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リカーシブル|あらすじ・感想・ネタバレ【米澤穂信】

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 『リカーシブル』は、父親が会社のお金に手を付けて失踪し、義母と血の繋がらない弟と共に引っ越してきた中1のハルカが主人公の物語です。この記事では、あらすじ、感想、ネタバレなどをまとめています

項目 評価
【読みやすさ】
スラスラ読める!?
【万人受け】
誰が読んでも面白い!?
【キャラの魅力】
登場人物にひかれる!?
【テーマ】
社会問題などのテーマは?
【飽きさせない工夫】
一気読みできる!?
【ミステリーの面白さ】
トリックとか意外性は!?
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あらすじ

 父親の失踪によりハルカは、義母と血の繋がらない弟・サトルと共に、義母の故郷へ引っ越す。新しい生活が始まるも、サトルの様子がおかしくなり、未来を予知するかのような言動を繰り返し始める…。ハルカは、地元に残るタマナヒメ伝説とサトルの異変を結びつけ、ギクシャクした関係や、サトルの奇妙な行動に隠された謎を解き明かすため、ひとりで調査を進めていく。

小説の特徴

  • 伝承ものミステリー: 地域に残るタマナヒメ伝説が物語の重要な要素
  • 不安定な家族関係: 父親の失踪や義母との関係など、主人公の置かれた複雑な家庭環境が描かれています
  • 主人公の成長: 様々な困難に立ち向かい成長する主人公の姿
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感想

 閉鎖されたどこか気持ちの悪い町がとてもリアルだったりして、物語全体を覆う不気味な雰囲気に引きつけられます、主人公のハルカが置かれた過酷な状況や、彼女が抱える不安がリアルに伝わってきて、感情移入しながら読み進めることができました。伝承と現実が交錯するミステリーとしての面白さはもちろん、家族の絆や人間の心の脆さも描かれており、読み応えのある作品だと思います。

高評価のポイント

  • ストーリーの面白さ: 伝承と現実が絡み合うミステリー展開が面白い!
  • リアルな描写: 閉鎖的な街の雰囲気や主人公の感情がリアル!
  • 主人公の聡明さ: 過酷な状況でも冷静に立ち回る主人公の姿に感動!
  • 意外な着地点: 〇〇と思わせつつ…な結末に驚きます
  • 姉弟の絆: 血の繋がらない姉弟の温かい関係がいいですね

低評価のポイント

  • 物語の起伏が少なくて淡々とした展開に思えるかもしれません…
  • トリックがすごい!…という感じではないかもしれません

ネタバレ

 ハルカとサトルが引っ越してきた坂牧市は、かつて常井村と呼ばれていました。常井には「講」という互助組織があり、村の繁栄のためなら手段を選びません。

 その昔、常井には高速道路を通す計画がありましたが、立ち退きを拒否する住民や、環境破壊を訴える人々など、反対勢力が存在しました。そこで講は、反対派を懐柔したり、事故に見せかけて排除したりすることで、計画を強引に進めようとしました。
 水野という大学教授が報告書を作成していましたが、そんな水野は死亡してしまい、報告書は行方知れずになってしまいます。ただ、サトルにはその在り処の記憶が残っているはずでした。つまり講は、サトルを利用して報告書の隠し場所を突き止めるため、5年前の庚申堂火災を再現し、サトルに当時の記憶を思い出させようとしていました。
 リンカは、実は講の一員であり、現在のタマナヒメとして、サトルの記憶を呼び覚ますための手助けをしていました。
 ハルカはリンカの異変に気づき、サトルを救うため、水野報告が隠されていた庚申堂に乗り込みます。そこでハルカは、リンカが報告書を手に入れるために、サトルを殺害しようとしていることを知ります。

結末

 ハルカは、サトルを救い出すことに成功しますが…父親からの離婚届が届きます。そして、義母はハルカに対し、高校卒業までの生活費は出すが、その後は面倒を見ないと告げます。しかし、ハルカは絶望することなく、サトルと共に生きていくことを決意します。

次にオススメの小説

  • 米澤穂信『犬はどこだ』: 本作と同じく、地方を舞台にしたミステリーで、伝承や風習が重要な要素として登場します
  • 辻村深月『かがみの孤城』: 閉鎖的な状況に置かれた少年少女たちが、協力して困難に立ち向かう物語です

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