no murder, yes life
ミス・マープル推理ドラマ

スリーピング・マーダー|ミス・マープル5【あらすじ・ネタバレ解説】

この記事は約7分で読めます。
記事内に広告が表示されます

「スリーピング・マーダー」のあらすじと真相、原作小説との違い、考察、感想などをまとめています。ドラマ版ミス・マープルシリーズの第5話(S2E1)です。インドからやって来た女性が殺人の光景を思い出します。

スポンサーリンク

あらすじ

インドからイギリスに移住したばかりの裕福な若い女性グエンダ・ハリデーは、直感を頼りに海辺にある村の邸宅・ヒルサイド荘へと引っ越します。結婚を控えたグエンダはアシスタントのヒュー・ホーンビームと共に、改装作業を始めます。グエンダはずっとインドで暮らしていたため、イギリスは初めてのはずでした。しかし、以前からヒルサイド荘を知っているような奇妙な感覚を覚え、さらに、屋敷内に死体が転がっているような不気味な光景を思い浮かべてしまいます。グエンダを心配したホーンビームは相談役として友人のミス・マープルを呼び、芝居の観劇へ出掛けます。その芝居の最中、グエンダが首を絞められて殺された女性のイメージを思い起こします。

登場人物とキャスト

主な登場人物とキャストをまとめます。

名前 キャスト 説明
ミス・マープル
Miss Marple
ジェラルディン・マクイーワン
Geraldine McEwan
老婦人の名探偵
グエンダ・ハリデー
Gwenda Halliday
ソフィア・マイルズ
Sophia Myles
インドからやって来てヒルサイド荘を購入
殺人のイメージに怯える
ヒュー・ホーンビーム
Hugh Hornbeam
エイダン・マクアードル
Aidan McArdle
グエンダの婚約者の部下
グエンダのアシスタントになる
ケルヴィン・ハリデー
Kelvin Halliday
ジュリアン・ワダム
Julian Wadham
グエンダの父親
故人
ヘレン・マースデン
Helen Marsden
アンナ=ルイーズ・プロウマン
Anna-Louise Plowman
ファニーボーンズのメンバー
ケルヴィンの後妻になるはずだった女性
ジェイムズ・ケネディ
James Kennedy
フィル・デイヴィス
Phil Davis
グエンダの母親の兄
精神科医
ウォルター・フェーン
Walter Fane
ピーター・セラフィノウィッツ
Peter Serafinowicz
弁護士
フェーン夫人
Mrs Fane
ジェラルディン・チャップリン
Frances Barber
ウォルターの母親
ディッキー・アースキン
Dickie Erskine
ポール・マッギャン
Paul McGann
ファニーボーンズの座長
ジャネット・アースキン
Janet Erskine
ドーン・フレンチ
Dawn French
ファニーボーンズのメンバー
ディッキーの妻
ジョージ・アースキン
George Erskine
ハリー・トレッダウェイ
Harry Treadaway
ディッキーとジャネットの息子
イビー・バランタイン
Evie Ballantine
サラ・パリッシュ
Sarah Parish
ファニーボーンズのメンバー
メガネの女性
ジャッキー・アフリック
Jackie Afflick
マーティン・ケンプ
Martin Kemp
ファニーボーンズのメンバー

解説

グエンダは女性が殺された光景を思い起こしていますが、それが幻覚なのか、それとも記憶なのかははっきりとしません。グエンダはずっとインドで暮らしていたはずなので、幻覚としか思えませんが、のちに、実は幼い頃にグエンダはヒルサイド荘で暮らしていたことが明らかになります。

ただし、殺人が起きたのかどうかがはっきりとはわかりません。確かなのは、インドで事故が起きたことと、グエンダ・ハリデーの父親であるケルヴィン・ハリデーが崖から転落して死んでいることです。ケルヴィンの死については自殺と判断されています。

ケルヴィン・ハリデーはヘレンという女性と結婚しようとしていましたが、ヘレンは結婚式の直前に行方不明になってしまいます。手紙が届いているため、どこかで生きているようにみえますが、どこにいるのかは誰も知りません。こういった状況から、ケルヴィンがヘレンを殺し、その後、自殺したというストーリーがもっともらしく思えます。

容疑者としてファニーボーンズのメンバーと弁護士が登場しますが、ほぼ全員が怪しくみえます。

スポンサーリンク

ネタバレ

グエンダの母親であるクレア・ハリデーはインドの事故で死んでいません。クレアは夫のケルヴィン・ハリデーと共謀して、事故で死んだようにみせていました。そして、クレアとファニーボーンズのヘレンは同一人物です。

クレアはダンサーとして働いていた時に盗みを働いていました。泥棒という後ろめたい過去を消し去るために、事故で死んだようにみせ、ヘレンに成りすまして夫のケルヴィンと結婚しようとします。二人は結婚式の前の日に口論していますが、これはインドで盗難事件を調べていた現地の刑事がイギリスに姿を現したからです。二人が揉めていたということはなく、ケルヴィンがヘレンを殺したわけでも、ケルヴィンが自殺したわけでもありません。

ヘレンとケルヴィンの計画は上手くいきそうでしたが、ケルヴィンが結婚の報せを新聞に載せたため、クレアの兄であるジェイムズ・ケネディが知ることになります。ジェイムズはヘレンに異常な愛情を抱いており、ヘレンに迫りますが拒絶され殺してしまいます。その後、ジェイムズはケルヴィンも殺害しています。つまり、ヘレンとケルヴィンはジェイムズ・ケネディによって殺されました。

ヘレンから届いた手紙はジェイムズが書いたものです。筆跡鑑定の結果、ヘレンの筆跡と判断されていますが、これは、筆跡を比較するために用いた文章も、実はジェイムズが書いたものだったからです。メイドのリリーを殺したのもジェイムズで、時刻がずれていたのはジェイムズが犯行後に手紙をすり替えたためです。メイドは届いた手紙の指示に従っていました。

殺人とは関係ありませんでしたが、他の登場人物にも隠していることがありました。以下にまとめます。

  • ジャネット・アースキンとウォルター・フェーン
    不倫しており、ジャネットが妊娠したのはウォルターの子供だった。すなわち、ジョージ・アースキンはウォルター・フェーンの息子
  • イビー・バランタイン
    散々な扱われ方をしたため、ジャッキーの部屋で違法な薬を過剰に摂取する
  • ジャッキー・アフリック
    違法な薬を持っていた人物。ヘレンは薬のことを知っていたので、このことについてジャッキーは話し掛けていた
スポンサーリンク

原作とドラマの違い

原作とドラマは異なる部分が多いです。大きな違いは、グエンダの母親とヘレンが同一人物という部分で、これはドラマオリジナルのどんでん返しとなっています。原作ではヘレンとグエンダの母親は別人で、原作に過去を清算するために事故を偽って死んだふりをしたというようなストーリーは一切登場しません。

  • 原作でグエンダは既に結婚しており、夫のジャイルズが途中で合流する。ドラマは婚約中という設定で、最後はホーンビームと結ばれているがこのような結末は原作にはない
  • 原作には旅一座のファニーボーンズが登場しない。ファニーボーンズのメンバーはほぼドラマオリジナルといえ、ヘレンが旅一座のメンバーだったという設定や泥棒だったという背景もドラマのみ
  • 結婚式に花嫁が現れないというのはドラマオリジナル。原作では結婚している
  • ドラマでは犯人がグエンダの父親を崖から突き落としている。原作は精神科医という立場を利用して、妻殺害を思い込ませて入院させ、最終的には自殺へと追い込んでいる
  • 原作にはマープルの甥であるレイモンド・ウェストと妻のジョーンが登場する

感想

原作とはだいぶ違っていたりします。インドで死んだはずだった母親が実は生きていて、それが旅一座のヘレンだったというのは、かなり衝撃的なのですが、原作にはない内容でした。それでも、私はアガサ・クリスティっぽいと思ったりもしました。

ドラマでは第2シーズン1話目ですが、原作ではマープルシリーズ最後の作品です。タイトルは“Sleeping Murder”で、日本語のタイトルもスリーピング・マーダーとなっていますが、訳すと“眠っている殺人”となります。記憶の中で眠っている殺人ということなのだと思いますが、作中では殺人が本当なのかどうかわからなかったので、タイトルがだいぶヒントになっていたようです。

考察

だいぶ前の殺人事件を捜査するストーリーは“回想の殺人”と呼ばれています。基本的に、殺人が起きた後に捜査が始まるわけですが、回想の殺人は既に決着がついているような事件が捜査の対象になります。だいぶ前の殺人ということなので、何が起きているのかわかりにくく、そもそも殺人かどうかもわからないというような状況が続き、ミステリーな雰囲気がとても色濃くなります。

まとめ

 ミス・マープル「スリーピング・マーダー」について、あらすじ、真相、ドラマと原作の違い、感想などをご紹介しました。

犯人

  • ジェイムズ・ケネディ
    James Kennedy
    妹に対して異常な愛情を抱いていた。結婚前の妹にキスを迫り、拒絶されたため、殺してしまう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました