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ミス・マープル推理ドラマ

バートラム・ホテルにて|ミス・マープル9【あらすじ・ネタバレ解説】

3.5
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「バートラム・ホテルにて」のあらすじと真相、原作小説との違い、考察、感想などをまとめています。ドラマ版ミス・マープルシリーズの第9話(S3E1)です。思い出のホテルに宿泊したミス・マープルが従業員殺害事件に遭遇します。

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あらすじ

子供の頃に滞在し思い出のあるバートラム・ホテルで、ミス・マープルはセリーナ・ヘイジーと再会する。セリーナは遺言読み上げのために、ホテルに滞在していた。相続に関係する人物はそれほど多くないが、ホテルには様々な人々が集まり宿泊しているようだった。盗難事件が多発する中、羽振りのよさそうなホテルのメイドが死体となって発見される。事件に興味をもったミス・マープルはホテルのメイドであるジェーン・クーパーと共に調査を開始する。

登場人物とキャスト

主な登場人物とキャストをまとめます。

名前 キャスト 説明
ミス・マープル
Miss Marple
ジェラルディン・マクイーワン
Geraldine McEwan
老婦人の名探偵
バートラム・ホテルの宿泊客
ジェーン・クーパー
Jane Cooper
マルティン・マカッチョン
Martine McCutcheon
ホテルのメイド
調査に協力する
セリーナ・ヘイジー
Lady Selina Hazy
フランチェスカ・アニス
Timothy Dalton
マープルの友人
遺言読み上げのためホテルに滞在
エルヴィラ・ブレイク
Elvira Blake
エミリー・ビーチャム
Emily Beecham
宿泊客の若い女性
ブリジット・ミルフォード
Brigit Milford
メアリー・ナイ
Mary Nighy
エルヴィラと一緒の女性
右手が動かない
ベス・セジウィック
Bess Sedgwick
ポリー・ウォーカー
Polly Walker
エルヴィラの母親
母子はよく似ている
キャノン・ペニーファーザー
Canon Pennyfather
チャールズ・ケイ
Charles Kay
宿泊客
牧師
ムッティ
Mutti
ダニー・ウェッブ
Danny Webb
宿泊客
帽子の人
スタニスワフ・マリノフスキー
Ed Stoppard
エド・ストッパード
Ed Stoppard
宿泊客
レーサー
アメリア・ウォーカー
Amelia Walker
ミーシャ・パリス
Mica Paris
ジャズ歌手
ジャック/ジョエル・ブリテン
Jack/Joel Britten
ニコラス・バーンズ
Nicholas Burns
宿泊客
一卵性の双子
ハンフリーズ
Mr. Humfries
マーク・ヒープ
Mark Heap
ホテルの支配人
ミッキー・ゴーマン
Mickey Gorman
ヴィンセント・リーガン
Vincent Regan
ホテル従業員、ドアマン
絵を描いている
ティリー・ライス
Tilly Rice
ハナ・スピアリット
Hannah Spearritt
ホテルのメイド
被害者
ヒューバート・カーテン
Hubert Curtain
ピーター・デイヴィソン
Peter Davison
弁護士
ラリー・バード
Inspector Larry Bird
スティーヴン・マンガン
Stephen Mangan
警部

事件概要

遺産相続の話題がセリーナ・ヘイジーによって語られていますが、関係者は多くありません。登場する相続人はエルヴィラ・ブレイクとベス・セジウィックだけで、その他の関係者は弁護士のカーテンだけです。セリーナは遠い親戚なので、もしかしたら、遺産を相続するかもしれない立場にいます。

事件としては、まず最初にメイドのティリー・ライスが殺害されます。恐喝しているとしか思えない言動が目立っていた人物で、実際、ある人物を脅して金を受け取っていました。日記には“123”なる暗号めいた数字を残していますが、これが何を意味しているのかは最後まで明らかにされません。

その後、ドアマンのミッキー・ゴーマンがホテルの前で射殺されます。ゴーマンは銃撃されていたエルヴィラを守ろうとして、撃たれました。犯人はホテル二階の123号室から狙撃銃でエルヴィラを狙っており、部屋に銃が残されていましたが、警部が突入したとき、部屋には誰もいませんでした。この狙撃事件に関して、使用された銃は片手で扱える代物ではなかったようなので、右手が動かないブリジットは容疑者から外されることになります。

二件の殺人以外に、ベスが殺害予告を受け取るという事件も同時に起きています。このことから、犯人の本当のねらいはベスであって、ティリーやエルヴィラは間違って狙われたと推測されます。終盤にかけて、殺害予告が書かれた脅迫状が弁護士の机から発見され、弁護士が非常に怪しくなります。

その他、ホテルで盗難事件が起きたり、帽子デザイナーが客の写真をとっていたり、レーサーがドイツ某政党のケースを所持していたり、ホテルに飾られた絵が交換されていたりと、不審な出来事がいろいろと起きています。

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ネタバレ

ティリー・ライスとミッキー・ゴーマンを殺したのはエルヴィラ・ブレイクで、ブリジット・ミルフォードも共犯です。エルヴィラは遺言によって遺産を相続することになっていましたが、母親のベスに結婚歴があったため、実際は相続人ではありませんでした。このことを知っていたのは、ベスの夫だったミッキーで、エルヴィラはミッキー殺害を計画していました。

ミッキーは相続の件を飲み仲間のティリーに酒の肴として話していました。その結果、エルヴィラはティリーから脅されることになります。“123”というのはティリーがつけたあだ名で、エルヴィラを意味していました。脅迫されることになったエルヴィラは帽子をかぶせるなどしてティリーを殺し、ベスもしくは自分自身と間違えて殺されたようにみせます。

ベスに脅迫文を書いたのはエルヴィラですが、弁護士の机に脅迫状を置いたベスです。ベスはエルヴィラが脅迫文を用意したことに気付き、娘をかばうために、弁護士に罪をなすりつけようとしていました。弁護士は遺産の管財人で、実は着服していたようなので、相続人を殺害する動機があります。ティリーを間違えて殺したというのも、エルヴィラを狙ってミッキーを殺してしまったというのも、あり得そうな話です。

狙撃事件のとき、エルヴィラが撃たれたように思えましたが、実はブリジットがエルヴィラに成りすましていました。つまり、狙撃したのがエルヴィラで、銃で応戦していたのはブリジットでした。エルヴィラはミッキーを撃ったあと急いでホテルを抜け、物陰に隠れたブリジットと交代していますが、銃を持つ手が逆だったため、マープルに違和感を与えています。

その他、殺人事件以外に、盗難とナスチに関する事件が起きていましたが、これらは殺人には関係がありませんでした。

  • 盗難事件の犯人は双子の兄弟。バートラム・ホテルでセリーナの宝石を盗んだのもこの二人。食事のときに姿を現したのは、どちらも同じで、時計をつけている手が同じだった
  • 牧師は逃亡中のナチス将校。本物の牧師は休暇中
  • マリノフスキーはナチスのケースを持っていたが、実はナチ・ハンターで逃亡中の将校を追っていた。ベスや帽子デザイナーのムッティも協力者で、ムッティは盗まれた美術品を探していた
  • マリノフスキーはティリーからナチスに関する情報を受け取っていた
  • ホテルの支配人と弁護士のカーテンは共謀してナチス関係者を逃がしていた。見返りに絵画を受け取り、絵画は弁護士が売りさばいていた
  • ジャズ歌手のアメリアはホテルから絵画を買い取ろうとしてた

結末

事件解決後、ジェーン・クーパーはラリー・バード警部と結ばれることになります。

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原作とドラマの違い

ドラマと原作小説はだいぶ違った作品になっています。似ている部分はホテルやエルヴィラとベスという母子が登場する点などです。事件の真相や結末は似ているともいえなくないですが、ドラマは新たに追加された内容が多くなっています。

  • 原作にバード警部やメイドのジェーン・クーパーは登場せず、二人が結ばれるような結末もない
  • 原作にティリー・ライスは登場しない。ティリー殺害に関しては、全てドラマオリジナル
  • 原作に弁護士のカーテンや帽子デザイナーのムッティ、双子の兄妹、ジャズ歌手のアメリアやルイ・アームストロングは登場しない
  • 原作に狙撃は登場しない。部屋が密室だったこと、二人が入れ替わっていたことなどはドラマのオリジナル
  • 原作にナチスに関する内容は登場しない

感想

親しい女性の医療費を手に入れるため、というのが動機でした。これまでのエピソードからして、女性二人の関係に友情以上のものを感じとってしまいますが、今回は特に言及されていなかったと思います。純粋な償いということだったようです。

考察

遺産を相続する人物は二人だったので、かたわれである母親が狙われているとなると、犯人はもう一方の娘ということになりそうです。ただし、弁護士が遺産を使い込んでいたようなので、弁護士こそが犯人ということで、うまくまとまっています。娘と母親は特に相談しておらず、特に母親は独自の判断や直感に基づいて行動している(脅迫状を仕込んだのは娘の方で、それを弁護士がやったようにみせたのは母親)ので、偶然の要素が強くなり、成り行きがわかりにくくなっています。

まとめ

 ミス・マープル「バートラム・ホテルにて」について、あらすじ、真相、ドラマと原作の違い、感想などをご紹介しました。

犯人

  • エルヴィラ・ブレイク
    Elvira Blake
    遺産を相続するはずだったが、母親に結婚歴があり離婚していなかったため、相続人から外れてしまう。犯人はこの事実を隠していたが、ホテルのメイドに脅されることになる。メイドに相続について話したのは、親しかったホテル従業員で、この男性が母親の結婚の相手だった。

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