no murder, yes life
森博嗣

馬鹿と嘘の弓【あらすじ・ネタバレ解説・考察・感想】

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 「馬鹿と嘘の弓」は森博嗣氏の推理小説です。XXシリーズの1作目にあたるこの小説はXシリーズの続編です。ここに辿り着いた時点で、既にネタバレになっているかもしれませんが、なるべくネットなどでは情報を集めずに、読み始めるのをおすすめします。登場人物にネタバレ要素があります。

項目 説明
タイトル 馬鹿と嘘の弓
著者 森博嗣
出版社 講談社
シリーズ XXシリーズ
順番 1
発行日 2020年10月8日
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あらすじ

匿名の依頼は青年の調査だった。青年の名前は柚原典之。調査の目的は不明だった。ホームレスの柚原は穏やか、かつ、理知的な人物で、危険な人物ではなさそうだった。依頼を受けた探偵は柚原について知るにつれ、調査に対する疑問を抱き始める。しかし突然、柚原と面識のあったホームレス・飯山健一が路上で倒れ死亡する。元教授だった飯山の遺品から柚原の写真が見つかり、それは、謎の依頼人から探偵に送られた写真と同じだった…。

事件概要

亡くなった飯山健一(いいやま・けんいち)という老人は肺炎と脳梗塞の発作による急死、ということで処理されます。事件性はないようにみえるわけですが、飯山が柚原の写真を持っていたため、謎を呼びます。この写真は、匿名の依頼人が探偵に送った写真と同じで、飯山と依頼人に、何かつながりがあるようにも思えます。ところがどっこい、この依頼人の正体は不明で、そもそも柚原典之(ゆはら・のりゆき)を調査する目的もわからない、という謎だらけの状態に陥ります。

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ネタバレ

最後、柚原典之は通り魔殺人を起こします。そして、逮捕されます。柚原の調査を依頼したのは柳瀬玄爾(やなせ・げんじ)という男性で、柳瀬は柚原が自分の孫かどうかを調べるために、調査を依頼していました。そして、もしかすると柚原は飯山健一の息子かもしれないということも判明します。しかし結局、柳瀬の孫なのか、それとも飯山の息子なのかは明らかにされませんでした。柳瀬と飯山に家族関係はないので、柳瀬の孫であり飯山の息子でもある(柳瀬の息子が飯山である)ということにならないようです。

登場人物

この物語に登場する探偵はXシリーズに登場した小川令子とGシリーズに登場した加部谷恵美です。この情報がネタバレ扱いされているのかわかりませんが、講談社のHPなどに載っているあらすじには、探偵の名前は書かれていないようです。固有名詞ではなく、あえて“探偵”という一般名詞を使っているような気もします。

以下は他シリーズのネタバレが含まれます

二人の出会いについてですが、ダマシ×ダマシで、小川令子のもとに結婚詐欺にあった女性が現れます。最後にこの女性の正体が判明し、実は加部谷恵美だったという結末を迎えます。つまり、加部谷は結婚詐欺にあっていたということになります。

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感想と考察

 私はこの作品に登場する探偵が小川と加部谷であることを知り、読みました(どうやって知ったのかは忘れた)。何気なく手に取り、二人が登場したら、かなり驚いただろうなとも思いつつ、しかし、シリーズ以外の作品だったら手に取っていなかっただろうなとも思ったりします。

 考察というほどのものでもないですが、英語タイトルのFool Lie Bowは風来坊を意味しているようです。ホームレスと風来坊はなんだか違う気もしますが、これは柚原のことだと思われます。何も関係ありませんが、手羽先唐揚げの発祥店とされる飲食店の名前が“風来坊”らしいです。なお、この作品に登場した加部谷は20代後半(28歳くらい)になっているようです。メインとしての初登場は大学生だったと思います。中学生くらいのときちょい役で出ていたはずですが、たしか中学生だったと記憶しています。

みんなの感想

 口コミを調べてみるとホームレスや最後という言葉がよく書き込まれていました。

ホームレス

 ホームレスの青年・柚原がメインキャラクターですが、森博嗣氏の作品に出てきそうな青年です。どこか海月と似ているかもしれません。

ホームレスの森キャラあるあるな男を探偵が調査する話。全体的にもやもやしているような…。ミステリなのだろうか。理性のあるホームレス柚原が危なっかしいけど面白い生活をしている。

ホームレスの青年の話。タイトルにクスリとしつつ読み進むと――。

若く高知能なホームレスの柚原が思うところとは。

最後

 最後が衝撃的な作品です。依頼人と死んだお爺さんが同じ写真を持っていただけ?と思うかもしれませんが、ラストには驚きの展開があります。刊行当時は“シリーズ外”ということになっていましたが、2023年の春ごろからXXシリーズという名称がつきました。

ほぼ淡々と進んでたけど、なんか嫌な予感がしていたら、最後にやっぱり…。

久々な人がでてきて、ふわーとすすんで、最後の急展開にびっくりでした。

シリーズものではないと思って手に取ったら、懐かしいお名前が!こういうのって、昔の知り合いに出会うようで楽しい。最後に突拍子もない、何かが起ることは予告されているのだけど…
(補足:背表紙に「予測不能 森ミステリィ」と書かれています)

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