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小五郎の同窓会殺人事件・あらすじ・ネタバレ考察【名探偵コナン9巻】

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 「小五郎の同窓会殺人事件(9巻)」のあらすじとネタバレです。毛利小五郎の同窓会が温泉旅館で行われ、小五郎の同期生が死亡するエピソードです。

項目 内容
漫画 9巻
サブタイトル 小五郎の同窓会
意外なヒント
弁慶の仁王立ち
アニメ 27,28話
放送日 1996年8月5日
1996年8月12日
(月)
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あらすじ

 毛利小五郎は同窓会のため、蘭とコナンを連れて栃木県の温泉旅館『弁慶』を訪れる。弁慶に集まったのは、毛利小五郎が所属していた大学柔道部の同期で、小五郎を含め六人だった。そのうちの一人、堀越由美(ほりこし・ゆみ)が「死にたい気分だわ」と呟き、その後、死体となって発見される。

 由美は旅館の自室でこめかみを撃ち抜いて死んでいた。由美が不審な発言をしていたことや、死後硬直の状態から推定された死亡時刻に関係者のアリバイが成立している点などから自殺と考えられるが、自殺とは思えない不審な点もあった。

内容紹介

毛利小五郎の大学の同期が死亡します。死体発見直後は自殺と考えられますが、すぐに他殺説が浮上。外部犯の犯行だと断定推理されますが、小五郎は親友の中に犯人がいると確信します。小五郎の親友が関わっているという事情もあり、このエピソードは小五郎が眠らずに事件を解決したりします。

被害者と容疑者は以下の五名です。

  • 綾城行雄(あやしろ・ゆきお)
    高校の体育教師。柔道部では自称エース
  • 綾城紀子(あやしろ・のりこ)
    旧姓木元。行雄の妻で、現在は主婦。柔道部では自称アイドル
  • 大村淳(おおむら・じゅん)
    模型店経営の男性。柔道部では自称ポイントゲッター
  • 中道和志(なかみち・かずし)
    千葉県警の刑事。柔道部では主将で、自称大黒柱
  • 堀越由美(ほりこし・ゆみ)
    被害者。化粧品会社勤務。柔道部では自称美人マネージャー
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手掛かり

真相につながるヒント、伏線などをまとめます。

背景及び不審な行動

  • 中道と堀越は付き合っていたが別れた
  • 中道は結婚が決まっている。年内に式の予定
  • 堀越はシェイクハンド
  • 中道がみんなを卓球に誘った時、堀越が驚いている
  • 卓球の最中に大村がトイレへ行き、深刻な表情をして戻って来る
  • 由美が倒れている姿をみて、中道が「触るな」と叫んでいる
  • 旅館の名前は「弁慶」で、旅館には弁慶の仁王立ちの像が飾られている

状況証拠

  • 午後3時頃に卓球開始
    被害者は参加せず
  • 午後6時半頃に蘭とコナンが被害者の部屋を訪ねようとする
    しかし、風呂上りの中道に止められる
  • 死体の硬直状態から死亡推定時刻が午後3時頃と考えられ、全員にアリバイが成立する
  • 大村は一時卓球場から抜けたため、アリバイのない時間帯がある
    しかし、短すぎるため犯行は不可能
  • 大村は5時過ぎに被害者の姿をみている
  • (誰も銃声らしきものを耳にしていない)

証拠

  • 足の指まで硬直している
    死後7時間以上と推定される
  • 被害者は下着を身に着けず浴衣だけ羽織っていた
  • 羽織っていた浴衣は大きいサイズで、被害者の体型に合っていない
  • 自殺したと考えられるが、拳銃の引き金に人差し指が入っていない
  • こめかみに火傷の痕跡がない
  • 窓の鍵はかかっていなかった
    窓を抜ければ屋根づたいに移動できる

コナンのヒント

コナンが毛利小五郎を真相へと導くため、いくつかヒントを出しています。「あれれー」とは言いません。

  • 由美もシェイクハンドだった
    汗かいたら着替えなきゃいけないもんね!
  • 弁慶は立ったまま死んだ
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ネタバレ

由美を殺害した犯人は中道和志です。動機は由美の嫌がらせで、由美は中道の結婚相手に嫌がらせをしていました。

中道にアリバイが成立していたのは、死亡推定時刻に誤りがあったからです。死体の硬直状況から死亡時刻は午後3時と推定されていましたが、実際は午後6時半頃でした。死体の硬直が進んでいたのは、被害者が死ぬ直前まで運動(卓球)をしていたからです。一般的に、激しい運動の直後に死亡すると死後硬直が早まるという事実が知られています。

中道は被害者を卓球に誘って運動をさせた後、被害者の部屋で犯行に及んでいます。花火の音で銃声を誤魔化しつつ犯行に及び、運動していたことがバレないようにするため、汗を拭き取ったり、着替えさせたりしています。しかしこの時、蘭とコナンが被害者の部屋にやってきたため、慌てて窓から逃げ、蘭に声を掛けています。

結末

犯人は被害者を見た瞬間に死んでいると判断していました。これが最後の証拠となり、犯人は罪を認めます。同期を柔道の技で倒していく犯人でしたが、最後は小五郎に一本背負いを決められて大人しくなります。

考察

死亡推定時刻が全然ちがうじゃねーか、という感じです。法医学者とか、法医学者の報告とか、そういった信頼できそうな情報以外は真に受けてはいけないという教訓です。素人が真っ先に死体に駆け寄って「死んでる…!」と発言する状況が、どれだけ信用ならないかというのを散々だまされて学んできたはずですが、だまされるという。小五郎お前もか、という気分でした。

死後硬直について、運動直後などは進みが早いというのは間違いなさそうです。ただ、運動をしていたということが硬直以外の状況から判明してしまうと、トリックは成功しそうにありません。このエピソードに登場したのは汗でしたが、専門家が検死解剖して詳しく調べると、運動という事実がすぐに判明してしまうかもしれません。

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