no murder, yes life
ガリレオ

ガリレオΦ・操縦る|長澤まさみ【エピソードゼロ・あらすじ・ネタバレ解説】

3.5
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ガリレオΦ・第0話「操縦る(あやつ)」のあらすじとネタバレ、トリック解説、感想・考察です。このエピソードでは、シーズン1の三年前の事件が描かれており、内海薫は登場しません。この事件の中には、湯川と草薙が学生だった頃に解決した事件も登場します。

項目 内容
ゲスト 長澤まさみ
香里奈
蟹江敬三
三浦春馬
佐野和真
放送日 2011/1/8
原作 ガリレオの苦悩
原作者 東野圭吾
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あらすじ

密室殺人事件のヒントを得るため草薙刑事は、帝都大学理工学部物理学科の助教授となった湯川を訪ねる。「水着美女」に釣られた湯川は、捜査協力のため事件現場へと向かう。
事件は友永スチールの元社長宅で起きた。たまたま招かれていた友永スチールの社員が、ガラスの割れる音を耳にし、窓の外の離れを眺めていたところ花火とともに火災が発生。燃えた離れの中から、そこで暮らしていた社長の息子の焼死体が発見される。検死の結果、息子は何者かに刺され死亡しており他殺だったことが明らかになるが、玄関のドアには鍵がかけられ、窓には鉄格子がはめられていた…。

事件概要

被害者は日本刀のような刃物で刺され死亡していました。しかし、離れは完全な密室でした。どうやって犯人は逃げたのか、という謎を草薙刑事は追います。火災が起きたとき、近くで釣りをしていた男性の釣り糸が切れています。そして、湯川研の学生である塩野谷(しおのや)が、現場付近の海岸でガラスの破片を見つけます。最大のヒントとなるのは、車いす生活を送る友永の杖です。伸縮する杖はグリップの部分にレーザーポインターが仕込まれています。これらの証拠からガリレオは真相を見抜きます。

密室殺人には直接関係ありませんが、草彅の回想として、湯川が初めて解決した事件が語られます。当時、ピザデリバリーのバイトをしていた草薙は、配達先で事件に巻き込まれ、容疑者となります。事件は、女性が団地の一室から転落死するというもので、配達に訪れた草薙は、運悪く、女性の部屋のベランダにいました。草薙は途中ぶつかった怪しい男性が犯人であると主張しますが、その時はまだ、女性は落ちていないはずなので、その男に犯行は不可能なようでした。窮地に追い込まれた草薙は天才と評判の湯川に遠隔で人を転落死させる方法について相談します。

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ネタバレ

犯人は元社長の友永です。友永は金属片が入った爆発物を離れに仕込み、それを遠隔操作で爆発させました。息子の胸のあたりを貫いたのは、爆発によって発射された金属片です。金属片は爆発直後に融解し、空気の抵抗を受けて形状が矢じりのように変化しました。これにより、日本刀で差したような傷が被害者に残りました。飛び散っていたガラス片は金属片に付着したものであり、おじさんの釣り糸を切ったのは、この金属片です。手製のレーザーポインター付き杖は、爆発物を仕込む際に、レーザーサイトとして使われました。これを友永が湯川に説明したのは、自分が犯人であることを湯川に推理させるためでした。

転落死に事件は他殺ではなく自殺です。死んだ女性は草薙がぶつかった男の不倫相手でした。女性が自殺した理由は男に関係を断ち切られたためです。湯川は草薙の疑いを晴らすため、遠隔突き落とし殺人の方法を警察に伝えます。それは、主に蓋つきの鍋を用いたもので、お吸い物のお椀の蓋がとれなくなる現象を利用していました。

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トリック

密室殺人のトリックは遠隔殺人だったといえます。特殊な点は死因で、被害者には刀剣で刺されたような傷が残っていました。この傷がミスリードを誘い、結果、警察は何者かが刺したと考えます。凶器は爆発物に仕込まれた金属片で、爆発に伴い火災が発生すれば、証拠隠滅も可能です。

遺産

友永の遺産は全て離れで暮らす息子のものになります。娘の奈美恵は実は友永の後妻の連れ子で、友永との間に血のつながりはありませんでした。もしも息子が死ねば、遺産はすべて奈美恵のものにすることができます。この動機という線から、草薙刑事は奈美恵とその婚約者に疑いの目を向けます。

遠隔転落死

直接手を下さずに人を転落死する方法は古典的な密室トリック*1のようです。まず、お湯を沸かします。蓋をして粗熱を取り、蓋の蒸気穴を氷でふさぎます。続いて、掃除機の電源コードを最大まで引き出し、それを転落死させたい人に巻き付けます。巻きつけたら、ベランダに人をセットします。このとき、掃除機は室内に入れ、窓は電源コードだけが通る程度に開きます。こうすることで、掃除機は窓に引っ掛かります。そして、コードのコンセント側は鍋の蓋に固定します。鍋の内部の圧力が下がっているため、蓋はとれないはずです。この鍋を、掃除機がある窓とは反対側の窓に、掃除機と同じようにして引っ掛けます。あとは、蒸気穴の氷が溶け切るのを待つだけです。

*1:てぐすを引っ張るなどして、外から部屋の鍵をかけるトリックなど

考察

火薬を爆発させて金属を飛び出させるというのは、拳銃と同じ原理です。わざわざ金属片でなくても、丸い球であったり、小型ナイフを発射させればいいのではないか、とも思います。例えば、球状の金属を発射させた場合、被害者には銃で撃ったような傷跡が残るため、警察は狙撃されたと考えるかもしれません。凶器が拳銃らしいということになれば、爆破装置の痕跡が発見される可能性も高くなります。そう考えると、何かに刺されて死んだようにみせる方が凶器が発覚する危険性は低くなります。もしも刺殺にみせたいのであれば、ナイフそのものを飛ばした方が手っ取り早い気がします。しかし、ナイフは空気抵抗を受けて軌道が逸れる可能性があるため、金属片を液状にして鋭利な刃物とした方が確実だと考えられます。

お椀と蓋

転落死のトリックに使われた取れない蓋は、汁物を入れたお椀の蓋がとれない現象と同じです。お椀の中身が冷えて圧力が下がるため、蓋が吸われているような状況となります。蒸気穴があれば、この現象は発生しません。

個人の感想

スペシャルドラマだからなのか、出演者がとても豪華でした。離れの花火と火災も、焼け跡も、とてもリアルでした。「爆ぜる」のいわくつきのあの爆弾はなんだったのでしょう。あの爆弾から話を転じるのも恐縮ですが、本作に登場した蟹江敬三さんと三浦春馬さんは既に亡くなられています。私は蟹江さんの「ガイアの夜明け」のナレーターが好きでした。2020年に他界した三浦さんの死には、とても驚いたのを憶えています。

水着美女

ガリレオ先生は水着美女に興味深々でした。

石神

「容疑者Xの献身」に登場する石神哲哉(いしがみ・てつや)の、学生の頃の姿も登場していました。顔は映っていなかったようですが、映画で石神を演じていたのは堤真一さんです。

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