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SIREN NTをわかりやすく解説・ネタバレ注意【サイレンNew Translationのあらすじとストーリー】

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SIREN: New Translation』は〈サイレン〉シリーズの第3作で、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が開発発売したPlayStation3用ホラーゲームです。日本国外では「Siren: Blood Curse」として知られています。第1作『SIREN』と同じ羽生蛇村を舞台にしていますが、新訳(New Translation)という形で再構築されています 。日本人キャラクターが主体だった過去作とは異なり、アメリカ人キャラクターが中心となっており、海外市場を意識した演出が加えられています。この記事では、あらすじ、登場人物、ネタバレなどをまとめています。

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あらすじ(ネタバレ注意)

謎のメッセージに導かれて日本の羽生蛇村を訪れた高校生ハワード・ライトは、村で行われていた生贄の儀式を目撃する。
サイレンが鳴り響くと、村は異界と化し、不死の怪物〈屍人〉が徘徊し始める。ハワードは生贄の少女・美耶古を助け、自身も不死の力を得て、彼女と共に村からの脱出を図る。
時を同じくして、村の取材に訪れていたTVクルー(メリッサ、ソル、サム、ベラ)も怪異に巻き込まれ、それぞれが生き残りをかけて奮闘する。

物語は時間ループを繰り返しながら進行し、登場人物たちは何度も同じ運命を巡ることに…。
記憶を失っていた求導女アマナは、その正体が未来から来たベラだったことが判明。自らに課せられた呪いを解くため、儀式を完遂しようとする。

最終的にハワードは神宝〈宇理炎〉の力で、儀式によって誕生した怪物・蚕子を倒す。これによりアマナは呪いから解放される。
サムは過去の羽生蛇村に飛ばされ、ハワードを村に誘うメッセージを送ることで、時間ループの起点となる。ハワードは美耶古との約束を果たすため、屍人を殲滅し続ける存在となる。

より詳しく↓

  • 2007年(昭和82年)8月3日――高校生ハワード・ライトは自身のブログに届いた謎のメッセージに興味を抱き、日本の山奥にある羽生蛇村を訪れる
    • ハワードが村で行われていた生贄の儀式を目撃
    • 生贄にされそうになっていた少女・美耶古を助け出す
  • 突如として大音量のサイレンが鳴り響き、村は屍人がうごめく異界へと変貌
  • ハワードは屍人化した警官・嶋田習次に撃たれ、橋から転落する
  • 取材のために村を訪れていたTVレポーターのメリッサ・ゲイル、TVディレクターのソル・ジャクソン、文化人類学者のサム・モンローとその娘ベラ・モンローも怪異に巻き込まれる(彼らは屍人化した生贄の女性・河辺幸江と遭遇し、サイレンの音を耳にする)
  • ハワードが何故か無傷で目を覚ます
  • ハワードが記憶を失った求導女アマナと出会う(「視界ジャック」ができるようになる)
  • 村の医師・犀賀省悟は生贄の運命を免れた美耶古を助けようと屍人と戦っていた
  • 離ればなれだったメリッサとサムが一時的に合流。しかし口論の末に再び別行動となる
  • アマナは羽根屍人に連れ去られ、ベラは病院の廃墟に逃げ込む
  • ハワードが美耶古と再会。行動を共にする
    • 犀賀は美耶古を「呪われた生贄」と呼ぶ
  • 連れ去られたアマナが聖堂で目を覚ます。激しい頭痛と共に記憶を取り戻し始める
  • サムは犀賀と出会い、行動を共にする
  • メリッサは病院でベラを探し、再会を果たすが…屍人化したソルに襲われる
  • サムと犀賀が病院に到着し、サムはベラの絵を見つけて教会へ。犀賀は一人病院に残り、自ら命を絶つ
  • アマナはブローチを取り戻し、記憶を完全に覚醒させる
  • ハワードと美耶古は光の束を目撃。屍人化した犀賀を撃退
  • 覚醒したアマナはハワードを燃やし、崖下に突き落とし、美耶古を連れ去る
  • 教会でベラが両親と再会。屍人もついてきてしまう
  • ハワードは河原で目を覚まし、再び一人になる
  • ハワードは美耶古の声に導かれ、屍人ノ巣へ向かう
    • 屍人ノ巣で屍人化したサムとアマナに遭遇。謎の生物に襲われ昏倒する
    • 屍人化したサムとベラに襲われるハワードを、メリッサが銃撃する
  • アマナは「ウロボロスの輪」が繋がらないことに不満を抱く
  • 突然サイレンが鳴り響き、建物が崩壊し、時間がエピソード2の河原まで巻き戻る――

タイムループ後

  • ソルは視界ジャックに戸惑いながらもサムと合流し、メリッサとベラを探す
  • メリッサは病院でベラと再会し、二人で脱出を試みる
  • ソルが再び屍人化し、ベラを追いかける
  • サムと犀賀も目を覚ます
  • メリッサとベラは車で逃走するが、怪力屍人に襲われ車が大破してしまう
    • メリッサはベラを救うため、怪力屍人を巻き込み炎上する
    • ベラはひとり逃げ延びることに
  • サムが病院でベラの絵を見つけ、教会へ。その後、教会で教典を見つけ、予言に驚く
  • 犀賀がベラを助ける
  • ハワードはループ前の記憶を思い出す
  • ハワードは美耶古と合流。今度こそ美耶古を守ると誓う
  • 美耶古がループについて語り、眠っている力を解き放つよう促す
  • アマナが真の儀式を成功させるために動き出す
  • 封印を解いたハワードと美耶古のもとへアマナが現れる。そしてハワードを気絶させ、美耶古を連れ去る
  • 犀賀が気絶したハワードをみつけ、どこかへ運び出す
  • ベラは犀賀の後を追うことに
  • 病院で目を覚ましたハワードは、ベラと共に犀賀を探す
  • 犀賀は屍人相手に実験をしていた。ハワードを「救世主」と呼び、羽生蛇鉱山へ向かう
  • ハワードとベラは夜道を歩き、屍人ノ巣へ
  • 犀賀が鉱山で神宝「宇理炎」を手に入れる
  • アマナは美耶古を使って復活の儀式を始める
    • 教典を読んだサムが、儀式を阻止しようとするが間に合わない
    • ハワードとベラが屍人ノ巣に辿り着くが、美耶古は生贄にされてしまう
    • ハワードの目の前で蚕子(かいこ)が誕生する
    • 蚕子様が現れると、ハワードはベラの手を引いて逃げ出す
    • アマナは不完全な蚕子を見て「これでは違う」と呟き、犀賀が不敵な笑みを浮かべて現れる
  • 蚕子が犀賀の胴体を貫くが、犀賀は死なない
  • アマナは犀賀が「実」を盗んだことに気付き、怒りをあらわにする
  • 犀賀は宇理炎を発動させ、その強大な力で一同はバラバラになる
  • サムとハワードは同じ場所で目覚める
    • ハワードはサムが自分を村に誘ったメッセージの差出人だと気付く
    • サムはハワードにベラをみつけたら頼むと伝える
    • サムはなにも気付いてい様子でひとりどこかへ向かう
  • サムの前に屍人化したメリッサが現れる
    • メリッサをみたサムが逃げ出す
    • ベラもメリッサの変わり果てた姿をみて逃げ出す
    • メリッサはベラを追いかけるが…アンテナに雷が直撃し黒焦げになる
    • 蜘蛛屍人化したソルがベラを襲う
    • 復活したメリッサが蜘蛛屍人(ソル)を掴んで奈落の底に引きずり込み、ベラを救う
    • ベラも光を放つ穴に飲み込まれてしまう
    • サムは一人残される
  • ハワードが赤い水を覗き込み、美耶古と会話する
    • 美耶古がハワードに「この村もあいつらも、全て消して」と頼み、ハワードを「いんふぇるの」へ導く
  • 「いんふぇるの」で犀賀が登場
    • 犀賀がハワードに宇理炎を渡す
    • 猟銃と日本刀「焔薙」でハワードに襲いかかる
    • 美耶古の声に導かれて宇理炎が青く輝く。ハワードが犀賀を倒す
    • 犀賀は「これで良い」と満足そうに笑って消滅
    • 残された焔薙をハワードが手にする
  • アマナ登場
    • アマナは実を盗んだのが犀賀ではなくハワードだったこと気付く
    • アマナが蚕子を完全体にするため自らを生贄にする
    • 蚕子は完全体となるが、ハワードが美耶古の導きにより宇理炎を使って蚕子を倒す
    • アマナは「全ての始まりが生まれる」と言い残して消える
  • 巣の中枢にいたサムは崩壊に巻き込まれ、ベラ達が飲み込まれた光をみる
    • サムは口元を血まみれにして蚕子の血を貪る金髪の女性(ベラを彷彿とさせる)の姿を目にする
    • 最終的にサムが辿り着いた場所は、土砂に飲み込まれた31年前の現実の羽生蛇村だった
    • サムは「繰り返さなければ、あの子の存在を永遠にするために。ハワード、そう言ったな」と呟き、姿を消す
    • (サムはハワードを羽生蛇村へ誘うメッセージを送り、時間ループの起点となる)
  • ハワードが異界ジェノサイダーとなる
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登場人物

ハワード・ライト(Howard Wright)
演:ステファン・フィッシャー
主人公。2007年時点において、18歳の高校生。謎のメッセージに導かれ羽生蛇村を訪れ、美耶古を救ったことで怪異に巻き込まれる。美耶古の血を取り入れたことで不死の力を得て、宇理炎を使いこなす救世主となる(SIRENの須田恭也に相当するキャラ)
サム・モンロー(Sam Monroe)
演:ジョナサン・レッグ
2007年時点で37歳の文化人類学者。メリッサの元夫でベラの父親。羽生蛇村の怪異に巻き込まれ、古文書から予言を知る。最終的に1976年の羽生蛇村にタイムスリップし、ベラがアマナとなる未来を知る。ベラを永遠の存在にするため、ハワードにメッセージを送ることで時間ループの起点となる(SIRENの竹内多聞や前田隆信に相当するキャラ)
メリッサ・ゲイル(Melissa Gale)
演:エマ・ハワード
2007年時点で34歳のTVレポーター。サムの元妻でベラの母親。仕事への情熱と娘への強い愛情を持つ。ベラを守るため自らを犠牲にし、怪力屍人化してもなおベラを守ろうとする(SIRENの美浜奈保子、高遠玲子、前田真由美に相当するキャラ)
ベラ・モンロー(Bella Monroe)
演:リアーナ・クロッカー
2007年時点で10歳の小学生。サムとメリッサの娘。怪力屍人の攻撃で致命傷を負い、頭脳屍人化する。タイムループ後、奈落の底に落ちて7世紀の羽生蛇村にタイムスリップする。蚕子の肉を食べたことで不死の呪いを受け、成長してアマナとなる(SIRENの四方田春海、安野依子、前田知子に相当するキャラ)
演:ケニー・スコット
2007年時点で36歳のTVディレクター兼カメラマン。メリッサに恋心を抱き、ベラを守るために自ら囮となり屍人化する。屍人化後もベラへの執着が強く、執拗に追いかけ回す(SIRENの名越栄治に相当するキャラ)
ソル・ジャクソン(Sol Jackson)
犀賀省悟(さいが せいご)
演:服部整治
1976年において30歳の犀賀医院院長。旧姓は三田村。冷徹な性格で、村の暗部を担う要職に就いている。生贄の儀式を執り行い、美耶古を殺害しようとする。自害して屍人化するが、宇理炎を手に入れ、最終的にハワードに倒されることで解放を望む(SIRENの宮田司郎、志村晃、牧野慶、神代淳などに相当するキャラ)
アマナ(Amana)
演:アレクシス
1976年の求導女。記憶を失っているが、後に記憶を取り戻し、生贄の儀式を成功させ「ウロボロスの輪」を完成させようとする。その正体は、過去にタイムスリップし不死の呪いを受けたベラである(SIRENの八尾比沙子に相当するキャラ)
美耶古(みやこ)
演:岡本奈月
1976年の16歳の少女。ヒロイン。生贄の儀式からハワードに救われる。彼女の血には「寄り坐し」の力があり、ハワードに不死の力を与え、宇理炎の力を引き出す手助けをする(SIRENの神代美耶子に相当するキャラ)
河辺幸江(こうべ ゆきえ)
演:チャン・リーメイ
1976年の24歳の看護師。犀賀の恋人。生贄の儀式で犀賀に殺害され、屍人化する(SIRENの恩田美奈に相当するキャラ)
嶋田習次(しまだ しゅうじ)
演:白石タダシ
1976年の警察官。ハワードが最初に遭遇する屍人。異変前から精神に異常をきたしており、村人を殺害していた(SIRENの石田徹雄に相当するキャラ)
伊東文子(いとう ふみこ)
1976年の伊東家の娘。家族と共に屍人化し、一家団欒を過ごす(SIRENの前田智子に相当するキャラ)
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用語集

屍人(しびと)

赤い水を取り入れたことで人格を失い不死となった存在。倒しても一定時間で復活します。
目や口から赤い水を流し、常に不気味な笑みを浮かべています。人間の頃の記憶はかろうじて残っています。幻想的な世界がみえており、人間を仲間にしようと襲いかかります。

  • 人型屍人(ひとがたしびと)
    屍人の基本形態
  • 蜘蛛屍人(くもしびと)
    頭部と下半身が捻じれ、腹部が膨れ上がった姿。壁や天井を這い回ります
  • 羽根屍人(はねしびと)
    頭部から蝉のような巨大な羽根が生え、空中を飛行します
  • 怪力屍人(かいりきしびと)
    非常に長い胴体に芋虫のような質感、赤ん坊のような声を発します。中ボス的な存在です
  • 頭脳屍人(ずのうしびと)
    屍人の変態の一種で、他の屍人を統率する存在です。ベラ・モンローと河辺幸江がこれに変態します
  • 変態途中
    刈割(エピソード10)に登場する男性屍人。目が昆虫のように変化し、顔が開いています。接近すると逃げますが、追い詰められると反撃してきます
  • ヤスデ型
    合石岳(エピソード6)に登場する男性屍人。頭部がヤスデが絡まったような形態に変化し、天井からぶら下がっています。見た目は強そうですが、動けません
  • 蜂型
    屍人ノ巣(エピソード7)に登場する男性屍人。頭部が蜂のような形状に変化しています。接近すると逃げ出します
  • 蛾型
    屍人ノ巣(エピソード11)に登場する女性屍人。頭部が蛾のような形状に変化しており、羽根屍人のように飛行できます。接近すると空中に逃げ出します
  • 塊型
    病院(エピソード5)に登場。人型を完全に失い、黒ずんだ肉塊のような姿に変貌しています。自力で動けず、屍人化した河辺幸江に車椅子で運ばれています
  • 巨大な顔
    波羅宿(エピソード9)に登場。人型をとどめてはいますが、右目が潰れ気味の巨大な顔のみの姿。首から下が無く、自力で動けません。押し入れに隠れており、見つかると悲鳴をあげます

蚕子(かいこ)

ラスボス。不完全な幼体は巨大な蛆のような姿をしていますが、完全体として蘇った姿は昆虫の羽根や腹部、脚などのパーツがまばゆい光と共にバラバラに組み替わり、様々な形態をとります。

赤い水

体内に入ると屍人と化し、不死の力を得てしまう謎の水です。作中では赤い水が流れる川や、赤い雨として村一帯に存在しています。赤い水に対する耐性は個人により異なります(例えば、嶋田習次はサイレンが鳴り響く前から少量の赤い水に侵食され異常行動をとっていました)。

宇理炎

犀賀が羽生蛇鉱山最深部で発見した謎の四角いキューブ状の物体です。常に青白い光を放ち、相手に掲げることで地面より青い炎が伸び上がります。屍人に限らず不死のものを消す力を持つ神器です。

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