アガサ・クリスティーの著作まとめ

アガサ・クリスティーは「ミステリーの女王」と称されるイギリスの推理作家です。1890年に生まれ、1920年の『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビューし、名探偵エルキュール・ポアロを生み出しました。その後、ミス・マープルといった魅力的な探偵も登場させ、『アクロイド殺し』『オリエント急行の殺人』『そして誰もいなくなった』など、巧妙なプロットと独創的なトリック、意外な結末で読者を驚かせる数々の傑作を発表しました。その作品は世界中で翻訳され、累計発行部数は20億冊以上とも言われ、史上最も売れた作家としてギネス世界記録にも認定されています。1971年には大英帝国勲章を受章し、1976年に亡くなるまで精力的に執筆活動を続け、今なお世界中のミステリーファンを魅了し続けています。

小説一覧

1
表紙
スタイルズ荘の怪事件
アガサ・クリスティー
早川書房
ヘイスティングスは旧友に招かれスタイルズ荘へ。そこは女主人が若い夫と再婚し、不穏な空気が漂う屋敷だった。間もなく女主人が毒殺され、ポアロとヘイスティングスは捜査を開始。遺産、家族の不和、秘密が絡み合い、意外な犯人が判明する。
2
表紙
秘密機関
アガサ・クリスティー
早川書房
第一次世界大戦後のロンドンで、トミーとタペンスは「青年冒険家商会」を設立。英国の極秘文書消失事件に巻き込まれ、消息を絶った女性「ジェーン・フィン」を探すことになる。文書を狙う地下組織のボス「ブラウン氏」が立ちはだかり、二人は冒険を繰り広げる。
3
表紙
ゴルフ場殺人事件
アガサ クリスティー
早川書房
大富豪ルノーから依頼を受けたポアロが、フランスの別荘地へ。しかし、到着するとルノーは殺害されていた。ルノーの妻は覆面の男に連れ去られたと証言。ポアロは22年前の事件との関連に気づき、手がかりを元に真相を追う。ヘイスティングスは「シンデレラ」という女性に心を奪われる。
4
表紙
茶色の服の男
アガサ・クリスティー
早川書房
冒険好きのアンは、地下鉄で男が転落死する現場に遭遇。近くの屋敷で起きた殺人事件との関連を知り、事件の鍵を握る「茶色の服の男」を追って南アフリカへ。船上で出会った人々や、国際的な陰謀に巻き込まれながら、アンは真相を追う。
5
表紙
チムニーズ館の秘密
アガサ・クリスティ
東京創元社
南アフリカで働くアンソニーは、知人から亡き政治家の回顧録を届けるよう依頼される。英国に着くと、回顧録を狙う人々が現れ、命まで狙われる。全ての秘密はチムニーズ館に集まり、事件は意外な展開を見せる。
6
表紙
アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
早川書房
富豪アクロイドが殺害される。名探偵ポアロは、事件の調査を開始。語り手は、村医者のシェパード。アクロイドは、知人であるフェラーズ夫人が夫を毒殺した過去を告白されたばかりだった。ポアロは村人たちに聞き込みを行ううちに、意外な人物が犯人だと見抜く。
7
表紙
ビッグ4
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロの元に錯乱した情報部員が現れ、「4」という数字を残して死亡。ポアロは世界征服を企む国際犯罪組織「ビッグ4」の存在を知り、ヘイスティングスと共に彼らを追う。ビッグ4は各分野の天才4人で構成され、世界各地で暗躍。ポアロは様々な事件を解決しながら、組織の陰謀を暴き、リーダーを突き止める。
8
表紙
青列車の秘密
アガサ・クリスティー
早川書房
富豪の娘ルースが青列車内で殺害され、ルビー「焔の心臓」が盗まれる。容疑者は別居中の夫デレク、愛人アルマンなど。ポアロは列車に乗り合わせた人々を調べ、真相に迫る。愛、欲望、裏切りが絡み合う中で、意外な犯人が浮かび上がる。
9
表紙
七つの時計
アガサ・クリスティー
早川書房
チムニーズ館で、ジェリーという男が8つの目覚まし時計を仕掛けられたにも関わらず、睡眠薬で死亡。7つの時計が並べられていた。彼の遺書には「セブン・ダイヤルズ」の文字。バンドルは、ジェリーの死と秘密組織との関係を疑い、真相を追ううちに、親友ロニーも殺害され、事件は意外な展開を見せる。
10
表紙
牧師館の殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
イギリスの静かな村、セント・メアリ・ミードの牧師館で、嫌われ者のプロセロ大佐が殺害される。牧師館にいた人々、村人たちが容疑者となる中、ミス・マープルが事件の真相に迫る。複雑な人間関係と秘密が絡み合う、マープル最初の長編。
11
表紙
シタフォードの秘密
アガサ・クリスティー
早川書房
雪深い村、シタフォード荘で降霊会が開かれ、霊が「トリヴェリアン大佐が殺された」と告げる。大佐の友人バーナビー少佐が確認に向かうと、大佐は本当に殺されていた。大佐の姪エミリーが真相を追ううち、遺産相続と過去の秘密が絡み合った事件の意外な真相が明らかになる。
12
表紙
邪悪の家
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロはコーンウォールで、若いニックが命を狙われていると感じる。彼女の周囲で次々と事件が起こり、ついに殺人が発生。ポアロは真相を追ううち、ニックの親族や友人関係に潜む愛憎と、財産を巡る複雑な人間関係に気づく。意外な犯人と動機が明らかになる。
13
表紙
エッジウェア卿の死
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロは女優ジェーンから、離婚を拒む夫エッジウェア卿を説得してほしいと依頼される。しかし卿は既に離婚に同意済み。翌朝、卿が殺害され、ジェーンにアリバイがあるにも関わらず、犯人として疑われる。ポアロは真相を追う。
14
表紙
オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
冬のオリエント急行で、富豪ラチェットが殺害される。名探偵ポアロは、乗客全員に完璧なアリバイがある中、捜査を開始。被害者は過去に幼女誘拐殺人事件に関与しており、乗客たちは事件の関係者だった。ポアロは、全員が共犯であるという真相にたどり着く。
15
表紙
なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
アガサ クリスティー
早川書房
ボビーは崖で瀕死の男を発見。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎の言葉を残し男は死亡。ボビーは幼馴染のフランキーと共に、その言葉と男のポケットにあった写真を手がかりに事件を追う。身元不明の男の正体と遺言の意味、そして黒幕を突き止めるため、二人は奔走する。
16
表紙
三幕の殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
引退した俳優カートライト主催のパーティで牧師が急死。数ヶ月後、別のパーティで医師が同様に死亡。ポアロは捜査に乗り出し、2つの事件の類似点から大胆な仮説を立てる。俳優、娘、演劇パトロンらが真相に迫る中、ポアロが事件の真相を解き明かす。
17
表紙
雲をつかむ死
アガサ・クリスティー
早川書房
パリ発ロンドン行きの飛行機内で、高利貸しの老婦人ジゼルが死亡。ポアロも乗り合わせていたが、機内で眠っていたため状況を把握できず。しかし、彼女の死は毒矢による殺人だと判明。ポアロは乗客たちの証言から真相を追う。
18
表紙
ABC殺人事件
アガサ・クリスティー
早川書房
名探偵ポアロに「ABC」と名乗る人物から犯行予告が届く。予告通り、Aで始まる地名でAのイニシャルを持つ人物が殺害され、現場にはABC鉄道案内が残されていた。同様にB、Cと続く殺人。ポアロは犯人を追うが、被害者には関連性がなく、動機も不明。やがて犯人は次の犯行を予告、ポアロは阻止に奔走する。
19
表紙
メソポタミヤの殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
看護婦エイミーは、神経質なルイーズ夫人の付き添いを頼まれる。ルイーズは死んだはずの前夫から脅迫状を受け取っていた。ある日、ルイーズが自室で殺害される。部屋は密室状態、容疑者は調査隊員のみ。ポアロは事件の真相を追う。第二の殺人が起き、意外な犯人とトリックが明らかになる。
20
表紙
ひらいたトランプ
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロは、犯罪コレクターのシャイタナに晩餐会に招待される。そこには犯罪捜査のプロ3人と、シャイタナが殺人犯だと目する4人が。客たちがブリッジをしていると、シャイタナが刺殺体で発見される。容疑者は4人。ポアロは彼らの過去を洗い出し、真相に迫る。
21
表紙
もの言えぬ証人
アガサ・クリスティー
早川書房
富豪の老婦人エミリーが階段から転落し、殺人未遂を疑いポアロに手紙を送るが、届いたのは彼女の死後。遺産は付添婦に譲られ、甥姪たちは異議を申し立てる。ポアロは真相を追ううち、階段の細工を発見。犬のボブが見たものが鍵となる。
22
表紙
ナイルに死す
アガサ・クリスティー
早川書房
資産家のリネットは友人の婚約者サイモンと結婚し、新婚旅行でナイル川クルーズへ。しかし、元婚約者のジャクリーヌが付きまとう。船内でリネットが殺害され、ポアロは乗客全員にアリバイがない状況で、複雑な人間関係と動機を解き明かす。嫉妬、愛憎、財産が絡み合う中で、意外な真相が明らかになる。
23
表紙
死との約束
アガサ・クリスティー
早川書房
エルサレムでポアロは「彼女を殺さねば」という囁きを耳にする。ボイントン夫人は支配的な性格で家族を苦しめていた。ヨルダンのペトラで夫人が死亡、ポアロは24時間以内に解決すると宣言。家族全員に動機があり、複雑に絡み合う人間関係と過去が明らかになる。
24
表紙
ポアロのクリスマス
アガサ・クリスティー
早川書房
クリスマスを前に、富豪シメオン・リーが家族を屋敷に呼び寄せた。しかし、彼は到着したその日に喉を切られて殺害される。密室状態の部屋で発見された彼の死体。名探偵ポアロは、一族に渦巻く秘密と欲望を解き明かし、犯人を突き止めるため捜査を開始する。
25
表紙
殺人は容易だ
アガサ・クリスティー
早川書房
退職警官ルークは列車で、連続殺人犯を警察に通報すると言う老婦人と出会う。翌日、老婦人は事故死。事件を不審に思ったルークは村へ。彼は村で起こる連続殺人を調査するうちに、意外な人物が犯人だと気づく。動機は過去の出来事に起因する狂気だった。
26
表紙
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
早川書房
孤島に招待された10人が、過去の罪を告発される。童謡の通りに一人ずつ殺され、疑心暗鬼に陥る人々。犯人は誰なのか?最後に残るのは、完全犯罪を仕組んだ犯人の手記。「そして誰もいなくなった」という結末を迎える。
27
表紙
杉の柩
アガサ・クリスティー
早川書房
エリノアは恋人ロディーを愛していたが、ロディーはメアリイに心変わりし婚約は解消。エリノアが作った食事でメアリイが死に、エリノアに疑いが。ポアロは調査を進めるうちに、嫉妬に狂う女心と、事件の真相を解き明かす。
28
表紙
愛国殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
歯科医モーリーが自殺。ポアロは他殺を疑い捜査開始。同じ日にモーリーの診察を受けた患者2人が殺害される。事件はマザーグースの童謡になぞらえられ、ポアロは真相を追う。「国を愛するがゆえの殺人」という犯人の動機に驚愕しつつ、ポアロは事件を解決する。
29
表紙
白昼の悪魔
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロは休暇で、美しい入り江に面した孤島へ。そこには、美貌の女優アリーナや、彼女に魅了される人々が集まっていた。ある日、アリーナが殺害され、ポアロは捜査を開始。容疑者は皆、アリーナに恨みを持つ者ばかりで、完璧なアリバイを持つ。ポアロは巧妙なトリックを見破り、事件の真相を解き明かす。
30
表紙
NかMか
アガサ・クリスティー
早川書房
第二次大戦下のイギリスで、ナチスのスパイ「NかM」を捜す任務を受けたトミー。妻タペンスに内緒で調査に乗り出すが、彼女もまた独自に同じ場所へ潜入していた。夫婦は互いの正体を隠しつつ、怪しい人物が潜む館でスパイの正体を暴こうとする。危険な状況下、二人は協力して真相に迫っていく。
31
表紙
書斎の死体
アガサ・クリスティー
早川書房
ある朝、バントリー大佐の書斎で見知らぬ若い女性の死体が発見される。身元はホテルのダンサー、ルビー・キーンと判明。富豪ジェファースンが彼女と養子縁組を考えていた矢先だった。ミス・マープルは事件の真相を追ううちに、ホテルでの人間関係と過去の事件が複雑に絡み合っていることを突き止める。
32
表紙
五匹の子豚
アガサ・クリスティー
早川書房
16年前、画家である夫を毒殺した罪で母カロリンが逮捕された。娘カーラは母の無実を信じ、ポアロに調査を依頼。事件当時、屋敷にいた5人は「五匹の子豚」と呼ばれる。ポアロは彼らの証言から、事件の真相を解き明かしていく。
33
表紙
動く指
アガサ・クリスティー
早川書房
療養のため田舎へ来たジェリーと妹ジョアナに、中傷の手紙が届く。村では同様の手紙が多発しており、やがて弁護士の妻が自殺。メイドも失踪する。真相究明のため、ミス・マープルが事件に関わる。意外な犯人と動機が明らかになる。
34
表紙
ゼロ時間へ
アガサ・クリスティー
早川書房
海辺の館に、未亡人トレリシアン夫人、被後見人のネヴィル、彼の前妻オードリイ、新妻ケイらが集まる。弁護士トリーヴスは「殺人はゼロ時間」と語る。翌朝、トリーヴスが急死、夫人が殺害される。バトル警視が捜査、複雑な人間関係と過去の事件が絡み合い、やがて意外な真相が明らかになる。
35
表紙
死が最後にやってくる
アガサ・クリスティー
早川書房
紀元前2000年のエジプト。族長のインホテプは愛妾ノフレトを連れて帰還。一族に憎しみが生まれる中、ノフレトが転落死。平和が戻ると思われたが、連続殺人が発生。疑心暗鬼になる家族たち。最後に死が訪れるのは誰か?
36
表紙
忘られぬ死
アガサ・クリスティー
早川書房
美貌のローズマリーは誕生パーティーで毒殺される。自殺として処理されるが、夫ジョージは他殺を疑い真相を追う。一年後、同じメンバーで再びパーティーが開かれ、またも悲劇が。妹アイリス、秘書ルース、友人らが複雑に絡み合う中、過去と現在が交錯し、隠された動機が明らかになる。
37
表紙
ホロー荘の殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
週末、ホロー荘に集まった人々。医師ジョンが妻ガーダと、愛人ヘンリエッタと過ごす中、元恋人ヴェロニカが現れる。翌日、ジョンが射殺体で発見され、傍には拳銃を持つガーダが。ポアロは事件の真相を追う。嫉妬、愛憎、複雑な人間関係が絡み合う中で、意外な犯人が浮かび上がる。
38
表紙
満潮に乗って
アガサ・クリスティー
早川書房
大富豪ゴードンが空襲で急死、遺産は若き妻ロザリーンへ。一族は生活の支えを失い困窮。「彼女さえいなければ」と憎しみが募る。戦時中に知り合ったリンとローリイは互いにすれ違う。そんな中、危険な男デイヴィッドが現れ、リンを惹きつける。ポアロは3つの死の真相を追う。
39
表紙
ねじれた家
アガサ・クリスティー
早川書房
大富豪レオニデスが毒殺され、孫娘ソフィアの恋人チャールズが捜査に乗り出す。一族が住む「ねじれた家」では、遺産を巡り欲望が渦巻いていた。若い後妻、長男夫婦、女優の妻など、それぞれに動機があり、疑心暗鬼が広がる。やがて第二の殺人が発生し、意外な犯人と衝撃的な動機が明らかになる。
40
表紙
予告殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
ある朝、新聞に「殺人予告。10月29日午後6時30分、リトル・パドックス館にて」という広告が掲載され、村人たちは興味津々で館に集まります。予告時刻、停電と共に銃声が響き、スイス人のルディが死亡。しかし、事件は複雑で、ミス・マープルが真相解明に乗り出します。
41
表紙
バグダッドの秘密
アガサ・クリスティー
早川書房
おしゃべり好きが災いして仕事を失ったヴィクトリアは、公園で出会った青年に一目惚れ。彼を追ってバグダッドへ向かいタイピストとして働き始めるが、陰謀に巻き込まれる。国際的な犯罪を阻止するため、彼女は危険な冒険に身を投じることになる。
42
表紙
マギンティ夫人は死んだ
アガサ ・クリスティー
早川書房
掃除婦マギンティ夫人が殺害され、間借人のベントリイが逮捕。スペンス警視は彼の無実を信じ、ポアロに再捜査を依頼する。ポアロは、夫人が過去の事件に関わる写真を持っていたことを突き止め、村人を調査。隠された過去と複雑な人間関係が絡み合う中、ポアロは真相を追う。
43
表紙
魔術の殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
ミス・マープルは旧友の依頼で、変わり者の男と結婚したキャリイの邸を訪問。そこは非行少年ばかりを集めた少年院で異様な雰囲気が漂っていた。キャリイの夫が妄想癖の少年に命を狙われる事件が発生。同時刻に別室では不可解な殺人事件が発生し、マープルが真相を暴く。
44
表紙
葬儀を終えて
アガサ ・クリスティー
早川書房
富豪リチャードの葬儀後、妹コーラが「リチャードは殺された」と発言。翌日コーラが殺害され、ポアロが調査を開始。遺産相続を巡る親族たちの秘密と葛藤が明らかになる中、ポアロは真相に迫る。意外な犯人と動機が判明する。
45
表紙
ポケットにライ麦を
アガサ・クリスティー
早川書房
実業家レックス・フォテスキューが毒殺され、ポケットからライ麦が見つかる。その後、彼の妻やメイドも童謡「マザーグース」になぞらえた方法で殺害される。ミス・マープルは事件に興味を持ち、捜査に協力。フォテスキュー家の複雑な人間関係と過去の出来事が絡み合い、意外な犯人が明らかになる。
46
表紙
死への旅
アガサ・クリスティー
早川書房
夫に捨てられ絶望したヒラリーは自殺を決意するが、情報部から科学者失踪事件のスパイを依頼される。失踪した科学者の妻に瓜二つの彼女は、身代わりとして敵地に潜入。事件の真相を追ううちに、意外な黒幕と衝撃的な事実にたどり着く。
47
表紙
ヒッコリー・ロードの殺人
アガサ・クリスティー
早川書房
ロンドンの学生寮で奇妙な盗難事件が続発。ポアロは調査に乗り出すが、盗まれた物は靴、電球、ホウ酸など一貫性がない。寮生の一人が盗みを告白するも、直後に謎の死を遂げる。ポアロは事件の背後にある複雑な人間関係と隠された動機を解き明かしていく。
48
表紙
死者のあやまち
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロは、推理作家オリヴァ夫人から、余興の「殺人ゲーム」のシナリオに不安を感じて相談を受ける。ゲーム当日、死体役の少女が本当に殺害され、主催者の妻も失踪。ポアロは、屋敷に潜む過去の秘密と複雑な人間関係から真相を解き明かそうとする。
49
表紙
パディントン発4時50分
アガサ・クリスティー
早川書房
マギリカディ夫人は、パディントン発4時50分の列車から、並走する列車内で男が女を絞殺するのを目撃。警察は捜査するも死体が見つからない。ミス・マープルは、死体が線路沿いのクラッケンソープ家の屋敷に隠されたと推理し、家政婦ルーシーを潜入させる。ルーシーは屋敷で死体を発見、一族の遺産相続争いが絡む事件の真相を暴く。
50
表紙
無実はさいなむ
アガサ ・クリスティー
早川書房
1954年のクリスマスイブ、資産家レイチェル・アージルが殺害され、養子のジャッコが逮捕されるが獄中で死亡。2年後、アーサー・カルガリー博士が現れ、ジャッコのアリバイを証明できると告げる。これにより事件は再調査され、家族や関係者たちが疑心暗鬼に陥っていく。真犯人は一体誰なのか、過去と秘密が複雑に絡み合う中で、新たな犠牲者も出る。
51
表紙
鳩のなかの猫
アガサ ・クリスティー
早川書房
中東のラマット王国で革命が勃発、国王の宝石が紛失。数か月後、英国の名門女子校で体育教師が殺害される。事件の背後には、消えた宝石と王女の存在が。ポアロは学校に潜む犯人を、鳩の中の猫のように見つけ出すことができるのか?
52
表紙
蒼ざめた馬
アガサ・クリスティー
早川書房
マークは、殺された神父の靴から発見されたリストに自分の名があることを知る。リストの人物が次々と不審死を遂げる中、彼は「蒼ざめた馬」と呼ばれる館に住む魔女の噂を耳にする。真相を追うマークは、遠隔殺人の方法を知り、背後に潜む組織を暴くため奔走する。
53
表紙
鏡は横にひび割れて
アガサ・クリスティー
早川書房
セント・メアリ・ミード村に女優マリーナが引っ越す。歓迎パーティで、マリーナに会ったファンの一人が急死。ミス・マープルは、毒殺だと見抜き、マリーナが標的だったと推理する。過去の出来事が複雑に絡み合い、意外な犯人が浮かび上がる。
54
表紙
複数の時計
アガサ ・クリスティー
早川書房
速記タイピストのシェイラは、依頼された家で男の死体を発見。部屋には多数の時計があり、全て4時13分を指していた。MI5のコリン・ラムは捜査を開始、ポアロに協力を依頼する。被害者の身元判明後、第二の殺人が発生。ポアロは時計の謎と隠された動機を解き明かす。
55
表紙
カリブ海の秘密
アガサ・クリスティー
早川書房
療養でカリブ海を訪れたミス・マープルは、パルグレイブ少佐から連続殺人犯の話を聞く。少佐は写真を見せようとするが、急に言葉を濁し、翌日死亡。不審に思ったマープルは独自に捜査を開始する。ホテルで働くメイドも殺され、島に潜む犯人を突き止めるため、マープルは真相に迫る。
56
表紙
バートラム・ホテルにて
アガサ ・クリスティー
早川書房
ミス・マープルはバートラム・ホテルで休暇を過ごす。そこは古き良き時代の面影を残す場所だが、連続強盗事件や失踪事件が発生。一見関係なさそうな事件の背後には、巧妙に仕組まれた陰謀が隠されていた。マープルは持ち前の観察眼で真相を解き明かす。
57
表紙
第三の女
アガサ ・クリスティー
早川書房
ポアロの元に、自分が殺人を犯したかもしれないと訴える若い女性ノーマが現れるが、何も語らずに去る。ノーマの周囲を調査するも殺人の痕跡は見つからない。やがて彼女の知人が殺害され、ノーマが容疑者となる。ポアロは、死体なき殺人事件とノーマの過去に隠された真相を解き明かしていく。
58
表紙
終りなき夜に生れつく
アガサ ・クリスティー
早川書房
しがない青年マイクは、呪われた土地「ジプシーの丘」に魅せられる。そこで出会った大富豪の娘エリーと恋に落ち結婚、夢の家を建てる。しかし、ジプシーの老婆から土地の呪いを警告され、幸福な生活に暗雲が立ち込める。
59
表紙
親指のうずき
アガサ・クリスティー
早川書房
トミーとタペンスは、叔母エイダを見舞うため老人ホームへ。そこでタペンスはランカスター夫人から「暖炉の奥に子供の死体」という謎の言葉を聞く。エイダの死後、タペンスは絵を発見し、ランカスター夫人が失踪したことを知る。タペンスは絵の場所へ向かい、過去の殺人事件を暴くことになる。
60
表紙
ハロウィーン・パーティ
アガサ・クリスティー
早川書房
ハロウィーン・パーティで、少女ジョイスが「殺人を見た」と発言。パーティ後、彼女は水槽で溺死体で発見される。ポアロは、作家オリヴァと共に事件を調査。過去の事件との繋がりを探り、真相を解明していく。
61
表紙
フランクフルトへの乗客
アガサ・クリスティー
早川書房
外交官スタフォードは、フランクフルト空港で謎の美女からパスポートとマントを貸してほしいと頼まれ承諾。彼は国際的陰謀に巻き込まれ、自身をつけ狙う影、世界各地の暴動、ドイツの城に潜む謎の老嬢と対峙する。風刺と奇想に富んだスパイ・スリラー。
62
表紙
復讐の女神
アガサ ・クリスティー
早川書房
ミス・マープルは、亡き富豪ラフィエルからの依頼で、ある犯罪の調査を始める。手がかりは少なく、バスツアーに参加することに。そこで出会う人々、過去の事件、そしてラフィエルの息子に関わる謎。マープルは真相を追い求める。
63
表紙
象は忘れない
アガサ ・クリスティー
早川書房
ポアロはオリヴァ夫人から、名付け子の両親の心中事件の真相究明を依頼される。12年前、レイヴンズクロフト夫妻が死亡、どちらが殺したのか不明。ポアロは関係者を探し、記憶を辿る。事件は意外な方向へ。過去の事件と現在の殺人が交錯し、真相が明らかになる。
64
表紙
運命の裏木戸
アガサ ・クリスティー
早川書房
トミーとタペンスは、静かな余生を送るため田舎へ引っ越す。そこで見つけた古本に「メアリは自然死ではない」というメッセージが隠されていた。二人は、過去にスパイ容疑で不可解な死を遂げたというメアリの死の真相を探るべく、調査を開始する。
65
表紙
カーテン
アガサ ・クリスティー
早川書房
ポアロに呼ばれ、ヘイスティングスはスタイルズ荘へ。ポアロは、過去の未解決事件の犯人Xが今、この荘にいると告げる。老いたポアロに代わり、ヘイスティングスは調査を始めるが、新たな殺人事件が発生。ポアロはXの正体を明かさず死亡。真相は、ヘイスティングスが知らずに殺人を手助けしていたこと、そしてポアロがXを倒すために自ら手を下したことだった。
66
表紙
スリーピング・マーダー
アガサ ・クリスティー
早川書房
新婚のグエンダは新居を探しにイギリスへ。ディルマスで見つけた家を気に入るが、初めてのはずなのに既視感を覚える。観劇中、芝居の台詞から家で殺された女性の記憶が蘇り、ミス・マープルに相談。過去を調べると、幼い頃に住んでいた家で本当に殺人事件があった事が判明する。
67
表紙
ポアロ登場
アガサ・クリスティー
早川書房
世界一の名探偵エルキュール・ポアロが、相棒ヘイスティングズと共に難事件に挑む短編集。「西洋の星」盗難事件では、ポアロはダイヤにまつわる因縁話の裏に潜む秘密を看破する。他に、エジプト墳墓の謎、首相誘拐事件など、初期のポアロの活躍が描かれる。
68
表紙
おしどり探偵
アガサ・クリスティー
早川書房
トミーとタペンス夫妻は、冒険を夢見て探偵社を開設。舞い込む事件は、高価な真珠の紛失、アパートに出る妖精、そしてスパイ事件。二人は持ち前の好奇心とパロディ精神で、様々な探偵のスタイルを真似ながら事件を解決していく。スリルとユーモアに満ちたおしどり探偵の活躍!
69
表紙
謎のクィン氏
アガサ・クリスティー
早川書房
大晦日の夜、ロイストン荘に現れた謎の男ハーリ・クィン。彼は事件の真相を語り、人々の心を揺さぶる。クィン氏とサタースウェイトは、過去の事件を解決していく。幻想的な雰囲気の中、クィン氏はまるで触媒のように、事件関係者の真実を浮かび上がらせる。
70
表紙
火曜クラブ
アガサ・クリスティー
早川書房
ミス・マープルの家に、甥のレイモンドや元警視総監らが集まり、各自が知る未解決事件の真相を推理し合う「火曜クラブ」が始まる。静かな老婦人ミス・マープルは、日常の観察眼と女性ならではの視点から、難事件を次々と解決。全13編からなる連作短編集。
71
表紙
死の猟犬
アガサ・クリスティー
早川書房
第一次世界大戦中、ベルギーの修道女はドイツ兵を爆発で吹き飛ばしたと噂される。彼女はイギリスへ避難し、医師の家で療養する。修道女は幻覚で見た不思議な都市と「しるし」の話をする。彼女は自分の行為が現実だったと知り、医師が「しるし」の秘密を知ろうとしていると告白する。
72
表紙
リスタデール卿の謎
アガサ・クリスティー
早川書房
ヴィンセント夫人は格安家賃の邸宅を見つけるが、持ち主のリスタデール卿は失踪中。夫人の息子ルパートは、卿の失踪事件を調査し始める。実は、リスタデール卿は変装して屋敷に潜んでおり、悪党一味を欺くための芝居を打っていた。一味を逮捕し、事件は解決する。
73
表紙
パーカー・パイン登場
アガサ・クリスティー
早川書房
「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」という広告に惹かれ、様々な悩みを抱える人々がパインの元へ。彼は統計分析と心理学を駆使し、時に অভিনয়ের を使い、依頼人自身も気づかぬ心の奥底にある真実を解き明かし、人々を幸福へと導く。中東を舞台にした事件も解決する。
74
表紙
死人の鏡
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロは、横柄な准男爵シェヴニックスから詐欺事件の調査を依頼される。しかし、直後に准男爵は密室で死亡。そばには粉々に砕けた鏡が。自殺に見えるが動機は不明。ポアロは、割れた鏡が事件を解く鍵だと気づき、真相を追う。
75
表紙
黄色いアイリス
アガサ・クリスティー
早川書房
ポアロは、過去の事件を彷彿とさせる黄色いアイリスを受け取る。2年前、アルゼンチンでアイリスという女性が毒殺され、ポアロは解決できなかった。再び同じレストランで、同じメンバーが集まり、新たな殺人が計画される。ポアロは真相を解明し、真犯人を暴く。
76
表紙
ヘラクレスの冒険
アガサ・クリスティー
早川書房
引退を控えたポアロが、自身の名エルキュール(ヘラクレス)にちなみ、ギリシャ神話のヘラクレスの12の難業を模した12の事件に挑む短編集。犬探し、中傷、失踪、脅迫など様々な難事件を、ポアロが持ち前の知性と観察力で解決していく。
77
表紙
愛の探偵たち
アガサ・クリスティー
早川書房
サタースウェイトは友人の郡警察本部長の家で殺人事件の報告を受ける。現場へ向かう途中、軽い衝突事故を起こし、相手はクィンだった。サタースウェイトはクィンに事件を話し、クィンは事件解決の糸口を示唆する。
78
表紙
クリスマス・プディングの冒険
アガサ・クリスティー
早川書房
あるクリスマスの時期、名探偵ポアロは、ある国の王子から、盗まれたルビーの奪還を依頼される。ポアロは、ルビーが隠されていると思われる、あるイギリスの屋敷に滞在し、クリスマスの祝祭に紛れて捜査を開始する。様々な人物が入り乱れる中、ポアロは持ち前の観察力と推理力で事件の真相を解き明かす。
79
表紙
教会で死んだ男
アガサ・クリスティー
早川書房
ロンドンの教会で、血を流して死んでいる男が発見される。男は、著名な聖職者であるペネルファーザー博士。彼は、何者かに撲殺されたようだ。事件の真相を究明するため、ミス・ジェーン・マープルが捜査に乗り出す。彼女は、事件の背後にある複雑な人間関係と、隠された秘密を解き明かしていく。
80
表紙
マン島の黄金
アガサ クリスティー
早川書房
マン島の観光誘致のため、クリスティが執筆した宝探し懸賞小説。島に隠された4つの嗅ぎタバコ入れの手がかりが作中に散りばめられ、見つけた人に懸賞金が出た。しかし、手がかりが巧妙すぎて3つしか発見されなかったという曰く付きの作品。
81
表紙
愛の旋律
アガサ・クリスティー
早川書房
奔放なオペラ歌手ジェーンの歌声に魅せられたヴァーノンは、音楽家の道を再び志す。ジェーンへの愛を秘めつつ、幼馴染ネルとも恋愛関係に。第一次世界大戦が勃発し、ヴァーノンは出征。天才音楽家として苦悩する彼の愛と葛藤を描く。
82
表紙
未完の肖像
アガサ・クリスティー
早川書房
何不自由なく育ったシーリアは結婚に破れ絶望。幼い娘を抱え、愛を避け一人で生きようとする。過去を回想する中で、彼女は自身の生い立ち、結婚、そして破局の原因と向き合う。絶望から立ち直り、新たな人生を踏み出す姿を描く、自伝的要素を含む愛の物語。
83
表紙
春にして君を離れ
アガサ・クリスティー
早川書房
良き妻、母であると自負するジョーンは、娘の見舞い帰りに砂漠の駅で足止め。孤独な時間の中、彼女は自身の人生を振り返り、家族への認識に疑念を抱き始める。自己中心的だったのではないか?真実と向き合った彼女は、夫に許しを請う決意をする。
84
表紙
暗い抱擁
アガサ・クリスティー
早川書房
事故で体が不自由になったヒューは、療養のためセント・ルーへ。総選挙が近い町で、彼は保守党候補のゲイブリエルと出会う。ゲイブリエルは階級コンプレックスを抱えながらも人々を惹きつけ、貴族の娘イザベラとダンスをするが、その後二人は駆け落ち。イザベラの死を巡り、ヒューは真相を知ることになる。
85
表紙
娘は娘
アガサ・クリスティー
早川書房
若くして夫と死別したアンは、娘セアラを愛情深く育ててきた。セアラが旅行中、アンはリチャードと恋に落ち結婚を決意するが、帰宅したセアラは猛反対。アンは苦悩し、リチャードと別れる。しかし、その後アンは享楽的な生活を送るようになり、セアラは麻薬に溺れていく。
86
表紙
愛の重さ
アガサ ・クリスティー
早川書房
ローラは両親の愛を兄に奪われ寂しい思いをしていた。妹シャーリーが生まれるとさらに嫉妬するが、火事で妹を救出したことで愛情を注ぎ込む。両親を亡くし、母親代わりとなって妹を育てるローラだが、妹への愛は重荷となり、やがて姉妹の関係に歪みが生じてしまう。