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嗤う淑女二人|あらすじ・感想・ネタバレ【中山七里】

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 中山七里さんの〈嗤う淑女〉シリーズ第三弾『嗤う淑女 二人』!タイトルの通り、恐るべき二人の悪女が登場し、連続殺人事件を引き起こします。この記事では、あらすじ、感想、ネタバレなどをまとめています。

項目 評価
読みやすさ
キャラクターの魅力
飽きさせない工夫
テーマ性
ミステリーとしての面白さ
展開の面白さ
スクロールできます
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あらすじ

 蒲生美智留と有働さゆりという二人の悪女が出会う。同窓会での大量毒殺、バスツアーの爆破、中学校の放火、フィットネスクラブの爆破などなど…。無差別殺人が繰り返され、警察は翻弄される。
 一見無関係に見える事件だったが、裏には美智留の計画が隠されていた。事件の真相に迫るにつれて、美智留の過去と真の目的が明らかになる――。

嗤う淑女二人
実業之日本社
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小説の特徴

  • 悪女二人の魅力:蒲生美智留と有働さゆりという強烈なキャラのぶつかり合い!
  • クロスオーバー:過去のシリーズ作品との繋がりがあってシリーズファンにはたまらない要素が満載!御子柴弁護士や古手川刑事など、お馴染みのキャラクターが登場します
  • 警察の視点:事件を追う警察の視点!麻生班長の奮闘や葛城刑事の正義感など、警察側のドラマも見逃せない!
  • 猟奇的大量殺人:無差別大量殺人が繰り返され、猟奇的な殺人描写もあります!

読む順番

 『嗤う淑女二人』はシリーズ第3弾です。このシリーズの読む順番は別のページにまとめています!

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感想

 サイコパスな蒲生美智留と有働さゆりのキャラクターが強烈です。この二人のタッグは最強で、ハラハラドキドキが止まらない感じでした。怪物&怪物なのが、これまた面白いですね。中山七里さんのシリーズを読んでいれば、過去作との繋がりやクロスオーバーを楽しめる点も高評価なポイントだと思います。ただ、悪女たちのキャラクターやスリルを楽しめる一方で、グロテスクな描写や動機については、受け入れられない読者さんもいそうです。

高評価のポイント

  • キャラクターの魅力:蒲生美智留と有働さゆりの夢の共演!?って感じです。美智留の冷酷さと、さゆりの狂気が際立っています
  • 予測不能なストーリー展開:次々と起こる事件!その背後にある真相を追う過程がスリリングで、なおかつ、最後まで真相が読めない!
  • シリーズ間の繋がり:繰り返しになりますが、ファンサービスが満点すぎます!

低評価のポイント

  • 動機の薄さ:大量殺人の動機が弱い気がして、さらに共感もしにくいかも…
  • 警察の無能さ:警察がなかなか事件を解決できない/決定的な証拠を掴めない点のはどうなの?と思ってしまうかも
  • グロテスクな描写:殺害シーンの描写が過激すぎると感じるかもしれません。結構、無関係な人々が事件に巻き込まれたりもします
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ネタバレ

 高級ホテルでの大量毒殺事件を皮切りに、バス爆破、中学校舎放火殺人、フィットネスクラブ爆破と連続して大量殺人事件が発生します。一見無差別にみえた連続殺人事件は、蒲生美智留が過去の自分を知る人物を消すために、有働さゆりを利用して連続殺人を実行してました。美智留は、過去に自分を陥れた同級生、自分の出自を知る親族などを次々とターゲットにしています。一方さゆりは、美智留に利用されていることを察し、最後の仕事である新幹線爆破を前に、美智留を道連れにしようと計画します。

 さゆりは、美智留が逃げられないように手錠をかけ、爆弾を起爆させようとしますが、美智留は冷静に対処し、さゆりを出し抜こうとします。さゆりは手錠を外すために、自らの親指を噛み千切るという行動に出ます。これにより、さゆりは美智留から逃れることに成功しますが、指を失うという大きな代償を払うことになります。

結末

 最終的に、美智留は警察の追跡をかわし、再び姿を消します。さゆりもまた、親指を失った状態で逃亡を続けることになります。

この本を読んだ人にオススメ

  • 〈連続殺人鬼カエル男〉シリーズ:このシリーズを読むと有働さゆりの過去を知ることができます!彼女がどのようにして殺人鬼になったのか、その背景を知ることで、本作の理解も深まります
  • 著者の他の作品:中山七里さんの他の作品も読むことで、中山ワールドの魅力をさらに深く楽しむことができます。特に、御子柴弁護士が登場するシリーズはオススメです!
  • シリーズの過去作:〈嗤う淑女〉シリーズの過去作を読むことで、蒲生美智留のキャラクターをより深く理解できます。未読の方はぜひ!

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