スキー場シリーズ・白銀ジャックシリーズ第二弾!東野圭吾さんの小説『疾風ロンド』について、あらすじや感想、ネタバレをまとめています。
あらすじ
泰鵬大学医科学研究所の研究員の葛原克也は遺伝子操作によってワクチンが効かなくなった炭疽菌・K-55を作り出した。しか し危険な生物兵器を独断で開発したのがばれて大学を解雇されてしまう。医科学研究所の対応に不満を持った葛原は恨みを晴らすべく、K-55を大学から盗み出してK-55を雪山に埋める。そして、スキー場らしき場所で撮られたテディベアの写真を医科学研究所所長東郷雅臣に送りつけ、「この発信器を取り付けたテディベアの下に『K-55』を埋めてある、このテディベアを見つけることができる方向探知受信機が欲しければ、三億円を用意しろ」と脅迫する。
東郷と主任研究員の栗林和幸が対応について話し合ってると、警察から電話が――葛原が事故死した!?
栗林たちは警察署に出向き方向探知受信機を手に入れて、テディベアを映した写真をもとにK-55を探すことに…。
登場人物
- 根津昇平:里沢温泉スキー場のパトロール隊員。
- 瀬利千晶:スノーボード選手。
- 栗林和幸:泰鵬大学医科学研究所の主任研究員。
- 栗林秀人:栗林和幸の息子。中学二年生。
- 山崎育美:地元の板山中学の2年生。
- 折口栄治:折口真奈美の弟。
- 折口真奈美:泰鵬大学医科学研究所の補助研究員。
- 東郷雅臣:泰鵬大学医科学研究所所長。
- 葛原克也:泰鵬大学医科学研究所の元研究員。
こんな人にオススメ
- 気軽に読めるエンターテイメント作品を探している!
- 東野圭吾作品は好きだけど重い作品が苦手な人!
本の特徴
- テンポが良い
スピード感があってハラハラドキドキもします - スキーやスノボの描写がいい!
雪山の描写が綺麗でスキーに行きたくなる…かもしれません - 読みやすい!
- サスペンスとコメディの融合
サスペンスですがコメディ要素があって面白いです! - 雪山を舞台にしたミステリー
読む順番
〈スキー場〉シリーズの読む順番は別のページにまとめています!
感想
疾風ロンドは、東野圭吾さんの作品の中でも、特にエンターテイメント性が高く、気軽に楽しめる作品だと思います。ストーリ ー展開が早く、次々と予想外の出来事が起こるので、飽きることなく読み進められます!頼りない主人公の栗林や、正義感の強い根津など、個性的な登場人物たちのキャラクターも魅力的ですし、雪山の描写も美しく、スキーやスノボの疾走感が伝わってきます。
高評価のポイント
- 疾走感のあるストーリー展開
- コメディ要素とシリアスな展開のバランス
- 雪山の臨場感あふれる描写
- 個性的な登場人物
- 予想を裏切るラスト
低評価のポイント
- 緊迫感や緊張感に欠けると思ってしまう部分もあるかもしれません
- 内容が薄い…オチが軽い…
ミステリー要素は控えめだと思います。その分アクションとか
ネタバレ
炭疽菌の回収を命じられた主任研究員の栗林でしたが、スキーの腕前はからっきしで、早々に怪我をしてしまいます。そんな状態になりながらも、スキー場のパトロール隊員・根津やスノーボーダーの千晶に協力を仰ぎ、生物兵器の捜索を続けます。そこに研究所の女スタッフ・折口が一攫千金を狙って妨害工作を仕掛けてきたりします。
結末
様々な困難に見舞われながらも、栗林はついに生物兵器の隠し場所を特定。しかし、そこに現れたのは、生物兵器を横取りしようと企む折口だった。激しい争奪戦の末、折口は生物兵器を手に入れることに成功する。しかし、空港で不正出国しようとしたところを逮捕され、所持していた容器からは冷凍フランクフルトが出てくる。実は、秀人が機転を利かせて、生物兵器とフランクフルトをすり替えていた――。秀人は、父親である栗林を説得し、警察に通報することを決意する。
この本を読んだ読者へのオススメ
長編の続編は『恋のゴンドラ』と『雪煙チェイス』です。どちらもスキー場を舞台にしたサスペンスで、スピーディーな展開と意外な真相が楽しめます!
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