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インシテミル|あらすじ・感想・ネタバレ【米澤穂信】

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 米澤穂信さんの異色作といえそうな『インシテミル』は閉鎖された空間で繰り広げられる、予測不能な心理劇が魅力のミステリー小説です!この記事ではあらすじ、感想、ネタバレなどをまとめています。

項目 評価
【読みやすさ】
スラスラ読める!?
【万人受け】
誰が読んでも面白い!?
【キャラの魅力】
登場人物にひかれる!?
【テーマ】
社会問題などのテーマは?
【飽きさせない工夫】
一気読みできる!?
【ミステリーの面白さ】
トリックとか意外性は!?
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あらすじ

 大学生の結城理久彦が雑誌の隅で奇妙なアルバイトの募集広告を見つける。なんと時給11万2千円!?破格の待遇に惹かれつつも、どこか怪しげな雰囲気を漂わせるそのバイトに、結城は好奇心を抑えられず応募してしまう。選考の結果、見事(?)採用された結城は、他の11人の男女と共に、〈暗鬼館〉と呼ばれる閉ざされた地下の施設へと連れていかれることに。そこは、携帯電話も外部との連絡手段も一切遮断され、外界から完全に隔離された空間だった。そこで彼らは、謎の依頼主から、ある実験への参加を告げられる。その実験とは、参加者それぞれに与えられた凶器を使い、互いに殺し合うという、狂気に満ちたものだった…。

 非人道的な行為に誰もが反発するが、実験には高額な報酬が用意されていた。誰かを殺せば報酬は跳ね上がる。探偵役となった参加者が犯人を突き止めた場合も報酬は加算される――そして、誰も殺し合わなければそれなりの金額が手に入る。そう思っていた矢先、最初の犠牲者が現れてしまう。その死をきっかけに、参加者たちは疑心暗鬼に陥る。

小説の特徴

クローズド・サークル:** 限られた場所(暗鬼館)に登場人物が閉じ込められ、そこで連続殺人事件が発生する、というミステリーの典型的な設定。
* **:** 。
* **メタミステリー:** 作中に他のミステリー作品への言及やオマージュが散りばめられており、ミステリーというジャンル自体を意識した構造になっている。
* **心理描写:** 極限状態における人間の心理や、疑心暗鬼、倫理観の崩壊などが詳細に描かれている。
* **軽妙な文体:** で、読みやすさを実現している。
* **未解決の謎:** 物語の核心部分である「実験」の目的や、一部登場人物の背景などが明確にされないまま終わる。

  • クローズドサークル:外部との接触が完全に遮断された「暗鬼館」という舞台設定が緊張感を高めます!
  • ゲーム性:参加者同士が殺し合うというデスゲームの要素と、犯人当てという推理ゲームの要素が組み合わさっています!
  • 心理戦:極限状態に置かれた人間たちが疑心暗鬼に陥り、互いを欺き、裏切り合う様が生々しい
  • ミステリー要素:予想を裏切る展開、最後に明かされる驚愕の真相など、ミステリー要素もあります!
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感想

 最初から謎が深くてかなり引き込まれました。設定の面白さと、心理的な駆け引きが特に面白かったと思います。登場人物たちが徐々に狂気に染まっていく様子は、読んでいてゾクゾクしました。ただ、トリック重視の本格的なミステリーではないなという印象です。

高評価のポイント

  • 予測不能な展開:最後まで犯人が分からず、スリリングな展開で一気に読んでしまう感じです
  • 設定の面白さ:非日常的な空間で繰り広げられる異常なゲームという設定が好奇心を刺激します
  • 読みやすさ:物語のテンポが良くて文章も読みやすいと思います!かなりシリアスな状況でありながらユーモアや軽さを含む文体です

低評価のポイント

  • 結末の物足りなさ:謎が全て解き明かされないまま終わってしまった気が…消化不良気味になるかもしれません
  • 登場人物の心情:登場人物が多いですが、一人ひとりの背景や内面が深く掘り下げられていなくて感情移入しにくいと感じるかもしれません
  • 動機の不明確さ:経緯や動機など説明不足な部分があって納得できないと思ってしまうかも

ネタバレ

 最初の犠牲者である西野は他殺ではなく、自ら命を絶っていました。 彼は、高額な報酬に目が眩んだのではなく、過去の罪を償うために、この実験に参加していました。
 大迫と箱島を殺害した真犯人というべき存在は、関水でした。関水美夜には10億円という大金が必要で、そのために殺人を犯すことを決意しています。ワープロの日付機能を利用したメモランダムの偽造および凶器の隠蔽、吊り天井を使った殺人、 凶器のすり替えなどを駆使しますが、結城に見破られて逮捕されることになります。

結末

 事件は解決し、生き残った参加者たちは、それぞれの日常へと戻っていきます。ただ、実験の主催者である「主人」の正体は最後まで明かされません。
 物語のラストには、今回の実験を視察し、別のゲームを主催するために参加していた須和名から、新たな実験への招待状を受け取ります。結城がその誘いにのるのかどうか――は読者にに委ねられたかたりで物語は終わります。

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