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ミス・マープル推理ドラマ

親指のうずき|ミス・マープル7【あらすじ・ネタバレ解説】

3.5
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「親指のうずき」のあらすじと真相、原作小説との違い、考察、感想などをまとめています。ドラマ版ミス・マープルシリーズの第7話(S2E3)です。老人ホームに入っていた親戚が亡くなり、同時に、ホームのお婆さんも行方不明になります。

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あらすじ

ある日、トミーとタペンスが叔母のエイダの入居する老人ホームを訪ね、タペンスはランカスター夫人と知り合う。ラムネを渡したがるランカスターはしきりにタペンスのブローチを誉め、突然、暖炉の裏に子供の死体があると呟く。そして、その三週間後、叔母のエイダが亡くなりタペンスは荷物を引き取ることになる。荷物の中には、見覚えのない風景画が紛れており、絵の裏にはエイダが事件を匂わせるような手紙が入れられていた。不審に思ったタペンスは老人ホームに足を運び、そこで、ランカスター夫人が行方不明になっていることを知る。たまたま面会に来ていたミス・マープルと知り合ったタペンスは、叔母の死と夫人の失踪に事件性を察知し、調査を開始する。手紙が挟まっていた絵を手掛かりに、二人は絵のモデルとなったノーフォークのファレル・セント・エドマンド村へとたどり着く。その村には絵に描かれた小さな家があるはずだったが、村人は誰もその家を知らなかった。

登場人物とキャスト

主な登場人物とキャストをまとめます。

名前 キャスト 説明
ミス・マープル
Miss Marple
ジェラルディン・マクイーワン
Geraldine McEwan
老婦人の名探偵
老人ホームに友人がいる
タペンス・ベレズフォード
Tuppence Beresford
グレタ・スカッキ
Greta Scacchi
子育てを終えた御婦人
トミー・ベレズフォード
Tommy Beresford
アンソニー・アンドリュース
Anthony Andrews
タンペンスの夫
MI6の諜報員
エイダ
Aunt Ada
クレア・ブルーム
Claire Bloom
老人ホームの入居者
トミーのおば
ランカスター夫人
Mrs. Lancaster
ジューン・ウィットフィールド
June Whitfield
老人ホームの入居者
失踪した老婦人
マージョリー・ムーディ
Marjorie Moody
ミリアム・カーリン
Miriam Karlin
老人ホームの入居者
マープルの友人
セプティマス・ブライ
Septimus Bligh
チャールズ・ダンス
Charles Dance
牧師
ネリー・ブライ
Nellie Bligh
リア・ウィリアムズ
Lia Williams
セプティマスの妻
フィリップ・スターク卿
Sir Philip Starke
レスリー・フィリップス
Leslie Phillips
村のお金持ち。妻を亡くしている
村の子供を可愛がっている
ジョシュア・ウォーターズ
Dr. Joshua Waters
ミカエル・マロニー
Michael Maloney
医師
ローズ・ウォーターズ
Rose Waters
ミシェル・ライアン
Michelle Ryan
医師の娘
宿屋で働いている
クリス・マーフィー
Chris Murphy
O・T・ファグベンル
O-T Fagbenle
アメリカ軍の兵士
ローズの恋人
ハンナ・ベレスフォード
Hannah Beresford
ジョシィ・ローレンス
Josie Lawrence
宿屋の主人
エリック・ジョンソン
Eric Johnson
ブライアン・コンリー
Brian Conley
雑貨屋の主人
ベティ・ジョンソン
Betty Johnson
ボニー・ラングフォード
Bonnie Langford
エリックの妻
ノラ・ジョンソン
Nora Johnson
イライザ・ベネット
Eliza Bennett
ジョンソンの子供
絵に書いたようなわがまま娘
エクルズ
Mr. Eccles
スティーヴン・バーコフ
Eliza Bennett
弁護士
イーサン・マックスウェル
Ethan Maxwell
マイケル・ベグリー
Michael Begley
警官
ローズに告白する
エイモス・ペリー
Amos Perry
マイケル・ベグリー
Michael Begley
自動車整備士

解説

エイダというお婆さんが亡くなり、同時にランカスター夫人というお婆さんも行方不明になります。エイダは夫人から絵を受け取っており、その絵には「ランカスター夫人は安全ではない。何かあったらこの絵を見て」という手紙が忍ばせてありました。

エイダは自然死のようですが、のちに毒殺であることがわかります。しかし、ランカスター夫人の行方はわからないままです。行方を探る手掛かりは絵に描かれた小さな家にあるようですが、その家はなかなかみつからず、さらに、怪しい魔女まで登場したりします。なお、ドラマ冒頭に描かれた捜索のシーンは、マープル達が辿り着いた村で起きた出来事であり、これが、今回の事件の真相に関わっています。

ミス・マープルとタペンスが村に到着した後、一気に登場人物が増え、人間関係が複雑になります。ランカスター夫人とつながりがありそうなのは、弁護士が話していたジョンソン夫妻ですが、百貨店(笑)を営む夫妻は、ランカスター夫人について何も知らないようでした。

手掛かりとなるのは絵に書き込まれた薔薇、睡蓮(ウォーターリリー)、ロープ、人影で、絵は、村でリリーという少女が誘拐され、その後死体となってみつかったことを示していることがわかります。事件の犯人とされた男性は首を吊って自殺していることも判明します。

誘拐されて殺されたリリーには双子の姉妹であるローズがおり、ローズは宿屋で働いています。ローズにはアメリカ兵のクリスという恋人がいますが、なにやら揉めており、ローズは別の男性のプロポーズを受けています。この辺りの内容は事件とはあまり関係がなかったりします。

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ネタバレ

ランカスター夫人は生きており、夫人こそが事件の黒幕です。夫人はフィリップ・スターク卿の妻で、リリーを誘拐し殺した人物でした。トミーのおばであるエイダを殺害したのもランカスター夫人で、手紙に書かれていた「ランカスター夫人は安全ではない」という文章はランカスター夫人は危険人物であるということを意味していました。

リリー誘拐事件は村の男性(自動車整備士の兄)に罪がなすりつけられており、ランカスター夫人が犯人であるという真相を隠すために、村人達は協力していました。隠蔽を主導したのは夫であるスターク卿で、最も協力的な共犯者は牧師の妻であるネリー・ブライでした。しかし、ネリーもランカスター夫人によって殺害されています。なお、ランカスター夫人の本名はジュリア・スタークスです。

その他、村人が隠していたことは次の通りです。魔女らしき女性が登場していますが、彼女は特に何の変哲もない村人でした。

  • 牧師のセプティマスは宿屋のハンナ・ベレスフォードと不倫をしていた
  • 牧師は誘拐犯だと疑われていた男性に助けを求められたが、冷たく対応した。その直後、男性は首つり自殺してしまった
  • クリス・マーフィーが受け取った手紙は母親からだった。恋人のローズに隠した理由は恥ずかしかったから。なお、ローズは妊娠している
  • 村の巡査であるイーサンが恋敵を貶めるため、車の中に帽子を置き、証拠を捏造していた

結末

牧師の鳴らす鐘によって集められた村人達はトミーやミス・マープルと共に、牧師の告白を聞くことになります。一方、教会へ向かわなかったタペンスは怪しい赤ずきんの人物をみつけ、その人物追って、ついに絵に描かれた家をみつけます。赤ずきんの人物はランカスター夫人で、そこで、夫人が犯人であることを知ります。夫人に襲われてしまうタペンスでしたが、助けが入り、危機を脱します。

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原作とドラマの違い

原作はトミーとタペンスシリーズの「親指のうずき」ですので、そもそもミス・マープルは登場しません。ドラマにおけるミス・マープルの役割は、原作では概ねトミーが担っています。ただし、ストーリーがだいぶ違っているため、一概にはいえません。

原作とドラマは異なる部分がとても多いですが、老人ホームで親戚が亡くなりある女性が姿を消すという発端やランカスター夫人がタペンスを襲うといった結末など、似ている部分もあります。

  • 原作には美術品の鑑定士が登場しない。ドラマは鑑定士の登場により、絵についての詳細が判明したが、原作は中盤まで明らかにならず、タペンスは記憶を頼りに捜査を進める
  • 原作にはダイヤモンドに関する事件が登場する
  • ドラマでは絵に薔薇、名前、ロープ、人影の書き込みがあったが、原作では船
  • 原作でネリー・ブライは活動家という設定
  • ドラマでタペンスはアルコールに依存しているが、原作にそのような設定はない

感想

本格ミステリーというよりは、サスペンスな作品で、原作も同じような雰囲気です。ストーリーとはあまり関係なかったですが、個人的には、映画鑑賞中、肝心なところで通り過ぎる航空機が面白かったです。いい仕事していた気がします。映画やドラマなどを鑑賞している時にいい所で邪魔が入るというのは、あるあるだと思います。

考察

過去を隠すために、村人達が嘘をついています。後ろめたいことがあったので嘘をついていたわけですが、それは、幼児誘拐殺人とその罪をきせて自殺してしまった男性という事件につながっていました。ワンチームといった感じです。

まとめ

 ミス・マープル「親指のうずき」について、あらすじ、真相、ドラマと原作の違い、感想などをご紹介しました。

犯人

  • ランカスター夫人
    Mrs. Lancaster
    幼い子供を亡くしてしまい、他人の子供をさらってしまう。自分の子供が死んだので子供は死ぬべきだという理不尽な理屈によって、誘拐した子供も殺してしまう。

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