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ホームズ

ウィステリア荘|ホームズ【あらすじ・ネタバレ解説・感想】

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 ウィステリア荘は、ウィステリア荘の住人全員が一夜にして消え、主人の死体がみつかるという事件です。この記事では、原作小説のストーリーとネタバレ、原作とドラマの違い、作品の感想などをまとめています。

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あらすじ

 「ウィステリア荘」のあらすじをタイムラインで簡単にまとめます。

ハイライト
  • 発端
    エクルズがホームズを訪ねウィステリア荘の話をする
  • 展開
    ウィステリア荘の主人が死体となってみつかる
    ヘンダーソンという容疑者が浮かび上がる
  • 結末
    ホームズ達がヘンダーソンの屋敷に忍び込もうとするが…

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原作小説

 原作は1908年に発表されました。原作小説は「ウィステリア荘」という日本語タイトルがほとんどのようです。

The Adventure of Wisteria Lodge
項目 内容
作者 コナン・ドイル
発表 1908年9-10月発表(ストランド)
発表順 41作品目(60作中)
発生時期 1890年3月24日~3月29日
発生順 28件目(60作中)

ストーリー

グラナダ版ドラマも同じストーリーです。

 英国紳士のジョン・スコット・エクルズがホームズを訪ねて、昨夜起きたグロテスクな出来事について話し始める。昨日のこと、エクルズは知り合って間もないガルシアという男性に招待され、ウィステリア荘を訪れた。その晩、エクルズが気になったことといえば、夕食の時にガルシアがメモをみて、それをくしゃくしゃにして捨てたことくらいだったわけで、就寝後、夜中の1時にガルシアがエクルズの部屋を訪ねてきたような気もするのだが、朝をむかえ、目覚めたエクルズは、ガルシアとその使用人たちが全員姿を消し、ウィステリア荘にひとり取り残されたことに気付く。

 エクルズがホームズに事情を説明している最中にグレッグソン警部とベインズ警部が到着し、ウィステリア荘の近くで、頭を砕かれたガルシアの死体が見つかったことを告げる。刑事はエクルズに送られた招待状がガルシアのポケットに入っているのを発見し、エクルズが容疑者だと考えていた。さらに、ガルシアが捨てたメモというのもみつかり、それが女性の筆跡であることも判明する。

 ホームズは、エクルズのウィステリア荘滞在、そして、夜中に起されたことなどから、エクルズアはガルシアのアリバイ工作に利用されたのではないかと推理し、大きな犯罪の影を予想する。メモを書いた女性は、おそらく、ガルシアの共犯者だろう。さらに、暗号のような手紙の内容から、ガルシアが大きな屋敷へと向かっていたということも明らかにする。次の日、ホームズとワトスンは旅館を予約し、情報を集めるために奔走する。ベインズ警部は、ウィスタリア荘に戻った大男を逮捕するのだが、ガルシアの召使いだったその男は、ガルシア殺害の犯人ではなさそうだった。

ネタバレ

ヘンダーソンという人物が怪しい。ヘンダーソンの家には、浅黒い肌の秘書と、ヘンダーソンの娘の家庭教師だったミス・バーネットがいるはずなのだが、バーネットはガルシア殺害の夜から姿をみせていないらしい。ホームズはメモの出所がヘンダーソンの家に違いないこと、そして、書いたのがミス・バーネットに違いないということを確信する。その後、ヘンダーソン一家がバーネットを連れて逃亡してしまうのだが、元庭師の助けにより、バーネットはヘンダーソン達から逃げ出すことに成功する。そして、ホームズに真相を語り始める。

真相解説

ヘンダーソンの正体は中米で恐怖政治を行った独裁者ドン・ムリーリョでした。ムリーリョの政権は打ち倒されましたが、ヨーロッパに逃亡し、その後、英国に潜伏していました。

死んだガルシアやミス・バーネットはムリーリョに復讐するため、ムリーリョ(ヘンダーソン)の殺害を企てていました。エクルズがウィステリア荘に招かれた日の夜、ガルシアは犯行のためにヘンダーソンの屋敷を訪れる予定でした。しかし、ムリーリョが家庭教師の正体に気付いたため、計画が発覚し、ガルシアは秘書に殺されてしまいます。なお、ガルシアとバーネットはムリーリョの恐怖政治によって親族を失っており、このことが復讐の動機となっています。

家庭教師が書いてガルシアに送った手紙(ガルシアが捨てた手紙)には、ムリーリョの居場所が書かれていました。ムリーリョは暗殺を警戒して、毎日部屋をかえていました。なお、逃げたムリーリョと秘書ですが、6カ月後に、マドリードのホテルで彼ららしき死体がみつかります。

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原作とドラマの違い

 原作とドラマで真相などは同じですが、登場人物や展開などについては、細かな違いがあります。まずラストシーンですが、原作小説では、6ヶ月後にムリーリョと秘書らしき死体がみつかったという終わり方になっています。しかしドラマでは、ムリーリョ達は乗り込んだ列車で別の復讐者らしき人物に殺されたようなシーンが登場しています。

 また、原作ではベインズ警部とグレグスン警部が221Bにやってきて殺人事件を報せていますが、ドラマにこのような描写はありません。そもそも、ドラマにグレグスン警部はそもそも登場していないようです。原作で登場した元庭師もドラマには登場せず、ドラマで家庭教師を助け出すのは、ホームズとワトスン博士になっています。

 原作ではブードゥー教の魔術も登場します。ガルシアの使用人である大男は魔術の道具を気にしてウィステリア荘に戻ってくるのですが、このあたりの内容はドラマでは描かれていません。

ドラマ

 グラナダ版ドラマは1988年4月20日に放送されました。シーズン4の第3話(51分)です。

Wisteria Lodge
項目 内容
シーズン 4
話数 3
放送順 24
長さ 52分
放送日(英) 1988年4月20日(水)
キャスト キャスト一覧

ストーリー

ストーリーは原作小説と同じため省略

ロケ地

ヘンダーソンの屋敷の外観はArley Hall(アーリー・ホール)という建物です。マンチェスター郊外にあるカントリーハウスと公園として、現在も人気のようで、様々な口コミが集まっています。

拡大地図を表示することで外観などを確認できます。

感想

失踪、殺人、陰謀と盛りだくさんです。原作もドラマも、ベインズ警部はなかなか鋭いキャラになっています。ホームズも認めているようなので、警視庁みたいなところレストレード警部なんかよりも、全然頼りになる気がします。ベインズ警部が捕まえた犯人も、罠のひとつだったようなので、かなりの切れ者といえそうです。

考察

ガルシアが寝室で“1時”といったのはアリバイ工作だったと考えられます。ガルシアの死亡推定時刻は夜中の1時頃で、秘書に殺されなけば、ガルシアはその頃にヘンダソンを殺していたはずです。そのため、ウィステリア荘に泊まっていたエクルズ氏が「1時頃、ガルシアは寝室にいた」と証言すれば、アリバイが作れます。

まとめ

 シャーロック・ホームズの「ウィステリア荘」について、原作とドラマのあらすじとネタバレ、感想などをご紹介しました。最後に登場人物とロケ地をご紹介します。

登場人物

登場人物をネタバレありで簡単にまとめます。シャーロック・ホームズとワトソン博士は除いています。

名前 説明
ガルシア
Garcia
エクルズをアリバイ工作に利用する
復讐のためヘンダーソンを殺害しようとするが逆に殺されてしまう
ヘンダーソン
Henderson
復讐を察知し秘書にガルシアを殺害させる
その正体は恐怖政治の暴君ドン・ムリーリョ
スコット・エクルズ
Scott Eccles
ガルシアにウィステリア荘へと招かれて宿泊する
ガルシアのアリバイ工作に利用された

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