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火村英生の推理|あらすじ・ネタバレ解説【ドラマ】

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 2016年放送のドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」各エピソードの真相をまとめています。登場したトリックおよび犯人の一覧表と、ドラマの感想も紹介しています。

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登場人物(キャスト)

主な登場人物とキャストについてまとめます。各話の登場人物はエピソード別にまとめています。

役名 キャスト 役どころ
火村英生 斎藤工 英都大学社会学部の准教授
有栖川有栖 窪田正孝 推理作家
鍋島久志 生瀬勝久 京都府警捜査一課の警部
小野希 優香 京都府警捜査一課の警部補
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絶叫城殺人事件

 二人の若い女性が殺害され、どちらも、口に謎のメッセージが書かれた紙を押し込まれていた。その後、第三の殺人が発生し、口の中にNIGHT PROWLER(ナイトプローラー)と書かれた紙が押し込まれていた。ナイトプローラーは絶叫城というゲームのキャラクターらしかった。そして、第四の殺人が起き、被害者はの口にはGAME OVERと書かれた紙が杯入っていた。一連の殺人は絶叫城というゲームに見立てた犯行と考えられた。

項目 内容
エピソード 1
放送日 2016年1月17日(日)
原作 絶叫城殺人事件
(短編集)

通り魔の結末

連続通り魔殺人事件の犯人の姉が自ら被害者となる(通り魔による他殺にみせかけて自殺する)

 最初の三人を殺害した男の子の姉が、最後の被害者です。弟の犯行に気付いた姉は通り魔の犯行にみせかけて自殺し、弟に完璧なアリバイを作りました。姉が他殺偽装を図った時、弟は事故に遭い入院中でした。そのため、弟に最後の犯行は不可能です。一連の殺人は連続通り魔殺人と認識されているため、一つの犯行にアリバイがあれば、容疑者から外れることになります。

登場人物

火村英生や有栖川有栖、そして警察関係者を除いた登場人物についてまとめます。

名前 説明 解説
ニック・ハレルヤ
(戸次重幸)
アーティスト 容疑者となる
吉永
(音尾琢真)
マネージャー 糸を使ったトリックでニックの罪を着せる
大和田雪枝
(入山法子)
フリーライター 通り魔の最後の被害者にみせかけて自殺
大和田英児
(高杉真宙)
雪枝の弟 通り魔殺人の犯人
佐田
(松尾諭)
ゲーム開発者 通り魔とは何も関係がない
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異形の客

 ある日、路上で刺殺事件が発生するが、犯人は捕まらなかった――。そんな事件が起きる中、温泉旅館で館詰になっていた有栖は旅館で不気味な包帯男と遭遇する。その包帯男が宿泊している部屋で、絞殺死体が発見される。このとき包帯男は既に旅館を立ち去っていた。警察の調べにより、被害者は相羽という男子大学生であることが判明し、警察は包帯男が密かに相羽を部屋へと誘い犯行に及んだと考える。捜査のため、火村らが相羽の住んでいたアパートを訪ねると、相羽の友人である幡多という男が現れる。

項目 内容
エピソード 2
放送日 2016年1月24日(日)
原作 異形の客
短編集“暗い宿”収録

包帯男の謎

包帯の男は醜形恐怖症だったため包帯を巻いて顔を隠していた

 路上で起きた刺殺事件と、旅館で起きた殺人の犯人はどちらも旅館の息子の幡多でした。幡多は路上での殺人を相羽に目撃されており、このことをネタに整形に必要な金銭を強請られていました。これが相羽殺害の動機です。強請りに耐えられなくなった幡多は、実家の旅館の金庫から金を盗むという計画に相羽を誘い、絞殺しました。旅館にやってきた包帯男は相羽であり、旅館から出て行った男は幡多でした。

登場人物

火村や有栖などを除いた登場人物についてまとめます。

名前 説明 解説
幡多瑛助
(吉沢亮)
大学生 旅館の息子で真犯人
相羽徳明
(佐野岳)
大学生 被害者、醜形恐怖症のため包帯を巻いていた

准教授の身代金

 人気俳優の志摩征夫が誘拐され、犯人が征夫の妻・恵里香に身代金3000万円を要求する。警察に知らせたら志摩征夫の命はないと忠告されていた妻は通報を諦めるが、志摩征夫のマネージャー・城戸誉が警察に報せ、事件が発覚した。身代金受け渡しのため、妻の恵里香は火村や有栖と共に犯人の指示通りの電車に乗るが、犯人は現れなかった。まもなく、志摩の遺体が発見される。検死の結果、意外なことに、脅迫電話を受けた時点で既に志摩は死亡していたことが判明する。

項目 内容
エピソード 3
放送日 2016年1月31日(日)
原作 助教授の身代金
短編集“暗い宿”収録

謎の誘拐事件

殺人に気付いたマネージャーが死体を移動させ誘拐を装った

 志摩征夫を殺害したのは恵里香です。恵里香は出張前に夫を殺し、死体を自宅の秘密の部屋に隠していました。しかし、出張から帰宅すると夫の死体はどこかに消えていました。死体を持ち去って脅迫電話をかけたのはマネージャーの城戸です。城戸は志摩の家を盗聴していました。そのため、恵梨香の犯行に気付きました。城戸は恵里香を救おうとしたようですが、誘拐事件にみせたのは、恵里香を支配している快感を味わうためでした。

名前 説明 解説
志摩征夫
(飯田基祐)
俳優 「君と過ごしたことは時間の無駄だった」
と妻に言い放ち殺される
志摩恵里香
(西田尚美)
征夫の妻 夫の言葉に激昂し置物で夫を殺害する
城戸誉
(児嶋一哉)
マネージャー 盗聴で犯行に気付き死体を盗み出す

ダリの繭

 宝石商の堂条秀一はサルバドール・ダリを連想させるような個性的なヒゲをたくわえていた。そんな堂条秀一が何者かに殺害される。死体は“繭”と呼ばれるカプセルの中に入っており、なぜかヒゲが剃られていた。死体を発見した人物は二人おり、ひとりは被害者の弟である堂条秀二、もう一人は被害者の秘書を務める鷺尾優子だった。容疑者は、死体発見者の秀二と優子、そして、宝飾デザイナーの長池伸介と、秀一と秀二の弟である吉住則夫だった。

項目 内容
エピソード 4
放送日 2016年2月7日(日)
原作 ダリの繭
(長編)

消えたヒゲの謎

被害者自身が殺人を計画していた

 被害者の堂条秀一自身が長池の殺人を計画しており、アリバイを作るために宣伝部長の吉住を呼びつけカプセルに入れました。吉住がカプセルに入っている間に秀一は自宅に呼び出しておいた長池を殺害しようとしましたが、逆に殺されてしまいました。秀一の計画は長池殺害の場所を秀一の自宅から長池の自宅にすり替えるというものでした。この計画を成り立たせるために登場したのが凶器の置物で、それはデザイナーの部屋にしかない置物でした。実際、置物はもう一つ存在し、それを凶器にすることで秀一は殺害現場をすり替えようととしていたわけですが、置物を購入する時、秀一はヒゲを剃っていたため、同一人物とはみなされず、警察は事件とは関係のない人物が置物を購入したと考えていました。秀一のヒゲがなかったのは、置物を購入するために剃っていたからであり、最近はつけヒゲでした。

 長池が返り討ちにした堂条秀一の死体は居間に転がっていました。この死体をカプセルに入っていた吉住が見つけましたが、吉住は自分が疑われると思い、死体をカプセルに運びました。吉住が着ていた服には被害者の血痕が付着していたため、被害者の服を着て秀一の自宅を後にしました。なお、吉住の服に血痕を付着させたのは長池です。

名前 説明 解説
堂条秀一
(岩城滉一)
宝石商 恋敵の殺害を企て逆に殺される
トレードマークの髭はつけヒゲ
長池伸介
(忍成修吾)
デザイナー 秀一に殺されそうになるが返り討ちにする
吉住則夫
(渋谷謙人)
宣伝部長 秀一のアリバイ工作に利用される
秀一の死体をカプセルに隠す
鷺尾優子
(内田理央)
秘書 秀一が長池を殺そうとしたのは優子を手に入れるため
堂条秀二
(合田雅吏)
副社長 事件には関与していない

ショーウィンドウを砕く

 タレント事務所の社長・夕狩正比古が所属タレントであり恋人の愉良を殺害する。犯人の夕狩は第一発見者となって強盗殺人を主張する。それは、愉良は殺される二日前に鍵を落としており、それを拾った人物が自宅に押し入り犯行に及んだという筋書きだった。

項目 内容
エピソード 5
放送日 2016年2月14日(日)
原作 ショーウィンドウを砕く
短編集“暗い宿”収録

犯人のミス

被害者は鍵が紛失していないことを店員に話していた

 被害者は鍵を落としたとあちこちで騒いでいましたが、実はカバンの中に入っていました。つまり、被害者の早とちりだったわけです。鍵はみつかったわけですが、犯人の夕狩はこのことを自分以外誰も知らないと思っていました。なので、鍵紛失を利用して強盗殺人にみせかけて被害者を殺しました。しかし、被害者は洋服店の店員に鍵紛失の顛末を話していました。この店員の証言が証拠となり、鍵は紛失していないことが発覚します。

 また、被害者が洋服店で受け取ったお札に夕狩の指紋が付いていたため、夕狩の嘘が発覚します。夕狩は被害者と最後に会ったのが洋服店の前だったと話しており、それが本当ならばお札に夕狩の指紋が付いているはずがありません。

名前 説明 解説
夕狩正比古
(宅麻伸)
社長 強盗殺人にみせかけて恋人を殺害する
サイコパス
愉良
(小島梨里杏)
タレント 事務所の社長で恋人だった男に殺害される

朱色の研究(前編)

 空室の多いマンション・オランジェ橘で男の死体がみつかる。死んでいたのは山内陽平という男性で、貴島朱美という女子大生の叔父だった。貴島は火村英生の講義を受ける学生で、彼女は火村に二年前に起きた殺人事件を調べて欲しいと話していた。その事件は黄昏岬殺人事件と呼ばれ、ピアノ教師の大野夕雨子が何者かに殺害されたが犯人は捕まっていなかった。オランジェ橘で見つかった山内陽平は黄昏岬殺人事件の容疑者で、さらに、死体発見直前にオランジェ橘で目撃された六人部四郎も、件の事件の容疑者だった。

項目 内容
エピソード 6
放送日 2016年2月21日(日)
原作 朱色の研究
(長編)

死体発見現場の不審人物

死体発見現場の上の部屋に誘導し罪をなすりつける

 六人部四郎がオランジェ橘にいたのは間違いありません。しかし彼がいたのは死体が見つかった806号室ではなく、806号室の上の部屋でした。部屋番号などは全て書き換えられており、六人部本人も自分がいた部屋は806号室だと思っていたようです。その手口は、六人部を階段で最上階へ向かわせ、そこからエレベーターで8階に向かわせるという手順から始まります。最上階へ向かった六人部はエレベーターを呼び、それに乗り込むわけですが、そのエレベーターは犯人が9階のボタンをあらかじめ押していました。何も知らずにエレベーターに乗った六人部は8階を押しますが、9階で扉が開き、そのまま降りてしまいました。9階のボタンはランプが点灯しないように工夫されていたため、六人部は9階でエレベーターが止まることに気付きませんでした。さらに、フクロウが消えたという張り紙がされていたため、何階に止まっているのかということを確認せず、条件反射的にエレベーターを降りてしまいました。

名前 説明 解説
貴島朱美
(山本美月)
大学生 火村英生の講義を受けている女子大生
黄昏岬殺人事件の関係者
山内陽平
(大高洋夫)
朱美の叔父 806号室で死体となって発見される
黄昏岬殺人事件の関係者
六人部四郎
(山本裕典)
朱美のいとこの後輩 806号室の上の部屋にいた男
黄昏岬殺人事件の関係者

朱色の研究(後編)

 貴島朱美は6年前、自宅火災に遭っていた。火災で朱美のおじが亡くなり、火事の原因は放火だったが未解決のままだった。そして、2年前に朱美を教えていたピアノ講師が殺害さる黄昏岬殺人事件が起き、今度は、朱美の叔父・山内陽平の死体がオランジェ橘で見つかった。黄昏岬で死んだ大野夕雨子は崖の下で殴られて死亡し、その後、崖の上から石を落とされるという不可解な状況だった。また、朱美は夢で、庄太郎にガソリンを浴びせる陽平の姿をみていた。それはただの悪夢ではなく、もしかすると、現実だったかもしれなかった。

項目 内容
エピソード 7
放送日 2016年2月28日(日)
原作 朱色の研究
(長編)

真犯人

あえて疑われた後に無実を証明し容疑者から外れる

 ピアノ講師の夕雨子とオランジェ橘で見つかった陽平を殺害したのは六人部でした。山内陽平は6年前に起きた放火事件の犯人で、陽平が宗像庄太郎を焼き殺しました。朱美がみた夢は現実で、朱美は放火の目撃者でした。放火事件にはもう一人の目撃者がおり、それが六人部でした。陽平の犯行を目撃した六人部は陽平を強請り始め、陽平に夕雨子殺害を依頼します。しかし、夕雨子の接吻が原因で六人部が逆上し、陽平よりも先に六人部が夕雨子を殴り殺してしまいます。その後、何も知らない陽平は、言われた通りに、夕雨子目がけて石を落としました。

 夕雨子殺害が発覚した後、陽平は六人部の犯行に気付きました。そして今度は、陽平が六人部を脅すようになります。立場が逆転してしまった六人部は自分に疑いがかかるようにして陽平を殺害しました。六人部はエレベーターのトリックなどを使い、真犯人がいるかのようにみせていましたが、すべて六人部が仕組んだことでした。

名前 説明 解説
六人部四郎
(山本裕典)
前編の容疑者 山内陽平と大野夕雨子を殺害した犯人
放火現場を目撃し犯人の陽平を強請る
山内陽平
(大高洋夫)
前編の被害者 朱美が目撃した放火事件の犯人
六人部の夕雨子殺害を目撃し逆に強請る
大野夕雨子
(上野なつひ)
ピアノ教師 黄昏岬殺人事件の被害者
六人部をもてあそび殺害される
宗像真知
(高橋ひとみ)
陽平の姉 黄昏岬殺人事件の関係者だった
宗像正明
(鈴之助)
朱美の従兄 黄昏岬殺人事件の関係者だった
宗像庄太郎
(田口主将)
正明の父 火災で亡くなる

アポロンのナイフ

 東京でシャングリラ十字軍の信者を殺したと噂される男子高校生がネットで拡散される中、京都で二人の高校生の死体が発見される。死んでいたのは尾木紫苑と座間剣介で、同じ高校に通う二人は交際していた。第一発見者は二人の顔見知りでコンビニの経営者だった。剣介は「そこへ行く」というような内容のメールを紫苑に送っていたが、送受信時、紫苑は既に殺されているようだった。このメールの内容から、付き合っていた二人が待ち合わせし、待ち合わせ場所で通り魔にあい殺害されたと考えられた。

項目 内容
エピソード 8
放送日 2016年3月6日(日)
原作 アポロンのナイフ
短編集“菩提樹荘の殺人”収録

アポロンの犯行

第一発見者が自殺を他殺にみせる

 坂亦清音がアポロンですが、彼は京都の高校生殺害には関与していません。女子高生の尾木紫苑を殺害したのは男子高校生の座間剣介で、剣介は自殺でした。自殺だったため、死体のそばに凶器が落ちていたわけですが、これを第一発見者の安納守之が持ち去りました。凶器は愛犬の洋服に隠していたようです。安納が自殺を他殺にみせたのは、加害者が未成年の場合、保護されてしまうことに腹を立てたためでした。安納の息子はいじめが原因で転校していましたが、いじめの加害者は一切公表されず保護されていました。

名前 説明 解説
安納守之
(泉谷しげる)
コンビニの経営者 自殺した座間剣介を他殺にみせる
加害者の実名を報道させようとした
坂亦清音
(小野寺晃良)
アポロン シャングラ十字軍の若者を殺した少年
京都の高校生殺害には関与していない
座間剣介
(佐久間悠)
男子高校生 付き合っていた紫苑を殺し自殺する
尾木紫苑
(高橋朋伽)
女子高校生 座間と別れようとして殺害される

地下室の処刑

 シャングリラ十字軍のリーダー・諸星が逃亡し、十字軍の構成員が有栖川有栖を拉致する。諸星は火村をおびき寄せるため、有栖を人質にしたのだった。有栖の拉致に気付いた火村は警察と共に有栖の居場所を探り始める。一方、有栖は十字軍の裏切者である嵯峨信人の処刑を目撃することになる。

項目 内容
エピソード 9
放送日 2016年3月13日(日)
原作 地下室の処刑
短編集“白い兎が逃げる”収録

処刑の真相

犯人はネットで購入した毒物を試した

 有栖のスマホのGPS機能によって、拉致監禁の場所が発覚します。シャングリラ十字軍の構成員だった嵯峨信人は実は裏切者で、本当は売れない作家でした。嵯峨は有栖の目の前で処刑されることになり、最後に、毒物を飲まされて死亡します。毒を盛ったのは構成員の城で、彼はネットで購入した楽に死ねる薬の効果を嵯峨で試しました。楽に死ねるというふれこみ薬でしたが、薬を飲んだ嵯峨は苦しんでいました。これをみて嵯峨は「だましやがって」と呟きました。

名前 説明 解説
諸星沙奈江
(長谷川京子)
十字軍リーダー 東京地検へ送致中に脱走
火村に親近感を覚え有栖拉致を命じる
鬼塚竜三
(竹内涼真)
十字軍構成員 嵯峨の処刑がブラフであることを知っていた
嵯峨信人
(野間口徹)
十字軍構成員 裏切者
処刑されそうになり最後に飲み物を所望する
城照文
(今野浩喜)
十字軍構成員 飲み物に毒を盛った犯人
ネットで購入した“天使”の効果を試した
大石安奈
(仁村紗和)
十字軍構成員 城と共に飲み物を用意し容疑者となる

ロジカル・デスゲーム

 有栖が拉致された場所に、諸星の姿はなかった。しかし火村が下宿に戻ると、そこに諸星が現れる。そして、諸星と火村は命を賭けたゲームを始める。用意された三つのグラス、それぞれにワインが注がれ、一つには猛毒であるトリカブトが入っていた。

項目 内容
エピソード 10(最終話)
放送日 2016年3月日(日)
原作 ロジカル・デスゲーム
短編集“長い廊下がある家”収録

火村vs.諸星

毒入りワインを全て混ぜ致死量を1/3にする

 諸星はモンティ・ホール問題と呼ばれるクイズを火村に仕掛けました。対して火村は毒入りワインを一旦全て混ぜ、混ぜたワインを三つのグラスに均等にわけました。この行動により、ワインには致死量1/3のトリカブトが入っていることになりました。ワインを飲んだ火村も諸星も、毒を飲むことになりますが、致死量よりも少ないため、命は助かりました。

 火村との対決のあと諸星は捕まりますが、十字軍の内通者だった公安の刑事が諸星を逃がします。最後に、火村と諸星は崖で対峙し、行方不明になります。

名前 説明 解説
井出護
(渡邉紘平)
公安の刑事 正体は十字軍の内通者
捕まった諸星を逃がす

犯人一覧

ドラマで犯人を演じた俳優さんをまとめます。

話数 タイトル 犯人役 補足
1 絶叫城殺人事件 高杉真宙 被害者の弟
2 異形の客 吉沢亮 友人
3 准教授の身代金 西田尚美 ※1
4 ダリの繭 忍成修吾 デザイナー
5 ショーウィンドウを砕く 宅麻伸 倒叙
6
7
朱色の研究 山本裕典 ※2
8 アポロンのナイフ 自殺
9 地下室の処刑 今野浩喜 男性構成員
10 ロジカル・デスゲーム

※1:死体を持ち出したのはマネージャー(児嶋一哉さん)です
※2:3つの事件のうち1つは、最後の被害者が犯人です

トリック一覧

 登場した犯人の仕掛けたトリックや事件の真相をまとめます。

話数 トリック
1 通り魔殺人の犠牲者に自らなり罪をかぶる
2 醜形恐怖症の被害者を利用して包帯の男を捏造する
3 盗聴で犯行を知った男が死体を隠して犯人をもてあそぶ
4 被害者が犯人を殺害しようとしていた
5 被害者が鍵を失くしたことにし強盗の犯行にみせる
6
7
階段やエレベーターの張り紙などを使って降りた階を勘違いさせる
脅迫者が逆に脅迫されていた
8 第一発見者が自殺を他殺にみせる
9 ネットで手に入れた楽に死ねる薬を試した
10 コップに入った毒を薄めて飲む

感想

原作は本格ものミステリーで有名な有栖川有栖氏です。ポワロ、コロンボ、古畑などなど、本格ミステリードラマに慣れた人でも楽しめると思います。ただ、60分ドラマということもあり、若干、原作が凝縮されている感じなので、コアな推理ものファンには物足りないかもしれません。主演は斎藤工さんと窪田正孝さんで、とても豪華です。男性コンビの面白おかしいやり取りも魅力的です。

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