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ホームズ

悪魔の足|ホームズ【あらすじ・ネタバレ解説・感想】

4.0
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 「悪魔の足」は、コンウォールでトリゲニス一家が変死・錯乱状態になるという事件です。この記事では、原作小説およびグラナダ版ドラマのストーリーとネタバレ、原作とドラマの違い、作品の感想などをまとめています。

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あらすじ

 「悪魔の足」のあらすじをタイムラインで簡単にまとめます。ホームズが療養先で事件に巻き込まれます。出先で事件に遭遇するパターンといえます。ただし、原作小説では、事件が回想のように語られます。

ハイライト
  • 発端
    モーティマーがホームズの滞在先を訪ねる
    トリゲニス家の一人が死亡し二人が重傷を負う事件が起きた
  • 展開
    ホームズがトリゲニス宅を調査する
    アフリカ探検家の博士がホームズのもとにやってくる
  • 結末
    モーティマーが死亡する
    モーティマーが死んだ部屋にあった灰をホームズが調べ…

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原作小説

 原作は1910年に発表されました。こちらのエピソードは「悪魔の足」という日本語訳でほぼ統一されているようです。

The Adventure of the Devil’s Foot
項目 内容
作者 コナン・ドイル
発表 1910年12月発表(ストランド)
発表順 43作品目(60作中)
発生時期 1897年3月16日~3月20日
発生順 43件目(60作中)

ストーリー

グラナダ版ドラマも同じストーリーとなっています。

 1897年の春、シャーロック・ホームズは療養のため、親友のワトスン博士と共にコンウォールの別荘に滞在していた。ある日の朝、モーティマー・トリゲニスが血相を変えながら、ホームズのもとへやって来た。モーティマーの妹であるブレンダが自宅で急死したらしい。ブレンダの死体がみつかった部屋には、モーティマーの兄弟である、オーウェンとジョージが倒れていた。二人の兄弟は、錯乱状態で、気が狂っていたという。

 事件が発覚する前の夜、モーティマーは兄妹と夕食を共にしたのだが、その後、1人で間借りしている牧師館の部屋に帰ったらしい。このモーティマーという男は、実は、三人と財産について揉めていた。しかしそれもやや昔の話で、最近は良い関係を保っていたらしかった。

 ホームズとワトスン博士は、現場となったトリゲニス宅を訪れ、家政婦に話を聴くのだが、昨夜は特におかしなことはなかったという。第一発見者も家政婦だったらしいが、朝、居間に入って、変わり果てた3人を見つけ、その場で彼女も気を失ってしまったらしかった。死んだブレンダの顔は歪んでいた。外部から侵入したような痕跡はない。ただし、暖炉には火が入れられたようだった。

 ホームズ達が別荘に戻ると、近所に住んでいるスターンデイル博士が訪ねてきて、事件について知りたがった。探検家である博士は、アフリカへ向かっていたのだが、事件の報せを受けて、引き返してきたという。どうやら博士はトリゲニス一家と親戚らしかった。しかしホームズは、何も語らなかった。

 翌朝、モーティマーが死亡する。場所は牧師館の彼の部屋で、彼もまた、妹のブレンダと同様に、苦痛の表情を浮かべていた。室内の空気は異常によどんでおり、大変息苦しかったという。その原因は室内のランプにあるようで、ホームズはそのランプから、一抹の灰を採取するのだった。

ネタバレ

現場はどちらも、閉め切られていた。さらに、暖炉とランプという火元もあった。さらにいえば、事件発覚時に部屋に立ち入った者は、気絶し、息苦しさを訴えていた。以上のことからホームズは、燃焼によって有毒ガスが発生したと推理する。そして、ランプからとった灰が裏付けとなる。ホームズは灰を粉末状にし、それを燃やした。その煙には恐ろしい幻覚作用があった。そばにいたワトスン博士も煙によって一度は我を見失ってしまうが意識を取り戻し、なんとか、ホームズを部屋から連れ出すのだった。ホームズは親友であるワトスンにひどく感謝した。そして、親友を巻き込んでしまったことを心からわびるのだった。

その後、ホームズは探検家のスターンデイルを呼び出した。そして、真相を語るのだった。

真相解説

最初の事件の犯人はモーティマー・トリゲニスです。すなわち、依頼人が犯人といえます。モーティマーは財産を独り占めするために“悪魔の足の根”というアフリカに伝わる毒草を使って凶行に及びました。この毒草(粉末)はモーティマーが博士の自宅から盗み出したもので、博士がアフリカへと出発するの待って、犯行に使用しました。

そして、モーティマーを殺したのがスターンデイル博士です。博士と死んだブレンダ・トリゲニスは、実は、恋人同士でした。“悪魔の足の根”が特殊な毒であることを知っていた博士は、犯人が捕まることはないと考え、復讐を実行しました。全てを知ったホームズでしたが、博士の心情をくみ取り、告発はせず、沈黙を選びます。

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原作とドラマの違い

 原作とドラマのストーリー(展開や結末など)はほとんど同じです。ただし、細かな違いはいくつかあります。原作では、冒頭でホームズが電報でワトスン博士に事件の執筆を促し、13年前の事件、すなわち悪魔の足の事件が語られます。

原作 ドラマ
ホームズから電報 (特になし)
(特になし) コカインとの決別シーン
ジョウロで水をまいて足跡を探る ホームズがモーティマーの足を踏んづける
(特になし) ホームズの幻想にライヘンバッハの滝
キャスト キャスト一覧

ドラマ

 グラナダ版ドラマは1988年4月6日に放送されました。シーズン4の第1話(51分)です。シーズン4もシーズン3と同じ“The Return of Sherlock Holmes”となっていますが、邦題は「シャーロック・ホームズの冒険」のままです。

The Devil’s Foot
項目 内容
シーズン 4
話数 1
放送順 22
長さ 51分
放送日(英) 1988年4月6日(水)
キャスト キャスト一覧

ストーリー

原作小説のあらすじと同じため省略

感想

悪魔の足の根は架空の毒物のようですが、ネーミングからしてやばそうな毒です。悪魔の足ではなく、悪魔の足の根なので、より一層不気味です(悪魔の足の根というよりは、悪魔の足みたいな根ということなのでしょうか)。

毒殺には、なんとなく気付きます。モーティマーや博士が怪しいというのも、これまたなんとなく、そう思うわけですが、博士と亡くなった女性の関係には気付きません。ホームズのいう、想像力の欠如かもしれません。それにしても、ドラマで泡を吹いてお亡くなりになったお兄さんは、カメラをねらっている気がしてなりません――いや確実に狙ってますね、これは。

考察

謎の毒物「悪魔の足の根」が実在するわけではないようです。リアリティを求めると、毒物の存在が気になるところですが、犯人当てや動機などが論理的に破綻するわけではないと思います。毒物についてはさておき、依頼人が犯人というのが面白いです(牧師も依頼に関わっています)。探偵を誤った方向へ導くため、嘘をついたりしていますが、途中で殺されてしまうのは驚きの展開でした。

警察が調べてもわからない毒というのは、なんだかあり得そうにないですが、実は現代でも結構あるみたいなのを「アンナチュラル」というドラマでみました。ドラマなので実際とは異なるかもしれませんが、結局、毒物リストみたいのがあって、それと照合して毒物を検出しているので、リストに含まれていない危険な物質がもしもあったとしたら、毒物で死んだことはわからない、ということのようです。指紋とかDNAとかと同じ感じみたいです。

まとめ

 シャーロック・ホームズの「悪魔の足」について、原作とドラマのあらすじとネタバレ、感想などをご紹介しました。

登場人物

登場人物をネタバレありで簡単にまとめます。シャーロック・ホームズとワトソン博士は除いています。

名前 説明
モーティマー・トリゲニス
Mortimer Tregennis
財産を手に入れるため毒で妹を殺し兄弟に重傷を負わせた
真相に気付いた博士によって殺害される
スターンデイル博士
Dr Leon Sterndale
恋人を殺害されたためモーティマーに復讐する
ホームズに真相を明かされるが赦免される

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