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ガリレオ|沈黙のパレード【あらすじ・ネタバレ解説・感想】

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 ガリレオ「沈黙のパレード」のあらすじ、真相(ネタバレあり)、感想です。2022年9月16日に公開されたこの映画は、人気を博したテレビドラマ<ガリレオシリーズ>の劇場版最新作です。

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あらすじ

 歌手としての才能に恵まれた女子高生・並木佐織の失踪事件は悲劇的な結末を迎える。数年の歳月を経て、彼女の遺体がある家で見つかったのだ。佐織は後頭部を鈍器のようなもので殴られ、その後、火を放たれ焼かれていた。放火の現場からは、老婆の蓮沼芳恵の遺体も同時に発見される。事件を捜査する警視庁捜査一課の内海刑事は、先輩刑事の草薙から驚くべき事実を知らされる。今回の容疑者、蓮沼寛一はかつて少女殺害事件の容疑者だった。しかし、蓮沼は完全黙秘で無罪を勝ち取っていた。

 内海は信頼する物理学者の湯川学に事件のあらましを伝える。湯川は佐織の父親の経営する居酒屋を訪れており、常連客のような存在になっていた。そんな湯川が居酒屋で食事をしていたある時、蓮沼本人が居酒屋に現れたという。佐織の事件について再び黙秘を貫いた蓮沼は、証拠不十分で釈放されていた。佐織の父や関係者が蓮沼と激しく対立する様子を湯川は目撃する。そんな不穏な空気に包まれながらも、ついに夏祭りのパレードの日が訪れるのだった……。

事件発生

 佐織の妹である夏美と湯川は、一緒に街のパレードを鑑賞していた。しかしそのとき、突然、店の客が倒れたという連絡を夏美は受け取り、夏美は店へと戻る。そして、街中が活気に包まれる中、蓮沼が間借りしていたボロ小屋で蓮沼の殺人事件が発生する。遺族による蓮沼への復讐、というのがすぐに思い浮かぶが、急病人が出たことで、佐織の家族には確かなアリバイがあった。さらに、蓮沼が死んだ、ということに対して、家族や関係者は冷淡な反応を示すのだった。

捜査

 内海と草薙は、蓮沼の元同僚であり第一発見者でもある増村に事情を尋ねる。増村と被害者の蓮沼は同居中だった。しかし、たいした情報は得られない。捜査に協力する湯川は、蓮沼の窒息死に絞殺痕が見当たらなかったことを知り、密室の酸素供給を制限する方法について考察を巡らす。仮説を立て、実験を試みた結果、部屋に液体窒素が送り込まれたことを突き止める。

 その後、並木祐太郎の親友である食品会社社長である戸島が蓮沼の事件に関与したことが判明する。しかし、戸島にはアリバイがあったため、草薙は共犯がいると推察する。取り調べに草薙が臨むと、戸島は激しい反発を示し、警察への信頼を完全に否定する姿勢を見せた。

 やがて、佐織の恋人だった高垣がパレード中に液体窒素を運んでいたことを自白するが、彼は蓮沼を戒めるための行為だったと主張する。草薙は15年前の優奈ちゃん殺害事件(蓮沼が完全黙秘で無罪になった事件)と今回の蓮沼殺害事件のつながりを考え、蓮沼の同居人である増村が少女の母・由美子の異父兄弟であることを突き止める。しかし、増村はあらゆる証拠を抹消し、その事実を一切認めようとしなかった。

 次々に事実が明らかになる中、湯川は並木祐太郎を訪ねる。本来、祐太郎は蓮沼のところに駆けつける予定だったが、急病人のため計画は中断せざるを得なかったのではないか?そう尋ねられた祐太郎は、真実を明かすことを拒む。湯川に報せが入る。それは新倉直紀が自首したという内容だった。

 新倉直紀は液体窒素をパレード神輿の宝箱に入れる役割を負っていたが、計画中止を知り、自身が犯行に及んだと話す。新倉直紀は犯行直前に蓮沼を脅し、佐織の殺害を認めさせたという。新倉の自供により、佐織殺害の犯人は蓮沼、蓮沼殺害の犯人は新倉直紀ということになり、事件は解決したと思われたが……、湯川は草薙に対し、本当にこの事実を受け入れたのかと尋ねるのだった。

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登場人物とキャスト

主な登場人物とキャストをまとめます。

役名 キャスト 説明
湯川学 福山雅治 物理学者
内海薫 柴咲コウ 刑事
草薙俊平 北村一輝 刑事
並木祐太郎 飯尾和樹 居酒屋店主
並木真智子 戸田菜穂 居酒屋店主
並木佐織 川床明日香 被害者
宮沢麻耶 吉田羊 本屋の店主
新倉直紀 椎名桔平 音楽プロデューサー
新倉留美 檀れい 直紀の妻
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真相

湯川学は新倉直紀の妻である留美を訪ねる。佐織を殺した真犯人が存在し、その人物が公園を去った後、蓮沼が遺体を静岡の実家に隠したのではないか。蓮沼は死体遺棄罪の時効が成立するまで潜伏し、そして実家に火を放って佐織の死を公然とさらした。故意に血痕のついた自身の服を残し、真犯人へのメッセージとして利用し、釈放後に真犯人と接触した。つまり、佐織殺害の真犯人は新倉留美ではないのか?

佐織はデビューを前に高垣の子を身籠っており、それを留美に告白していた。歌手をやめたい。そういう佐織を引き止めようとする留美は、佐織に嫉妬しているという残酷な言葉を浴びせられる。堪えきれなくなった留美は佐織を突き飛ばしてしまう。動けなくなった佐織を見て取り乱した留美はその場から逃げ出す。飛び込み自殺を決意するが思いとどまり、公園へと戻る。しかし、佐織はどこにもいなかった。

数年後、蓮沼の脅迫に苦しみ続けた留美はついに夫に事実を告白。新倉直紀は妻のために、街の人々が計画した蓮沼殺害計画を利用して蓮沼を自らの手で殺すことを決意する。その計画の一環として、新倉が雇った女性が並木の店で体調を崩したのだった。

どんでん返し

佐織はトラックの荷台で意識を取り戻した。しかし、蓮沼によって容赦なく後頭部を殴られ殺されてしまう。留美が大切に持っていた佐織のバレッタから血痕は見つからず、湯川の推理は確からしいことが明らかになる。草薙は新倉に真犯人はおそらく蓮沼であると伝え、もし本当の殺害の動機を認めれば、留美を苦しみから救うことができると説明。草薙は蓮沼の罪を必ず立証すると固く約束し、新倉の沈黙を解こうとする。

新倉が深いため息をつく。最終的に、新倉直紀が罪を認めたことで罪状は殺人罪に変更され、留美も送検されることとなった。増村は幇助罪の可能性が検討されるが、他の関係者達は送検の対象から外れることになるのだった。

ネタバレ

簡単に事件をまとめると以下のようになります。まず、並木佐織の殺人事件についてです。犯人は蓮沼と思われていましたが、新倉留美が犯人ということになります。しかし、新倉留美は佐織を殺したと勘違いしていただけで、本当の犯人は蓮沼です。

項目 説明 補足
犯人 蓮沼寛一 新倉留美が佐織を突き飛ばすところを目撃
佐織をトラックに乗せて運ぶ
運んでいる途中に佐織が目を覚ましたため殺害
動機 脅迫 新倉留美を脅迫するため佐織を拉致する

蓮沼殺害については下記の通りです。並木佐織の事件が、この事件の原因になっています。

項目 説明 補足
犯人 新倉直紀 留美の夫である直紀が液体窒素で蓮沼を殺害
動機 脅迫 脅迫されていた妻の留美を救うため
トリック1 勘違い 新倉留美は佐織を殺したと思っていた
(真犯人の蓮沼は留美が殺人犯ではないことを知りながら脅迫していた)
トリック2 共犯者 沙織の関係者全員が何らかの形で事件に関与している
(蓮沼と同居していた増村も共犯者)
トリック2 共犯者 直紀が居酒屋に金で雇った女性を送り込み仮病で計画を破綻させる
トリック3 窒息死 液体窒素を気化させて空気を押しだし酸素を薄くする

殺害方法

液体窒素が気体になって空気を押し出し、酸欠になるという殺害方法でした。液体は窒素は気化すると体積が約700倍に膨張します。蓮沼の部屋は狭かったので、ボンベ1つ分の窒素を送り込めば、部屋はほとんど窒素となり、酸素は薄い状態になっていたと推測できます。実際に液体窒素による死亡事故も発生しているようです。

みんなの感想

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映画ガリレオ「沈黙のパレード」のレビューをまとめた図

面白い

 湯川先生の名台詞「実に面白い」が書き込まれていることもありますが、映画が面白いという口コミも多いです。

人気シリーズということもあって、安定して面白い。

ドラマも観たことないので、初ガリレオ。やっぱり、ストーリーは面白い。

本読んでしまってたから、すっごくコンパクトに感じたけど面白かった!

前半は正直…面白くなかった。それでも後半のたたみかけがよかった。総合的には面白いと思います。

話は面白かった!話が複雑に絡み合ってて飽きずに見れた。

物理

 原作やドラマなどは科学トリックが登場することが多いですが、今作はほとんど登場しません。ミステリーとして決して面白くないわけではありませんが、ガリレオシリーズの科学的な内容に期待していた人にはマイナス点となったようです。

ガリレオ要素は薄めです(ほぼ物理の要素がない)。

物理的アプローチからの論理的思考を駆使して事件を解き明かすガリレオ、かと思ったのですが、違いました。

ガリレオといえば、物理科学的な部分があるって思っていたのですが、全然科学の部分がなかった。でも、ミステリーとしては面白かった。

容疑者Xの献身

 映画第1作目の「容疑者Xの献身」と比較している方が多いようです。“容疑者X”の方が面白いという意見が、多いようです。

ガリレオシリーズは、やっぱり面白いけど容疑者Xの献身には及ばなかったと思います。とはいえ、誰が犯人でもびっくりしない俳優陣で揃えてて、それがさらに面白かった。さすがです。2回くらい騙された。特に最後。

「容疑者Xの献身」が衝撃的すぎて、どうしてもそれと比べてしまうが、久々の福山雅治さんと柴咲コウさんのコンビは最高だった。いつも味のある役の北村一輝さんも安心して見ていられた。

さすが東野圭吾!…だけど初見なら、容疑者Xの献身の方が面白かったと思う。

まとめ

 映画「沈黙のパレード」について、あらすじ、ネタバレ、みんなの感想などをまとめました。科学トリックがほとんど登場しなかったので、ちょっと残念でしたが、どんでん返しなどがあって楽しめました。

原作

 原作は東野圭吾氏の長編推理小説「沈黙のパレード」です。映画と小説は、ほぼ同じストーリーです。しかし、ヘリウムガスのくだりなど、やや異なる部分(小説から省かれている部分)もあります。

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