「クラブのキング」のあらすじ、登場人物とキャスト、感想です。死体を発見した女優が近くの家へと逃げ込み、その家ではブリッヂが行われていたというエピソードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シーズン | 1 |
| エピソード | 9 |
| 長さ | 52分 |
| 放送日(英国) | 1989年3月12日(日) |
| 放送日(日本) | 1990年3月17日(土) |
| 原作者 | アガサ・クリスティー |
あらすじ
ポワロがヘイスティングス大尉に連れられて映画の撮影現場を見学した日の夜、映画プロデューサーの死体が自宅で発見される。第一発見者は映画に出演していた女優バレリー・サンクレアで、死体発見直後、怪しい人影を目撃し隣家のオグランダー家へと逃げ込んでいた。その家ではブリッヂの最中だったらしいが、クラブのキングがない状態でゲームをしているようだった。
第一発見者のバレリー・サンクレアとオグランダー家は他人のようにみえましたが、実は家族でした。プロデューサーを殺害したのはロニー・オグランダーで、彼は事件が起きた時、バレリーと一緒にプロデューサーの自宅にいました。プロデューサーのヘンリー・リードバーンはオグランダー家を恐喝し続けていました。事件が起きた夜、ヘンリーはバレリーに男女関係を要求していました。これに激怒したロニーがヘンリーを殴ってしまい、殴られたヘンリーは頭を強く打って死んでしまいます。
登場人物
事件関係者は以下の通りです。ポワロ、ヘイスティングス大尉、ジャップ警部は省いております。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| バレリー・サンクレア Valerie Saintclair |
ニーヴ・キューザック Niamh Cusack |
第一発見者 女優 |
| ヘンリー・リードバーン Henry Reedburn |
デイヴィッド・スウィフト David Swift |
被害者 プロデューサー |
| ポール王子 Prince Paul of Maurania |
カルメン・デュ・ソートイ Carmen Du Sautoy |
映画の出資者 バレリーの婚約者 |
| バニー・ソーンダース Bunny Saunders |
ジョナサン・コイ Jonathan Coy |
映画監督 |
| ミス・デロイ Miss Deloy |
ロージー・ティンプソン Rosie Timpson |
被害者の秘書 ポワロに注意した女性 |
| ラルフ・ウォルトン Ralph Walton |
ガウン・グレインジャー Gawn Grainger |
俳優 被害者に解雇される |
| フランプトン Frampton |
ヴァス・アンダーソン Vass Anderson |
被害者の使用人 |
| オグランダー夫人 Mrs Oglander |
アヴリル・エルガー Avril Elgar |
バレリーが逃げ込んだ家の住人 |
| ロニー・オグランダー Ronnie Oglander |
ショーン・パートウィー Sean Pertwee |
オグランダー家の息子 |
| ジェラルディン・オグランダー Geraldine Oglander |
アビゲイル・クラッテンデン Abigail Cruttenden |
オグランダー家の娘 |
感想
クラブのキングがない状態でブリッヂを数ゲームプレイしていたというのが、実は遊んでいなかったことを示唆しています。示唆どころではなく確証に近いかもしれません。ブリッヂにあまり馴染みはないですが、ババ抜きだとすると、1枚足りない状態で遊ぶというのが意味不明なのはよくわかります。
事件に深くかかわっている人物が嘘をついて(このエピソードの場合は不審者をみたという嘘をついている)、嫌疑をそらすというのはアガサ・クリスティさんの作品によく登場します。嘘を見破れるかどうかですが、これがまた難しかったりします。

