ほんとうに面白い名作ミステリー小説150選

ミステリー好き必見!このページでは、国内外の傑作ミステリーを厳選して150冊紹介。古典から最新作まで、名探偵が活躍する本格推理ものはもちろん、サスペンス、社会派ミステリーなど、多彩なジャンルを網羅しています。初心者にもベテラン読者にもおすすめの一冊がきっと見つかります!

小説一覧

1
表紙
0の殺人
我孫子 武丸
講談社
資産家の老婦人カツの喜寿を祝う席で、姪が毒殺される。容疑者は甥、弟、弁護士、主治医の4人。しかし、容疑者たちは次々と死亡。第一の事件は毒殺、第二の事件は転落死、第三の事件は飛行機事故、第四の事件は心臓麻痺と強盗殺人。関係者が全員死んでしまう異様な事件の真相を、速水三兄弟が追う。
2
表紙
13・67
陳 浩基
文藝春秋
2013年から1967年へ、香港警察の刑事クワンの人生を遡る連作短編集。各作品で意外な結末を迎え、犯人との論戦やアクションが展開される。香港社会の節目ごとに物語が配置され、市民と権力の間で揺れ動く香港警察のアイデンティティを問う社会派ミステリーでもある。
3
表紙
13階段
高野 和明
講談社
傷害致死で服役し仮釈放された三上は、元刑務官の南郷から、死刑囚・樹原の冤罪を晴らす仕事を持ちかけられる。10年前、保護司夫婦が殺害された事件で、樹原は現場近くで事故を起こし意識を失っていた。彼は「階段を上っていた」と証言するが、記憶は曖昧。三上と南郷は、残された時間の中、事件の真相を追う。
4
表紙
64(ロクヨン)
NoDATA
NoDATA
昭和64年に発生したD県警史上最悪の誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」。時効が近づく中、元刑事で広報官の三上義信は、未解決事件の再捜査と、新たな誘拐事件、そして警察内部の対立に翻弄される。組織と個人の思惑が交錯する中、三上は事件の真相を追い求める。
5
表紙
99%の誘拐
岡嶋二人
講談社
末期癌の男が息子を誘拐された8年前の記憶を手記に遺し死去。12年後、手記にある事件に端を発する新たな誘拐が発生。犯人はコンピューターを駆使し、前代未聞の完全犯罪を目論む。最初の誘拐事件と酷似する状況下、過去の事件の真相と、新たな誘拐の目的が交錯する。
6
表紙
ABC殺人事件
アガサ・クリスティ
東京創元社
名探偵ポアロに「ABC」と署名された挑戦状が届き、予告通りAで始まる町アンドーヴァーでイニシャルAの老女が殺害される。傍らには『ABC鉄道案内』。次にBで始まる町ベクスヒルでイニシャルBの女性、Cで始まる町チャーストンでイニシャルCの富豪が同様に殺され、鉄道案内が残される。ポアロは犯行を阻止しようとするが、犯人はセントレジャー競馬開催日に犯行を予告。アルファベット順に殺人を繰り返す犯人の動機と正体を追う。
7
表紙
Another(アナザー)
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング)
1998年春、夜見山北中学に転校してきた榊原恒一は、クラスの異様な雰囲気に気づく。眼帯をした少女、見崎鳴に惹かれるも、クラス委員長の凄惨な死をきっかけに、次々と生徒や関係者が不可解な死を遂げていく。そこには、過去の忌まわしい出来事が関係していた。
8
表紙
medium 霊媒探偵城塚翡翠
相沢沙呼
講談社
推理作家の香月史郎は、霊媒の力を持つ城塚翡翠と出会い、彼女の霊視と自身の論理で事件を解決していく。巷では証拠を残さない連続殺人鬼が現れ、翡翠の力のみが頼りとなる。しかし、殺人鬼の魔の手は密かに翡翠へと迫っていた。
9
表紙
OUT
夏生, 桐野
講談社
深夜の弁当工場で働く主婦・弥生が、DV夫を衝動的に殺害。同僚の雅子、ヨシエ、邦子に相談し、死体解体を決意する。彼女たちはバラバラにした遺体を隠蔽しようとするが、邦子の不手際から事件が発覚。過去に殺人を犯した佐竹という男が容疑者として浮上するが、雅子は事件の真相に近づき、佐竹との対決へと向かう。
10
表紙
Xの悲劇
エラリー・クイーン
東京創元社
ニューヨーク市電内で毒殺事件が発生。被害者は株式仲買人ロングストリート。容疑者が多数浮上するも決め手なし。元舞台俳優の探偵ドルリー・レーンが捜査に協力。第二の殺人事件が発生し、ロングストリートの共同経営者ドウィットが逮捕されるが、レーンはドウィットのアリバイを証明し無罪に。しかし、ドウィットは何者かに射殺され、その手は「X」の形に。レーンは真相を解き明かす。
11
表紙
Yの悲劇
エラリー・クイーン
東京創元社
富豪ヨーク・ハッターが自殺。その後、ハッター家で毒殺未遂事件が発生し、老夫人が殺害される。名探偵ドルリー・レーンは捜査に乗り出すが、ヨークが書いていた未完の小説に酷似した事件だと気づく。レーンは驚愕すべき真相にたどり着く。
12
表紙
アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
早川書房
キングズ・アボット村で、未亡人フェラーズ夫人が自殺。彼女と再婚の噂があった富豪ロジャー・アクロイドは、夫人が夫を毒殺した過去を告白されたと医師シェパードに打ち明ける。翌日、アクロイドが殺害され、ポアロが捜査を開始。村人たちの秘密が次々と明らかになる中、シェパード医師の語り口で物語は進むが、意外な真相が待ち受ける。
13
表紙
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎
東京創元社
仙台で一人暮らしを始めた大学生の椎名は、隣人の河崎から「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われる。戸惑いながらも手伝うことになった椎名は、河崎から2年前に起きた、ブータン人留学生ドルジとペットショップ店長の麗子、そして河崎の元恋人である琴美にまつわる話を聞かされる。過去と現在が交錯し、事件の真相が明らかになるにつれて、椎名は予想外の真実を知ることになる。
14
表紙
アルバトロスは羽ばたかない
七河 迦南
東京創元社
児童養護施設で働く保育士・春菜は、学園に通う高校の文化祭で起きた転落事故に疑問を持つ。春から秋にかけて学園で起きた4つの事件に、事故の真相に繋がる手がかりが隠されていた。春菜は奔走し、事故の真相を追う本格ミステリー。
15
表紙
イニシエーション・ラブ
乾 くるみ
文藝春秋
奥手な大学生の鈴木は合コンで知り合った歯科衛生士の繭子と恋に落ちる。2人は「マユ」「たっくん」と呼び合う仲に。しかし、鈴木が転勤で遠距離恋愛になると、同僚の美弥子に惹かれ二股をかける。最後から二行目で物語は一変する恋愛ミステリー。
16
表紙
インシテミル
米澤 穂信
文藝春秋
高額時給につられ「暗鬼館」に集まった12人。彼らを待っていたのは、互いに殺し合う殺人ゲームだった。各個室には凶器が用意され、人を殺せば報酬が増える。3日目、参加者の死体が発見され、疑心暗鬼に。恐怖に駆られた参加者が犯人を射殺、監獄へ送られる。
17
表紙
ウォッチメイカー
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋
"ウォッチメイカー"と名乗る犯人が残忍な手口で殺人を重ね、現場にはアンティークの時計が残されていた。リンカーン・ライムは、尋問のプロ、キャサリン・ダンスと共に、残された証拠から犯人を追う。被害者候補はあと8人。ライムはウォッチメイカーの犯行を阻止できるのか?
18
表紙
オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティ
KADOKAWA
名探偵ポアロは、オリエント急行でアメリカ人富豪ラチェットから身辺警護を依頼されるが、拒否。翌朝、ラチェットは刺殺されていた。列車は雪で立ち往生し、ポアロは乗客たちへの聞き込みを開始。被害者は過去に幼女誘拐殺人事件に関わっており、乗客全員が事件の関係者だと判明。ポアロは意外な真相にたどり着く。
19
表紙
かがみの孤城
辻村深月
ポプラ社
不登校の中学生こころは、部屋の鏡が光り輝き、異世界のような城に吸い込まれる。そこには似た境遇の6人の中学生が。狼のお面を被った少女が現れ、城に隠された鍵を見つければ願いが叶うと告げる。鍵を探すうち、7人は共通点を見つけ、心を通わせていく。
20
表紙
カササギ殺人事件
アンソニー・ホロヴィッツ
東京創元社
1955年、イギリスの片田舎で家政婦が謎の死を遂げる。名探偵アティカス・ピュントが事件を追う物語『カササギ殺人事件』の原稿を編集者のスーザンが読むが、結末がない。作者が急死し、遺書には病による自殺とあるが、スーザンは不審に思い、真相を追う。現実と小説が交錯し、隠された秘密が明らかになる。
21
表紙
カラスの親指 by rule of CROW's thumb
道尾秀介
講談社
人生に敗れた中年詐欺師コンビのタケとテツ。ある日、彼らの生活に少女まひろが舞い込み、姉やひろとその彼氏も加わり奇妙な共同生活が始まる。しかし、過去の因縁が彼らを脅かし、人生を懸けた大計画を企てることになる。驚愕の逆転劇と感動の結末が待つ。
22
表紙
キングを探せ
法月綸太郎
講談社
繁華街のカラオケボックスに集まった、殺意を抱える4人の男たち。彼らは互いのターゲットを交換殺人で殺害しようと企む。トランプで誰が誰を殺すか決め、計画は粛々と進められる。法月警視と綸太郎のコンビは、複雑に絡み合った殺人計画に挑み、見えざる「キング」を追い詰める。
23
表紙
クラインの壷
岡嶋二人
講談社
上杉彰彦は、ゲームブック原作を売却しVRシステム『クライン2』のテストモニターになる。少女・梨紗と仮想現実に入るが、現実でも不可解な事が起こり梨紗が消える。「クラインの壷」とは裏も表も境界もない形状。仮想と現実が歪み交錯する恐怖が描かれる。
24
表紙
クリスマス・プレゼント
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋
ひねりにひねった短篇16連発。スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析家の野望など、様々な物語が展開されるミステリー短篇集。
25
表紙
クリムゾンの迷宮
貴志 祐介
KADOKAWA
藤木は深紅色の異様な世界で目覚める。傍らのゲーム機には「火星の迷宮へようこそ」の文字。ゲームクリアで地球に帰還できるという。藍と出会い、他の参加者と協力し、食料や情報を得るため探索する。しかし、食料には罠が仕掛けられており、疑心暗鬼の中、生き残りをかけたデスゲームが始まる。
26
表紙
グレイヴディッガー
高野 和明
講談社
八神俊彦は過去を悔い、骨髄ドナーとして白血病患者を救おうとしていた。しかし移植を前に、連続猟奇殺人に巻き込まれ、容疑者として警察と謎の組織に追われる身となる。殺されたのは、手足を交差させられ、十字のマークを刻まれた人々。八神は追跡をかわし、患者の命を救えるのか?
27
表紙
ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎
新潮社
首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳雅春は、巨大な陰謀に巻き込まれ逃亡する。旧友の死、裏切り、謎の人物の助け、過去の記憶、様々な要素が絡み合い、彼は孤独な逃走を続ける。無実を証明しようとするも失敗し、整形して新たな人生を歩む決意をする。
28
表紙
コフィン・ダンサー
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋
FBIの重要証人が次々と殺害され、四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムは、「コフィン・ダンサー」と呼ばれる殺し屋の逮捕に協力する。過去に部下を殺されたライムは、ダンサーの巧妙な陽動作戦に苦戦しながらも、知力を尽くして立ち向かう。ダンサーは変装と欺瞞に長け、ライムは微細な証拠から犯人を追跡する。
29
表紙
さよならドビュッシー
中山七里
宝島社
ピアニストを目指す遥は、火事で家族を失い全身に大火傷を負うも、ピアニストになる夢を諦めずにいた。そんな中、遥の家に居候することになったピアニストの岬洋介。ある日、遥の周りで不可解な出来事が起こり始め、隠された真実が明らかになっていく。
30
表紙
ザリガニの鳴くところ
ディーリア オーエンズ
早川書房
ノースカロライナの湿地で男の死体が発見され、人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられた彼女は、読み書きを教えてくれたテイトに恋心を抱くが、彼は去ってしまう。やがてカイアは、村の青年チェイスと出会う。湿地の自然の中で生きるカイアの人生は、不審死事件と交錯し、予想外の結末へと向かう。
31
表紙
ジェノサイド
高野 和明
角川書店(角川グループパブリッシング)
アメリカ人傭兵イエーガーは、難病の息子を救うため、人類絶滅の危機を防ぐ極秘作戦に参加。一方、日本の大学院生・研人は、亡き父の遺した研究から、人類の進化に関わる陰謀に巻き込まれる。二つの物語が交錯し、人類の未来をかけた戦いが始まる。
32
表紙
ジェリーフィッシュは凍らない
市川 憂人
東京創元社
特殊技術で開発された小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉で、ファイファー教授ら技術開発メンバー6人が長距離航行試験中に、一人が密室で死亡。自動航行システムが暴走し、試験機は雪山に不時着。脱出不可能な状況下、メンバーが次々と犠牲になる。
33
表紙
シャーロック・ホームズの冒険
アーサー・コナン・ドイル
東京創元社
名探偵シャーロック・ホームズが、相棒のワトソンとともに、ロンドンで起こる様々な難事件を解決していく物語。依頼人からの相談を受け、観察力と推理力で真相を解き明かす。ボヘミア国王の醜聞、踊る人形の暗号、まだらの紐の謎など、個性的な事件に挑む。
34
表紙
ジャッカルの日
フレデリック・フォーサイス
KADOKAWA
ドゴール暗殺を企む秘密組織OASは、腕利きの殺し屋「ジャッカル」を雇う。フランス政府は暗殺計画を察知し、ルベル警視に阻止を命じる。ジャッカルは偽造身分でフランスに潜入、綿密な計画を進める。ルベルは捜査網を広げるも、ジャッカルの正体は掴めない。決行の日、厳戒態勢の中、ジャッカルはドゴールを狙撃しようとする。
35
表紙
シャドウ
道尾 秀介
東京創元社
小学5年生の我茂凰介は母を癌で亡くす。間もなく、幼馴染の母親が自殺、幼馴染は交通事故に遭い、父も異常をきたす。家族の幸せを願う凰介は、父の机にあった「カプグラ症候群」という言葉を見つける。それは近親者が偽物と入れ替わる妄想のことだった。
36
表紙
ジョーカー・ゲーム
柳 広司
KADOKAWA
昭和12年、陸軍の結城中佐はスパイ養成機関「D機関」を設立。機関員は軍人ではなく、一般大学出身者から選抜。彼らは語学や変装術、情報収集術などの特殊訓練を受け、世界を舞台に暗躍する。D機関に派遣された佐久間は、スパイたちの活躍と、陸軍内部の葛藤を目の当たりにする。
37
表紙
ストーンサークルの殺人
M W クレイヴン
早川書房
湖水地方のストーンサークルで、人々が焼かれる連続殺人事件が発生。被害者の遺体には、ある刑事の名前が刻まれていた。その刑事、ワシントン・ポーは停職処分となっていたが、事件解決のため復帰。彼は、優秀だが社交性のない分析官ティリー・ブラッドショーと組み、捜査を開始する。やがて、殺人犯がポーを罠にかけようとしていることが判明する。
38
表紙
そしてミランダを殺す
ピーター・スワンソン
東京創元社
テッドは空港のバーでリリーと出会い、妻ミランダの浮気を打ち明け「殺したい」と漏らす。リリーは協力を申し出て、二人は殺害計画を立て始める。しかし、計画が進むにつれて予想外の事件が起こり、真相が明らかになるにつれ、登場人物たちの関係が複雑に絡み合っていく。
39
表紙
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
早川書房
孤島に招待された10人が過去の罪を告発され、童謡の通りに次々と殺される。招待主は不在、犯人は誰なのか?疑心暗鬼が広がる中、生き残る者はいない。
40
表紙
その裁きは死
アンソニー・ホロヴィッツ
東京創元社
弁護士が殺害され、現場には謎の数字「182」が残されていた。ホロヴィッツは元刑事ホーソーンに事件の捜査に巻き込まれる。被害者が残した奇妙な言葉、複雑な人間関係、隠された真実が浮かび上がる中、二人は真相に挑む。
41
表紙
その女アレックス
ピエール ルメートル
文藝春秋
アレックスは誘拐され監禁される。檻に閉じ込められ、衰弱していく彼女は脱出を試みる。一方、ヴェルーヴェン警部はアレックスを捜索するが、事件は二転三転し、意外な真相が明らかになる。アレックスの過去、そして彼女が秘めた計画とは。
42
表紙
ダ・ヴィンチ・コード
ダン・ブラウン
KADOKAWA
ルーブル美術館館長が奇妙な死体で発見。暗号解読官ソフィーは、祖父が残した暗号に気づき、宗教象徴学者ラングドンに協力を求める。二人は聖杯の謎を追い、秘密結社と対峙しながら真相に迫る。
43
表紙
チャイルド44
トム・ロブ スミス
新潮社
1950年代のソ連。国家保安省の捜査官レオは、幼い子供の連続殺人事件を捜査するうちに、体制の暗部に触れて失脚。妻ライーサと共に地方へ左遷される。そこでも同様の事件が発生し、レオは「楽園に犯罪は存在しない」という体制の嘘を暴き、真実を追求する。
44
表紙
ナイルに死す
アガサ・クリスティー
早川書房
資産家リネットは友人の恋人サイモンと結婚。新婚旅行でナイル川を巡る豪華客船に乗るが、元婚約者のジャクリーヌが付きまとう。リネットは船内で殺害され、ポアロは乗客全員にアリバイがある中、複雑な人間関係と隠された動機を解き明かす。
45
表紙
ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野 圭吾
KADOKAWA
2012年、悪事を働いた敦也、翔太、幸平は廃業したナミヤ雑貨店に逃げ込む。そこへ過去から悩み相談の手紙が届き、3人は戸惑いながらも店主の浪矢雄治に代わって返事を書くことに。次第に雑貨店の秘密と児童養護施設との関係が明らかになり、過去と現在が繋がり奇蹟が起こる。
46
表紙
ハサミ男
殊能将之
講談社
連続殺人犯「ハサミ男」は、次なる犯行を計画中に、自分の手口を模倣した殺人事件が発生。模倣犯の出現に混乱したハサミ男は、自らの手口を明らかにするため、独自の捜査を開始する。しかし、警察の捜査も迫り、彼は次第に追い詰められていく。真犯人の正体と、ハサミ男自身の運命とは。
47
表紙
ピルグリム
テリー ヘイズ
早川書房
アメリカの諜報組織を監視する機関に属し過去を消した「私」は、9.11後、引退から一人のテロリスト"サラセン"によって呼び戻される。サラセンが計画したテロ計画を阻止するため、アメリカは名もなき男に全てを託し、巨大なスケールで男は敵を追う。
48
表紙
ブラック・ハート
マイクル・コナリー
扶桑社
ハリー・ボッシュは4年前に射殺した連続殺人犯の妻から訴えられる。裁判中、ドールメイカーを名乗る人物から新たな犯行をほのめかす手紙が届き、コンクリート詰めの死体が発見される。ボッシュは模倣犯を追いながら、法廷での戦いにも挑む。
49
表紙
プロジェクト・ヘイル・メアリー
アンディ ウィアー
早川書房
記憶喪失の主人公ライランド・グレースは、地球滅亡の危機を知り、宇宙船ヘイル・メアリーで一人任務に挑む。彼は未知の地球外生命体アストロファージが太陽エネルギーを減少させている原因を突き止め、人類を救うため、11.9光年先のタウ・セチへ向かう。
50
表紙
ボーン・コレクター
ジェフリー・ディーヴァー
文藝春秋
四肢麻痺の元科学捜査官リンカーンは、パトロール警官アメリアが見つけた猟奇殺人事件の捜査に協力。現場に残された奇妙な痕跡から、犯人が「ボーン・コレクター」と呼ばれる連続殺人鬼だと判明。リンカーンはアメリアを助手に、犯人を追う。
51
表紙
マスカレード・ホテル
東野 圭吾
集英社
都内で連続殺人事件が発生。次の犯行場所は一流ホテル・コルテシア東京と判明し、警察は潜入捜査を開始。刑事・新田浩介はホテルマンに扮し、フロントクラークの山岸尚美と協力して捜査を進める。様々な客が訪れる中、犯人を特定しようとするが、事件は予想外の展開を見せる。
52
表紙
マリアビートル
伊坂 幸太郎
KADOKAWA
息子を重傷に負わせた中学生・王子への復讐を誓う木村。裏社会の大物・峰岸の息子救出と身代金回収を依頼された殺し屋コンビ、蜜柑と檸檬。簡単な仕事のはずが、不運続きの殺し屋・七尾。それぞれの思惑が交錯し、東京発盛岡行きの新幹線はやての中で、予測不能な事態が連鎖していく。
53
表紙
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女
スティーグ・ラーソン
早川書房
ジャーナリストのミカエルは名誉毀損で有罪となり窮地に。大財閥ヴァンゲルから、40年前に行方不明になった少女ハリエットの調査依頼を受ける。彼は天才ハッカー、リスベットに協力を求め、事件の真相に迫る。過去の猟奇殺人との関連も浮かび上がる。
54
表紙
ミレニアム2 火と戯れる女
スティーグ・ラーソン
早川書房
リスベットは姿を消し、ミレニアム誌は少女売春組織の特集を計画。しかし、担当記者が殺害され、現場に残された指紋からリスベットが指名手配される。ミカエルは彼女の無実を信じ、独自に調査を開始。リスベットも事件の真相を追ううちに、過去の悪夢と向き合うことになる。巨大な陰謀に巻き込まれながら、彼女は自らの力で真実を暴こうとする。
55
表紙
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
スティーグ・ラーソン
早川書房
リスベットは宿敵に重傷を負わせるも瀕死の重傷を負い、病院に収容される。政府公安警察の秘密組織は事件の隠蔽を図り、関係者の抹殺を企てる。ミカエルは仲間を集め、巨大な陰謀に立ち向かう。リスベットの過去と、それを封印しようとする組織との壮絶な攻防が描かれる。
56
表紙
メインテーマは殺人
アンソニー・ホロヴィッツ
東京創元社
資産家の老婦人が自身の葬儀を手配した6時間後、絞殺される。作家アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事ホーソーンから事件の捜査を本にしないかと誘われる。ホロヴィッツはワトスン役として、偏屈だが有能なホーソーンと行動を共にする。
57
表紙
ユダの窓
カーター・ディクスン
東京創元社
ジェームズは恋人の父ヒュームに結婚の許しを得ようと訪問。書斎で意識を失い、目覚めるとヒュームが胸に矢を刺され死んでいた。部屋は密室状態で、ジェームズが容疑者に。弁護士ヘンリ・メリヴェール卿が、不利な状況を覆すべく法廷で奔走する。
58
表紙
ラットマン
道尾 秀介
光文社
結成14年のロックバンドのギタリスト姫川は、練習スタジオで不可解な事件に遭遇。元恋人でバンドメンバーのひかりが倉庫内で死亡する。事故に見せかけた殺人事件か?メンバーの隠された素顔が次々と浮かび上がる。事件の真相が判明したとき、姫川の過去の記憶が呼び覚まされる。
59
表紙
リピート
乾 くるみ
文藝春秋
もし、現在の記憶を持ったまま十ヶ月前の自分に戻れるとしたら?風間の誘いで人生のやり直しに臨んだ10人。しかし、リピーターたちは一人、また一人と不審な死を遂げていく。家族にも警察にも相談できないまま、独自の捜査を行う彼らが辿りついた衝撃の真相とは。
60
表紙
ルパンの消息
横山 秀夫
光文社
15年前の女性教師の自殺は実は殺人だったというタレコミが警視庁に入る。時効まで24時間。捜査チームが編成され、溝呂木が指揮を執る。捜査の結果、教師の教え子だった高校生たちが期末テストを盗む計画を立てていたことが判明。事件は三億円事件とも絡み合い、真相解明に奔走する。
61
表紙
ロスト・ケア
葉真中 顕
光文社
介護士の斯波宗典は、42人の高齢者を殺害した。彼は殺害を「救い」だと主張し、介護現場の苦しみから解放したと訴える。検事の大友秀美は、彼の主張に反論し、法の下で裁こうとする。人間の尊厳、正義、善悪とは何か。介護問題を通して問いかける社会派ミステリー。
62
表紙
ワイルド・ソウル
垣根 涼介
新潮社
1961年、衛藤は日本政府の募集でブラジルへ。しかし入植地は密林で、移民は次々と命を落とした。絶望の末、身を立てた衛藤は入植地へ戻り、仲間の息子ケイを発見。現代の東京で、ケイと仲間たちは政府への復讐を実行する。
63
表紙
悪の教典
貴志 祐介
文藝春秋
私立高校教師・蓮実聖司は生徒から慕われる人気者。しかし彼は共感能力を欠くサイコパス。学校の問題を解決するため、邪魔者を次々と殺害。やがて生徒全員を惨殺する計画を実行。一夜にして学校は血の海と化す。
64
表紙
暗いところで待ち合わせ
乙一
幻冬舎
視力を失い独り暮らしのミチルの家に、殺人容疑で追われるアキヒロが逃げ込む。ミチルは気配に気づくも、知らないふりを決意。アキヒロも身を潜めつつ、そっとミチルを助ける。孤独な二人の奇妙な同居生活が始まる。
65
表紙
闇に香る嘘
下村敦史
講談社
満州で育ち盲目となった村上和久は、中国残留孤児として帰国した兄に違和感を覚える。孫娘への腎臓移植を頼むも拒否され、不審を抱いた和久は兄の素性を探る。手がかりは、暗闇の中での微かな音や匂い。27年間信じていた兄は、本当に本人なのか。全盲の和久が真相に迫る。
66
表紙
異邦の騎士
島田荘司
講談社
公園で目覚めた男は記憶を失っていた。そこで出会った良子と暮らし始める。「石川敬介」と名乗り幸福な日々を送るも、自分がテンビン座だと知り占星術教室へ。過去を取り戻すことを躊躇していたが、徐々に記憶が蘇り、愛する妻子を殺したかもしれないという事実に苦悩する。良子との愛と、失われた記憶に翻弄される男の物語。
67
表紙
荻原浩
新潮社
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷の女子高生に「レインマン」の噂を流布。噂は都市伝説化し香水は大ヒット。しかし、足首のない少女の遺体が発見され、噂が現実となる。刑事の小暮は捜査を進めるが、事件の真相は意外な方向へ。衝撃の結末を迎えるサイコサスペンス。
68
表紙
火の粉
雫井脩介
幻冬舎
元裁判官・梶間勲の隣に、かつて彼が無罪判決を下した武内が引っ越してくる。武内は善意で梶間家の人々を魅了するが、梶間家の周辺で不可解な事件が続発。武内の影が見え隠れする中、彼の恐ろしい素顔が明らかになる。
69
表紙
火車
みゆき, 宮部
新潮社
休職中の刑事、本間は遠縁の男性から婚約者の関根彰子の捜索を依頼される。彰子は自ら失踪し、徹底的に足取りを消していた。彼女はなぜそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。
70
表紙
解錠師
スティーヴ ・ハミルトン
早川書房
幼少期のトラウマで口がきけないマイクは、絵を描くことと錠を開ける才能を持つ。高校生になり、プロの金庫破りの弟子となった彼は、芸術的な解錠技術で犯罪に手を染める。過去の事件と解錠師としての現在が交錯する中、愛する女性のために非情な世界を生きる少年の光と影が描かれる。
71
表紙
楽園のカンヴァス
原田 マハ
新潮社
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティムは、スイスの大邸宅でルソーの絵に酷似した絵を目にする。所有者は真贋を判定した者に絵を譲ると宣言。ライバルの日本人研究者・織絵と共に、謎の古書を読み解き7日間で真実を追う。ルソーとピカソの想いが交錯する、興奮と感動の美術ミステリー。
72
表紙
奇面館の殺人
綾辻行人
講談社
推理作家の鹿谷門実は、自分に似た作家・日向京助から、富豪・影山逸史の別荘での集まりに身代わりとして出席してほしいと依頼される。会場は建築家・中村青司が手掛けた奇面館。影山は、招待客に仮面を被るよう義務付けていた。翌朝、影山と思われる頭部と指が欠けた死体が発見され、招待客は仮面を外せなくなっていた。鹿谷は雪で孤立した館で事件の謎に挑む。
73
表紙
祈りの幕が下りる時
東野 圭吾
講談社
東京都葛飾区のアパートで女性の絞殺死体が発見。被害者は滋賀県在住の押谷直子。現場の住人・越川睦夫も行方不明。捜査一課の松宮は捜査するが接点が見つからず難航。一方、新小岩の河川敷でホームレスの焼死体が発見。2つの事件の繋がりを捜査するうち、松宮は加賀恭一郎に相談。加賀は事件に潜む複雑な人間関係と自身の過去に繋がる真相に迫る。
74
表紙
偽のデュー警部
ピーター ラヴゼイ
早川書房
1921年、豪華客船モーリタニア号で殺人事件が発生。乗客には引退した名警部デューがいたが、実は彼は成り行きでデュー警部を演じることになった歯科医ウォルター。妻を殺害しようと企むも、別の殺人事件が発生し、偽の警部として捜査に乗り出す羽目に。
75
表紙
鏡の中は日曜日
殊能将之
講談社
法螺貝様の異形の館・梵貝荘で奇妙な殺人事件が発生。名探偵の活躍で解決するも、時を経て石動戯作に再調査が依頼される。物語は「ある病人の視点」から始まり、石動の視点と14年前の事件当日の学生の視点が交錯。石動は殺害され、時間を超え謎が交錯する本格ミステリ。
76
表紙
極大射程
スティーヴン・ハンター
扶桑社
ベトナム戦争の英雄、伝説的スナイパーのボブは隠遁生活を送っていたが、新開発の銃弾テストの依頼を受ける。しかし、それはボブを陥れる罠だった。大統領暗殺の犯人に仕立て上げられ追われる身となったボブは、FBI捜査官ニックと真相を暴き、陰謀に立ち向かう。
77
表紙
検事の本懐
柚月裕子
KADOKAWA
連続放火事件が多発する中、捜査本部は強引な別件逮捕を行う。新人検事の佐方貞人は、逮捕された男が真犯人ではない可能性を感じ、唯一被害者が出た放火事件の手口に疑問を抱く。権力と策略が交錯する司法の世界で、佐方は事件の真相を追求し、追い込まれた人々の本性に迫っていく。
78
表紙
幻の女
ウイリアム アイリッシュ
早川書房
申し訳ありませんが、ビリー・アイリッシュの「幻の女」という曲に関するあらすじは見つかりませんでした。もし曲名が間違っている場合は、正しい曲名をお知らせください。
79
表紙
幻夏
太田 愛
KADOKAWA
12歳の夏、相馬の親友・尚が失踪。23年後、刑事になった相馬は少女失踪事件の現場で、尚の失踪現場と同じ奇妙な印を発見する。尚は失踪前、「俺の父親は人殺し」と告白していた。過去と現在の失踪事件、二つの事件の繋がりとは?司法の信を問うミステリー。
80
表紙
幻夜
東野 圭吾
集英社
阪神大震災で叔父を殺した雅也は、それを見ていた美冬と東京へ。「夜の道しかない」と言う美冬は、雅也を手足として利用し、のし上がっていく。しかし雅也は、美冬に利用されていることに気づき始める。刑事は震災からの一連の事件を追い、美冬の正体に迫る。
81
表紙
姑獲鳥の夏
京極 夏彦
講談社
東京の医院で、20ヶ月も身籠っている女性、密室から失踪した夫、連続する嬰児死亡事件が発生。文士・関口は、友人の京極堂に相談を持ちかける。探偵・榎木津も加わり、噂の真相を追ううちに、複雑に絡み合った人間関係と過去の因縁が明らかになる。 इस
82
表紙
孤島パズル
有栖川 有栖
東京創元社
英都大学推理研の江神とアリスは、マリアと共に南海の孤島へ。島に点在するモアイ像のパズルを解けば数億円のダイヤが手に入るという。嵐の夜、滞在客がライフルで殺害される。無線機が壊され、孤島に取り残されたアリス達を更なる悲劇が襲う。
83
表紙
孤狼の血
柚月裕子
KADOKAWA
昭和63年、広島。暴力団担当の呉原東署に配属された新人刑事・日岡は、ヤクザと癒着する噂のある刑事・大上のもとで、金融会社社員失踪事件を追う。尾谷組と加古村組の対立が激化し抗争が始まる中、大上と日岡は奔走する。
84
表紙
皇帝のかぎ煙草入れ
ジョン・ディクスン・カー
東京創元社
フランスの避暑地でローズ卿が殺害され、向かいに住むイヴに容疑がかかる。事件当時、彼女は前夫と惨殺現場を目撃していたが、その事を言えない。心理学者キンロス博士と警視ゴロンが事件を追ううちに、意外な真相が明らかになる。
85
表紙
告白
湊かなえ
双葉社
中学校教師の森口悠子は、終業式で生徒たちに衝撃の告白をする。それは、彼女の娘が学校のプールで溺死したのは事故ではなく、クラスの生徒2人によって殺害されたという事実。森口は犯人である少年AとBに復讐を仕掛けたと告げ、物語は関係者たちの視点から、事件の真相とそれぞれの心の闇を描き出していく。
86
表紙
黒い家
貴志 祐介
KADOKAWA
生命保険会社勤務の若槻は、契約者の家で子供の首吊り死体を発見。保険金が支払われるも、父親の不審な態度から調査を開始。指を切り落とす「指狩り族」だった過去や、妻がサイコパスだと判明。恋人の同僚が惨殺され、若槻自身も脅迫を受ける。やがて更なる保険金詐欺が発覚、監禁された恋人を救うため、若槻は狂気の妻と対決する。
87
表紙
獄門島
横溝 正史
KADOKAWA
金田一耕助は戦友の遺言で瀬戸内海の孤島、獄門島へ。そこは本鬼頭家と分鬼頭家が対立する因習の残る島だった。遺言通り、鬼頭家の三姉妹に次々と惨劇が襲う。芭蕉の句に見立てた連続殺人事件が発生し、金田一は複雑な人間関係と過去の因縁に翻弄されながらも、事件の真相を追う。
88
表紙
最後の証人
柚月裕子
KADOKAWA
元検察官の佐方貞人は弁護士として、ホテルでの刺殺事件の弁護を担当。物的証拠から有罪は濃厚だが、佐方は事件の裏に隠された真相を感じていた。被告人の無罪を証明するため、ある証人を法廷に出廷させることが鍵となると確信する。事件と7年前の交通事故との関係が明らかになる中、佐方は真実を追求する。
89
表紙
殺戮にいたる病
我孫子武丸
講談社
東京で猟奇殺人が続発、犯人は蒲生稔。彼は愛を求め、凌辱の果てに惨殺を繰り返す。物語は冒頭からラストまで、彼の行動と魂の軌跡を辿り、時代の悪夢と闇を抉る。読者は、犯人の視点と周囲の視点を通して、事件の真相に迫っていく。
90
表紙
三秒間の死角
アンデシュ・ルースルンド
角川マガジンズ
警察の潜入捜査官パウラは、麻薬組織壊滅のため刑務所へ潜入。しかし、過去の殺人事件を捜査するグレーンス警部の手が伸び、組織からも切り捨てられる。絶体絶命の中、パウラは生き残りをかけ、刑務所内で奔走する。
91
表紙
死神の精度
伊坂 幸太郎
文藝春秋
死神・千葉は、人の死の「最終確認」をするのが仕事。死期が近い人間を7日間調査し、「可」と判断すれば8日目に死が訪れる。対象者のそばに現れた千葉は、いつも雨を降らせ、音楽を愛する。短編集には、不遇を嘆く女性、窮地のヤクザ、殺人事件に巻き込まれる女性など、様々な人間模様が描かれる。千葉と対象者の交流を通して、人生の妙味が浮かび上がる。
92
表紙
時計館の殺人
綾辻行人
講談社
大手出版社の新米編集者・江南は、オカルト雑誌の取材で、中村青司が設計した「時計館」へ。そこは10年前に少女が死亡した曰くつきの館。霊能者や大学の超常現象研究会メンバーと霊との交信を試みるが、密室で凄惨な殺人事件が発生。一方、館の外では作家の鹿谷門実が事件の真相に迫る。時を操る驚愕のトリックが隠された館で、新たな惨劇が幕を開ける。
93
表紙
七回死んだ男
西澤保彦
講談社
高校生の久太郎は、同じ日が9回繰り返される「反復落とし穴」体質。資産家の祖父が新年会で殺され、久太郎は祖父を救おうと奔走するが、何度試しても祖父は死んでしまう。犯人を探し、殺害を阻止しようとするが、予想外の展開が待つSFミステリー。
94
表紙
湿地
アーナルデュル・インドリダソン
東京創元社
レイキャビクの湿地帯で老人が撲殺される。捜査を担当するエーレンデュル警部は、被害者の部屋から謎の写真を発見。それは過去のレイプ事件と繋がっていた。被害者の過去を辿るうちに、30年前の事件が浮かび上がり、隠された親子の関係と遺伝的な秘密が明らかになる。
95
表紙
首無の如き祟るもの
三津田信三
講談社
奥多摩の山村、媛首村。秘守一族の一守家の双子の十三夜参りの日から惨劇が始まる。古くから伝わる怪異の伝承が色濃い地で、戦中戦後に跨る首無し殺人が発生。一連の事件は祟りなのか?驚愕の真相が明らかになる、本格ミステリとホラーが融合した長編。
96
表紙
十角館の殺人
綾辻行人
講談社
角島にある十角館に、大学ミステリ研の7人が合宿に訪れる。半年前に島で起きた殺人事件、焼け落ちた本館、そして死んだはずの建築家から届く手紙。島と本土、2つの場所で事件の真相が解き明かされる中、十角館ではメンバーが一人ずつ殺されていく。
97
表紙
女王国の城
有栖川 有栖
東京創元社
英都大学推理小説研究会のメンバーは、遠出すると言い残し姿を消した部長の江神二郎を心配し、彼の行き先である新興宗教団体「人類協会」の聖地へ。そこで江神と再会するも、殺人事件が発生し、一行は軟禁されてしまう。脱出のため、一行は事件の解決に挑む。
98
表紙
傷だらけのカミーユ
ピエール・ルメートル
文藝春秋
カミーユ警部の恋人が強盗に襲われ瀕死の重傷を負う。彼女を守るため、カミーユは恋人との関係を警察に隠し、独断で犯人を追跡する。愛する者を二度と失いたくないカミーユは、残忍な強盗の正体を暴こうとする。
99
表紙
新参者
東野 圭吾
講談社
日本橋署に着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、日本橋で起きた殺人事件を捜査する。被害者は一人暮らしの40代女性。加賀は日本橋の街を歩き、事件に関わる人々に出会う。彼らの証言から、被害者の人間関係や事件の真相が徐々に明らかになっていく。加賀は、事件の背後にある複雑な人間模様を解き明かしていく。
100
表紙
新世界より
貴志祐介
講談社
1000年後の日本、人々は呪力を持つ社会で平和に暮らしていた。早季たちは、社会が一部の大人によって管理されていることに気づき、人類の闇を知る。バケネズミとの戦いに巻き込まれ、心理戦と攻防の末に過酷な運命へと向かう。
101
表紙
神様の裏の顔
藤崎 翔
KADOKAWA
神様のような教師、坪井誠造の通夜で、参列者たちは涙に暮れていた。しかし、彼を偲ぶうちに、参列者たちは坪井が犯罪者ではないかという疑惑を抱き始める。娘、教え子、隣人、芸人など、様々な立場の参列者が、それぞれの体験を語るうちに、疑惑は深まり、真相を究明しようとする。
102
表紙
推定無罪
スコット トゥロー
文藝春秋
地方検事補ラスティは、同僚の美人検事補キャロリンの殺人事件を担当する。しかし、ラスティはかつてキャロリンと不倫関係にあり、その秘密が暴かれ第一容疑者として逮捕される。彼は無罪を証明するため法廷に立つが、事件の真相は意外な方向へ。
103
表紙
星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
東京創元社
2027年、月面で宇宙服を着た5万年前の男性の遺体「チャーリー」が発見される。調査の結果、彼は地球人であることが判明するが、5万年前の地球に高度な文明があった証拠はない。科学者たちはチャーリーの謎を解き明かすため、太陽系全体を股にかけた壮大な調査を開始し、人類の起源に関わる驚くべき真実にたどり着く。
104
表紙
生ける屍の死
山口 雅也
東京創元社
ニューイングランドで死者蘇生が頻発。霊園経営一族の遺産相続争いで殺人事件が発生。一族のグリンも毒殺されるが蘇る。彼は死を隠しつつ、自身の死と事件の真相を追う。霊園には謎の殺戮者が現れ、生と死の境界が曖昧になる中、グリンは真相を解明できるのか。
105
表紙
聖女の救済
東野 圭吾
文藝春秋
IT会社社長の義孝が毒殺され、妻の綾音に疑いがかかるが、彼女には完璧なアリバイがあった。草薙刑事は綾音に惹かれながらも捜査を進める。内海刑事は綾音を疑い、湯川に協力を依頼。湯川は驚くべきトリックを解き明かす。綾音の過去と救済がテーマのミステリー。
106
表紙
青の炎
貴志 祐介
KADOKAWA
湘南に住む高校生・秀一は、母と妹と平穏に暮らしていた。しかし、母の元夫・曾根が現れ、その生活は一変。曾根の暴力や妹への悪意に、秀一は殺意を抱く。家族を守るため、秀一は綿密な計画を立て、完全犯罪を実行することを決意する。しかし、その計画は狂い始め、秀一は追い詰められていく。
107
表紙
静寂の叫び
ジェフリー ディーヴァー
早川書房
聾学校の生徒と教師が乗ったスクールバスが、3人の脱獄囚に占拠され、廃屋の食肉加工場に立て籠もられる。FBIが人質解放交渉を行うも生徒が犠牲に。教育実習生のメラニーは生徒を救うため反撃に出る。
108
表紙
赤い指
東野 圭吾
講談社
前原昭夫が帰宅すると、妻から息子が幼女を殺したと告げられる。夫婦は事件を隠蔽するため、死体を公園に遺棄。翌朝、事件が発覚し、加賀刑事が捜査を開始。家族の歪みと隠された真実が明らかになる。加賀は真相に迫り、家族の愛憎と苦悩が浮き彫りになる。
109
表紙
折れた竜骨
米澤 穂信
東京創元社
舞台は12世紀末のソロン諸島。領主の娘アミーナは、騎士ファルクと出会う。ファルクは領主が暗殺騎士に狙われていると告げる。その後、領主は殺され、容疑者は8人の傭兵。更に不死の青年が牢から消え、「呪われたデーン人」の襲来も迫る。魔術が跋扈する世界で、ファルクは推理で真相に迫る。
110
表紙
絶叫
葉真中 顕
光文社
鈴木陽子は誰にも知られずマンションで孤独死し、数か月後、猫に食われた遺体で発見される。刑事の綾乃は彼女の人生を追ううちに、陽子が無縁社会、ブラック企業、そして深い闇へと堕ちていく壮絶な半生を知る。様々な事件が絡み合い、予測不能な真実が待ち受ける。
111
表紙
占星術殺人事件
島田荘司
講談社
昭和11年、画家・梅沢平吉が密室で殺害され、彼の手記には6人の処女の肉体から理想の女性「アゾート」を創る計画が。その後、6人の若い女性がバラバラにされ、日本各地で発見される。40年後、占星術師・御手洗潔が事件の資料を入手し、真相解明に挑む。
112
表紙
僧正殺人事件
S・S・ヴァン ダイン
東京創元社
ニューヨークでマザーグースを模した連続殺人事件が発生。最初の被害者はロビンという名の男で、胸に矢が刺さっていた。現場には「僧正」と名乗る人物から犯行を予告する手紙が残されていた。探偵ファイロ・ヴァンスは、独自の心理分析で犯人像を絞り込み、「僧正」に立ち向かう。
113
表紙
双頭の悪魔
有栖川 有栖
東京創元社
四国山中の芸術家村へ行ったきり戻らないマリアを連れ戻すため、英都大学推理研の一行は大雨の中、村へ潜入する。しかし橋が崩落し、村は分断。江神とマリア、アリスたちはそれぞれ殺人事件に巻き込まれ、真相究明に奔走する。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当ての限界に挑む大作。
114
表紙
体育館の殺人
青崎 有吾
東京創元社
風ヶ丘高校の旧体育館で放送部の少年が刺殺された。雨で密室状態の体育館にいたのは女子卓球部部長のみ。警察は彼女が犯人だと決めつけるが、卓球部員の柚乃は部長を救うため、学内一の天才・裏染天馬に真相解明を依頼する。彼はアニオタの変人で…。
115
表紙
大誘拐
天藤 真
東京創元社
スリ師の戸並健次は、紀州の山林王である老婦人・柳川とし子を誘拐し、身代金を奪う計画を立てる。仲間と共にとし子を誘拐するも、彼女はアジトの場所などを次々と指摘。交渉の末、山間部の家政婦の家にアジトを移す。とし子は3人組と話すうちに彼らの事情を知り、身代金を百億円にすることを提案。警察との駆け引きが始まる。
116
表紙
第三の時効
横山秀夫
集英社
15年前のタクシー運転手殺人事件。時効成立阻止のため、一課一班の森は二班へ助っ人に。二班班長・楠見は事件と無関係な判事の素行調査を命じる。被害者の妻と犯人の間に生まれた娘が鍵と見た捜査は第一時効成立後も続くが、楠見は「第三の時効」の存在を明かす。
117
表紙
奪取
真保 裕一
講談社
手塚道郎は、友人の借金1260万円を返すため、ATMから紙幣判別機を奪い偽札作りに挑む。ヤクザに嗅ぎつけられ、助けられるも友人を売る。名前を変えた道郎は、偽札作りのノウハウを教え込まれ、印刷会社に就職。ヤクザとの関係を知り、復讐を誓う。再び名前を変え、仲間と再会し、銀行とヤクザへの復讐を計画する。
118
表紙
長いお別れ
レイモンド・ チャンドラー
早川書房
私立探偵フィリップ・マーロウは、友人のテリー・レノックスを妻殺しの容疑から逃がす。共犯容疑で逮捕されるも釈放。その後、作家ロジャー・ウェイドの失踪事件に関わる。二つの事件は複雑に絡み合い、真相を追ううちにマーロウはテリーの裏切りを知る。友情と別れ、ハードボイルドな結末を迎える。
119
表紙
追憶の夜想曲
中山七里
講談社
夫殺しで懲役16年の判決を受けた主婦の弁護を、悪辣弁護士・御子柴礼司が突如希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか?事件の裏には、過去の事件と複雑な人間関係が絡み合っていた。法廷で繰り広げられる、衝撃の真実とは。
120
表紙
天使と悪魔
ダン・ブラウン
角川書店
ハーバード大学教授ラングドンは、CERNの科学者殺害現場でイルミナティの紋章を発見。盗まれた反物質がバチカンに隠されたことを知り、イルミナティの陰謀を阻止するため、科学者ヴィットリアと共にローマへ。4人の枢機卿が誘拐され、次々と殺害される中、ラングドンは暗号を解き、反物質の爆発を阻止しようと奔走する。
121
表紙
天使のナイフ
薬丸岳
講談社
桧山貴志は、妻を少年犯罪で失い、娘と暮らすシングルファーザー。ある日、妻を殺した少年の一人が殺され、貴志は容疑者に。彼は事件の真相を追ううち、少年たちのその後と妻の秘密を知る。裁かれなかった罪、更生とは何かを問いかけるミステリー。
122
表紙
天使の囀り
貴志 祐介
KADOKAWA
精神科医の北島早苗の恋人で作家の高梨は、アマゾン調査隊に参加後、死に魅せられたように自殺。調査隊の他のメンバーも次々と異常な方法で自殺を遂げる。高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は何を意味するのか?アマゾンで何が起きたのか?
123
表紙
倒錯の舞踏
ローレンス ブロック
二見書房
スカダーの知人がレンタルしたビデオに、現実の猟奇殺人の一部始終が収録されていた。映像は残虐だが、犯人の正体も被害者の身元も不明。スカダーは事件の真相を追うことになる。
124
表紙
特捜部Q 檻の中の女
ユッシ・エーズラ・オールスン
早川書房
コペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは、未解決事件専門の「特捜部Q」を設立。部下は変人のアサドのみ。ある日、カールは新進気鋭の政治家ミレーデ・ルンゴーの失踪事件に目を留める。自殺と断定された事件に疑問を持ったカールは、アサドと共に捜査を開始。ミレーデが監禁されていることを突き止める。
125
表紙
毒入りチョコレート事件
アントニイ・バークリー
東京創元社
新製品チョコレートを試食した夫人が毒殺。チョコレートは別人に送られた物だった。犯罪研究会のメンバーが事件を検証、各々が独自の推理を展開する。真相究明より、誰の推理が最も納得できるかに焦点が当てられる異色の推理小説。
126
表紙
二流小説家
デイヴィッド ゴードン
早川書房
売れない小説家ハリーに、死刑囚ダリアンから告白本の依頼が届く。ダリアンは、ハリーにファンレターを送る女性とのポルノ小説を書いてくれたら、事件の真相を話すと提案。ハリーは女性たちに会い執筆するが、彼女たちが殺されてしまう。ハリーは容疑をかけられ、命を狙われる羽目に。
127
表紙
白夜行
東野 圭吾
集英社
1973年、大阪の廃墟ビルで質屋殺しが発生。容疑者が浮上するも事件は迷宮入り。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の道を歩む。しかし、二人の周囲では不可解な事件が続発。刑事・笹垣は二人を追い続ける。亮司と雪穂は互いを守るため、愛と孤独を抱えながら、決して交わることのない「白夜」を生きていく。
128
表紙
半落ち
横山秀夫
講談社
梶聡一郎はアルツハイマー病の妻を殺害し自首するが、自首までの2日間については黙秘を続ける。志木警視は空白の2日間の真相を追ううちに、梶が骨髄移植で命を救った少年に会いに行ったことを突き止める。梶は少年への影響を恐れ、真実を語らなかった。
129
表紙
秘密
東野 圭吾
文藝春秋
杉田平介の妻・直子と娘・藻奈美が乗ったバスが事故に遭い、直子は死亡、藻奈美は奇跡的に生還。しかし、目覚めた藻奈美の体には直子の意識が宿っていた。平介と直子は「秘密」を抱えながら生活するが、藻奈美として生きる直子は成長し、平介は嫉妬に苦しむ。やがて直子の行動を監視するようになり、関係はぎくしゃく。事故の真相を知った平介はある決意をする。
130
表紙
百年法
山田 宗樹
KADOKAWA
2048年、不老不死技術HAVIが普及した日本。しかし、人口問題から百年後に安楽死を義務付ける「百年法」が施行されようとしていた。物語は、百年法凍結を巡る政治的駆け引き、永遠の命を得た人々の葛藤、そして生と死の意味を問いかけるSFサスペンス。
131
表紙
百万ドルをとり返せ!
ジェフリー アーチャー
新潮社
4人の男たちが、詐欺師メトカーフに百万ドルを騙し取られる。オックスフォード大学の数学教授スティーブンを中心に、医者、画商、貴族が集まり、それぞれの特技を生かして、メトカーフから金を取り戻す計画を立て、実行していく。
132
表紙
方舟
夕木春央
講談社
大学生の柊一は、友人や従兄と山奥の地下建築を訪れる。そこで出会った家族連れと一夜を過ごした翌朝、地震で扉が塞がれ、浸水も始まる。脱出するには誰か一人が犠牲になるしかない状況で、殺人が発生。生き残りをかけ、犯人捜しが始まる。タイムリミットは約一週間。
133
表紙
満願
米澤穂信
新潮社
人生を賭けた願いが、6つの謎を呼ぶ短編集。人を殺めた女は控訴を取り下げ刑に服すが、その動機とは?交番勤務の警官、在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇する奇妙な事件。人間の複雑で不可解な心理に迫るミステリー。
134
表紙
密室殺人ゲーム2.0
歌野晶午
講談社
ネットで知り合った5人が、互いに考えた密室殺人を現実で実行し、そのトリックを推理し合うゲームを繰り広げる。前作の事件を模倣した新たなグループが現れ、ゲームはさらに過激化。読者を欺く巧妙なトリックと、予測不能な展開が待ち受ける。
135
表紙
密室殺人ゲーム王手飛車取り
歌野晶午
講談社
ネットで集まった奇妙なHNの5人が、互いに殺人推理ゲームの問題を出し合う。ただし、出題されるのは出題者が実際に実行した殺人事件。犯人は分かっているため、謎はトリックのみ。リアル殺人ゲームの行く末は?意表を突く展開と巧妙な結末が待ち受ける。
136
表紙
名探偵に薔薇を
城平 京
東京創元社
怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届き、童話になぞらえた猟奇的な殺人事件が発生。家庭教師の三橋は名探偵・瀬川に解決を依頼する。事件解決後、再び事件が起きる。名探偵の推理で真相が明らかになるが、それは名探偵の悲劇を鮮明にするものだった。
137
表紙
迷路館の殺人
綾辻行人
講談社
推理作家・宮垣葉太郎の還暦パーティーに招待された人々が、迷路のような館で競作を始める。しかし、館内で連続殺人が発生。候補作家たちが小説の見立て通りに殺されていく。密室と化した館で、読者は驚愕の結末にたどり着く。
138
表紙
戻り川心中
連城 三紀彦
光文社
大正期の天才歌人・苑田岳葉は、二度の心中未遂で女を死なせ、その情死を歌に遺し自害。「戻り川心中」と呼ばれる。彼が愛したのは誰か?何を求めたのか?歌に秘められた男の野望と、道連れにされる女の哀れを描く。事件の真相は、歌が事件前に完成していたという驚愕のものだった。
139
表紙
容疑者Xの献身
東野 圭吾
文藝春秋
天才数学者の石神は、隣人である靖子母娘が元夫を殺害したことを知り、彼女たちを救うため完全犯罪を企てる。石神は警察の捜査を巧妙に誘導するが、かつての親友である物理学者の湯川が事件の謎に挑み、真相に近づいていく。石神の献身的な愛と、湯川との友情が複雑に絡み合う物語。
140
表紙
羊たちの沈黙
トマス ハリス
新潮社
FBI訓練生のクラリスは、連続殺人犯バッファロー・ビルの捜査のため、収監中の天才精神科医レクターの助言を求める。レクターは彼女の過去と引き換えにヒントを与え、クラリスは自身のトラウマと向き合いながら犯人に迫る。
141
表紙
葉桜の季節に君を想うということ
歌野 晶午
文藝春秋
「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎は、後輩の芹澤から、愛子が巻き込まれた保険金詐欺の証拠掴みを依頼される。同時期、将虎は自殺しようとした麻宮さくらを助け、デートを重ねる。保険金詐欺事件と将虎の恋の行方は交錯し、意外な真相が明らかになる。
142
表紙
陽気なギャングが地球を回す
伊坂幸太郎
祥伝社
嘘を見抜く名人、演説の達人、天才スリ、正確な体内時計を持つ女。4人組の銀行強盗は百発百中だったが、逃走中に現金を強奪される。奪還に動く彼らに仲間の息子の危機、そして死体も出現。
143
表紙
流星の絆
東野圭吾
講談社
幼い頃に両親を殺された功一、泰輔、静奈の三兄妹は、流れ星に復讐を誓う。14年後、彼らは詐欺を重ねながら犯人を捜し続ける。妹がターゲットの息子に恋心を抱き、復讐計画に狂いが生じる。衝撃の真相と兄妹の絆を描くミステリー。
144
表紙
龍神の雨
道尾秀介
新潮社
事故で母を失った蓮と楓は、継父と暮らす。妹が継父から暴行を受けていると知った蓮は、殺害を決意。一方、辰也と圭介の兄弟は、両親を亡くし継母と生活。ある日、蓮は継父殺害を実行しようとするが、帰宅すると継父が殺されていた。実は楓が殺害し、その後、楓のもとに脅迫状が届く。
145
表紙
臨場
横山 秀夫
光文社
「臨場」は、警察組織で事件現場に臨み初動捜査にあたることを指す。捜査一課調査官の倉石義男は、死者からのメッセージを的確に掴み、自殺や病死と疑われた案件を殺人だと見破る。組織に与せず己の道を貫く倉石の生き様を描いた警察小説。
146
表紙
連続殺人鬼 カエル男
中山七里
宝島社
「きょう、かえるをつかまえたよ。」という犯行声明文と共に、猟奇的な殺人事件が連続して発生。口にフックをかけられた女性の全裸死体、プレス機に圧し潰された жертва。埼玉県警の渡瀬と古手川は、カエル男と呼ばれる犯人を追う。犯行はエスカレートし、街は恐怖に包まれる。カエル男の目的とは?
147
表紙
儚い羊たちの祝宴
米澤 穂信
新潮社
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な会をめぐる邪悪な五つの事件。
148
表紙
慟哭
貫井 徳郎
東京創元社
連続する幼女誘拐事件の捜査が行き詰まり、捜査一課長は世論と警察内部からの批判に苦悩する。若手キャリアの課長を巡り警察内部に不協和音が生じる一方、マスコミは彼の私生活を暴き立てる。そんな中、事態は新たな局面を迎え、新興宗教や家族愛を題材に内奥の叫びが描かれる。
149
表紙
邂逅の森
熊谷 達也
文藝春秋
秋田の貧農に生まれた富治はマタギとなり、獣を狩る喜びに目覚める。しかし、地主の娘との恋が発覚し村を追われる。鉱山で働くもマタギへの想いを捨てきれず、再び山へ。そこで、かつて命を奪いかけた巨大熊コブグマと再会。富治はマタギとしての誇りをかけ、コブグマとの壮絶な戦いに挑む。
150
表紙
魍魎の匣
京極 夏彦
講談社
少女が駅のホームから転落、重傷を負う。同時期にバラバラ殺人事件が発生。事件を追う刑事、小説家、探偵らが、箱型の建物との繋がりを見出す。彼らは京極堂のもとに集結し、事件の真相を追う。箱を巡る虚妄が事件を結び、憑き物を落とそうとする。