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アストリッドとラファエル3|あらすじ・ネタバレ解説・感想【文書係の事件録】

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アストリッドとラファエル 文書係の事件録 シーズン3』は文書係のアストリッドと警視ラファエルが難事件を解決していくフランス発ミステリーの第3弾です。この記事では、各話のあらすじとネタバレ、登場人物、感想などをまとめています!

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登場人物(キャスト)

主人公はタイトルの通りアストリッドとラファエルです。その他、様々な人物が登場します。
※シーズン2までのネタバレを含む場合があります

アストリッド・ニールセン
演:サラ・モーテンセン / 日本語吹替:貫地谷しほり
パリ犯罪資料局の文書係。自閉症。優れた洞察力と豊富な知識で捜査に協力する。ラファエルとは相棒であり親友。シーズン3では司法警察員を目指し警察学校に通う
ラファエル・コスト
演:ローラ・ドヴェール / 日本語吹替:林真里花
パリ警察の警視。おおらかで行動的だが、オカルトが苦手。アストリッドの才能を見出し、捜査に引き込んだ。シーズン3では同僚ニコラへの気持ちに変化が生じる

警察関係者

ニコラ・ペラン
演:ベノワ・ミシェル / 日本語吹替:川田紳司
警部。ラファエルの同期で相棒。博識だが大衆文化に疎い。ラファエルに片想いしていたが、シーズン3でエマと新しい関係を始める。
アルチュール・アンギャン(シーズン1-3)
演:メレディン・ヤクビ / 日本語吹替:中村章吾
警部補。ラファエルとニコラの部下。情報収集が得意。ニコラのラファエルへの気持ちに気づいている
カール・バシェール
演:ジャン・ルイ・ギャルソン / 日本語吹替:藤真秀
警視正。ラファエルの上司。勝手な行動をするラファエルに手を焼いているが、信頼も置いている
アンリ・フルニエ
演:ウスキ・キアル / 日本語吹替:佐々木睦
監察医。元軍医。アストリッドの優秀さを認め、捜査に協力する

アストリッドの関係者

アンギュス・ニールセン
演:アリオシャ・イトビッチ / 日本語吹替:前田一世
アストリッドの亡父。警察官。幼いアストリッドに犯罪科学を教えた。シーズン3で殉職の真相が明らかになる
マチルド・ニールセン
演:エリザベス・モーテンセン / 日本語吹替:野沢由香里
アストリッドの母。アストリッドが幼い頃に家を出たが、後に再会し交流を持つ
アラン・ガイヤール
演:ジョフロワ・チボー / 日本語吹替:伊藤和晃
犯罪資料局の元長官。アストリッドの亡父の友人であり後見人だったが、シーズン1で命を落とす
ウィリアム・トマ
演:ジャン=ベノワ・スーリエ / 日本語吹替:粟野志門
アストリッドが通う〈社会力向上クラブ〉のリーダー。アスペルガー症候群。ITと鉄道に詳しく、捜査に協力することもある
テツオ・タナカ(シーズン2-5)
演:ケンゴ・サイトウ / 日本語吹替:中川慶一
アストリッドが通う食料品店の店主の甥。数学を学ぶためパリに来た。アストリッドと互いに好意を抱き、恋人となる
アンヌ・ラングレ(シーズン3-4)
演:ヴァレリー・カプリスキー / 日本語吹替:山像かおり
アストリッドが入学した警察学校の教官。アストリッドに厳しく接するが、彼女の父アンギュスと関係があった

ラファエルの関係者

テオ・コスト=ルジェ
演:ティミ・ジョイ・マルボ / 日本語吹替:宮瀬尚也
ラファエルの息子。頭脳明晰な少年。定期的にラファエルの家で 過ごし、アストリッドとも親しい
フィリップ・コスト
演:ミシェル・ボンポワ / 日本語吹替:石田圭祐
ラファエルの父。政治家。かつてラファエルとは疎遠だったが、シー ズン2で和解した

その他

アラン・ラマルク
演:Stéphane Guillon
シーズン1に登場した小説家。殺人罪で服役中だが、シーズン3でアストリッドに手紙を送り、事件の捜査を促す
カミーユ・ベレジン
演:エレア・フォルシェ
ウィリアムの婚約者。天才ハッカーで、難病を患っている。捜査に協力することもある
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第1話 フィクションの天才

パリ天文台の観測ドームで、天体物理学者のミシェル・アルダン教授が遺体で発見される。状況は雷に打たれたかのようだったが、死亡推定時刻は晴天で落雷の記録はなかった。アルダンが国家機密を暴こうとしていたという噂が広まり、SNSでは国家の陰謀だと騒ぎになる。

事件の真相と展開

ラファエルとニコラはアルダンの自宅を捜索中に覆面の女性と遭遇し、取り逃がすものの、彼女が盗もうとした赤いノートを押収する。ノートから、アルダンが非公開の静止衛星を発見していたことが判明。また、アルダンが出演した陰謀論ドキュメンタリー映画のインタビュー映像が公開され、彼の発言が編集によって歪められていることがわかる。アストリッドはウィリアムの恋人ベレジンの協力を得て、未編集の全映像を入手し、アルダンが陰謀論を否定していたことを突き止める。監察医フルニエの検視で、アルダンの遺体から炭酸ソーダが検出され、ソーダ水溶液を浴びた後に感電死したことが判明する。

ラファエルは、陰謀論を拡散していたジャーナリストのオリヴィエ・サンクレールと、その恋人で映画監督のエレナ・カンベルを取り調べる中で、エレナがアルダンと関係を持っていたことに気づく。オリヴィエはエレナがアルダンになびいたことに嫉妬し、天文台での取材と偽ってアルダンを呼び出し、炭酸ナトリウム水溶液をかけたあと、電圧の高いスタンガンで感電死させたのだった。

当初疑われた国家の陰謀ではなく、個人的な動機による殺人だった。被害者の不倫相手であるジャーナリストのパートナーが、嫉妬から犯行に及んでいた。

人間関係

アストリッドの捜査参加が問題視された状況からスタート。事件解決後 、ラファエルは警視総監を通じて首相から称賛され、アストリッドの捜査参加継続が、年内の司法警察員試験合格を条件に特例として認められる。

ラファエルはニコラへの気持ちに変化を感じ始める。ニコラと警視正に無精ひげが生え、ニコラはフォレスト検事を殴ってから自信がついた様子。ラファエルはそんなニコラを意識し始めるが、ニコラはラファエルへの想いを諦め、エマと付き合い始めていた。

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第2話 死を忘るなかれ

聖痕のある修道士が修道院内で刺殺される。被害者自身が凶器の指紋を拭き取った形跡があり、身元も偽っていた。過去の未解決事件との関連が浮上し、宗教的な背景と個人的な罪が絡み合う事件となる。

事件の真相と展開

修道院長のダミアン神父から、ルイが過去に「キリストを見た」と発言して修道院を追放されたことや、原理主義団体イラデイから嫌がらせを受けていたことが明かされる。聖痕はイラデイによる暴行の傷だった。ティボー修練士がイラデイに協力していたことが判明するが、彼はルイが女性と会っていたのを目撃し、裏切られたと感じていた。ルイが会っていた女性は15年前の恋人クレール・モローだったが、彼女は失踪していた。クレールの恋人ヴァンサンは、クレールがルイを恐れていたと証言する。

ラファエルとアストリッドは修道院に隠れていたクレールを発見。クレールはルイではなくヴァンサンから暴力を受けていたと話す。アストリッドは過去の資料から、15年前にクレールが性的暴行を受けた事件と、激怒したルイが犯人を殺害したことを突き止める。ルイは罪に苦しみ修道士となっていた。

殺害された男の弟ジョゼフが修道院に現れ、ルイから罪を告白されカッとなって殺害したことを自供する。
ルイは死の間際にジョゼフを赦し、逃げるように促していた。ジョゼフはダミアン神父の説得で投降し逮捕される。
被害者の修道士は、15年前に自身の恋人を性的暴行した医師を殺害していた。今回の犯人は、その殺害された医師の弟だった。弟は修道士から兄殺害の真相を聞かされ、激昂して犯行に及んだ。

人間関係

アストリッドはテツオとの関係に悩み、ラファエルに相談。キスが苦手なアストリッドはテツオに恋人になれないと伝えるが、テツオはそれを受け入れ、二人は恋人となる。そしてアストリッドはテツオをファーストネームで呼ぶようになる。また、アストリッドは警察学校の入学試験に合格する。
ラファエルはニコラがアルチュールの妹エマとキスしているところをみてしまい不機嫌に。

第3話 カラスの目に映るもの

先住民の衣装を着た若い女性が凶器を持ち、「彼を殺した」とつぶやいているのが発見される。近くから20年以上前 の白骨遺体が見つかり、過去の殺人事件との関連が明らかになる。先住民の歴史と現代の事件が交錯する。

事件の真相と展開

白骨遺体は20年以上前の部族長殺害事件の容疑者であり、発見された女性はその娘だった。事件の真相は、先住民の同化政策に苦しんだ人物による復讐だった。過去の事件の犯人が、口封じのために新たな殺人を犯していた。

人間関係

アストリッドは〈社会力向上クラブ〉のメンバーであるマックス(シャイアン族)に協力を求め、先住民の文化や歴史について学ぶ。アストリッドは警察学校に通い始め、教官のアンヌ・ラングレに厳しく接されるが、ラングレがアストリッドの父アンギュスと関係があることに気づく。アストリッドはクラスメイトに受け入れられ、人気者になる。

第4話 開かれた部屋

殺人罪で服役中の推理小説家ラマルクから、精神科病院で起きた患者の事故死について捜査を促す手紙が届く。密室と思われた病室での死は、巧妙なトリックによる殺人だった。アストリッドはラマルクとの交流を通じて、自身の過去のトラウマと向き合うことになる。

事件の真相と展開

精神科病院の患者は、エレベーターの制御盤に仕掛けられたトリックにより、階下の部屋を監視されている間に殺害された。犯人は、被害者に両親を奪われ悲惨な人生を送った娘だった。復讐のために精神病院に潜り込み、被害者を窒息死させている。

人間関係

シーズン1に登場したラマルクが再登場し、アストリッドに事件の情報を提供する。ラマルクはアストリッドの過去のトラウマ(16歳で精神病院に入院していたこと)を指摘し、アストリッドはラファエルにその過去を打ち明ける。ラファエルはアストリッドの手を握り、支える姿勢を見せる。ラマルクは事件後、脱獄する。

第5話 パリ東駅

パリ東駅で鉄道関係者の男性が銃殺される。唯一の目撃者は自閉症の息子だったが、ショックで言葉を繰り返すだけだった。息子の言葉と行動から、事件の意外な真相が明らかになり、自閉症の子供を持つ家族の苦悩も描かれる。

事件の真相と展開

被害者の息子が繰り返す駅名と時刻は、彼が通っていた自閉症者支援センターの場所を示していた。犯人は、息子を亡くし精神が不安定になった支援センターの関係者だった。彼女は被害者の息子を自分の息子だと思い込み、ストーカーしていた。事件は、被害者と犯人の女性、そして被害者の妻との間で起きたもみ合いの中で、銃が暴発して発生した。

人間関係

アストリッドはラングレ教官の厳しい態度に学校をやめようとするが、ラングレが父の元恋人だったことを知り、彼女の協力で試験対策を続けることになる。今回の操作では、自閉症の息子から情報を引き出すために、彼の特性を理解しようと努め、〈社会力向上クラブ〉のリーダー・ウィリアムが捜査に協力したりする。

第6話 黄金の血

心臓に杭が突き刺さり、血を抜かれた写真家の遺体が見つかる。被害者は希少な「黄金の血」の持ち主だった。借金と珍しい血液型が事件に関わると思われたが、個人的な愛憎が絡んだ事件だった。

事件の真相と展開

被害者は屋上から突き落とされ、落下した先にあった杭に刺さって死亡した。犯人は被害者のエージェントであり恋 人だった女性。彼女は被害者の借金を肩代わりしたが、彼に捨てられたことに耐えられず犯行に及んだ。

人間関係

アストリッドはテツオにキスしたいという気持ちに気づき、自閉症当事者にとって身体的な接触が難しいことについて悩む。しかし、テツオが手配したバイオリン演奏会後、アストリッドはテツオにキスをする。
その他、ラファエルはニコラとエマの関係が気になっており、ラングレ教官はアストリッドの司法警察員試験合格に向けて本格的な対策を始める。

第7話 悪の華

植物園の温室で植物学者が毒殺される。毒の特定と解毒剤の存在が捜査の鍵となる。被害者の過去の製薬会社での研究と、個人的な人間関係が複雑に絡み合う。

事件の真相と展開

被害者はトリカブトで毒殺されたが、解毒しようとしてアカシアを食べていた。被害者は製薬会社を退職後、抗マラリア薬の代替薬を開発していた。
事件の真相は、被害者と秘密の恋人だった同僚の夫による犯行だった。夫は妻にトリカブトを盛り植物状態にした後、妻の浮気相手が被害者だと知り殺害した。

人間関係

アストリッドとラファエルは、テツオとニコラをラファエルの自宅での夕食に招く。テツオとニコラは意気投合し、友情が生まれる。ニコラはテツオにラファエルに長年恋していたことを打ち明け、テツオはそれをアストリッドに、アストリッドはラファエルに伝える。ラファエルはニコラの過去の気持ちを知り、動揺しつつも嬉しそうな様子を見せる。
また、ラングレ教官がアストリッドの試験対策に協力し続ける姿も描かれている。

第8話 オオカミを追え

路上生活者の殺害事件が発生し、過去の類似事件との関連が明らかになる。これらの事件は、アストリッドの父アンギュスの殉職に関わるものだった。
父の死の真相と警察内部の裏切り者が明らかになる最終話。アストリッドの司法警察員試験の結果と、ラファエルとニコラの関係にも大きな変化が訪れる。

事件の真相と展開

殺害された路上生活者たちは、アストリッドの父アンギュスの情報提供者だった。アンギュスは7年前に麻薬密売に関わるアロエベラ社の社長ベルジョーを調べている最中に殺害されていた。
警察内部の裏切り者は、アストリッドの警察学校教官であるアンヌ・ラングレだった。ラングレは長男を誘拐され、ベルジョーに脅されてアンギュスの捜査情報を漏洩していた。ベルジョーは逮捕されるが、ラングレはアルチュールの銃を奪いベルジョーを射殺する。

人間関係

アストリッドは父の事件の真相とラングレ教官の裏切りを知る。司法警察員試験の最中に捜査を優先したアストリッドの行動は、強いストレス耐性の証拠と認められ、試験に合格する。
ラングレは勾留中に、アストリッドの父アンギュスとの間に子供がおり、アストリッドに7歳の異母弟がいることを告げる。
ラファエルはニコラに「あなたが好き」と告白。ニコラは長年の想いを断 ち切ろうとしていたため激怒するが、ラファエルにキスをして立ち去る。シーズン最後、アストリッドとラファエルは互いに「話したいことがある」と告げ、今後の二人の関係性が示唆される。

感想・見どころ

シーズン3では、アストリッドが司法警察員になるための試験に挑む一方で、ラファエルとの関係やそれぞれの恋愛模様にも変化が訪れます。

  • アストリッドとラファエルのバディとしての絆がさらに深まり、お互いを深く理解し支え合う姿が感動的
  • アストリッドが司法警察員を目指し、苦手なことにも挑戦し成長していく姿が見どころ。警察学校でのエピソードや、アンヌ先生との関係性の変化も興味深い
  • アストリッドとテツオ、ラファエルとニコラの恋愛模様に進展があり、今後の関係性が気になる展開
  • アストリッドの父の死というシリーズを通しての大きな謎が解明され、衝撃の事実が明らかになる
  • 社会力向上クラブのメンバーがそれぞれの知識や経験を生かして捜査に協力する場面が増え、彼らの個性も光る
  • ラマルクの再登場や脱獄など、シリーズ全体の物語も動き出す
  • フランスならではの社会問題(先住民の同化教育、宗教、医療問題など)をテーマにしたエピソードが盛り込まれている

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