no murder, yes life
推理小説

御手洗潔シリーズの読む順番【島田荘司】

この記事は約4分で読めます。
記事内に広告が表示されます

 御手洗潔(みたらい・きよし)を主人公としたシリーズは31作品(短編集を含む)刊行されています。第1作目は著者である島田荘司氏のデビュー作「占星術殺人事件」です。以降の順番は刊行順に読んでいくのがおすすめです。以下では、御手洗潔シリーズ作品の刊行順や最新作をご紹介しています。

シリーズ

 1981年に刊行された「占星術殺人事件」がシリーズ初作品で、最新作は「ローズマリーのあまき香り」となっています。書籍数は31ですが、うち12作が中短編集となっています。なお、31のシリーズ作品の中には御手洗潔がほとんど登場しない物語もあります。

世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロウの祭り」で主役を務めたクレスパン。警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺されたという。しかし3幕以降も舞台は続行された。さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と話す――。
名探偵・御手洗潔も活躍、島田荘司待望の長編新作!

一覧(順番)

 シリーズ作品の一覧です。なお、備考欄に*が付け加えられている作品は御手洗潔がほとんど登場しないスピンオフ作品となっております。

順番 年月 タイトル 備考
1 1981/12 占星術殺人事件 長編
2 1982/11 斜め屋敷の犯罪 長編
3 1987/10 御手洗潔の挨拶 短編集
4 1988/04 異邦の騎士 長編
5 1990/07 御手洗潔のダンス 短編集
6 1990/10 暗闇坂の人喰いの木 長編
7 1991/09 水晶のピラミッド 長編
8 1992/09 眩暈 長編
9 1993/10 アトポス 長編
10 1996/01 龍臥亭事件 長編*
11 1998/09 御手洗潔のメロディ 短編集
12 1999/10 Pの密室 中編集
13 1999/11 最後のディナー 短編集
14 2001/08 ハリウッド・サーティフィケイト 長編*
15 2001/10 ロシア幽霊軍艦事件 長編
16 2002/08 魔神の遊戯 長編
17 2002/12 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 中編集
18 2003/03 上高地の切り裂きジャック 中編集
19 2003/10 ネジ式ザゼツキー 長編
20 2004/10 龍臥亭幻想 長編
21 2005/10 摩天楼の怪人 長編
22 2006/06 溺れる人魚 短編集
23 2006/08 UFO大通り 中編集
24 2006/11 最後の一球 長編
25 2007/10 リベルタスの寓話 中編集
26 2011/04 進々堂世界一周 追憶のカシュガル*1 短編集
27 2013/10 星籠の海 長編
28 2016/04 屋上の道化たち*2 長編
29 2016/05 御手洗潔の追憶 短編集
30 2018/08 鳥居の密室 長編
31 2023/04 ローズマリーのあまき香り 長編

*1:文庫タイトルは「御手洗潔と進々堂珈琲」
*2:文庫タイトルは「屋上」

占星術殺人事件の次

 「占星術殺人事件」の次に刊行されたタイトルは「斜め屋敷の犯罪」です。その後、短編集「御手洗潔の挨拶」、「異邦の騎士」と続きます。特に強いこだわりがなければ、刊行順(下表の順番の通り)に読むことをオススメします。

おすすめ

おすすめ作品は「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」「異邦の騎士」の三つの長編です。特にこれらの作品だけは“占星術”→“斜め屋敷”→“異邦の騎士”と読むことをオススメします。異邦の騎士は御手洗潔の最初の事件となっておりますが、最初に読むべき本ではありません。

なお、占星術殺人事件は世界の密室ミステリーベスト10で2位に輝いた作品となっています。

占星術殺人事件

ある画家が密室で殺害された。画家が残した手記には“六人の処女の肉体から完璧な女(アゾート)”を創り出すという奇怪な計画が綴られており、のちに、六人の若い女性が行方不明となる。その女性達は肉体の一部を切り取られた状態で発見されることになる…。

斜め屋敷の犯罪

北海道最北端の宗谷岬に傾いて建つ不思議な館は「斜め屋敷」と呼ばれていた――。雪降るクリスマスの夜、斜め屋敷でパーティーが催される。そしてその翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見される…。

異邦の騎士

失われた過去の記憶にある男は戦慄する。もしかすると自分は愛する妻子を殺したのかもしれない…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました