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ガリレオXX内海最後の事件・愚弄ぶ|ユースケ・サンタマリア【あらすじ・ネタバレ解説】

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 ガリレオXX『愚弄ぶ(もてあそぶ)・ 内海 最後の事件」のあらすじ、真相のネタバレ、トリック、考察感想です。1stシーズンで活躍した内海薫が主人公のオリジナルドラマです。物語は「幻惑す」の直前に発生した事件を描いています。聞き込み中にたまたま、内海が車いすで老婆の死体を運ぶ男性を目撃し逮捕。その男は長野県警で指名手配されていた殺人の容疑者でした。

項目 内容
原作 なし
(ドラマオリジナル)
ゲスト ユースケ・サンタマリア
柳楽優弥
放送日 2013/6/22
土曜日
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あらすじ

貝塚北署の内海薫は、街で聞き込みの最中に死んだ老婆を車いすに乗せている怪しい男性を目撃する。男は長野県警によって指名手配されていた上念研一という介護士だった。内海は上念を取り調べ、その最中、上念は老婆の娘を殺害したと供述する。しかし、長野県警に移送後、上念は殺人を否認し、内海に自白を強要されたと話し始める。自白強要の疑いをかけられた内海は長野で当摩健斗とともに老婆殺害事件び捜査を始める。世間で冤罪事件が騒がれる中、内海は捜査を進めるが、上念が再び、その証言を覆す。

湯川学もすこし登場しますが、事件の捜査には直接関わりません。物語で描かれているのは「聖女の救済」の9カ月前の出来事です。

事件概要

 介護士の上念が連れていたのは岩見芙美(ふみ)という老女で、殺されたのは芙美の娘の岩見千加子でした。上念は千加子殺害の容疑で逮捕されますが、一度犯行を認めた後、長野で否認し、その後、再び証言を変えます。その証言は、千加子の死体を発見し通報しようとしたが何者かに襲われ気を失ったというものでした。目が覚めると凶器のミキサーを握っていたようです。老婆を長野から東京へ連れて行ったのは、それが老婆との約束だったからと話します。

 上念が供述を覆した後、内海は甲本章雄という記者と接触し、ある事実を知ります。それは、岩見千加子の父親が自殺しているというものでした。父親の名前は隆治で、当時、記者として猿渡の冤罪事件を追っていました。さらに、Y.T.という警察官の不正を告発する怪文書が出回っていることを知った内海は、長野県警の所長である髙﨑依子を疑います。しかし、この直後、甲本が死に、警察は自殺と断定します。

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ネタバレ

岩見千加子を殺害したのは刑事の関岡郁夫です。関岡は髙﨑依子の共犯者でした。髙﨑所長は過去に、殺人事件の捜査で、猿渡に自白を強要していました。この事実を隠すため、髙﨑は部下の関岡と共に、猿渡冤罪事件を調べていた岩見隆治を自殺にみせかけて殺害します。その後、しばらくは特に何も起きていませんでしたが、あるとき、Y.T.を告発する怪文書が出回ります。真相が明るみに出ることを恐れた関岡は岩見の自宅に侵入し、隆治が残したノートを処分しようとします。このとき、偶然、帰宅した千加子と遭遇したため、関岡は千加子を殺します。なお甲本を殺したのも関岡です。

上念は、実は、関岡の千加子殺害をライブカメラで目撃していました。上念は、すぐに現場へ駆けつけますが、現場に鍵を落としたことに気付いた関岡が戻り、スタンガンで気絶させられました。ここで、関岡が上念に罪をきせることを思い付き、凶器のミキサーを握らせるなどの細工をしました。

計画

上念は5年前の恐喝事件で失った地位や名声を取り戻すため、冤罪被害者として脚光を浴びようとしていました。その計画は、やっていない殺人を一度自白し、その後、無実を主張し続けるというものでした。上念には関岡の犯行を示す録画映像という決定的な証拠があり、この映像が、3年後、公けになるように工夫することで、確実に無実が証明されるようにしていました。

東京

老婆を連れて東京へ向かったのは、お婆さんとの約束を守ろうとした、という美談を作るためです。実際、上念はほとんどホテルに籠り、老婆が死ぬのを待っていました。そのため、東京で二人はほとんど目撃されていませんでした。もう一つの目的は未来宅配便を利用することです。このサービスを使えば3年間、犯行映像を保管し、期日になると宛先へ送付してくれます。なお、上念は宛先に介護施設を指定していました。

怪文書の送信者

怪文書を送っていたのは上念です。上念はパソコン修理の際に、修理したパソコンを勝手につかって怪文書を送信していました。千加子のパソコンから送信したのも上念です。恐喝事件で警察に恨みを抱いた上念は、復讐のため、怪文書を送信していました。

内海の罠

内海は証拠を得るため、あえて怪文書を警察に送りつけました。これによって、実行犯の関岡が動き、当摩を襲います。当摩が襲われたという知らせを関岡から受けた内海は、関岡の罠にかかるふりをして、逆に関岡を追い詰めます。

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トリック

 殺人を目撃した人物が真犯人に罪を着せられ、その罪を着せられた人物が殺人を自白するというストーリーでした。真犯人は、罪をきせるため、現場にいた人物を気絶させて凶器を握らせるというトリックが使っています。

挑発

 決定的な証拠が得られなかった内海は、上念の製作したゲームをけなすことで挑発します。挑発にのった上念は憤怒し、内海に暴力を振るいます。そして、その場で取り押さえられます。

考察

やっていない殺人を自白するというのは軽犯罪法の虚構申告にあたり、罰則を受けると考えられます。それほど重い罰則(1日以上30日未満の拘留、または、1000円以上1万円未満の科料)ではありませんが、れっきとした犯罪です。

事の成り行きに偶然が重なり、事件が複雑になっていました。このような事件の成り立ちは多くのミステリー作品に登場し、現実も、このように偶然が重なっていることが多いです。

感想

 上念はたまたま現場にやって来たのかと思いきや、ライブカメラで様子をみていました。驚きです。介護士の仕事で、要介護者の徘徊を見守っていたので、これは偶然とは言えないように思います。さらに、驚きです。

暴行

 最後、上念が捕まったとしても、それは、内海に対する暴行だったと思います。結局、上念は殺人者ではなかったですが、お婆さんを連れ出して死なせたという罪が立証されるのかもしれません。

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