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ルパン三世vsキャッツアイ|あらすじ・ネタバレ解説【冴羽獠も登場?】

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ルパン三世vsキャッツアイ』はモンキー・パンチ氏の『ルパン三世』アニメ化50周年と、北条司氏の『キャッツ・アイ』原作40周年を記念して制作されたアニメーション作品です。2023年1月27日よりAmazon Prime Videoにて世界独占配信が開始され、2025年7月27日にはBS12で放送されます。『キャッツ・アイ』連載当時の1980年代を舞台に、レトロでスタイリッシュなアクションが繰り広げられます。この記事では、あらすじや登場人物、ネタバレ、感想などをまとめています。

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あらすじ

1981年の東京――昼は喫茶店を営み、夜は怪盗キャッツ・アイとして世間を騒がせる来生三姉妹(泪、瞳、愛)は、美術展から一枚の絵画を盗み出す。同じ頃、東京に現れた大泥棒ルパン三世もまた、武装組織を出し抜き絵画を盗むことに成功していた。キャッツ・アイとルパン三世…両者が盗んだ絵は、画家ミケール・ハインツが描いた三連作「花束と少女」の一枚だった。

キャッツ三姉妹にとって絵は、行方不明の父であるミケール・ハインツの消息を掴むための重要な手がかりだった。一方、大泥棒ルパン三世は絵に隠された秘密、特に「フォルトゥナの石」と呼ばれる秘宝を狙っていた。この「フォルトゥナの石」は、所有者に栄光をもたらすとされる3つの宝石であり、ハインツがナチスに簒奪された美術品の回収活動の中で入手し、悪の組織に渡らないよう三連作『花束と少女』の中に隠したものだった。

画家ミケール・ハインツが残した三連作「花束と少女」――この絵を巡ってキャッツ・アイやルパンの争奪戦が繰り広げられる。

登場人物

ルパン三世

  • ルパン三世(CV: 栗田貫一)
    天才的泥棒の家系に生まれ、世界中を股にかける大泥棒。『ルパン三世 PARTIII』以来となるピンクジャケットをメインで着用
  • 次元大介(CV: 大塚明夫)
    早撃ち0.3秒の天才ガンマン
  • 石川五ェ門(CV: 浪川大輔)
    斬鉄剣を操る居合の達人
  • 峰不二子(CV: 沢城みゆき)
    様々な顔を持つ謎の美女
  • 銭形警部(CV: 山寺宏一)
    ICPOのルパン三世専任捜査官

キャッツ・アイ

  • 来生瞳(CV: 戸田恵子)
    キャッツ・アイ三姉妹の次女。抜群の身体能力を持つ
  • 来生泪(CV: 深見梨加)
    キャッツ・アイ三姉妹の長女。明晰な頭脳で司令塔を務める
  • 来生愛(CV: 坂本千夏)
    キャッツ・アイ三姉妹の三女。メカやITに強い
  • 内海俊夫(CV: 安原義人)
    瞳の恋人で、キャッツ・アイ事件を担当する刑事
  • 永石(CV: 麦人)
    ハインツから恩義を受け、三姉妹を陰から支える紳士

オリジナル

  • デニス・キルヒマン(CV: 銀河万丈)
    裏世界を暗躍する武器商「ファーデン」の幹部
  • ハインリッヒ・ベルガー(CV: 菅生隆之)
    老人。キャッツ・アイの前に姿を現す
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ネタバレ

黒幕はハインリッヒ・ベルガーです。ベルガーはキャッツ三姉妹に絵画「花束と少女」にまつわる依頼を持ち込み、失踪前のハインツを知っていると語っていました。
ベルガーは3枚の絵に隠された「フォルトゥナの石」を使って闇の契約をしようと画策していました。そして、ベルガーは裏世界に暗躍する武器商「ファーデン」の幹部であるデニス・キルヒマンの父を殺害した犯人でもあります。キルヒマンの父は、ナチスの後継者を自認する男でファーデンの創設者でした。

当初は絵を巡って対立していたルパン三世とキャッツ・アイですが、国際的な武器の闇商人「ファーデン」の登場により共闘することになります。

結末

パリにあるファーデンのアジトに、銭形警部と内海俊夫刑事、泪と瞳、そして次元たちが潜入。捕まってしまいアジトに連れてこられたルパンと愛は、自力で脱出し、ベルガーが闇の契約をしようとする現場へとたどり着きます。窮地に追い込まれたルパンですが、ベルガーがデニスの父を殺害したことを暴露し、ベルガーに従っていたデニスの裏切りを促します。
最終的に、ルパンが三枚目の絵を手に入れ、ベルガーは、キルヒマンによって射殺されます。

その後、生死不明になってしまったルパンですが、ファーデンの闇を暴いた銭形と内海がフランスでテレビ中継に映ると、そこにルパンからのメッセージが届きます。テレビをみていたキャッツ三姉妹はメッセージの意味に気付き、急いでアジトへ向かうと…、そこには三枚の絵が飾られていました。「花束と少女」は泪、瞳、愛を描いた作品であり、三枚目には三姉妹のお腹の大きな母親と、鏡に映った父親が描かれていました。そのお腹の中には愛がいたようです。

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感想

期待以上の面白さでした。秀逸作だと思います。ルパン三世とキャッツ・アイという異なる作品のキャラクターが違和感なく共演しています。ルパンとキャッツ・アイ、それぞれのキャラクターの見せ場がしっかりと描かれており、ファンにとっては満足度の高い作品になっているのではないでしょうか。ルパンがイケメンで、どちらかといえば、キャッツ・アイ側の視点が多くえがかれていた印象です。セルルックCGによるハイクオリティな映像とアクションシーンは見どころだと思います。

ルパン三世役の栗田貫一さん、来生瞳役の戸田恵子さんなど、それぞれのオリジナル版を踏襲した超豪華声優陣が出演されているのも嬉しいポイントです(来生泪や永石についてはオリジナルキャストが故人のため、新たな声優がキャスティングされています)。

その他の情報

  • 配信開始日
    2023年1月27日
  • 上映時間
    92分
  • 原作
    モンキー・パンチ『ルパン三世』、北条司『キャッツ・アイ』
  • 監督
    静野孔文、瀬下寛之
  • 脚本
    葛原秀治
  • 制作会社
    トムス・エンタテインメント
  • 主題歌
    杏里「CAT’S EYE 2023」
  • オープニングテーマ
    fox capture plan「THEME FROM LUPIN vs CAT’S EYE」

制作秘話

本作の企画は2021年頃に監督の静野孔文と瀬下寛之にオファーがあったといわれています。プロデューサーの石山桂一氏は「ルパンの世界観にキャッツたちが存在しているように見せたい、ルパンのキャラクターに寄せてほしい」とオーダーしたとのこと。
キャラクターデザイン原案は中田春彌氏が担当しました。ルパンとキャッツ・アイが同じ世界観にいることが最重要視され、中田氏が解釈したルパンとキャッツ・アイの瞳は、並んでいても違和感がないようにデザインされています。
北条司氏は本作について「『ルパン三世』は、中学生の時から読んでいた大先輩の作品です」とコメントしており、モンキー・パンチ氏へのリスペクトを表明しています。また、ルパンと絡むのは愛がいいので は、と制作側に伝えたことも明かしています。

冴羽獠の登場シーン

実は冴羽獠も2カットのみの隠れキャラクターとして登場しています。登場するのは序盤のほうで、2分50秒頃と14分25秒頃です。がっつり登場するとルパンの存在感が薄れてしまうということで、ちょっとだけの出演になっているそうです。

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