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ガリレオ・爆ぜる後編|久米宏【10話・あらすじ・ネタバレ解説・感想】

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ガリレオ(ドラマ)第十話「(はぜ)・後編」のあらすじとネタバレ、トリック解説、感想・考察をご紹介します。前編では明らかにならなかった爆死の謎、真犯人などの真相が判明します。

項目 内容
ゲスト 久米宏
放送日 2007/12/17
原作 探偵ガリレオ
原作者 東野圭吾
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あらすじ

デスマスクの死体と龍仁湖の爆死死体が、どちらも帝都大学原子力学科の元教授木島征志郎の会社の社員であることを知った湯川は、木島の自宅を訪ね事件への関与を問い質す。しかし、木島は二人の殺害を完全に否定する。その後、木島の秘書が犯行を自供する遺書を残し自殺する。秘書が犯人とみられる中、内海は電話の謎を解き、デスマスクの被害者が死んでいたとしても、留守番電話を残せることを明らかにする。一方、真相に気付いた湯川は帝都大学の研究室で木島と対峙する。

事件概要

前編でデスマスクの謎は解明されています。しかし、爆発や留守電については謎のままです。湯川は木島が二人を殺し、アリバイ工作のための共犯者がいたと推理します。ところが、この推理は木島に完全に否定されます。のちに、爆死した男性が武器商人だったこと、木島がレッドマーキュリーという小型核爆弾を開発していたことなどが明らかになり、これらの事実が真相を見抜くヒントとなります。

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ネタバレ

爆殺犯はデスマスクを残した藤川雄一でした。藤川は自分の研究が兵器開発に利用されることを知り、営業の梅里を爆死させました。凶器はスーパーナックと呼ばれる新素材で、痕跡は残りませんでした。さらに藤川は木島の自宅を訪ね、木島に詰め寄ります。この時、藤川は秘書によって銃殺されました。つまり、木島自身が殺人を犯したわけではありませんでした。秘書の自殺も、本当に自殺であり、木島による殺人ではありません。

真相を掴んだ湯川は研究室で木島に全てを話します。湯川の唯一の間違いは秘書の他殺で、木島はその点のみを訂正します。そして、内海を人質に、東京を破壊しようとしますが、湯川によって阻止されます。

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トリック

爆破に使われたスーパーナック(SUPER NaK)は架空の合金ですが、ナトリウムが使われています。龍仁湖の水とナトリウムが反応して水素が生じ、この水素が反応熱で熱せられ爆発しました。留守電のトリックは録音テープの音声をつなぎ合わせて作ったもので、本人が直接吹き込んだものではありませんでした。

真犯人

犯人だと思われていた木島は、実は誰も殺していませんでした。フルフェイスのヘルメットを被り藤川の振りをしていたのは秘書の穂積京子で、共犯者のように見えていた穂積は藤川殺害の実行犯です。穂積は木島が容疑者にならようにするため、藤川の振りをして目撃証言を作っていました。そして、自ら命を絶つことで、事件を収束させようとしました。

被ばく

被害者が被ばくしていたという事実は、二つの事件をつなぐ手掛かりとなりました。被ばくの理由は木島の用意した実験施設に不備があったためです。資金不足だったため、社員が被ばくするという事故が起きていたようです。

考察

水とナトリウムが反応した場合、水素と水酸化ナトリウムが生じます。水素が燃焼すると水になるようなので、湖の水と混ざってしまえば痕跡は残らないかもしれません。ただ、水酸化ナトリウムは湖に残ります。調べたところ、2019年に岡山県高梁市で水酸化ナトリウムが川に流出し、川の魚が数匹死ぬという事故が発生していました。この事故を参考にする限り、ナトリウムを使った爆殺方法で、まったく痕跡を残さずにというのは難しいと考えられます。今回の事件で使われたのはスーパーナックという合金なので、水酸化ナトリウムを他のありふれた物質に変える特徴があるのかもしれません。

偽造音声

録音データから音を切り取ってつなぐというのは、このドラマが放送された2007年頃でも、パソコンがあれば割と簡単にできたはずです。しかし、違和感なく滑かにつなぐというのはかなり難しいと思います。最近は、ワードやGoogle翻訳などで音声読み上げが簡単にできますが、それでもやはり、完全に人の声に近づいているかというとそうではなく、違和感はあります*1
*1:ヒトそっくりだと気味が悪いので、あえて変な声にしているのかもしれません

爆弾解体

最後の爆弾解体は主に5つのフェーズに分かれていました。5つということがわかったのは木島の『解除方法は7854通り』という言葉です。湯川が説明している通り、7854は5つの素数に分解できます。この5つが、5つのフェーズを意味しているようです。

冷却

最初に登場したのは冷却シーンです。一般的に、爆弾処理は起爆装置(主に電池)を無効化するため液体窒素が使われます。ガリレオ先生が何かを吹きかけて通電していない状態にしたのは、このことが応用されたシーンだったと考えられます。

基板

第二フェーズは基板の処理です。ガリレオ先生が手にしていたのは半田ごて*1と半田吸い取り器です。吸い取り器は基板につけられた部品や、溶かしすぎたはんだの除去などに使われる道具です。基板の回路をいじっていたというのは察せますが、具体的に何をどうしようとしていたのかは不明です。
*1:「絞殺る」にも登場しました。余談ですが、原作者の東野圭吾氏は工学部電気工学科卒なので、半田などの扱いには慣れていたと考えられます

プログラム

第三フェーズはぷろ基板の処理です。ガリレオ先生が手にしていたのは半田ごて*1と半田吸い取り器です。吸い取り器は基板につけられた部品や、溶かしすぎたはんだの除去などに使われる道具です。基板の回路をいじっていたというのは察せますが、具体的に何をどうしようとしていたのかは不明です。

数列

第四フェーズは数列です。ガリレオ先生はフィボナッチ数列とリュカ数列(フィボナッチが見つけた数字の並べ方、および、リュカが見つけた数字の並べ方)を間違えましたが、最終的にリュカ数列の100番目までの数字の総和を入力し、クリアしました。

赤か青か

ファイナル・フェーズは『赤か青か』です。ガリレオ先生は『アニメは見ておくべきだった』とこぼしています。これは、名探偵コナン「時計仕掛けの摩天楼」のこと、かもしれません。結局、内海の好きな色であるピンクのコードを切って、爆弾処理に成功します。ちなみに、はじめ赤と青のコードが映った時、ピンクのコードは見えていません。

感想

このドラマをリアルタイムでみたのはもう十年以上も前のことになりますが、それでも、あの爆弾はよく憶えています。今は、木島元教授の手作り感を出すために、あんな風になったのだと思うようにしています。湖の爆発はかなりリアルだったので、あれの後始末とかに予算が削られて、小道具はああなったのかもしれません。

最終話

ファーストシーズンはこれで最終回となります。最後、とても印象に残るシーンがありましたが、全体的に面白かったと思います。とはいえ、この後、セカンドシーズンが控えています。

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