー・クイーン、ジュール・メグレなどの名探偵が登場します。

ロケ地

スタイルズ荘はShirburn Castle(シャーバーン城)という城がロケ地に使われています。ドラマ「スタイルズ荘の殺人」で使われたロケ地とは異なります。ヘイスティングス大尉とジョージが歩いていた海岸はEastbourne Pier(イーストボーン・ピア)という場所です。

拡大地図を表示することで、外観を確認できます。

まとめ

 名探偵ポワロ「カーテン」について、あらすじ、真相、トリックの考察、感想をご紹介しました。最後に、登場人物、ロケ地についてご紹介します。

犯人

  • ノートン
    Stephen Norton
    人をそそのかして犯罪へと導いた人物。ポワロに殺害される
  • エルキュール・ポワロ
    Hercule Poirot
    Xことノートンを追ってスタイルズ荘に滞在。ノートンという巨悪を葬り去るため、自ら手を下し、病死する
  • ヘイスティングス大尉
    Captain Hastings
    ノートンの巧みな話術にかかり、殺人を犯しそうになる。ポワロの死後、手紙で真相を知る
  • バーバラ・フランクリン
    Barbara Franklin
    ノートンにそそのかされ、夫の殺害を企てる。毒入りコーヒーで夫を殺そうとするが、そのコーヒーを自ら飲んで自滅してしまう

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