2023年4月23日から6月25日まで日曜劇場で放送されたテレビドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』は全盲のFBI特別捜査官と、警視庁の刑事がバディを組んで難事件に挑み、41年前の事件の真相解明に迫るストーリーです!2025年冬には映画の公開も予定されています。この記事では、ドラマ各話のあらすじとネタバレ、登場人物・キャスト、感想などをまとめています。
第1話 新時代のヒーロー
全盲のFBI捜査官・皆実広見が日米刑事共助協定に基づき来日し、アテンド役の護道心太朗と出会う。歓迎式典で無差別連続爆破事件の犯人逮捕を宣言した皆実は、心太朗を巻き込み捜査を開始。新たな爆発事件現場で犯人らしき人物(渋谷英輔)を嗅覚で特定するが、取り逃がしてしまう。皆実は英輔にGPSを仕掛け、彼の母・直子に接触。直子から息子が中学時代のいじめの復讐を計画していることを聞き出す。
ゲスト
宮沢氷魚、筒井真理子、草川拓弥、津田健次郎(囚人役)など
1話のネタバレ
爆弾製造犯の英輔は、いじめの加害者である巡査・植田への復讐のため、彼を道連れに自殺を図ろうとする。皆実は英輔が自分を殺さないと確信し、制圧に成功。皆実は英輔に「排除された人たちにもやれることはある」と語りかける。一方、護道家では、心太朗の兄・京吾が父・清二に、皆実が41年前の事件を調べに来日したと告げる。
感想・考察
皆実のユニークな捜査方法と、福山雅治・大泉洋のコミカルなやり取りが魅力的です。物語の縦軸となる41年前の事件と、心太朗の父(津田健次郎)や護道家の関わりが示唆され、今後の展開への期待が高まります!
第2話 相棒は殺人犯!?
皆実は吾妻ゆうきを人材交流企画室の新メンバーに加える。河川敷で女性の絞殺体が発見され、心太朗は12年前に自身が担当した事件と酷似していることに気づき、出所した元犯人の青柳を疑う。ジャーナリストの新城の元に身を寄せていた青柳は、心太朗の秘密(護道家の養子で実父が殺人犯)を暴露する動画を配信。心太朗は誤認逮捕や自身が犯人である可能性を疑われ孤立する。皆実は心太朗の過去の違法捜査を指摘し、バディ解消を言い渡す。
ゲスト
浜田信也、アキラ100%、野呂佳代、津田健次郎(鎌田國士役)など
2話のネタバレ
心太朗は青柳と新城に襲われ拘束されるが、そこに皆実が現れる。皆実は青柳が犯人だと確信しており、盗聴やGPSで心太朗を泳がせていた。皆実は青柳たちを制圧し、事件を解決。心太朗は実父が強盗殺人犯で無期懲役だと皆実に明かす。皆実は冤罪の可能性を示唆するが、心太朗は関係ないと言う…。(皆実の心太朗はバディを復活)
感想・考察
心太朗の衝撃的な過去が明らかになり、物語の縦軸が本格的に動き出します。皆実の「盗聴捜査は基本」というセリフや、心太朗の「人殺しの息子」という告白が印象的です。
第3話 相棒への挑戦状
皆実と心太朗は捜査一課に正式配属される。若手俳優の本条海斗が殺害され、第一発見者は皆実が大ファンの俳優・羽鳥潤。皆実と心太朗は羽鳥の仕事場へ向かうが、皆実は何か気づいた様子でも心太朗に教えず、彼の捜査能力を試す。羽鳥と共演中の女優・篠塚真菜が本条と交際していた過去があり容疑がかかるが、羽鳥が突然自供を始める。だが、皆実は羽鳥が犯人ではないと断言する。
ゲスト
石黒賢、山下リオ、福田麻貴、映美くららなど
3話のネタバレ
皆実は関係者を集め、犯行時刻のトリックや、羽鳥が篠塚と不倫していたことを暴く。真犯人はプロデューサーの風間みどりだった。風間は本条から不倫をネタに脅されており殺害。羽鳥は篠塚との不倫を隠すため、風間の身代わりになろうとしていた。羽鳥の妻・千晴は夫の不倫を知っており、本条を使って風間と篠塚を困らせようとしたことが事件の発端だった。
感想・考察
芸能界の裏側を描き、殺人よりも不倫が怖いというテーマが話題になったようです。皆実の鋭い観察眼と推理力が光る回でした。
第4話 奇跡の出会い
ジョギング中の皆実と吾妻は、突然倒れ亡くなった男性に遭遇。病理検査の結果、死因は毒物で、手に謎の紋章が刻印されていた。同様の犠牲者が他に3人おり、全員が国家規模の事件に関わる要人だった。大掛かりな捜査が始まるが、皆実は事件の規模に違和感を覚える。被害者の妻に話を聞きに行くが、吾妻を捜査から外すよう泉が皆実に頼む。吾妻は過去の事件で心に傷を抱えているようだった。
ゲスト
伊藤歩、河井青葉、前野朋哉、岡野陽一、吉田ウーロン太など
4話のネタバレ
犠牲者は全員痴漢グループのメンバーだった。真犯人は痴漢冤罪被害者の会の代表・真鍋美雪。婚約者が痴漢冤罪を苦に自殺したと信じ、復讐のために毒針で殺害していた。しかし、婚約者は実際は痴漢グループのメンバーだったことが判明する。吾妻は痴漢加害者を庇った際に真鍋に刺されるが一命を取り留める。皆実は吾妻が過去に自身に手紙を送っていた女子高生だと気づき、お互いに勇気を与え合っていた奇跡の出会いだったと語る。
感想・考察
痴漢という社会問題とネットリンチの恐ろしさを描いています。皆実と吾妻の過去の繋がりが感動的です!
第5話 忘れられない味
インフルエンサーを狙った強盗被害が相次ぐ中、人気料理系インフルエンサーのナオンが殺害される。皆実と心太朗は現場の料理に違和感を覚える。他の料理系インフルエンサーに話を聞くが、皆実は料理を味わうばかりで捜査は進まない。そんな中、別のインフルエンサー・青嶌が暴行される事件が発生する。
ゲスト
高梨臨、平澤宏々路、近藤春菜、芹澤興人、わたなべ麻衣など
5話のネタバレ
ナオンは料理が作れず、スタッフに作らせていた。犯行現場に残されたドレッシングのスパイスから、犯人は「スパイスの女王」と呼ばれる青嶌だと判明。青嶌はフォロワー獲得のため、元夫の古郡にナオン殺害や狂言暴行を指示していた。古郡はカナカナ(ナオンのライバル)の元夫で、カナカナを守るために青嶌に協力していた。皆実はカナカナの正体が娘の雲母だと見抜き、母のために嘘をついていた彼女を励ます。そして、皆実は京吾に、41年前の両親の強盗殺人事件の資料を見たいと頼む。
感想・考察
承認欲求に囚われたインフルエンサーの闇を描いています。皆実の過去の事件の捜査が本格的に始まり、物語の縦軸がさらに深まったと思います。
第6話 不器用な愛のカタチ
護道清二の誕生日パーティー中に、別荘で立てこもり事件が発生。犯人は警備会社社長の菊知で、妻子を人質に10億円を要求。皆実は交渉役となり、単身別荘に乗り込み人質となる。心太朗は10億円を調達する秘書を追う。皆実は立てこもりではなく誘拐だと見抜き、モールス信号で心太朗に伝える。清二と京吾は何かを画策している様子…。
ゲスト
髙嶋政宏、山田純大、前原滉、平野舞、米村莉子など
6話のネタバレ
犯人は菊知の実子・宇佐美翔。異母妹の恵茉への嫉妬から誘拐を起こした。
皆実と心太朗は宇佐美を騙して監禁場所を聞き出し、恵茉を救出。皆実は宇佐美に「人が人を思う気持ちに理由はない」と語る。心太朗は清二に肩たたき券を渡し、和解する。一方、泉は京吾から、心太朗の実父が皆実の両親を殺害した犯人だと聞かされ、皆実の研修期間を終わらせるよう忠告される。
感想・考察
親子の愛や家族の絆がテーマです。皆実の「人が人を思う気持ちに理由はない」という言葉が感動を呼びました。心太朗と清二の関係性の変化も描かれています。
第7話 大切なひと
皆実と心太朗は皆実の両親の墓参りへ。埠頭で白骨化した老人の遺体が発見され、3年前から行方不明の資産家と判明。容疑者は40歳差の妻・亜理紗。亜理紗は以前の夫も失踪しており、スパイの可能性も疑われる。皆実は亜理紗に会い、好意を抱き犯人ではないと断言する。
ゲスト
岡本多緒、赤堀雅秋、小林勝也、脇知弘、木村多江など
7話のネタバレ
白骨遺体は亜理紗の元夫・亀島だった。亀島を殺害したのは亜理紗の夫・征四郎で、亜理紗は彼を整形させ秘書として匿っていた。亜理紗は征四郎を守るために嘘をついていたが、征四郎が自供し逮捕される。心太朗は泉が隠した書類から、皆実の両親の殺害犯が自身の父・鎌田だと知る。皆実は心太朗が事実を知ったことに気づく。
感想・考察
皆実の元妻・デボラ(木村多江)が登場。亜理紗の愛の深さが描かれる。心太朗がついに自身の父と皆実の過去の事件の繋がりを知り、物語が核心に迫る。
第8話 責任
心太朗は皆実が実父・鎌田に会うために自身をアテンド役に指名したと知り、傷つき人材交流企画室室長を辞任、バディも解消する。吾妻だけが皆実に協力し、41年前の事件の第一発見者である元捜査一課長に会いに行く途中、バスジャックに遭遇。犯人が発砲し、吾妻をかばった皆実が撃たれる。犯人は清水拓海と名乗り、SNSで事件を拡散するよう指示。吾妻は心太朗に助けを求める。
ゲスト
京本大我など
8話のネタバレ
バスジャック犯・清水拓海は、2年前の幼稚園バス置き去り事故の被疑者と同姓同名の 別人だった。ネットリンチで母を亡くした復讐のため、運転手の清水を殺害しようとしていた。皆実と吾妻は犯人の狙いを見抜き、心太朗はモールス信号で皆実に弾数を伝える。心太朗は運転手が無実で、園児は病死だったと犯人に告げ挑発。犯人が弾を撃ち尽くした隙に皆実が制圧する。皆実は心太朗に「もう一度私の目になってくれませんか」と頼み、バディが復活する。 [1, 2]
感想・考察
ネットリンチの恐ろしさと、情報に踊らされる人々の愚かさを描いています。皆実と心太朗のバディが復活し、最終章に向けて物語が加速していますね。心太朗が「ラストマン」であるという皆実の言葉も印象的でした。
第9話 正義の行方
皆実と心太朗は鎌田に面会に行くが、重篤で叶わない。鎌田は41年前の事件の真相を知る唯一の人物で、タイムリミットが迫る。泉と吾妻も捜査に協力。政界のドン・弓塚は事件が掘り起こされることを京吾から聞き不穏な動きを見せる。41年前の第一発見者である元捜査一課長・山藤が上京するが、皆実たちは彼の口調に違和感を覚える。皆実たちの捜査に魔の手が迫る。
ゲスト
石橋蓮司、金田明夫、渡辺哲、銀粉蝶など
9話のネタバレ
皆実と心太朗は、皆実の父・誠が地上げ屋で弓塚と繋がっていたこと、池上隼人が誠と黒い関係だったことを突き止める。皆実は弓塚が41年前の黒幕で、池上が実行犯だと推理。池上が川で遺体で発見され、清二は京吾に事故として処理するよう指示していた。
泉は池上の事件を調べるが、尾行していた山藤に刺されてしまう。心太朗は山藤を追い詰めるが、山藤はビルから飛び降り自殺し、泉は心停止に陥る…。
感想・考察
41年前の事件の真相に迫る最終章がスタートしました。護道家の闇や政界との繋がりが明らかになり、泉が刺されて心停止するという衝撃の展開も!
第10話 わたしの家族(最終回)
泉が山藤に刺され予断を許さない状況。警察上層部から事件の調査中止指示が出るが、佐久良たちは捜査を続行し、弓塚を黒幕と睨み暴力団の関与を突き止める。皆実と心太朗は鎌田を調べる中で衝撃の事実に辿り着く。清二と京吾が不穏な動きを見せる中、鎌田が重体で病院に搬送される。
ゲスト
石橋蓮司、金田明夫、渡辺哲、銀粉蝶、佐藤緋美など [1, 2, 4]
10話のネタバレ
池上を殺害したのは清二と山藤だった。皆実と心太朗は、自身たちが鎌田と勢津子の実の兄弟であること、勢津子が誠と結婚する前に広見を妊娠していたこと、誠が広見が自分の子でないと知り勢津子を殺害し鎌田に罪を擦り付けようとしたこと、そして誠を殺害したのは清二だったことを突き止める。清二は鎌田に心太朗を引き取る条件などで罪を被ってもらっていた。清二は鎌田を殺害しようとするが、皆実と心太朗に阻止され逮捕される。
皆実と心太朗は鎌田と最期の別れを交わす。皆実はアメリカに戻るが、心太朗が交換研修生としてアメリカに行くことが決まる。
感想・考察
41年前の事件の全ての真相が明らかになり、皆実と心太朗が実の兄弟だったという衝撃の事実が判明します。鎌田の親としての深い愛情に涙する視聴者が続出。ラストの「また来週」というセリフと心太朗のアメリカ行き決定に、続編やスペシャルドラマへの期待が高まっていましたが…、2025年5月に映画化が発表されました!
登場人物とキャスト
ネタバレを含む内容になっています
- 皆実広見 福山雅治(幼少期: 柊木陽太)
全盲のFBI特別捜査官。「ラストマン」と呼ばれる - 護道心太朗 大泉洋(幼少期: 正垣湊都)
警察庁人材交流企画室室長。護道家の養子
警視庁捜査一課
- 護道泉 永瀬廉(King & Prince)
佐久良班の刑事。心太朗の義甥 - 佐久良円花 吉田羊
佐久良班主任。心太朗とは犬猿の仲だが過去に交際 - 馬目吉春 松尾諭
佐久良班の刑事。佐久良を慕う - 長谷川壮太 奥智哉
佐久良班の刑事 - 今藤完治 今井朋彦
捜査一課の係長
人材交流企画室
- 吾妻ゆうき 今田美桜
捜査支援分析センター(SSBC)技術支援捜査官。後に人材交流企画室へ異動
護道家
- 護道清二 寺尾聰(若い頃: 奥野瑛太)
心太朗の養父、京吾の実父。元警察庁長官 - 護道京吾 上川隆也(学生時代: 宮下柚百)
心太朗の義兄、泉の父。警察庁次長 - 護道汐里 森口瑤子
京吾の妻、泉の母。弓塚敏也の娘
その他関係者
- 難波望海 王林
皆実が滞在するホテルのバトラー - 鎌田國士 津田健次郎
心太朗と広見の実父。強盗殺人の罪で服役中 - 皆実勢津子 相武紗季
広見と心太朗の実母。41年前の事件の被害者 - 皆実誠 要潤
広見の父(戸籍上)。41年前の事件の被害者 - デボラジーン・ホンゴウ 木村多江
在日アメリカ大使館参事官。皆実の元妻 - 弓塚敏也 石橋蓮司
汐里の父。政界のドン - 山藤憲治 金田明夫(41年前: 若林時英)
元警視庁捜査一課長。41年前の事件の第一発見者 - 池上隼人 渡辺哲(41年前: 関本柊)
皆実誠と黒い関係だった人物 - 小林久恵 銀粉蝶
鎌田と勢津子の過去を知る人物
感想
『ラストマン-全盲の捜査官-』は、福山雅治と大泉洋の強力なバディを中心に、毎回異なる事件を解決しながら、二人の過去に深く関わる41年前の事件の真相を追う物語でした。全盲という設定を活かした捜査や、社会問題を織り交ぜたストーリー、そして二転三転する展開にひきつけられ、最後まで楽しめました!
最終回で明らかになった衝撃の真実と、ラストシーンでの続編を期待させる演出も話題となりました。2025年冬には映画化も控えており、映画公開以降の展開にも期待しています!
みどころ
- 福山雅治さんと大泉洋さんの豪華共演と、息の合った凸凹バディの掛け合い
- 全盲の捜査官という設定を活かした、視覚以外の感覚や最新技術を駆使した斬新な捜査方法
- 1話完結の事件と並行して描かれる、皆実と心太朗の過去の事件を巡る人間ドラマ
- 黒岩勉氏による、先の読めないスリリングなストーリー展開
映画化情報
『映画ラストマン』のタイトルで、2025年冬に公開予定です。主演はもちろん福山雅治さんと大泉洋さんで脚本はドラマに引き続き黒岩勉さんです!
その他情報
- 受賞
第116回ザテレビジョンドラマアカデミー賞にて、大泉洋が助演男優賞、黒岩勉が脚本賞を受賞 - 関連イベント
全盲所作指導を担当したダイアログ・イン・ザ・ダークとのコラボイベント「ラストマン・イン・ザ・ダーク」が開催された - 放送への配慮
6話放送前に、長野で発生した立てこもり事件に配慮したテロップが表示された
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