コナン・ドイルの著作まとめ

アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(1859-1930)は、スコットランド出身のイギリスの作家、医師、政治活動家です。エディンバラ大学医学部を卒業後、医師として働きながら執筆活動を開始しました。1887年に発表した『緋色の研究』で名探偵シャーロック・ホームズを世に送り出し、続く短編シリーズで世界的な人気作家となります。ホームズシリーズ以外にも、『失われた世界』に代表されるチャレンジャー教授シリーズなどのSF小説や、『ホワイト・カンパニー』などの歴史小説、怪奇小説、ノンフィクションなど幅広いジャンルで活躍しました。晩年は心霊主義に傾倒したことでも知られています。その功績により1902年にナイトの称号を授与されました。

小説一覧

1
表紙
緋色の研究
コナン・ドイル
KADOKAWA
アフガニスタン帰りのワトスンは、同居人を探すホームズと出会い、ベイカー街221Bで共同生活を始める。ある日、奇妙な殺人事件が発生。被害者はアメリカ人で、現場には「RACHE」と血文字が。ホームズは観察と推理で事件を解決するが、事件の裏にはモルモン教徒の悲しい過去が隠されていた。
2
表紙
四つの署名
アーサー・コナン・ドイル
KADOKAWA
メアリーから奇妙な依頼を受けたホームズは、彼女の父に関わる財宝の謎を追う。過去の裏切り、隠された遺産、そして「四つの署名」が示す真実とは。ワトスンはメアリーに恋をし、事件はテムズ川での追跡劇、アグラの財宝へと展開する。
3
表紙
シャーロック・ホームズの冒険
コナン・ドイル
KADOKAWA
シャーロック・ホームズが、ワトスンとともに、奇怪な事件を解決していく物語。ボヘミア国王の醜聞、踊る人形の暗号、海軍条約の盗難、まだらの紐の謎など、様々な難事件に、ホームズの鋭い観察力と推理力が光る。個性的な依頼人や犯人とのやり取りも見どころ。
4
表紙
シャーロック・ホームズの回想
コナン・ドイル
KADOKAWA
名馬失踪事件「銀星号事件」、ホームズが探偵となるきっかけ「グロリア・スコット号」、宿敵モリアーティ教授との対決「最後の事件」など11編を収録。モリアーティ教授は犯罪界のナポレオンと称され、ホームズを追い詰める。最後の事件でホームズは滝に落ち消息不明となる。
5
表紙
バスカヴィル家の犬
アーサー・コナン ドイル
KADOKAWA
バスカヴィル家の当主が怪死。伝説の魔犬の祟りと噂される中、ホームズは事件を調査。若き後継者ヘンリー卿を守るため、ワトスンを派遣。荒野で謎の人物、脱獄囚、昆虫学者と遭遇。魔犬の正体と一族の秘密が明らかに。
6
表紙
シャーロック・ホームズの帰還
コナン・ドイル
KADOKAWA
宿敵モリアーティとの死闘で滝に落ちたとされていたホームズが、3年後ロンドンに帰還。友人のワトソンと再会し、アデア卿殺害事件の真相を解明する。その後も、暗号解読や失踪事件など、様々な難事件に挑み、卓越した推理力で解決へと導いていく。
7
表紙
恐怖の谷
コナン・ドイル
KADOKAWA
ホームズは暗号を受け取り解読、バールストン館のダグラスに危険が迫ることを知る。警部がダグラス殺害を伝えに訪問。ダグラスは顔を撃たれ変わり果てた姿だった。事件は2部構成で、第2部では事件の背景となるアメリカの炭鉱街での出来事が語られる。宿敵モリアーティ教授が事件の黒幕として登場する。
8
表紙
シャーロック・ホームズ最後の挨拶
コナン・ドイル
KADOKAWA
第一次世界大戦直前、ドイツのスパイ、フォン・ボルクはイギリスからの脱出を計画。そこにアイルランド系アメリカ人のスパイ、アルタモントが現れ、イギリス海軍の暗号本と引き換えに報酬を要求する。しかし、それはホームズの変装であり、ボルクは逮捕される。ホームズはイギリスのために諜報活動をしていたのだ。
9
表紙
シャーロック・ホームズの事件簿
コナン・ドイル
KADOKAWA
名探偵シャーロック・ホームズが、高名な依頼人、白面の兵士、マザリンの宝石など、様々な難事件を解決する最後の活躍を描いた短編集。ドイル自身がホームズとの別れを告げる意味合いも込められている。
10
表紙
失われた世界
アーサー・コナン・ドイル
東京創元社
新聞記者マローンは、チャレンジャー教授が南米で恐竜が生息する「失われた世界」を発見したと知る。教授に批判的な学者や冒険家と探検隊を結成しアマゾンへ。台地で恐竜や猿人に遭遇、脱出路を失うも、先住民の協力を得て脱出。翼竜を持ち帰り、発見を証明する。
11
表紙
毒ガス帯
コナン・ドイル
東京創元社
チャレンジャー教授は、地球が有毒なエーテル帯に突入すると予測。旧友を自宅に集め、酸素ボンベで密室に籠城する。外では人々が死に、汽車が暴走。ガス帯通過後、生存を確認し、車でロンドンへ向かうと、そこは死の世界だった。
12
表紙
霧の国
コナン・ドイル
東京創元社
チャレンジャー教授は心霊現象を否定するが、娘イーニッドが霊媒能力を発揮し、亡き妻からのメッセージを受け取る。教授は懐疑的ながらも交霊会に潜入し、詐欺を暴こうとする。しかし、死んだはずの友人からの通信や妻の出現を経験し、死後の世界の存在を信じるようになる。これは人類史上最も重要な発見だと確信する。
13
表紙
勇将ジェラールの回想
コナン ドイル
東京創元社
ナポレオン麾下の軽騎兵、エティエンヌ・ジェラール准将が語る武勇伝。皇帝に忠誠を誓い、剣の腕は一流、女性には弱い。数々の戦場を駆け抜け、獅子奮迅の活躍を見せる。ユーモラスで痛快な、ガスコン生まれの快男児の回顧録。
14
表紙
勇将ジェラールの冒険
コナン ドイル
東京創元社
ナポレオン麾下の軽騎兵、ジェラール准将の活躍を描く連作短編集。「准将が耳をなくした顛末」から始まり、ワーテルローの戦いでの奮戦、ナポレオンの死に直面する「准将の最後の冒険」まで、自惚れ屋だが勇敢で機略に富むジェラールの痛快な冒険物語。
15
表紙
ササッサ谷の怪
コナン・ドイル
中央公論新社
ササッサ谷には夜中に訪れると不吉な光に遭遇し、浴びると体調を崩すという迷信があった。トムとディックは真相を確かめるため谷へ向かう。谷で光を見た二人は、それが密造酒を作るための火だと突き止める。迷信は、密造酒作りを隠蔽するための噂だったのだ。
16
表紙
ドイル傑作集1 ミステリー編
コナン・ドイル
新潮社
「消えた臨急」では、特別仕立ての列車が線路上から消失。「甲虫採集家」では、奇妙な広告に応募した医者が奇怪な出来事に遭遇。他に「ストークス」「ロスト・サンデー」「ある医学学生の物語」「J・ハバクック・ジェフスンの声明」「谷間の怪」「デ・プロフォンド」を収録。ホームズ抜きでドイルが意匠を凝らしたミステリー短編集。
17
表紙
ドイル傑作集2 海洋奇談編
コナン・ドイル
新潮社
船医の経験を持つドイルが、海と船を舞台にした奇妙な事件を描く短編集。『縞のある衣類箱』、『ポールスター号船長』など6編を収録。漂流する無人船、呪いを秘めた宝箱、北極の悲話、幕末の怪談、小箱の謎など、様々な海の怪異が繰り広げられる。
18
表紙
ドイル傑作集3 恐怖編
コナン・ドイル
新潮社
イギリスの片田舎で発見された血染めの手記には、飛行士と怪物の死闘が記されていた(大空の恐怖)。中世の革製漏斗に隠された意味とは(革の漏斗)。新地下墓地で待ち受けるもの(新しい地下墓地)。美貌のサノクス夫人に何が(サノクス令夫人)。青の洞窟に潜む怪(青の洞窟の怪)。破産寸前の男が体験する恐怖(ブラジル猫)。ドイルの恐怖短編傑作集。
19
表紙
ドイル傑作集 ボクシング編
アーサー・コナン・ドイル
新潮社
「クロクスリの王者」では傲慢な巨漢と医学生の死闘、「ファルコンブリッジ公」では毒婦の復讐劇、「バリモア公の失脚」は社交界の茶番、「旅団長の罪」は荒武者の暴虐、「ブローカスの暴れん坊」は妖気漂う物語。これら5編は、血湧き肉躍るボクシングをテーマにした短編集。
20
表紙
ドイル傑作集 冒険編
コナン・ドイル
新潮社
ドイルの冒険短編集。エジプトでの滑稽な冒険「ヒラリ・ジョイス中尉の初陣」、山奥の放浪者を惑わせた「ガスタ山の医師」、ジプシー部落での武勇伝「借りものの情景」、荒海の冒険「アーケーンジェルから来た男」、発明を巡る皮肉な結末「ブラウン・ペリコード発動機」等を収録。
21
表紙
ドイル傑作集 海賊編
コナン・ドイル
新潮社
アメリカ独立戦争の頃、カリブ海を舞台に海賊船「幸福便号」を率いて暴れまわったシャーキイ船長と、彼と戦う命知らずの男たちの物語を中心に、「『いだてんのサル』号」「陸の海賊」を加えた海賊冒険譚。
22
表紙
ドイル傑作集 クルンバの悲劇
コナン・ドイル
新潮社
仏僧の呪いか、インド妖術者の奇怪な術。荒野にとざされたクルンバ館には秘密が。見えぬ復讐の魔手におびえて四十年、戦功赫々たるイギリス軍人の身に痛ましい悲劇が。ドイルが東洋の神秘的事象の存在を語った長編ミステリー。
23
表紙
ドイル傑作集 失なわれた世界
コナン・ドイル
新潮社
新聞記者マローンは、チャレンジャー教授が南米で恐竜が生息する「失われた世界」を発見したと知る。教授に批判的な学者や冒険家と探検隊を結成しアマゾンへ。台地で恐竜や猿人に遭遇、脱出路を失うも、先住民の協力を得て脱出。翼竜を証拠に持ち帰り、世界を驚愕させる。