「4階の部屋」のあらすじ、登場人物とキャスト、感想です。ポワロが暮すホワイトヘイブンマンションで女性の死体が発見されます。
項目 | 内容 |
---|---|
シーズン | 1 |
エピソード | 5 |
長さ | 52分 |
放送日(英国) | 1989年2月5日(日) |
放送日(日本) | 1990年2月17日(土) |
原作者 | アガサ・クリスティー |
あらすじ
ホワイトヘイブンマンションに暮らす女性が友人達を連れて自室へと帰ってきたのだが、鍵を紛失し締め出しをくらってしまう。一緒にいた男性二人が荷物用のリフトをつかって女性の部屋に入ろうとするが、誤って下の階の部屋に入ってしまう。その部屋には、なんと、女性の死体があった。
4階の部屋で死んでいた女性はグラント夫人で越してきたその日に殺害されていた。犯人は第一発見者の一人であるドノバンで、実はドノバンとグラント夫人は夫婦だった。パトリシアと婚約したドノバンはグラント夫人と別れるつもりだったが、拒否されてしまい犯行に及ぶ。ドノバンが犯行現場に戻ったのは偶然ではなく、婚姻を証明する書類を手に入れるためだった。何気なく侵入するため、パトリシアの部屋の鍵を盗むなどして、現場に入る口実をつくっていた。
階数について
被害者が越してきた部屋がホワイトヘイブンマンションの36Bで、46Bに蓄音機がうるさいパトリシアが住んでいます。46Bの上にポワロが暮しているので、ポワロの部屋は56Bとなります。若干ややこしいのは、36Bが日本でいう4階という点です。そのため、『4階の部屋』というタイトルが表しているは被害者の部屋ということになります。
登場人物
事件関係者は以下の通りです。レギュラーの登場人物といえるポワロ、ヘイスティングス大尉、ミス・レモン、ジャップ警部は省いております。
名前 | キャスト | 説明 |
---|---|---|
パトリシア・マシューズ Patricia Matthews |
スザンヌ・バーデン Suzanne Burden |
46B(5階)の住人 |
ドノバン Donovan |
ニコラス・プリチャード Nicholas Pritchard |
パトリシアの婚約者 |
ミルドレッド・ホープ Mildred Hope |
アマンダ・エルウェス Amanda Elwes |
パトリシアの友人 |
ジミー Jimmy |
ロバート・ハインズ Robert Hines |
パトリシアの友人 |
グラント夫人 Mrs. Grant |
ジョシィ・ローレンス Josie Lawrence |
被害者 36B(4階)の住人 |
トロッター Trotter |
スーザン・ポレット Susan Porrett |
グラント夫人のメイド |
フリント警部 Inspector Flint |
アラン・パーティントン Alan Partington |
推理劇の登場人物 |
サドラー少佐 Major Sadler |
ジェームズ・エイダン James Aidan |
推理劇の登場人物 |
サドラー夫人 Mrs. Sadler |
ジリアン・ベイリー Gillian Bailey |
推理劇の登場人物 |
感想
劇でポワロが推理を外しています。原因は肝心な情報が事前に伝えられていなかったからでした。これに対してポワロはひどく不満を抱いたようでしたが、同じ劇をみていたパトリシア達はたいへん盛り上がっていた様子です。ミステリーにうるさい人からみると評価が下がり、そうではない大多数の人からみるととても面白いということだと思ったりします。殺す相手を間違えたとか、実は家族だったとか、アガサ・クリスティさんの作品によく登場しそうな内容なので、劇の脚本はクリスティさんが書いたなんて思えてきます。そう考えると、「この作者 頭がおかしい」「あの脚本には納得できません」というポワロのセリフは自虐的な意味にも感じられます。
劇においてポワロは執事が犯人だと推理しています。ポワロが書いていたのはCHIVERS – THE BUTLERで「シバーズ(人名) – 執事」という意味になります。ちなみに、The Butler Did It!(執事がやったことだ!)は推理小説の常套句として一世を風靡しています。この言葉はアメリカのアガサ・クリスティと称されるラインハートさんの小説「ドアは語る」に関連するといわれています。
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