アガサ・クリスティー『トミーとタペンスシリーズ』の読む順番と作品一覧です。
順番
トミーとタペンスシリーズの小説は5作品あります。長編が4つと、短編が1つです。主人公のトミーとタペンスが年齢を重ねていくため、刊行順に読むのがオススメです。
秘密機関
戦争も終わり平和が戻ったロンドンで再会した幼なじみのトミーとタペンス。ふたりはヤング・アドベンチャラーズなる会社を設立し探偵業を始めるが、怪しげな依頼をきっかけに英国を揺るがす極秘文書争奪戦に巻き込まれてしまう。冒険また冒険の展開にふたりの運命は? 名コンビ誕生の記念碑的作品。
早川書房
おしどり探偵
冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。平和で退屈な日々は、続々と持ちこまれる事件でたちまち慌ただしい毎日へと一変する。だが、二人は持ち前の旺盛な好奇心と若さとで、猟犬のごとく事件を追いかける! おしどり探偵が繰りひろげるスリリングな冒険を描いた短篇集。
早川書房
NかMか
情報部からナチの大物スパイ〈NかM〉の正体を秘密裡に探るという任務を帯びたトミーは、妻のタペンスには内緒で任地へと赴いた。だが、タペンスとて一筋縄でいく女ではない。騙されたふりをして先回り。かくして二人は、大規模なナチ・スパイ網のまっただなかへと飛びこむことに……スリル満点の冒険ミステリ
早川書房
親指のうずき
叔母の遺品のひとつである風景画をみたタペンスは、妙な胸騒ぎをおぼえた。描かれている運河の側の人家になぜか見おぼえがあったのだ。夫トミーが止めるのもかまわず、その家を探りあてるため旅に出るがそこには罠が待ち受けていた!おしどり探偵の縦横無尽の活躍を描きだした女史後期の佳作。
早川書房
運命の裏木戸
〈メアリの死は自然死ではない〉──タペンスが引越し先で見つけた古本にはそのように記されていた。メアリというのは本の持主だった少年の育児係らしい。当時彼女はスパイ容疑をうけ、まもなく食中毒で死亡した。少年はメアリ殺しの真相を知っていたのか? トミーとタペンス、円熟の活躍。
早川書房
一覧表
順番 | ハヤカワ | 創元推理 | 評価 | 刊行 | 備考 |
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1 | 秘密機関 | 秘密機関 | 1922年 | – | |
2 | おしどり探偵 | 二人で探偵を | 1929年 | – | |
3 | NかMか | – | 1941年 | – | |
4 | 親指のうずき | – | 1968年 | – | |
5 | 運命の裏木戸 | – | 1973年 | – |
おしどり探偵と二人で探偵を
ハヤカワの『おしどり探偵』と創元推理の『二人で探偵を』は、日本語タイトルが異なっていますが、原作小説は同じ『Partners in Crime』です。翻訳が新しいのは創元推理の『二人で探偵を』です。
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