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推理ゲーム

BS探偵倶楽部 雪に消えた過去【あらすじ・ストーリー・ネタバレ】

3.5
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 「BS探偵倶楽部 雪に消えた過去」のあらすじ・ストーリー、真相などをまとめています。BS探偵俱楽部は“ファミコン探偵倶楽部”シリーズの三作目で、過去二作に登場した橘あゆみが主人公となります。通常のカセットタイプとは違い、サウンドリンクゲームという名称で、放送時間内だけプレイできるゲームとなっていました。

ソフト情報
項目 説明
ハード SFC
配信日 1997年2月9日~
発売元 任天堂
ジャンル 推理アドベンチャー
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あらすじ

 17歳の女子高生・橘あゆみは空木(うつぎ)探偵事務所の助手として働いていた。雪のある日、あゆみは、とある女性に手紙を書いていた。そして、あの事件を思い出すのだった。

令子さん、お元気ですか?
もう、あれからずいぶんたったような気がしますが、本当は、つい、この間のことだったんですよね。
久しぶりの再会だったのに、まさか、あんなことになるなんて、思ってみませんでした。いま、ちらちら雪が降り始めました。そういえば、あの時も雪だったんですよね。
あの時も…

 その日、あゆみは、母親・橘敏江(たちばな・としえ)のお見舞いのため、尾地谷(おちたに)村にある実家に帰省していた。そこには、あゆみが姉のように慕う野村令子(のむら・れいこ)の姿もあった。

1日目(前編)

 翌朝。あゆみが目を覚ますと、目の前には令子の姿があった。ひどく急いている様子の令子によれば、尾地谷村の元村長である草野剛三が殺害されたという。そして、事件の重要参考人として、死体の第一発見者である母の敏江が警察で取り調べを受けているということだった。

 あゆみが警察署へ駆けつけ、警官から話を聞いたところによると、剛三の死体は草野家の離れでみつかったということだった。離れ、母屋、道路へと通ずる敷地内には雪が積もっており、そこには、敏江の足跡しか残されていなかった。しかし、雪が止んだ時間や、死亡推定時刻を考慮すると、犯人の足跡が雪の上に残るはずだった。

BS探偵俱楽部の見取り図

 第一発見者の敏江が非常に怪しいの間違いなかった。しかし、敏江の犯行を信じることのできないあゆみは、母の無実を証明するため、聞き込み調査を開始する。

 あゆみの実家である橘家は、どうやら、草野家と仲がよくなかったらしい。そういう事情もあってか、あゆみは草野家の人間から全く相手にされなかった。草野家に現れた令子によれば、剛三には和男と次郎という息子がいるらしく、和男は現職の村長だという。一方次郎は、剛三達から厄介者扱いされ、今は、東京でふらふらしているということもわかる。

 続いてあゆみは、その辺の村人に話を聴くことにする。よからぬ噂が立っているようすの草野家だったが、詳しい内容まではわからない。そんな状況の中である村人が“落ち武者の祟り”だと言い始める。そんな不気味な噂話を耳にしたあゆみは、敏江の主治医である今田医師の診療所を訪ね、詳しい話を聞こうとする。どうやら、尾地谷の由縁は、かつて、村が落ち武者の隠れ里だったためにつけられた地名らしかった。

 あゆみが今田先生と話していると、そこに令子からあゆみに電話がかかってきて、あゆみは敏江が取り調べから帰ってきたことを知る。診療所を後にしたあゆみは、実家で母と再会するのだが、疲れていると言って母は、すぐに床に就いてしまう。

2日目(中編)

 翌日の朝、あゆみは、またしても令子に起される。令子の口から聞かされたのは、草野和夫が死んだ、という事実だった。和夫が死んだのは、村はずれにある“幽牙堂”というお堂で、どうやら槍で刺されて殺されたらしい。死体の第一発見者は、あたりを散歩していた桐山警察署の佐久間署長で、偶然発見したという。死体は幽牙堂の中で見つかったのだが、不思議なことに、幽牙堂の前の地面に血痕が残されていた。

 あゆみは令子と共に村人に聞き込みをし、草野家のよからぬ噂を聞き出す。草野親子は、その昔、村人達の意見に耳を貸さず、独断で、高速道路の誘致を進めたという。この一件に関して、恨みを抱いている村人がいてもおかしくはない。さらに、今田先生によれば、18年前、幽牙堂を取り壊して高速道路を建設するという計画に関して、二人の村人が死亡するという事件が発生したということも判明する。

 今田先生から18年前の事件の話を聞いたあゆみは、実家へ帰る途中、草野次郎が村に来ているかもしれないという噂を耳にする。その次郎らしき人物は、顔を隠していたのだが、次郎っぽいコートを着ていたという。次郎の居場所を確かめるため、あゆみは草野家を訪ねますが、次郎は草野の自宅にはやって来ていないようでした。

 しかし、その帰り道、あゆみは村人達が集まっている様子を目撃し、そこで、血だらけのコートを目の当たりにします。そのコートには、草野次郎とネームが入れられており、そのコートのすぐそばには、お守りが落ちていた。

3日目(後編)

 翌朝、空木探偵事務所の所長である空木から、あゆみの携帯に電話がかかってくる。その電話であゆみは、草野次郎が殺されたことを知ることになる。次郎が死んだのは1週間も前のことらしく、次郎が剛三や和夫を殺すことはもちろん、そもそも村に姿を現すことすらも不可能だった。

 あゆみは、まず、祖母のサチと祖父の真之介に拾ったお守りをみせるのだが、何かを知っている様子の二人はあゆみに、詳しいことは何も語ってくれなかった。その後、あゆみは、敏江の兄である慎太郎から、18年前に幽牙堂で殺害された村人は令子の父親・野村雅和(のむら・まさかず)と、あゆみの父親・橘邦広(たちばな・くにひろ)だったことを知らされる。

 あゆみは、今田先生からも詳しい話を聞き、18年前の事件のとき、佐久間署長が村の駐在だったということを知る。あゆみは佐久間署長に話を聞こうとするのだが、佐久間署長は警察署にはいなかった。そしてついに、幽牙堂で佐久間署長らしき人物をみつけるのだが、そこには何故か令子の姿もあった。

結末

令子はただならぬ様子で佐久間署長を問い質していた。そして、令子が自首の意志を告げると、佐久間署長が真相を語り始める。

18年前、佐久間は草野親子の汚職だけではなく、令子やあゆみの父親の殺害にも手を貸していた。そんなことを告白した佐久間は、令子を始末するため、刃物を取り出す。佐久間が令子に襲い掛かろうとする。そこに誰かが割り込んでくる。敏江だった。令子をかばった敏江は、佐久間に刺され、その場に倒れてしまう。あゆみが敏江に駆け付けると、逆上した佐久間が三人を皆殺しにしようと奮起する。しかし、佐久間の背後にあった幽牙堂の扉が倒れ込み、佐久間は扉の下敷きになるのだった。

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ネタバレ

佐久間が下敷きになったあと、佐久間と令子は捕まることになります。そして、空木が推測を交えながら真相を語ります。

次郎と剛三を殺した犯人は野村令子です。まず次郎の殺害についてですが、上京していた令子は東京で次郎と偶然出会い、次郎に自宅へと連れ込まれ、暴行を受けます。このとき、首を絞められて殺されそうになった令子は、近くにあった灰皿で次郎を殴り殺害してしまいます。

殺人が起きる前に令子は、次郎から令子の父の死の真相を聞かされていました。その真相というのは、18年前の事件のことで、令子の父である野村雅和は、高速道路建設に関連する汚職事件を告発しようとして、あゆみの父ともに殺害されたという内容でした。野村雅和と橘邦広の死は、当時、駐在だった佐久間によってもみ消され、落ち武者の呪いという噂が広まることになります。

父の死の真相を知った令子は、草野家への復讐を誓いますが、尾地谷村で敏江に全てを話し、復讐を思いとどまるよう説得されます。令子が剛三のもとを訪れた時、令子に殺意はなく、剛三に自首させることだけを考えていました。しかし、剛三が自首を拒絶し、開き直るような態度を示したため、令子は衝動的に剛三を刺し殺してしまいます。

橘家へと帰ったきた令子と話し敏江は、令子が剛三を殺害したことに気付きます。そして、現場の草野家へと向かい、令子の足跡を踏みつけるようにして自分の足跡を残し、自ら第一発見者となりました。つまり、敏江は令子をかばっていたということになります。

和夫殺害について、令子が和夫を幽牙堂に呼び出して刺したのは間違いありません。しかし、致命傷にはなりませんでした。和夫殺害の真犯人は佐久間署長で、佐久間が和夫に止めをさしました。佐久間は和夫と会おうとして、偶然、令子の犯行現場に遭遇しました。令子の殺害を企てていた佐久間は、時間を稼ぐために、死体を幽牙堂に隠すなどして、落ち武者の呪いにみせます。

なお、令子に呼び出された和夫には、令子に対する殺意があったため、令子の罪は軽くなる可能性があるということもわかります。

最後、佐久間に刺されてしまった敏江ですが、その後、亡くなってしまいます。敏江は、実は癌で、余命は半年ほどでした。さらに、敏江が残した遺書によって、令子とあゆみが実の姉妹であることも明らかになります。すなわち、敏江が令子をかばおうとしたのは、娘だったからでした。

血のついたコートの横に落ちていたお守りは、令子のものです。コートを持ち出したのも令子で、令子がそのコートを着て村をうろついていました。しかし、和夫を襲ったときに血が付着したため、途中で捨てたようです。

…だから令子さん、これからは、お姉さん、て呼ばせてもらって、いいですよね。
それでは、お姉さん、体に気をつけてください。
私は、いつまでも、いつまでも待っています。
あゆみ
――そして、この手紙には、あのお守りが添えられて投函された。令子が生まれた時、真之介とサチが孫の幸せを祈り、令子に与えたあのお守りを添えて…

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感想

以下の内容には、前作“ファミコン探偵俱楽部”のネタバレが含まれます

あゆみが目を覚ましたとき目の前にいた令子さんが怪しすぎます。ファミコン探偵俱楽部を知っていると令子さんが犯人にしかみえないです。前作を使った叙述トリックがわかりやす過ぎる、つまり、あまりにも令子さんが犯人すぎるので、令子さんを犯人にみせるミスリードが仕込まれているのかと疑ったりもしてしまいます。そんなわけで、怪しい署長が登場し、署長黒幕説が自分の中で浮上します/しました。

ところがどっこい、令子さんも犯人で署長さんも犯人、みたいな結末を迎えることになります。どっちも犯人みたいなことでした。結構、面白かったと思います。令子とあゆみが姉妹だったというのも驚きです(2023年、とあるドラマで、こんな感じの結末をみた気がするぞ)。

サテラビュー

サテラビューはスーファミの周辺機器の名称だったようで、サテラビューを使えば衛星データが受信できるようになり、こんにちのネットのような機能が実現できていたようです。

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