西澤保彦の著作まとめ

西澤保彦は1960年高知県生まれの推理作家・SF作家。1995年に『解体諸因』でデビューし、新本格ミステリの旗手として注目を集める。SF的な奇抜な設定や特殊な状況下で展開される論理的な謎解きを得意とし、「特殊状況本格」というジャンルを確立した。代表作『七回死んだ男』は、同じ一日を繰り返すタイムループの中で殺人事件の解決に挑む物語で、その独創性が高く評価されている。他にも「匠千暁シリーズ」や「神麻嗣子の超能力事件簿」、「腕貫探偵シリーズ」など人気シリーズを多数執筆。ユーモアを交えつつも、人間の心理や社会の暗部を鋭く描く作風も魅力。2023年には日本推理作家協会賞を受賞するなど、現代ミステリ界を代表する作家の一人である。

小説一覧

1
表紙
完全無欠の名探偵
西澤保彦
講談社
大富豪の祖父は、孫娘りんのことが心配で、警備員の山吹みはるをお目付け役として彼女の元へ送り込む。みはるには、相手に真相を推理させる特殊な能力があった。彼と話すうちに、人々は記憶の糸をたぐり寄せ、隠された真実へとたどり着く。様々な出来事が連鎖し、やがて大きな事件へと繋がっていく。
2
表紙
七回死んだ男
西澤保彦
講談社
高校生の大庭久太郎は、同じ日が9回繰り返される「反復落とし穴」という特異体質を持つ。ある正月、資産家の祖父が親族の前で遺 産譲渡を発表した直後、何者かに殺害される。久太郎は祖父を救うため、繰り返される日々の中で犯人を探し、殺害を阻止しようと奔走する。しかし、何度阻止しても祖父は殺されてしまう。9回目の「同日」が確定するまでに、久太郎は真相にたどり着けるのか。
3
表紙
殺意の集う夜
西澤保彦
講談社
嵐の山荘で、万理と園子は怪しげな人々と閉じ込められる。深夜、男に襲われた万理は、不可抗力で彼らを全員殺してしまう。その後、園子の部屋へ逃げ込むと、園子も死体となっていた。園子を殺したのは誰なのか? 驚愕のラストが待ち受けるジェットコースター ミステリー。
4
表紙
人格転移の殺人
西澤保彦
講談社
大地震でファーストフード店にいた6人が、人格を入れ替える実験施設に避難。そこでは法則に従い人格が入れ替わり、脱出不能な空 間で連続殺人事件が発生する。犯人は誰の人格なのか、目的は何なのか? 人格と論理が交錯する奇想天外なミステリー。
5
表紙
死者は黄泉が得る
西澤保彦
講談社
死者を蘇らせる装置がある謎の館には、生ける屍となった女性たちが記憶を失い生活していた。その隣町では、美女を巡る不可解な連続殺人事件が発生。犯人の狙いとは?事件と生ける屍たちの関係は?奇想と謎が交錯し、物語は驚愕の結末へ。
6
表紙
瞬間移動死体
西澤保彦
講談社
売れっ子小説家の妻を持つヒモ同然の夫・和義は、妻のある一言が許せず殺害を決意。彼には瞬間移動の能力があり、それを利用してアメリカの別荘にいる妻を殺害し、完璧なアリバイを作る計画を立てる。しかし計画は頓挫し、別荘では見知らぬ男の死体が発見される。和義は成り行きで能力を知った妻の妹・玲奈と事件の真相を追うことになる。
7
表紙
複製症候群
西澤保彦
講談社
進学校に通う下石貴樹は、空から現れた七色の光の幕に遭遇する。その幕は触れた者を複製する力を持っていた。閉じ込められた高校生たちは、予期せず複製人間を作り出す。政府が複製人間を厳しく規制する中、少年たちは極限状態の中で連続殺人に巻き込まれていく。
8
表紙
ストレート・チェイサー
西澤 保彦
光文社
リンズィはバーで知り合った女性とトリプル交換殺人を約束。酔った勢いで上司を対象に指名するが、翌日上司が密室で殺害される。トリプル交換殺人は実行されたのか?舞台設定、仕掛け、そしてラスト一行が光る新本格推理。
9
表紙
ナイフが町に降ってくる
西澤 保彦
祥伝社
何かに疑問を抱くと時が停止する奇癖を持つ青年・末統一郎と、女子高生・真奈。彼らの周りの人間や物体は静止し、目の前には腹にナイフが突き刺さった男が。誰が、いつ犯行を?真相を探る二人は、町中で次々とナイフで殺された犠牲者を発見する。果たして二人は、時間が止まったままの“時間牢”から脱出できるのか?
10
表紙
黄金色の祈り
西澤保彦
中央公論新社
吹奏楽部員の「僕」は、部内で起きたアルトサックス盗難事件に巻き込まれる。数年後、母校の廃校で、盗まれたはずのサックスと天才プレイヤーの白骨死体が発見される。「僕」は旧友の不審死を題材に小説で一発逆転を狙う。成功に憧れ、理想と現実の間を彷徨う末に、「僕」は知りたくなかった真犯人にたどり着く。
11
表紙
夏の夜会
西澤 保彦
光文社
結婚式の二次会で、小学校時代の担任教師が30年前に殺された事件が話題になる。同級生たちはそれぞれの記憶を語り始めるが、年月と共に曖昧になった記憶は食い違いを見せる。果たして、彼らの記憶を繋ぎ合わせることで、事件の真相に辿り着けるのか。一夜の回想劇が、隠された真実を浮かび上がらせようとする。
12
表紙
あの日の恋をかなえるために僕は過去を旅する
西澤保彦
コスミック出版
父が殺され、姉が事件を機に恋人と別れ望まぬ結婚をしたことから、主人公は父が殺される数日前にタイムスリップ。姉の元恋人の少女と共に父の死の真相に迫る。彼は殺人を防ぎ、姉が「あの日の恋」をかなえられるように奔走する。家族愛と切ない感情が交錯するタイムスリップミステリー。
13
表紙
聯愁殺
西澤 保彦
中央公論新社
大晦日の夜、連続無差別殺人事件の唯一の生存者である梢絵を囲み、推理集団「恋謎会」のメンバーが集まります。4年前、彼女が襲 われた理由、そして犯人の現在地を推理するため、ミステリー作家や元刑事らが様々な推理を繰り広げます。迷宮入り寸前の事件に、彼らは論理を駆使して挑みます。
14
表紙
ファンタズム
西澤保彦
講談社
「ぼくはきみを殺した」という犯人の独白から始まる印南野市の連続女性殺人事件。犯人は理想の殺人を実行し、指紋や遺留品を故意に残す。刑事は翻弄されながらも犯人を追うが、事件の裏には予想外の真実が隠されていた。動機不明の殺人、背後に潜むのは何か?
15
表紙
リドル・ロマンス
西澤 保彦
集英社
長身痩躯の美形心理探偵「ハーレクイン」の元には、様々な悩みを抱えた依頼人が訪れる。結婚式当日に花婿を奪われた女性、現実と夢想の区別がつかない女性、太ってしまったことを悩む女性など、彼らはハーレクインにそれぞれの望みを叶えてほしいと訴える。ハーレクインは依頼人の深層心理を探り、時に皮肉を交えながらも、解決へと導いていく。
16
表紙
神のロジック 次は誰の番ですか?
西澤保彦
コスミック出版
人里離れた全寮制の学校で、生徒たちは厳しい制約を受けながら推理ゲームに挑んでいた。やがて殺人事件が続発。生徒たちは何のために集められたのか?犯人は誰なのか?謎が深まる中、全貌が明らかになったとき、読者は衝撃を受ける。
17
表紙
笑う怪獣
西澤 保彦
実業之日本社
孤島に巨大怪獣と閉じ込められたアタル、正太郎、京介の3人組と美女3人。脱出手段のない中、悲鳴と共に一人ずつ消えていく。地球侵略を企む宇宙人や改造人間も現れ、事態は混迷を深める。怪獣はなぜか密室殺人を引き連れてくる。荒唐無稽な設定の中、真相は意外なところに隠されている本格推理小説。
18
表紙
いつか、ふたりは二匹
西澤保彦
講談社
小学6年生の菅野智己は、眠ると近所の猫に乗り移る能力を持つ。町で女児襲撃事件が発生し、智己は猫のジェニイとして、犬のピー ターと共に事件の謎に挑む。猫と犬の視点から事件を追う中で、子供たちの無邪気さと残酷さ、そして事件の真相に迫っていく。
19
表紙
パズラー 謎と論理のエンタテインメント
西澤 保彦
東京創元社
高校の同窓会で再会したはずのクラスメイトは、死んだはずだった。「蓮華の花」では、記憶の齟齬から始まる謎に挑む。古書店で購入した本に挟まれたメッセージが過去の事件を呼び起こす「時計じかけの小鳥」。都筑道夫パスティーシュ「贋作『退職刑事』」など、論理的な謎解きにこだわった6編を収録。過去の思い出、猟奇殺人、アリバイ崩し…絡み合った謎を解き明かす本格ミステリ短編集 。
20
表紙
方舟は冬の国へ
西澤 保彦
光文社
失業中のカズトは、高額な報酬に惹かれ、見知らぬ女性と少女との1ヶ月間の疑似家族生活のアルバイトを引き受ける。避暑地の別荘 で生活を始めるが、奇妙な現象が次々と発生。しかし、3人は次第に絆を深めていく。やがて、この仕事の裏に隠された壮大な計画が 明らかになる。
21
表紙
フェティッシュ
西澤保彦
コスミック出版
触れると仮死状態になる美少年クルミ。葬儀巡りをする老人、潔癖症の看護師、息子を亡くした母親など、様々な事情を抱えた人々がクルミに魅了され接触する。しかし、彼らは無残な姿で死んでしまう。連続殺人犯の目的とは?妖しくも美しいサスペンスミステリー。
22
表紙
春の魔法のおすそわけ
西澤保彦
中央公論新社
ある朝、作家の鈴木小夜子は桜の舞う歩道橋で目覚める。ひどい二日酔いで昨夜の記憶はなく、手には札束入りの見知らぬバッグ。そこに現れた謎の美青年と出会い、一夜限りの不思議な出来事に巻き込まれる。人生の再生を描いた、少しミステリアスで温かい物語。
23
表紙
収穫祭
西澤保彦
幻冬舎
1982年、嵐で孤立した首尾木村で、鎌による惨殺事件が発生。生き残った中学生3人と教師。犯人は事故死した外国人講師と断定され るも謎は残る。9年後、記者が取材を始めると再び鎌を使った殺人事件が。事件後、記憶を失った「ブキ」は帰郷し高校教師となるが 、同僚が殺害される。連続殺人の再開か、模倣犯か?事件から25年後、真相が明らかになる。
24
表紙
夢は枯れ野をかけめぐる
西澤保彦
中央公論新社
48歳、独身で早期退職した羽村祐太のもとに、不思議な相談や謎が舞い込む。老いにまつわる人間模様が、シニカルな語り口と精緻なロジックでミステリとして描かれる。介護問題、独居老人、年の離れた恋など、人生の終盤に差し掛かる人々の悲哀や葛藤が、連作形式で展開される。表題作では、過去の出来事が意外な形で繋がり、切ない結末を迎える。
25
表紙
スナッチ
西澤 保彦
光文社
1977年、22歳の奈路充生は高知で銀色の雨に遭い意識を失う。目覚めると53歳になっており、体は別の人格に乗っ取られていた。失われた青春に苦しむ中、連続殺人事件が発生。充生は事件に巻き込まれ、真相を追うことになる。
26
表紙
マリオネット・エンジン
西澤 保彦
講談社
パートナーを機械で理想のタイプに変換できる時代。開発者のもとに予期せぬ恐怖が迫る表題作「マリオネット・エンジン」や、甘いもの好きの男が砂糖を過剰に使った料理で世界を災厄に陥れる「シュガー・エンドレス」など、恐怖に満ちた6編を収録。SFやホラー 、奇妙な味の短編集。
27
表紙
動機、そして沈黙
西澤 保彦
中央公論新社
ベテラン刑事である霧島は、妻と義母の葬儀後、時効まで2時間と迫った猟奇犯罪「平成の切り裂きジャック」事件を回想する。妻と 事件について推理を重ねるうちに、恐ろしい仮説にたどり着く。表題作の他、妄執、エロス、フェティシズムにまみれた人間の内面を描いた短編を収録。
28
表紙
こぼれおちる刻の汀
西澤保彦
講談社
時間が止まる、一つの出来事に記憶が二つ存在する、殺された老女が中学時代に遡行する、という奇妙な現象が起こる。デビュー前に書かれた3つの物語を、20年の時を経て西澤保彦が1つに結び付けた、SFとミステリーが融合した作品。
29
表紙
からくりがたり
西澤保彦
幻冬舎
高校三年の冬、自殺した青年が遺した日記には、女教師との愛欲、妹の同級生との交歓、喫茶店店員との恋愛遊戯が綴られていた。半信半疑の妹が日記の登場人物に会いに行くと、彼女らは殺人、事故など次々と事件に遭遇する。市内で毎年大晦日の夜に起こる女性殺害事件との関連は?そして、現場に出現し語りかける謎の男〈計測器〉とは誰なのか。
30
表紙
幻視時代
西澤保彦
中央公論新社
高校時代に死んだはずの同級生・風祭飛鳥が、写真に写っていた。文芸部員の矢渡利悠人は、その謎を追う。飛鳥は美少女高校生作家としてデビューするも、怪死を遂げていた。22年後、文芸部員たちが集まり、真相を推理する。妬みや後悔が絡み合った、苦い青春ミステリー。
31
表紙
幻想即興曲
西澤保彦
中央公論新社
40年前、夫殺しの容疑で逮捕された美人ピアニスト。彼女は犯行時刻、別の場所でショパンを弾いていたという。事件を題材にしたミステリー小説の原稿を託された編集者の響季智香子は、妹で新米ピアニストの永依子と真相解明に挑む。小説に隠された手がかりを元に、姉妹は時空を超えたトリックに挑む。
32
表紙
下戸は勘定に入れません
西澤保彦
中央公論新社
古徳先生は、ある条件でお酒を飲むと、同席者とタイムスリップしてしまう特異体質。昔の恋人を奪った旧友と酒を酌み交わすうち、28年前の思い出の夜へ。失った恋の秘密を解き明かそうとするが…。お酒と時間SFが織りなすミステリー。
33
表紙
幽霊たち
西澤保彦
幻冬舎
作家・横江は、刑事に元同級生の多治見殺害事件の容疑者、加形について尋ねられる。加形は「理由を知りたければ横江に聞け」と供述。横江は加形を知らなかったが、40年前、加形の父や多治見と過ごした岩楯一族での子供時代を思い出す。それは秘密と嘘に満ちた日々であり、惨劇の記憶が蘇る。見えない復讐が、再び血の惨劇を引き起こす。
34
表紙
沈黙の目撃者
西澤保彦
徳間書店
早期退職した元刑事が自宅で殺害される。彼は下戸だったにも関わらず、現場にはビールのロング缶とビアマグが残されていた。被害者の隣人は、事件当時、被害者ではない女性の助けを求める悲鳴を聞いたという。刑事の塙反は、残されたビアマグに着目し、事件の真相を追う。一見不可解な状況から、意外な真実が浮かび上がる。
35
表紙
夢魔の牢獄
西澤保彦
講談社
教師の田附悠成は、過去の友人たちに憑依する能力を持つ。憑依先は選べず、恩師の義理の息子が殺された22年前に戻ることだけは確かだった。友人や被害者の不可解な行動、隠された女の死を体験する中で、田附は迷宮入り殺人事件の真相に迫っていく。タイムリープを利用したミステリー。
36
表紙
偶然にして最悪の邂逅
西澤 保彦
東京創元社
気がつくと幽霊になっていた語り手は、自分が殺害され廃屋に埋められたことを知る。表題作は、高校生が廃屋となった旧校舎からの覗き見をきっかけに不思議な事件に巻き込まれる物語。過去と現在が交差しながら、怒涛の展開を見せるミステリー短編集。日常の中の非日常を描く全5編を収録。
37
表紙
スリーピング事故物件
西澤保彦
コスミック出版
21年前に住人が殺された事故物件で共同生活を始めた初音、ユウさん、真歩の3人。部屋にあった曰くつきのワープロに真歩が文字を 入力すると、21年前に死んだ箕浦奏人が文字を返してきた。ワープロに霊が宿っているらしい。3人は奏人と交信しながら、彼が殺さ れた理由と犯人を探っていく。
38
表紙
パラレル・フィクショナル
西澤保彦
祥伝社
予知夢を見る能力を持つ刻子と崇。ある日、刻子は崇が殺される夢を見る。一方、崇も刻子が殺される夢を見ていた。お互いの夢を語り合ううちに、夢の内容が現実と酷似していることに気づき、惨劇を回避しようと奔走する。しかし、二人の予知夢は複雑に絡み合い、事態は思わぬ方向へ。果たして、二人は運命を変え、殺意の主を突き止めることができるのか。
39
表紙
走馬灯交差点
西澤保彦
集英社
大晦日の夜、殺人事件を追う刑事・山名隆夫は、何者かに橋から突き落とされる。意識を取り戻すと、目の前には自分の幽霊がいた。高和県在住の大学生・染谷朝陽の一族や、レストランオーナーシェフ・上茶谷蓮など、“特異体質”の一族が交差する中、不可解な殺人事件の真犯人を追うことになる。怒涛のどんでん返しが待ち受ける特殊設定ミステリ。
40
表紙
彼女は逃げ切れなかった
西澤保彦
PHP研究所
元刑事の纐纈古都乃は、轢き逃げ現場で双子の姉妹が放つ閃光を目撃。轢き逃げ車のトランクからは女性の遺体が発見される。古都乃は旧友の頼みで双子と再会、「見える」と言われる。居酒屋を舞台に、奇妙な事件の裏にある真相を、双子の力も借りて解き明かす連作短編集。
41
表紙
ファイナル・ウィッシュ ミューステリオンの館
西澤 保彦
講談社
広富学園の関係者である10人の男女が、生と死の狭間にある「ミューステリオンの館」に集められた。彼らは誰かの「ファイナル・ウィッシュ(最後の願い)」によって集められたという。疑心暗鬼になる中、ファイナル・ウィッシュの主宰者を突き止めようとするが、策略と暴力が渦巻く。そして学園の恐るべき過去が明らかになる。
42
表紙
解体諸因
西澤保彦
講談社
6つの箱に分けられた男、7つの首がすげ替えられた連続殺人、エレベーターで解体されたOL、34個に切り刻まれた主婦…。様々なバラバラ殺人事件に、新ヒーロー・匠千暁が挑む連作短編集。一見バラバラに見える各事件は、最終話で繋がりを見せ、意外な真相が明らかになる。
43
表紙
彼女が死んだ夜
西澤保彦
幻冬舎
アメリカ旅行前夜、女子大生の浜口美緒(ハコちゃん)が帰宅すると、部屋に見知らぬ女の死体があった。両親に知られたくない彼女は、同級生の岩田に死体処理を強要。岩田は友人の匠千暁(タック)と辺見祐輔(ボアン)に相談するが、事態は思わぬ方向へ。
44
表紙
麦酒の家の冒険
西澤保彦
講談社
R高原へドライブに出かけた大学生4人組は、帰り道にガス欠で山奥の別荘に迷い込む。そこにはベッドと、ヱビスビールが詰まった冷蔵庫だけがあった。彼らは、その奇妙な状況下でビールを飲みながら、冷蔵庫の謎について様々な推理を繰り広げる。
45
表紙
仔羊たちの聖夜
西澤保彦
幻冬舎
クリスマスイヴの夜、マンションから女性が転落死。現場に遭遇した匠と高瀬は、状況から自殺と判断するが、彼女に動機はない。調べていくと、5年前にも同じ場所で高校生の飛び降り自殺があったことが判明。さらに1年後、彼らの友人が同じ場所で亡くなる。
46
表紙
スコッチ・ゲーム
西澤保彦
幻冬舎
高校三年の冬、女子寮で高瀬千帆の同性の恋人・恵が殺害される。恵と噂のあった教師・惟道が容疑者となるが、彼は奇妙なアリバイを主張。二日後、隣室の生徒も殺され、惟道は再び同じアリバイを主張する。2年後、匠千暁が千帆の郷里で事件の真相を解き明かす 。
47
表紙
依存
西澤保彦
幻冬舎
匠千暁は、大学教授の家に招かれ、そこで教授の若い妻を見て衝撃を受ける。彼女は、千暁が幼い頃に双子の兄を殺した実の母親だったのだ。過去の事件の真相を仲間と共に探るうちに、母と子が互いに依存し合っていたことが明らかになる。愛と欲望が絡み合う中で、衝撃的な真実が浮かび上がる愛憎劇。
48
表紙
謎亭論処
西澤 保彦
祥伝社
安槻大学に通うタック(匠千暁)を中心とした4人組が遭遇する謎を解く短編集。学生時代の話から社会人になってからの話まで、様 々な事件に巻き込まれる。一見バラバラに見える短編は、実は繋がりがあり、全体として一つの物語を形成している。日常に潜む不可解な謎に、タックたちがそれぞれの個性と推理で挑む。
49
表紙
黒の貴婦人
西澤保彦
幻冬舎
大学生のタックと仲間たちは、飲み屋で見かける白い服の女性「白の貴婦人」が、いつも限定の鯖寿司を食べていることに気づく。彼らは、誰が情報を漏らしているのか推理を始める。表題作の他、新入生が女子大生刺殺事件に巻き込まれる「招かれざる死者」など、日常に潜む謎を解き明かす短編集。青春のほろ苦さも描かれる。
50
表紙
身代わり
西澤保彦
幻冬舎
ポルノまがいの小説を書いた女子高生が自宅で殺害され、現場には警察官の遺体も。同時期に、大学生が女性への暴行未遂で死亡。一見無関係な二つの事件は、高瀬千帆と匠千暁の推理によって複雑に交錯していく。それぞれの事件の真相に隠された、意外な繋がりと人間関係が明らかになるミステリー。
51
表紙
悪魔を憐れむ
西澤保彦
幻冬舎
匠千暁は、大学OBから「先生が自殺するから見張ってほしい」と頼まれるも、老教師の自殺を防げなかった。真相を追う匠は、真犯人から「悪魔の口上」を聞き出す。他に、平塚刑事の実家で起こるポルターガイスト、男女3人殺害事件、ホテルで起きた殺人事件のア リバイ工作を暴く短編も収録。
52
表紙
幻惑密室
西澤 保彦
講談社
ワンマン社長宅での新年会に招待された男女4人。しかし、何者かの力で邸内から出られなくなり、電話も不通に。そんな中、社長が 殺害される。超能力者問題秘密対策委員会(チョーモンイン)の神麻嗣子は、時間の流れが狂った密室で、前代未聞の難事件に挑む。
53
表紙
実況中死
西澤 保彦
講談社
岡安素子は雷に打たれたことで、他人の視界を共有する能力を得る。その視界の主は、複数の女性を付け回し、ストーカー行為をしていた。素子は自分の見たものをマスコミに投書し、記事を見た推理作家の保科匡緒は、事件の調査を開始する。やがて、驚天動地の真実が明らかになる。
54
表紙
念力密室!
西澤 保彦
講談社
売れない作家・保科匡緒のマンションで密室殺人が発生。超能力を持つ神麻嗣子と能解警部が捜査に乗り出す。「神麻嗣子の超能力事件簿」シリーズの最初の事件であり、密室をテーマにした6つの短編を収録。各短編では、超能力によって作られた密室の謎に、奇想 天外なトリックと意外な犯人が待ち受ける。
55
表紙
夢幻巡礼
西澤保彦
講談社
能解警部の部下である警察官・奈蔵渉は、連続殺人鬼だった。彼は自己の狂気を冷静に見つめながら犯行を重ねる。彼の究極の目標は、能解警部を「壊す」こと。複雑なトリックが散りばめられた、驚愕のサイコ・ミステリー。
56
表紙
転・送・密・室
西澤 保彦
講談社
「転・送・密・室」は、未来へのみ時間移動できるタイムイレイザー能力と密室殺人を組み合わせた作品です。各話で語り手が変わり、神麻嗣子とそのライバルが登場し、シリーズ全体を左右する謎のキャラクターも現れます。超能力を駆使した密室の謎が展開されます。
57
表紙
人形幻戯
西澤 保彦
講談社
「人形幻戯」は、超能力者問題秘密対策委員会、通称「チョーモンイン」が活躍する短編集。テレポート能力を使った殺人、サイコキネシスによる事故死偽装など、様々な超能力が絡む事件に、叶宮刑事や神麻嗣子らが挑む。奇妙な状況証拠や超能力の特性を逆手に取ったトリックが満載で、真相解明までの過程がスリリングに描かれる。
58
表紙
生贄を抱く夜
西澤保彦
講談社
大富豪の友人・真寿美に弄ばれるOL・波子は、真寿美の豪邸で意識を失う。気づくと自宅で手足を縛られ、ストーカーに襲われそうになるが、そこに真寿美の死体が現れる。歪んだ人間関係が交錯する中、神麻嗣子が超常的な事件の真相に挑む。
59
表紙
ソフトタッチ・オペレーション
西澤保彦
講談社
拉致された女性が密室にテレポートしてくる監禁事件、男の手料理が原因の連続怪死、辻褄の合わない豪邸での殺人など、5つの超常 的な事件が発生。神麻嗣子、神余響子、保科匡緒の3人が、常識外れの動機を持つ犯罪を、論理によって解き明かしていく。華麗な「 論理の神業」が光る、チョーモンインシリーズ。
60
表紙
殺す
西澤保彦
幻冬舎
女子高生が全裸で殺害される事件が連続して発生。性的暴行の痕跡はなく、怨恨によるものと思われた。捜査が進む中、同僚に暴力を振るい拘留されていた刑事・光門が逃走。ほどなくして、光門とトラブルのあった刑事が殺害され、現場には光門の指紋が残されていた。女子高生殺人事件と刑事殺しが並行して進む中、残酷な女子高生心理と刑事の異常な行動が交錯していく。
61
表紙
狂う
西澤保彦
幻冬舎
鳴沢は、母校から届いた同窓会名簿で、かつて想いを寄せていた比奈岡奏絵の連絡先が空欄なのを見て憎悪に駆られ、連続殺人鬼と化す。冷酷な計画の目的とは?青春の淡い想いが、愚かな愛の狂気へと変貌する様を描くミステリー。城田警視が事件を追う一方、鳴沢の過去と犯行が明かされていく。
62
表紙
なつこ、孤島に囚われ。
西澤 保彦
祥伝社
森奈津子と仲間たちは、教授に招待され孤島へ。そこには教授の美しい後妻がいたが、彼女を見たタックは青ざめる。孤島で過ごす中、奈津子たちは密室殺人に遭遇。さらに、奈津子は過去の事件との繋がりを感じ始める。孤島からの脱出後、奈津子たちは事件の真相を追うことになる。
63
表紙
小説家 森奈津子の妖艶なる事件簿 両性具有迷宮
西澤 保彦
実業之日本社
美人作家・森奈津子は、宇宙人に改造され男女両方の性を持つ体に。そんな中、彼女のもとに男性器を持つ女子大生を狙った連続殺人事件が舞い込む。被害者たちは奈津子と同じ体だった。犯人の目的は? 奈津子が過激に、そして優雅に事件の謎を解き明かす。
64
表紙
キス
西澤保彦
徳間書店
樋口あかりは、幼い頃に淡い思い出を共有した絵の上手な少女・梨緒に、もう一度会いたい、キスしたいと願っていた。彼女は既に亡くなっていたが、レイディNのオフィスを訪れ、願いを叶えようとする。ただし、人間には不可能なことを望む以上、元の身体のまま でいることはできないと告げられる。
65
表紙
小説家 森奈津子の華麗なる事件簿
西澤 保彦
実業之日本社
百合からSFまで手掛ける美人作家・森奈津子の周りでは、なぜか事件が多発。無人島に監禁された奈津子は、快適な島生活を送る中、向かいの島で男性が死亡したことを知る。彼女は監禁理由と事件の真相を追う。他に、宇宙人に依頼する男、亡き少女との再会を願う女性など、奇怪な謎に奈津子が挑む連作ミステリー。
66
表紙
腕貫探偵
西澤 保彦
実業之日本社
大学、病院、警察署など、様々な場所に突如現れる「市民サーヴィス課臨時出張所」。そこにいるのは、腕貫をつけた年齢不詳の男。彼は、悩める市民たちの相談に乗り、冷静かつ鋭い洞察力で、隣人の遺体移動や、二股がバレた恋人との復縁など、様々な謎を解き明かす。ユーモアたっぷりに描く連作ミステリ。
67
表紙
腕貫探偵、残業中
西澤 保彦
実業之日本社
「市民サービス臨時出張所」で市民の相談に乗る腕貫着用の男、腕貫探偵。彼の元には、勤務時間外にも不可思議な出来事が持ち込まれる。レストランに押し入った強盗の本当の目的とは?撮った覚えのない想い人とのツーショット写真が見つかった真相は?女教師が生前に引き出した五千万円の行方は?腕貫探偵が、オフタイムにも明晰な推理で事件を解決していく連作ミステリ。
68
表紙
必然という名の偶然
西澤 保彦
実業之日本社
結婚式で花嫁が消え、マンションで夫が殺され、同窓生が次々と変死する。舞台は「腕貫探偵」シリーズでおなじみの櫃洗市。大富豪探偵・月夜見ひろゑが驚くべき方法で事件解明に挑む。殺人街と化した櫃洗市で起こる、奇妙で珍妙な連作ミステリー。
69
表紙
モラトリアム・シアター
西澤 保彦
実業之日本社
私立女子校で学校関係者が連続死。新任講師・住吉ミツヲは、同僚の妻を殺したかもしれないという混沌とした記憶を抱えつつ事件に巻き込まれる。封じられた記憶の鍵を握るのは、魔性の女性事務員なのか?腕貫探偵が、交錯する時間軸の中で真相を導き出す。
70
表紙
探偵が腕貫を外すとき
西澤 保彦
実業之日本社
櫃洗市で起こる奇妙な事件を、腕貫をつけた謎の公務員探偵が解決する連作短編集。毎年同じ日に鳩の死骸と人の死に遭遇する配送員、不倫相手を殺した女性の夫が罪を被った理由、無断駐車される駐車場、同窓会で起きた殺人事件など、日常に潜む謎を鮮やかに解き明かす。女子大生ユリエも活躍するユーモアミステリー。
71
表紙
帰ってきた腕貫探偵
西澤 保彦
実業之日本社
櫃洗市一般苦情係の職員、通称・腕貫探偵。彼の元に、一週間前に亡くなったという女性の霊が現れる。彼女はベストセラー作家・越沼霞巳と名乗るが、その作家は50年前に亡くなっているはずだった。50年前に死んだのは一体誰なのか?腕貫探偵が時空を超えた謎を解き明かす。
72
表紙
逢魔が刻 腕貫探偵リブート
西澤 保彦
実業之日本社
美貌の女子大生・住吉ユリエは、腕貫探偵を慕っている。同級生から親族の殺人事件を題材にした小説の相談を受け、ユリエはストーリー作りに着手。腕貫顔負けの名推理を披露するが、腕貫から駄目出しをされてしまう。櫃洗市では、喪主による殺人、連続不審死、留学生監禁など禍々しい事件が続発する。
73
表紙
異分子の彼女 腕貫探偵オンライン
西澤 保彦
実業之日本社
61歳の男が介護問題で妻を殺害。被害者も加害者も主人公の旧友だった。しかも被害者の妻は34年前、挙式当日に新郎を殺されており、未解決のままだった。主人公が不安を抱え「リモート相談窓口」へ向かうと、コロナ禍の櫃洗市で発生する奇怪な事件に巻き込まれる。公務員探偵がオンラインで事件を解決する。
74
表紙
赤い糸の呻き
西澤 保彦
東京創元社
停電で閉じ込められたエレベーター内で殺人事件が発生。容疑者は手や服を血で汚した指名手配中の男。しかし状況は不可能犯罪を示唆していた。真相を追ううちに、事件の裏に隠された意外な動機が明らかになる。表題作の他、ぬいぐるみ警部が登場する短編など、西澤ワールド全開のミステリー短編集。
75
表紙
ぬいぐるみ警部の帰還
西澤 保彦
東京創元社
美形の警部・音無美紀は、ぬいぐるみを愛でるのが密かな楽しみ。殺人現場に残されたぬいぐるみから、優れた洞察力で事件解決の糸口を発見する。音無にぞっこんな則竹女史、ミステリおたくの江角、若手の桂島など、個性的な刑事たちが脇を固める。ユーモラスな会話劇と、意外な真相が織りなすミステリー短編集。
76
表紙
回想のぬいぐるみ警部
西澤 保彦
東京創元社
殺人現場に残されたパンダのぬいぐるみ入り段ボール。被害者が手配したものだが、伝票には不審な点が。音無美紀警部は、購入店から直接送らなかった理由を捜査し、意外な人間関係と真相に迫る。音無警部と部下たちが活躍するユーモア推理譚。
77
表紙
さよならは明日の約束
西澤 保彦
光文社
祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック、差出人は祖母の旧姓だが心当たりはない。誰が何のために?読んでみると、祖母のルームメイトからのメッセージだった。(「恋文」)。大食い美少女エミールと、ジャンク映画フリークのユキサキが謎を解く!
78
表紙
夢の迷い路
西澤 保彦
光文社
ユッキーは、同級生のエミールに惹かれ、彼女の気を引こうと、過去のダイイングメッセージの謎解きを持ちかける。2人は、関係者 から話を聞き、忘れられた事件の真相に迫る。記憶違いや忘却によって複雑化した謎を、2人の高校生が解き明かす、追憶と慕情のミ ステリー。