東野圭吾の著作まとめ
東野圭吾は、大阪府出身の日本を代表する推理作家です。大阪府立大学工学部を卒業後、エンジニアとして働きながら小説を執筆し、1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビューしました。その後、『秘密』で日本推理作家協会賞、『容疑者Xの献身』で直木三十五賞と本格ミステリ大賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いています。代表作には『白夜行』、『手紙』、『流星の絆』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『マスカレード・ホテル』シリーズなどがあり、多くが映像化され大ヒットを記録しています。緻密なプロット、科学的知識に基づいたトリック、そして人間の心の機微を描く深いドラマ性が特徴で、ミステリーの枠を超えて幅広い読者を魅了し続けています。
小説一覧
1

卒業
東野 圭吾
講談社
大学卒業を間近に控えた加賀恭一郎の友人、牧村祥子が密室アパートで死亡。自殺として処理されかけるも、加賀は他殺を疑い真相を追う。祥子の死の真相を追ううちに、今度は別の友人が毒殺される。連続する事件の裏に隠された真実とは。加賀が事件の真相に迫る。
2

眠りの森
東野 圭吾
講談社
高柳バレエ団で殺人事件が発生。ダンサーの葉瑠子は正当防衛を主張するが、疑問が残る。捜査を進める加賀恭一郎は、バレエ団の人間関係と過去の事件に翻弄される。第二の殺人、そして第三の事件が発生し、複雑に絡み合った事件の真相に加賀が迫る。バレリーナに惹かれながらも、事件の真相を追う加賀の苦悩が描かれる。
3

どちらかが彼女を殺した
東野 圭吾
講談社
OLの和泉園子が殺された。警察官の兄・康正は自殺に見せかけた妹の死に疑問を抱き、独自に捜査を開始。容疑者は妹の恋人・佃潤一と親友・弓場佳代子の2人に絞られる。康正は2人のどちらかが妹を殺したと確信するが、決定的な証拠は見つからず、真相は謎に包まれる。
4

悪意
東野 圭吾
講談社
人気作家・日高邦彦が殺害され、第一発見者は友人の野々口修。刑事・加賀恭一郎は、野々口の手記に矛盾を感じ、彼が犯人だと推理する。野々口は犯行を認めるも動機を語らず、加賀は真相を追う。過去の確執や人間関係が明らかになるにつれ、隠された悪意が浮かび上がる。
5

私が彼を殺した
東野 圭吾
講談社
脚本家の穂高誠が結婚式当日に毒殺。前日には元恋人の浪岡準子が同じ毒で自殺。容疑者は3人。婚約者の兄は妹に恋愛感情、マネージャーは浪岡に好意、担当編集者は穂高に裏切られた過去。読者は加賀刑事の捜査と容疑者の独白から犯人を推理する。
6

嘘をもうひとつだけ
東野 圭吾
講談社
バレエ団事務員の早川弘子が自宅マンションから転落死。自殺として処理されかける中、加賀刑事は元プリマの寺西美千代に疑念を抱く。動機も証拠もない状況で、加賀は美千代に「嘘をもうひとつ」つかせる巧妙な罠を仕掛け、事件の真相に迫っていく。
7

赤い指
東野 圭吾
講談社
照明器具メーカーに勤務する前原昭夫は、妻から息子が幼女を殺したと告げられる。息子を庇いたい妻の懇願で、昭夫は死体を公園に遺棄。しかし、すぐに発見され、加賀刑事が捜査を開始。家族の歪みと隠された真実が明らかになる。
8

新参者
東野 圭吾
講談社
日本橋署に着任したばかりの刑事・加賀恭一郎が、日本橋で起きた殺人事件を捜査する。被害者は一人暮らしの40代女性。加賀は、事件に関わる人々に出会い、彼らの抱える事情を丁寧に聞き込み、謎を解きほぐしていく。一見無関係に見える出来事が繋がり、事件の真相が明らかになる。
9

麒麟の翼
東野 圭吾
講談社
日本橋の麒麟像の前で、胸を刺された青柳武明が死亡。容疑者の若い男は逃走中に事故死。加賀恭一郎は、青柳がなぜ麒麟像まで来たのか、男は本当に犯人なのか疑問を抱く。捜査を進めると、被害者の家族、会社、そして意外な人物たちの繋がりが浮かび上がり、事件の真相に迫っていく。
10

祈りの幕が下りる時
東野 圭吾
講談社
東京都葛飾区のアパートで女性の絞殺死体が発見。被害者は滋賀県在住の押谷直子。現場の住人・越川睦夫も行方不明。捜査一課の松宮は捜査するが、接点が見つからず難航。加賀恭一郎は越川の部屋にあったカレンダーに気づき、事件は思わぬ方向へ。加賀自身の家族の秘密、母の死、事件の真相が複雑に絡み合う。
11

希望の糸
東野 圭吾
講談社
自由が丘の喫茶店で女性店主が殺害。捜査を進める松宮刑事は、被害者が数日前に元夫と会っていたことを知る。また、常連客の汐見が頻繁に通うようになったことも判明。汐見は過去に震災で子供を亡くし、娘との関係に悩んでいた。事件の真相に迫るにつれ、意外な人物が浮上し、過去の出来事が明らかになる。
12

あなたが誰かを殺した
東野 圭吾
講談社
閑静な別荘地で起きた連続殺人。犯人は自首するも動機を語らず、遺族たちは真相を求め検証会を開く。そこに加賀恭一郎が現れ、事件の真相を追求する。しかし、遺族たちに「あなたが誰かを殺した」という手紙が届き、事態は思わぬ方向へ。
13

探偵ガリレオ
東野 圭吾
文藝春秋
帝都大の物理学者・湯川学は、刑事・草薙俊平の依頼で不可解な事件に挑む。深夜のバス停で若者の頭が突然燃え上がる、池に浮かぶデスマスク、心臓だけ腐敗した死体、幽体離脱など、常識を超えた現象に科学で挑む連作ミステリー。湯川の天才的なひらめきと科学知識が事件の真相を解き明かす。
14

予知夢
東野 圭吾
文藝春秋
常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する連作ミステリー。16歳の少女の部屋に侵入した男は、17年前に彼女と結ばれる夢を見たと言う。幽霊を見たという証言、家が揺れるという現象、アリバイのある絞殺事件、少女が見た予知夢。湯川が科学と論理で真相に迫る。
15

容疑者Xの献身
東野 圭吾
文藝春秋
花岡靖子は娘と暮らすアパートで、元夫を殺害してしまう。隣人の天才数学者・石神は彼女に想いを寄せ、完全犯罪を企てる。事件を追う物理学者・湯川は石神の旧友であり、真相に近づくにつれ、切ない愛と献身に苦悩する。
16

ガリレオの苦悩
東野 圭吾
文藝春秋
『ガリレオの苦悩』は、湯川学が不可解な事件に挑む短編集。マンションからの転落死、密室での火災殺人、ペンションでの転落事故、ダウジングによる殺人、そして「悪魔の手」と名乗る人物からの犯行予告。内海薫刑事とのコンビで、湯川は科学的視点から事件の真相を解き明かしていく。
17

聖女の救済
東野 圭吾
文藝春秋
IT企業社長の真柴義孝が毒殺された。妻の綾音は美貌の持ち主で、献身的な妻だったが、子供ができないことを理由に離婚を切り出されていた。事件当時、綾音には完璧なアリバイがあり、捜査は難航。草薙刑事は綾音に惹かれるも、後輩の内海刑事は彼女を疑う。物理学者・湯川学は、ありえないはずの遠隔からの殺害方法を解き明かそうとする。
18

真夏の方程式
東野 圭吾
文藝春秋
小学4年生の恭平は、夏休みを伯母の旅館で過ごす。同じく旅館に滞在していた湯川は、海底資源開発の説明会に出席するため玻璃ヶ浦を訪れていた。翌朝、宿泊客の塚原が変死体で発見される。湯川は事件の真相に気づき、少年を守るため奔走する。過去の事件と複雑に絡み合う真実とは。
19

虚像の道化師
東野 圭吾
文藝春秋
新興宗教の道場で信者が転落死。教祖は念で落としたと自首するが、湯川は科学的に真相を究明しようとする(幻惑す)。銀座のホステスが透視能力を持つ一方、謎の死を遂げ、湯川が真相に迫る(透視す)。幻聴に悩む男が事件を起こし、湯川は幻聴の正体を追う(心聴る)。人気野球選手のフォーム矯正に協力する湯川だが、その裏で妻が殺害される事件が発生(偽装う、演技る)。湯川が事件の真相を解き明かす。
20

禁断の魔術
東野 圭吾
文藝春秋
フリーライター長岡が殺害され、彼は代議士・大賀のスキャンダルを握っていた。それは大賀が愛人を見殺しにしたというもの。愛人の弟・伸吾は湯川の高校後輩で、姉の復讐のためレールガンを使い大賀を狙う。湯川は伸吾の計画に気づき、驚愕の行動に出る。
21

沈黙のパレード
東野 圭吾
文藝春秋
行方不明だった娘が数年後遺体で発見。容疑者は以前無罪になった男。証拠不十分で釈放されるが、遺族の前に現れ憎悪を煽る。その後、男が殺され、捜査は遺族への復讐と進むが、完璧なアリバイに阻まれる。湯川は事件の真相に迫り、意外な結末を迎える。
22

透明な螺旋
東野 圭吾
文藝春秋
南房総沖で男性の銃殺遺体が見つかり、捜査線上に浮上したのは、行方不明の同居人女性と、天才物理学者・湯川学だった。草薙刑事は横須賀で意外な生活を送る湯川を訪ねる。事件の真相に迫るにつれ、ガリレオシリーズ最大の秘密が明らかになる。
23

ガリレオの事件簿1 ポルターガイストの謎を解け
東野 圭吾
文藝春秋
毎晩8時に家具や電灯が揺れる家。そこに暮らす人々は何かを隠している様子。天才科学者・湯川学、通称ガリレオが、ポルターガイスト現象の謎に挑む。子供たちの疑問を科学的に解き明かし、事件の真相を明らかにしていく。
24

ガリレオの事件簿2 幽体離脱の謎を追え
東野 圭吾
文藝春秋
ガリレオシリーズのジュニア版第2弾。幽体離脱をしたという少年、ダウジングで真実を見抜く少女。彼らの発言をガリレオが読み解く。死体を見つける水晶の振り子は実在するのか。幽霊離脱をする少年はホンモノか。超常現象のような事件を、天才科学者・湯川が科学的に解き明かす4つのミステリーを収録。
25

ガリレオvs.メタルの魔術師 ガリレオの事件簿
東野 圭吾
文藝春秋
湯川学が「人の心」の謎に迫る3編を収録。恩師が殺人事件の容疑者となる「操縦る」、ガリレオが見抜いた凶器とは?野球選手を科学で復活させる「曲球る」、教団を裏切った男が念で死んだ「幻惑す」。天才科学者ガリレオが、メタルの魔術師が仕組んだ犯罪に挑む。
26

名探偵の掟
東野 圭吾
講談社
名探偵・天下一大五郎が、ミステリーの定石を逆手に取った12の難事件に挑む短編集。密室、アリバイ、ダイイングメッセージなど、お決まりのトリックをあざ笑うかのような展開が続く。しかし、最後にはミステリー界そのものを揺るがす驚愕の真実に辿り着く、ユーモアとパロディ満載の異色ミステリー。
27

名探偵の呪縛
東野 圭吾
講談社
小説家の「私」は図書館で迷い込み、探偵・天下一大五郎として迎えられる。市長から街の記念館から盗まれた物の奪還を依頼されるが、街では密室殺人が発生。本格推理の存在しない街で、天下一は事件に挑む。街の秘密と事件の真相に迫るミステリー。
28

浪花少年探偵団
東野 圭吾
講談社
大阪の小学校教師・竹内しのぶは、口も手も早い丸顔の美人。彼女の周りでは、なぜか不可解な事件が頻発する。教え子の父親が殺されたり、生徒が万引きの疑いをかけられたり、お見合い相手の会社の社長が殺されたり…。しのぶ先生と、彼女の教え子である悪ガキたちが、大阪を舞台に、笑いと感動のミステリーを繰り広げる連作短編集。
29

しのぶセンセにサヨナラ
東野 圭吾
講談社
休職中の教師・竹内しのぶは、ひょんなことから西丸商店に秘書としてスカウトされる。そこで社員の転落事故が発生。自殺として処理されそうになるが、しのぶは不自然さを感じ、元教え子たちと真相を探ることに。密室状態の現場、社員たちの不審な行動、会社に隠された秘密。しのぶは子供たちの力を借り、事件の真相に迫っていく。
30

怪笑小説
東野 圭吾
集英社
ブラックユーモア満載の短編集。満員電車での乗客の鬱積した感情が爆発する「鬱積電車」、熱狂的な追っかけをする老女を描いた「おっかけバアさん」、息子を野球選手にすることに執念を燃やす父親の「一徹おやじ」など、9つの奇妙で笑える物語が展開されます。人間の業や滑稽さを描き出した作品集です。
31

毒笑小説
東野 圭吾
集英社
『毒笑小説』は、東野圭吾のユーモア短編集。『笑小説』シリーズの2作目。日常に潜む奇妙な出来事や人間関係の矛盾をブラックジョークを交えて描いた12編を収録。誘拐、天使、手作り品、マニュアル警察など、奇想天外な設定と皮肉な結末が特徴。ユーモラスでありながら毒の効いた風刺が光る作品集。
32

黒笑小説
東野 圭吾
集英社
作家、編集者、新人賞受賞者など、出版業界を舞台にしたブラックユーモア短編集。文学賞を巡る駆け引き、才能への嫉妬、業界の裏側、奇妙な発明、ありえない妄想など、様々なテーマを辛辣な笑いで描く。日常に潜む狂気や人間の業を浮き彫りにした作品集。
33

歪笑小説
東野 圭吾
集英社
出版業界を舞台にしたユーモア短編集。伝説の編集長の奇抜な営業、自作のドラマ化に有頂天になる作家、編集者に恋心を抱く小説家など、個性的な人々が出版社の裏側で騒動を巻き起こす。業界の狂騒をブラックユーモアたっぷりに描いた作品。
34

マスカレード・ホテル
東野 圭吾
集英社
都内で連続殺人事件が発生。刑事・新田は、次の犯行現場がホテル・コルテシア東京だと特定し潜入捜査を開始。彼はフロントクラークの山岸尚美と協力し、様々な客を監視する。対立しながらも、事件の真相に迫る二人は、ホテルに潜む仮面の下に隠された真実を暴いていく。
35

マスカレード・イブ
東野 圭吾
集英社
ホテル・コルテシア東京で働く山岸尚美は、元恋人の宮原から愛人が失踪したと相談を受ける。一方、新人刑事の新田浩介は、実業家殺害事件で容疑者の自供に疑問を抱く。覆面作家の宿泊や、ホテルで働く人々を通して、様々な人間模様が描かれる連作短編集。
36

マスカレード・ナイト
東野 圭吾
集英社
都内マンションで女性が殺害され、警察に犯人がホテル・コルテシア東京のカウントダウンパーティーに現れるとの密告状が届く。刑事・新田浩介は再びホテルに潜入捜査。ホテルマンに扮し、以前協力した山岸尚美と再会。様々な客が訪れる中、犯人を探し出す。
37

マスカレード・ゲーム
東野 圭吾
集英社
3件の連続殺人事件が発生。被害者には過去に人を死なせた共通点が。遺族がホテル・コルテシア東京に宿泊することから、新田浩介が再び潜入捜査。コルテシア・ロサンゼルス勤務の山岸尚美も呼び戻され、事件解決に挑む。交換殺人の可能性も浮上する中、仮面の下に隠された真実を暴くスリリングな物語。
38

白銀ジャック
東野 圭吾
実業之日本社
新月高原スキー場に「ゲレンデに爆弾を仕掛けた」という脅迫状が届く。犯人は3000万円を要求、警察に通報できない状況下でスキー場は翻弄される。パトロール隊員の根津は犯人を追ううち、1年前の事故が関係していると気づく。犯人の目的は金か、復讐か?ゲレンデを舞台に命がけの攻防が始まる。
39

疾風ロンド
東野 圭吾
実業之日本社
泰鵬大学の医科学研究所で開発された生物兵器「K-55」が盗まれ、研究所に3億円の身代金要求が届く。犯人は事故死。研究所主任の栗林は、残された手がかりからスキー場を特定し、K-55の回収を命じられる。スキーが苦手な栗林は、息子の協力を得てゲレンデを奔走する。
40

恋のゴンドラ
東野 圭吾
実業之日本社
広太は婚約者の美雪に嘘をつき、浮気相手の桃実とスキー場へ。そこで、なんと美雪とゴンドラで鉢合わせ!顔を隠し誤魔化そうとするも、ゲレンデでは様々な男女の愛憎劇が繰り広げられる。それぞれの恋が交錯し、予想外の結末へと向かう。
41

雪煙チェイス
東野 圭吾
実業之日本社
大学生の竜実は、身に覚えのない強盗殺人の容疑をかけられる。犯行時刻、彼はスキー場にいたが一人だった。アリバイを証明できるのは、そこで出会った女性スノーボーダーだけ。彼女を探すため、竜実はスキー場へ向かう。無実を証明できるのか?
42

ラプラスの魔女
東野 圭吾
KADOKAWA
温泉地で硫化水素中毒事故が連続発生。地球化学研究者の青江は、事故現場で出会った謎の少女・円華の存在に疑問を抱く。円華は事故を予知するような力を持っていた。青江は円華と協力し、事故の真相を追ううちに、驚くべき科学の可能性と、複雑に絡み合った人間関係にたどり着く。
43

魔力の胎動
東野 圭吾
KADOKAWA
成績不振に苦しむスポーツ選手、水難事故で息子が植物状態になった父親。そんな悩める人々の前に、物理現象を予測する力を持つ不思議な娘・円華が現れる。彼女は、その力と助言で人々を救おうとするが、その献身にはある目的が秘められていた。挫折しかけた人々は彼女の力によって光を取り戻せるのか?円華の切実な祈りとは何か。
44

魔女と過ごした七日間
東野 圭吾
KADOKAWA
中学3年生の陸真は、図書館で雨の予言をする不思議な女性、円華と出会う。数日後、元刑事の父が殺され、AI監視システムが導入された社会で警察の捜査は難航。陸真は円華の力を借り、父の死の真相を追うことになる。それは、科学とミステリーが交錯する7日間の物語。
45

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
東野圭吾
光文社
東京で働く真世は、父が故郷で殺されたと連絡を受ける。故郷に戻ると、叔父の武史が現れ、マジックを使い犯人を突き止めると宣言。真世も協力し、父の教え子である同級生たちが容疑者として浮上する中、真相を追う。コロナ禍の町で、黒い魔術師が事件の謎に挑む。
46

ブラック・ショーマンと覚醒する女たち
東野 圭吾
光文社
莫大な遺産を相続した女性の前に、絶縁したはずの兄が現れ「あんたは偽者だ」と言い出す。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。謎に包まれたバーのマスターと、変貌を遂げていく女性たちの物語。
47

クスノキの番人
東野 圭吾
実業之日本社
不当解雇で逮捕された玲斗は、弁護士を通じて伯母・千舟からクスノキの番人を依頼される。クスノキには願いを叶える力があるという。玲斗はクスノキに祈念する人々を見守るうちに、クスノキの秘密と人々の想いに触れ、自らの生き方を見つめ直していく。
48

クスノキの女神
東野 圭吾
実業之日本社
月郷神社のクスノキには不思議な力があり、管理人の玲斗と叔母の千舟だけが知っていた。高校生の佑紀奈が自作の詩集を置かせて欲しいと頼むが売れない。ある日、詩集を持ち去ろうとした男が強盗事件の容疑者となり、クスノキに潜伏していた事が判明。玲斗はクスノキの力で真相を探る。一方、記憶障害の少年・元哉は詩集に感銘を受け、佑紀奈と意気投合し大胆な計画を立てる。
49

白鳥とコウモリ
東野圭吾
幻冬舎
弁護士・白石健介が殺害され、容疑者として倉木達郎が浮上。倉木は犯行を自供するが、30年前の事件も告白し、事件は混迷を深める。白石の娘・美令和倉木の息子・和真は、それぞれの父に疑念を抱き、真相を追う。二つの事件、二つの家族、交錯する過去と現在が複雑に絡み合うミステリー。
50

架空犯
東野 圭吾
幻冬舎
都内の高級住宅で都議会議員夫妻が焼死体で発見。当初は無理心中と思われたが、捜査の結果殺人の可能性が浮上。夫婦の非人道的行為を告発する脅迫状が届き、3億円を要求される。警視庁の五代刑事は、事件の真相と夫婦の秘密に迫っていく。
51

放課後
東野 圭吾
講談社
私立清華女子高等学校で数学教師を務める前島は、何者かに命を狙われていると感じていた。そんな中、校内で教師が青酸中毒で死亡。密室状態の現場は自殺と判断されるが、前島は事件が自分を狙ったものと関連していると考え真相を探る。体育祭で第二の殺人が発生し、事態は混迷を深める。
52

白馬山荘殺人事件
東野圭吾
光文社
原菜穂子の兄は「マリア様が、家に帰るのはいつか」という謎のメッセージを残し密室で死亡。自殺として処理されるが、納得できない菜穂子は親友の真琴と真相解明に乗り出す。二人は兄が亡くなった白馬のペンション「まざあ・ぐうす」へ。そこにはマザー・グースの歌が飾られ、一癖ある宿泊客たちが集まっていた。菜穂子たちはマザー・グースの歌詞を解読し、事件の真相に迫っていく。
53

学生街の殺人
東野 圭吾
講談社
大学卒業後も学生街に残る津村光平の周りで殺人事件が続発。ビリヤード仲間の松木、恋人の広美、身障児施設の園長が犠牲となる。光平は広美の妹と事件の真相を追ううち、意外な人間関係と過去の秘密が浮かび上がる。密室トリックと人間心理が絡み合うミステリー。
54

11文字の殺人
東野圭吾
光文社
女流ミステリー作家の「あたし」の恋人が殺害された。「誰かに命を狙われている」と話していた恋人の死に疑念を抱き、真相を追うことに。恋人の遺品から、彼が参加したクルージング旅行での転覆事故が浮上。ツアー参加者の女性カメラマンも殺害され、事件は複雑化。真相を求めて「あたし」はクルージングへ。
55

魔球
東野 圭吾
講談社
甲子園で須田が投げた魔球。その後、女房役の北岡が殺害される。捜査難航の中、別の誘拐事件との関連が浮上、二つの事件を繋ぐ人物が。事件収束に向かう時、須田の強い意志が見える。高校生活最後の暗転と純情を描いた青春推理。
56

ウインクで乾杯
東野 圭吾
祥伝社
パーティコンパニオンの小田香子は玉の輿を夢見ていた。宝石店「華屋」のパーティーで、不動産会社御曹司の高見に目を付けるが、同僚の牧村絵里が毒殺される。密室での犯行に警察は自殺と判断するも、刑事の芝田は疑問を抱き捜査を開始。その後、絵里の親友も殺され、香子にも危険が迫る。
57

十字屋敷のピエロ
東野 圭吾
講談社
十字屋敷と呼ばれる屋敷で、竹宮産業社長の頼子が自殺。その場にはピエロ人形が。四十九日に親族が集まる夜、頼子の夫と愛人が殺害される。人形師は「不幸をもたらすピエロ」と警告。真相を追う水穂と人形師の悟浄は、意外な人物の企みにたどり着く。
58

鳥人計画
東野 圭吾
KADOKAWA
和製ニッカネンと呼ばれた天才ジャンパー・楡井明が毒殺された。コーチの峰岸が容疑者となるが、彼は動機を語らない。捜査が進むにつれ、ジャンプ界を揺るがす「ある計画」が浮上する。峰岸は密告者の存在に気づき探索するが、そこには更なる驚愕の真実が待ち受けていた。
59

殺人現場は雲の上
東野圭吾
光文社
新日本航空のスチュワーデス、エー子とビー子が遭遇する7つの事件を描く短編集。投資マニアの大学助教授夫人が殺されたり、機内に赤ん坊が置き去りにされたり、見合い相手がおかしかったり、和菓子屋の当主が死体で発見されたり、機内で遺書が見つかったり、脅迫電話がかかってきたり、エー子が狙われたりする。
60

ブルータスの心臓
東野圭吾
光文社
産業機器メーカーのエリート社員・末永拓也は、愛人である康子の妊娠に困っていた。オーナーの娘との結婚を目論む彼は、康子を排除するため、星子の兄・直樹とその同僚・橋本と共謀し、完全犯罪を計画。しかし、殺人リレーは予想外の展開を迎え、事態は思わぬ方向へ進んでいく。
61

宿命
東野 圭吾
講談社
UR電産の社長が毒殺され、刑事の和倉は捜査で学生時代のライバル瓜生と再会。瓜生の妻は、和倉の初恋の人だった。事件の凶器は瓜生家の遺品。和倉は瓜生を疑うが、事件は過去の秘密と複雑に絡み合い、彼らは宿命に翻弄される。
62

仮面山荘殺人事件
東野 圭吾
講談社
ビデオ制作会社社長の樫間高之は、婚約者・朋美を事故で亡くす。三ヶ月後、朋美の父に山荘へ誘われる。そこへ銀行強盗が侵入し、8人は監禁される。外部との連絡が途絶え脱出も失敗する中、殺人事件が発生。犯人は強盗ではなく、疑心暗鬼に陥る。
63

変身
東野 圭吾
講談社
画家を目指す成瀬純一は、強盗に襲われ脳に損傷を負う。世界初の脳移植手術で一命を取り留めるも、徐々に性格や嗜好が変化し、別人格へと変貌していく。かつての恋人への愛情も薄れ、アイデンティティの崩壊に苦悩する彼は、移植された脳の出所を探し始める。
64

回廊亭殺人事件
東野圭吾
光文社
資産家・一ヶ原高顕の遺産相続のため、一族が回廊亭に集まる。高顕の秘書だった桐生枝梨子は、半年前の心中事件で恋人を失い、復讐のため老婆に変装し潜入。彼女は犯人を誘い出す罠を仕掛けるが、新たな事件が発生。真相を追ううちに、驚くべき事実が明らかになる。
65

ある閉ざされた雪の山荘で
東野 圭吾
講談社
劇団のオーディションに合格した男女7人が、雪に閉ざされた山荘での舞台稽古に招待される。しかし、稽古中に参加者が一人ずつ消えていく。これは芝居なのか、現実なのか?疑心暗鬼になる中、彼らは真相に迫っていく。
66

美しき凶器
東野圭吾
光文社
かつてドーピングで栄光を手にした4人の元アスリート。彼らは過去を隠し平穏に暮らしていたが、仲間の一人が自殺。秘密を知る研究者のデータを奪うため屋敷に侵入し、彼を殺害してしまう。しかし、その様子を目撃した女が復讐を開始。彼女は驚異的な身体能力を持つ「タランチュラ」と呼ばれる存在だった。元アスリートたちは次々と襲われ、逃亡劇を繰り広げることになる。
67

同級生
東野 圭吾
講談社
修文館高校3年の宮前由希子が交通事故で死亡。彼女は同級生・西原荘一の子を妊娠していた。荘一は自分が父親だと告白し、事故の真相を探る。事故当時、現場にいた女教師が校内で絞殺され、荘一は疑われながらも真実を追う。由希子の死と教師の殺害、二つの事件が複雑に絡み合う青春ミステリー。
68

分身
東野 圭吾
集英社
札幌に住む鞠子は、母の不審死と出生の秘密に疑問を抱き、調査を始める。一方、東京の双葉も、自分の存在に疑問を感じていた。二人は瓜二つの容姿を持ち、互いの存在を知る。生命工学の禁断の領域が姿を現し、出生の謎が明らかになる。
69

むかし僕が死んだ家
東野 圭吾
講談社
7年前に別れた恋人・沙也加から届いた「会って話したいことがある」という電話。彼女は、亡くなった父の遺品である真鍮の鍵と地図を示し、地図の場所にある家へ一緒に行ってほしいと告げる。その家は、沙也加が幼い頃に住んでいた、記憶をなくした家だった。
70

虹を操る少年
東野 圭吾
講談社
光を操りメッセージを送る天才高校生・光瑠。彼の「光楽」に感応し集う若者たち。社会構造に疑問を持つ暴走族の一員・相馬功一は光に導かれる。しかし、光瑠の力に気づいた大人たちが動き出す。新次元コミュニケーションを巡る物語。
71

パラレルワールド・ラブストーリー
東野 圭吾
講談社
崇史は、親友・智彦の恋人である麻由子に惹かれていた。しかし、ある朝目覚めると、麻由子は自分の恋人になっていた。混乱する崇史は、どちらが現実なのか分からなくなる。2つの世界で記憶と現実が交錯し、崇史は真実を追い求める。
72

天空の蜂
東野 圭吾
講談社
最新鋭ヘリ「ビッグB」が、小学生を乗せたまま原発「新陽」上空で静止。「天空の蜂」と名乗る犯人は、全原発の破棄を要求、さもなければヘリを原子炉に墜落させると脅迫する。ヘリ設計士・湯原と原発設計士・三島は救出と阻止に奔走するが、政府は原発破棄を回避しようとする。
73

秘密
東野 圭吾
文藝春秋
杉田平介の妻・直子と娘・藻奈美が乗ったバスが事故に遭い、直子は死亡、藻奈美は奇跡的に生還。しかし、目覚めた藻奈美には直子の魂が宿っていた。平介と直子は「秘密」を共有し、奇妙な生活を送ることに。直子は藻奈美として生きる決意をし、高校へ通うが、平介は妻であり娘でもある存在に苦悩する。
74

白夜行
東野圭吾
集英社
1973年、大阪の廃墟ビルで質屋の主人が殺害される。容疑者が浮かぶも事件は迷宮入り。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の道を歩む。二人の周囲では不可解な事件が続発するが、証拠はない。19年後、事件を追う刑事は真相に迫る。
75

片想い
東野 圭吾
文藝春秋
哲郎は10年ぶりに再会した大学時代のマネージャー美月から、性同一性障害であること、そして殺人を犯したことを告白される。美月を匿う哲郎と妻の理沙子。元恋人の中尾も協力するが、美月は姿を消す。彼女を追ううちに、驚くべき真実が明らかになる。
76

レイクサイド
東野 圭吾
文藝春秋
中学受験合宿に参加した並木俊介は、妻の浮気相手を探していた。自身も愛人と離婚を目論む彼は、有利な条件で離婚したかった。しかし、合宿中に殺人事件が発生。子供を守るため、親たちは隠蔽を図るが、それぞれの思惑が絡み合い、事態は思わぬ方向へ。事件の真相には、信じられない真実が隠されていた。
77

時生
東野 圭吾
講談社
宮本拓実は、難病の息子・時生の最期を看取っていた。その時、拓実は過去に出会った「トキオ」という少年を思い出す。どうしようもない若者だった拓実の前に現れたトキオは、未来から来た息子だと名乗る。失踪した恋人・千鶴をトキオと共に追ううちに、拓実はある陰謀に巻き込まれていく。過去、現在、未来が交錯する中で、親子の絆と生きる希望を描く物語。
78

ゲームの名は誘拐
東野 圭吾
光文社
広告プランナーの佐久間は、大手自動車メーカーの副社長・葛城にプロジェクトを潰され、恨みを抱く。そんな時、葛城の娘・樹理に出会い、彼女から誘拐を持ちかけられる。佐久間は葛城への復讐のため、3億円を奪う狂言誘拐を計画する。しかし、計画は予想外の展開を見せていく。
79

手紙
東野 圭吾
文藝春秋
両親を亡くし兄弟で支えあう武島剛志は、弟・直貴の学費のため強盗殺人を犯し服役。直貴の元には獄中の兄から手紙が届くが、 crime加害者の弟として社会の偏見に苦しむ。進学、就職、結婚…人生の岐路で差別を受け、家族にも苦難が及ぶ。兄からの手紙に複雑な思いを抱えながら、直貴は罪と向き合い、生きていく。
80

おれは非情勤
東野 圭吾
集英社
推理作家を目指す「おれ」は小学校の非常勤講師。赴任先では必ず事件が発生。盗難、いじめ、脅迫、毒殺未遂など、様々な怪事件に巻き込まれる。「ハードボイルド非情勤」を自称するおれは、子供たちと共に真相を解明しようと奔走する。各事件の背景には、子供たちの複雑な人間関係や学校の闇が潜んでいた。
81

殺人の門
東野 圭吾
KADOKAWA
田島和幸は、幼少期の祖母の死をきっかけに殺人に興味を持つ。親友の倉持修に騙され続け、憎悪を募らせるが、殺意を実行に移せない。倉持の策略により、和幸の人生は狂わされていく。殺したいのに殺せない葛藤の中、和幸は「殺人の門」を越えることができるのか。
82

幻夜
東野 圭吾
集英社
阪神淡路大震災で叔父を殺害した雅也は、それを見ていた美冬と出会い、東京へ。美冬は雅也を利用し、野心を実現していく。しかし、彼女には恐るべき秘密が。事件と陰謀が蠢く中、刑事・加藤は奇妙な偶然に気付き始める。『白夜行』の姉妹作とも言える長編ミステリー。
83

さまよう刃
東野 圭吾
KADOKAWA
長峰重樹の娘・絵摩は惨殺体で発見される。犯人と思しき少年たちの情報提供により、長峰は彼らの居場所を突き止める。部屋で娘が凌辱されるビデオを見た長峰は、衝動的に犯人の一人を殺害。もう一人の犯人を追う逃亡生活を送る中で、彼は復讐と正義の間で葛藤し、事件は予期せぬ結末を迎える。
84

使命と魂のリミット
東野 圭吾
KADOKAWA
氷室夕紀は、父の死をきっかけに心臓外科医を目指す研修医。勤務先の大学病院に医療ミスを告発する脅迫状が届き、病院は隠蔽を否定。夕紀は父の死にも疑念を抱き、真相を追う。脅迫状を機に病院の危機が表面化、夕紀は使命と憎しみが交錯する事件に立ち向かう。
85

夜明けの街で
東野 圭吾
KADOKAWA
建設会社に勤める渡部は、部下の派遣社員・秋葉と不倫関係になる。秋葉には15年前、父親の愛人が殺害された事件で容疑者扱いされていた過去があった。事件は時効を迎えようとしており、渡部は秋葉が真犯人なのか苦悩する。不倫と過去の事件の真相が絡み合う中、衝撃の結末が待ち受ける。
86

ダイイング・アイ
東野 圭吾
光文社
バーテンダーの雨村慎介は、交通事故で死なせてしまった女性の夫に襲われ記憶を失う。事故の記憶だけが抜け落ち、周囲は真相を語ろうとしない。謎の女が現れ、失踪事件も発生。事故の裏に隠された陰謀と、死者の「眼」が見る真実を追ううちに、雨村は深淵へと引き込まれていく。
87

流星の絆
東野圭吾
講談社
幼い頃に両親を何者かに殺害された功一、泰輔、静奈の三兄妹は、事件を機に互いを支え合いながら生きていく。14年後、時効が迫る中、彼らは詐欺を働きながら犯人を捜し出す。妹の静奈がターゲットの息子に恋心を抱き、復讐計画に狂いが生じ始める。涙と衝撃の結末が待つミステリー。
88

パラドックス13
東野 圭吾
講談社
3月13日13時13分13秒、P-13と呼ばれる現象が発生。刑事の久我冬樹は強盗犯を追跡中に銃撃を受け、意識を取り戻すと東京が無人に。彼は同じ現象に遭遇した12人と出会い、廃墟と化した東京で生き残りをかけ、天変地異や疫病に襲われながら、なぜ自分達だけが生き残ったのかを探る。
89

カッコウの卵は誰のもの
東野 圭吾
光文社
元オリンピック選手の緋田宏昌は、娘・風美の遺伝子調査を依頼されるが拒否。風美は天才スキーヤーだが、出生には秘密があった。そんな中、風美をチームから外せという脅迫状が届き、警戒中にバス事故が発生。遺伝子と才能、家族の秘密、脅迫事件が絡み合うサスペンス。
90

プラチナデータ
東野圭吾
幻冬舎
近未来、DNA捜査システムが導入された日本。システム開発者の神楽は、連続殺人事件の捜査で驚愕の結果を目にする。なんと、犯人としてシステムが示したのは彼自身だった。身に覚えのない神楽は警察に追われる身となり、逃亡しながら真相を追う。そこには、革命的システムの裏に隠された陰謀が待ち受けていた。
91

ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野 圭吾
KADOKAWA
2012年、悪事を働いた敦也、翔太、幸平は逃げ込んだ廃業したナミヤ雑貨店で、過去からの手紙を受け取る。かつて店主が悩み相談に答えていた名残で、彼らは戸惑いつつも返事を書くことに。手紙を通して過去と現在が繋がり、彼らの行動が過去の出来事や未来に影響を与えていく。雑貨店の秘密と児童養護施設との関係が明らかになるにつれ、奇蹟が生まれる。
92

夢幻花
東野 圭吾
PHP研究所
秋山周治が自宅で殺害され、孫娘の梨乃が第一発見者となる。周治が育てていた黄色い花の鉢植えが無くなっていた。梨乃がブログにその花をアップすると、蒲生要介から警告を受ける。弟の蒼太と出会い、共に真相解明へ。消えた花は「黄色いアサガオ」と判明、50年前の通り魔事件との関連が浮上する。
93

虚ろな十字架
東野圭吾
光文社
中原道正は、娘を強盗に殺害された過去を持つ。離婚した元妻・小夜子が刺殺され、担当刑事から知らされる。娘の事件後、夫婦は犯人の死刑を望んだが、死刑判決後、虚しさを感じ離婚。小夜子は被害者遺族として死刑廃止反対を訴えていた。新たな事件の真相を追う中原は、罪と償いについて苦悩する。
94

人魚の眠る家
東野 圭吾
幻冬舎
和昌と薫子は離婚寸前、娘の瑞穂がプールで溺れ脳死状態に。医師から臓器提供を提案されるが、薫子は娘のわずかな動きに気づき拒否。和昌の会社技術で瑞穂は生き続けるように見えるが、家族は苦悩。薫子は娘の死を受け入れられず、葛藤する。
95

危険なビーナス
東野 圭吾
講談社
独身獣医の手島伯朗の元に、弟の妻と名乗る楓から電話が入る。弟・明人が失踪したという。楓に惹かれながらも、伯朗は遺産相続争いに巻き込まれていく。明人の失踪、そして16年前に起きた母の死の真相が絡み、驚く仕掛けが待ち受ける。
96

探偵倶楽部
東野 圭吾
角川書店
富豪専門の探偵倶楽部が難事件を解決する短編集。スーパーマーケット経営者の自殺を発見した3人が偽装を企てるも、翌朝死体が消える。長女は探偵倶楽部を呼び真相究明を依頼。他、入浴中の感電死、母殺しの真相究明、浮気調査から殺人事件、大学教授からの娘の妊娠相手の調査など、様々な依頼に冷静かつ迅速に挑む。
97

犯人のいない殺人の夜
東野圭吾
光文社
『犯人のいない殺人の夜』は、7つの短編からなる推理小説集。表題作は、ある男が恋人の殺害を計画、実行するが、完全犯罪のはずが予想外の展開を見せる。殺人が起こった夜と、その後の現在が交錯し、読者を巧妙なトリックと心理描写で魅せるミステリー。
98

天使の耳
東野 圭吾
講談社
深夜の交差点で衝突事故が発生。信号無視したのはどちらか?死亡した運転手の妹は盲目だが、驚くべき方法で兄の正当性を証明しようとする。日常に起こりうる交通事故がもたらす人々の運命を描いた連作ミステリー。
99

怪しい人びと
東野圭吾
光文社
『怪しい人びと』は、日常に潜む不穏さや謎をテーマにした東野圭吾の短編ミステリー集です。全7篇からなる物語には、それぞれ異なる人物が登場し、それぞれの視点から繰り広げられるミステリーが読者を引き込みます。あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに変わるかもしれません。
100

超・殺人事件
東野 圭吾
KADOKAWA
『超・殺人事件』は東野圭吾の短編集。推理小説界を舞台に、作家や出版業界の裏側をブラックユーモアたっぷりに描く。税金対策のために小説に経費を盛り込む作家、難解な理系用語が満載の小説、犯人当てゲームで殺人事件が起こる話、高齢化社会での作家と読者の苦悩など、8編の短編が収録されている。
101

あの頃の誰か
東野 圭吾
光文社
バブル期、誰もが好景気に沸いていた時代。メッシー、アッシー、ミツグ君、クリスマスイブのホテル争奪戦など、懐かしい風俗が満載。過ぎ去った日々を振り返り、あの頃の誰かの物語を東野圭吾が描く短編集。「秘密」の原型となった「さよなら『お父さん』」を含む全8編を収録。
102

素敵な日本人
東野 圭吾
光文社
『素敵な日本人』は、四季折々の行事を題材にした短編集。正月の署長と刑事の物語や、雛人形にまつわる妻の反抗、タイムトリップで息子を励ます父親など、意外性と機知に富んだ9編を収録。読者は、日本の風物を織り交ぜた物語を通して、読書の愉楽を味わえる。
103

あの頃ぼくらはアホでした
東野 圭吾
集英社
東野圭吾氏の自伝的エッセイ集。無法地帯だった中学時代、学園紛争の高校時代、そして大学時代。小学校の給食での出来事や、中学時代の命がけの学級委員、高校での文化祭での映画製作、大学での奇想天外な生活など、笑いと青春が詰まった、夢多きアホだった頃の学生時代を赤裸々に綴った抱腹絶倒の物語。
104

ちゃれんじ?
東野 圭吾
KADOKAWA
40歳を過ぎてからスノーボードを始めた著者が、その珍道中を自虐的に綴った爆笑エッセイ集。スノーボードにのめりこんでいく様子や、大怪我をしたカーリング、サッカーワールドカップ観戦など、新しい事に挑戦する姿を描く。書き下ろし短編「おっさんスノーボーダー殺人事件」も収録。
105

さいえんす?
東野 圭吾
KADOKAWA
『さいえんす?』は、東野圭吾氏が科学技術、男女の恋愛、ダイエット、野球など、様々な事柄を独自の視点で語ったエッセイ集です。インターネット社会におけるコミュニケーション、ミステリー小説と科学技術の関係、ワープロでの執筆、理系と文系の違いなど、多岐にわたるテーマを扱っています。