no murder, yes life
名探偵ポワロ

ハロウィーン・パーティー|ポワロ63【あらすじ・ネタバレ解説・相関図】

3.5
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ハロウィーン・パーティー」のあらすじとネタバレ、トリック考察、感想です。オリヴァが招待された知人宅のハロウィーン・パーティーで、殺人を見た、と言った少女が殺されてしまいます。

Hallowe’en Party
項目 内容
シーズン 12
エピソード 2
長さ 1時間29分
放送日(英国) 2010年10月27日(水)
放送日(日本) 2012年2月8日(水)
出演者 キャスト一覧(imdb)
キャスト一覧(allcinema)
原作者 アガサ・クリスティー
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あらすじ

推理作家のオリヴァは知人のハロウィン・パーティーに招待されていた。そのパーティーで、ジョイスという少女がオリヴァに「殺人を見たことがある」と話しかける。ジョイスは、オリヴァの気をひこうとしていただけなのかもしれない。しかし、パーティーが終わりかけた頃、桶に顔を突っ込んで死んでいるジョイスがみつかってしまう。殺人事件に巻き込まれたオリヴァは、ポワロを呼び、調査を依頼する。
ポワロが警察から事情を聴いたところによれば、どうやら警察は、死んだジョイスの発言を嘘と判断しているようだった。対してポワロは、ジョイスが本当のことを話していたと仮定し、グッドボディという夫人から少女が目撃したかもしれない事件について話を聴く。

相関図

パーティーに参加していた子供達の中で重要なのは、殺されてしまったジョイス(ハチのコスプレ)と、兄のレオポンドです。その他、大勢の子供達がいますが、事件には関係ありません。

ジョイスが見たかもしれない事件として、グッドボディ夫人が三つの事件を語りますが、この過去の事件によって、ほとんど名前しか出てこない登場人物が増えます。

一つ目が、ベアトリス・ホワイトという教師が水死体で見つかった事件です。教師でありオルガン奏者でもあるウィチカーはベアトリスのことを知っているようですが、詳しいことはわかりません。

二つ目が、レスリーという弁護士が刺殺された事件です。他殺であることは間違いないようですが、犯人はみつかっていません。この若き弁護士は、レイノルズ家、つまり、死んだジョイスの家に間借りしていました。

最後が、ルイーズ・ルウェリン・スマイスという富豪のお婆さんが亡くなった事件です。このお婆さんは、パーティー主催者のロウィーナ・ドレイクの親戚で、病死ということになっています。このお婆さんは、オルガという女性と暮らしており、このオルガがお婆さんの世話をしていましたが、お婆さんがなくなった後、オルガは行方を暗ましてしまいます。

ハロウィーン・パーティーの主要登場人物相関図

ロウィーナ・ドレイクには息子と娘がいます。そして、ポワロと列車で一緒になった庭師のマイケル・ガーフィールドは、ロウィーナと仲が悪そうです。なお、ロウィーナの夫は事故で亡くなっております。

解説

アップルボビング(桶のリンゴを口だけで取り出すゲーム)の最中にジョイスが“殺人をみた”と話し、どこからともなく緑色のグッドボディ夫人が現れ、その後、スナップドラゴン(火のついたブランデーの中からレーズンを取り出すゲーム)が始まります。そして、スナップドラゴンが終わったあと、アップルボビングをやっていた部屋で、ジョイスの死体がみつかります。

パーティーの最中に起きた変わったことといえば、ロウィーナ・ドレイクがオリヴァの目の前で花瓶を割ったことです。このとき、ロウィーナはアップルボビングの部屋、すなわちジョイスが死んでいた部屋で、何かを見たのかもしれません。

その後のポワロの捜査によって、過去の事件やジョイス殺害について、様々な事実が発覚します。それらを簡単にまとめると次のようになります。

  1. ジョイスの話を信じる者はいなかった
  2. 葬式でジョイスの兄のレオポンドが高級腕時計を見につけている
  3. 亡くなったスマイスは牧師に誰かのスキャンダルを伝えようとしていた
  4. ベアトリスは自殺でウィチカーは恋人
  5. オルガがスマイスの遺言を偽造したと考えられていたが、オルガが財産を相続するという遺言は本物だった

ベアトリスの事件はジョイスの殺害とは関係がありません。恋人だったウィチカーが、ベアトリスの遺書をみつけたようですが、故人の名誉を保つため、遺書は公けにしていませんでした。

ジョイス殺害に関係するのは、スマイスの死とオルガの失踪、そして、弁護士の殺人です。当初、関係者達は、オルガが遺言を捏造してスマイスの財産を手に入れようとした、と考えていました。しかし、ポワロが弁護士の遺品から本物の遺言書をみつけたことで、オルガへの疑いが晴れます。すなわち、もともと相続人だったオルガは、何者かに偽の遺言を仕込まれて、相続人の権利を失ったことになります。

偽の遺言を仕込んだ人物というのは、本物を所持してた弁護士のレスリー・フェリアに違いありませんが、レスリーは殺されてしまっています。

最終的に、年齢にふさわしくない腕時計を身につけていたレオポンドも殺されます。そして、パーティーのときに花瓶を割ったロウィーナ・ドレイクが、アップルボビングの部屋にいたレオポンドを目撃したと証言し、レオポンドが妹を殺し、その後、自殺したと考えられます。

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ネタバレ

犯人はロウィーナ・ドレイクです。ロウィーナは金を手に入れるために、庭師のマイケル・ガーフィールドと共謀し次々に殺人を犯していました。そんな危険人物の前でジョイスは、不用意に“殺人を見た”と発言してしまい、口封じのため、殺されてしまいました。

ハロウィーン・パーティーの最中に、ロウィーナが花瓶を割っていますが、これは偶然ではなく、オリヴァに濡れた服を見られないようにするためでした。

ジョイスの兄であるレオポンドは、ロウィーナのジョイス殺害を目撃しており、これをネタにロウィーナを強請っていました。高級腕時計を持っていたのは、強請りで金を得たからです。なお、レオポンドを殺害したのは共犯者のマイケルです。

経緯

ロウィーナとマイケルが殺した人物は、ホラーばりに、たくさんいます。まず、ロウィーナの夫ですが、夫は自動車事故に見せかけて殺されました。親戚のスマイスも、病死ではなく他殺です。なお、スマイスが牧師に伝えようとしていたのは、ロウィーナとマイケルの関係です。

弁護士のレスリー・フェリアを殺したのも、ロウィーナとマイケルです。行方不明とされていたオルガも、既にロウィーナによって殺されています。レスリーからオルガに財産が渡りそうであることを知ったロウィーナは、偽物を作り、レスリーにすり替えさせました。その後、レスリーを殺し、オルガも殺し、ジョイスも殺し、レオポンドも殺します

ロウィーナはマイケルのことを心から愛していたようですが、マイケルには別の女がいました。それが、ジュディス・バトラーです。そして最後には、ミランダはマイケルとジュディスの子供だったことも明らかになります。なお、マイケルがミランダも殺そうとしますが、ポワロ達が助けに入り、ミランダは無事助け出されます。

発言の真相

ジョイスは殺人を目撃していません。目撃したのは、ジョイスの友達であるミランダ・バトラーです。ミランダから殺人の話を聞いたジョイスは、パーティーで自分の経験のように話し、殺されてしまいました。

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トリック考察

 たくさんの殺人が起きていますが、トリックらしきものはあまり登場していなかったと思います。強いて挙げるならば、共犯者を隠すために、仲の悪いふりをするというのが、トリックだといえそうです。

 殺人の目撃者(脅迫者でもあった人物)を殺し、殺人の罪をなすりつけるというのもトリックの一つかもしれません。

原作

原作は第60作目の長編小説「ハロウィーン・パーティー」で、ドラマは登場人物の追加や削除がいくつかあります。原作にはポアロシリーズ作品で時々活躍するスペンス警視が描かれますが、ドラマには一切登場しません。一方、ドラマに登場したロウィーナ・ドレイクの息子と娘は、ドラマオリジナルのキャラクターとなっています。

みんなの感想

 原作小説のレビューをご紹介します。

イギリスのハロウィンの雰囲気を楽しみながら、ポアロと謎解きが出来る本作は、ハロウィンの季節にぴったりのお話。ただし、内容は「ハロウィーンを終えて」という感じです。

ところどころに、ケルト神話やギリシャ神話を思わせる部分があり、石切庭園の非日常感とあいまって、この本の魅力が高まっている。

キービジュアルになりそうなのはハロウィンパーティーと美しい庭園。特に庭園は今までのクオリティが素晴らしかったため期待が高まる。

派手なトリックはないがクリスティならではの人物描写の巧みさが物語を読ませてくる。

ケネス・ブラナー主演で映画化とのことですが、題名は『ベネチアの亡霊』――これはかなり印象に近しい小意気さです。映画はまた雰囲気をガラリと変えてきそうで、より楽しみになりました。

感想

ハロウィーン・パーティーで子供達が遊んでいたゲームの一つ、スナップドラゴンは、なかなか危険なゲームではないかと思ったりもします。浅いお皿にレーズンとアルコールを入れて火をつけ、メラメラな炎の中に手を入れてレーズンを取り出すというルールのようですが、ゲームというより修行みたいな感じです。

2023年9月に公開予定の「ベネチアの亡霊」は、ハロウィーン・パーティーが原作と言われています。映画のあらすじ見る限り、全然違う話に思えるのですが、いちおう、同じ名前の人物が登場しているようです。とはいえ、映画には原作には登場しなかった霊能者が登場するようなので、ストーリーは結構違うかもしれません。

まとめ

 名探偵ポワロ「ハロウィーン・パーティー」について、あらすじ、真相、トリック考察および解説、感想・雑談をご紹介しました。最後に、登場人物とロケ地についてご紹介します。

登場人物

事件関係者は以下の通りです。

名前 説明 解説
ロウィーナ・ドレイク
Rowena Drake
パーティー主催者
犯人
金と愛のために夫や親戚などなどを殺害する
“殺人をみた”と発言した少女も殺す
マイケル・ガーフィールド
Michael Garfield
庭師
犯人
不仲にみえたロウィーナと愛し合っている
他の女性とも関係をもっており最後は実の娘を殺しそうになる

ロケ地

ドレイク家の庭はBeckley Park(ベックリーパーク)というカントリーハウスの庭です。庭は、こちらのグーグル検索の結果の方がわかりやすいと思います。

拡大地図を表示することで、多少、外観などを確認できます。

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