『このミステリーがすごい!』で2018年に発表された『キング・オブ・キングス』の紹介です。キング・オブ・キングスは、このミス歴代ベスト10ともいえるランキングです!
キング・オブ・キングス
キング・オブ・キングスは30周年を記念して公開されたランキングです。このミスのランキングが始まった1988年から2018年までの作品が大賞となっています。1位は山口雅也(やまぐち・まさや)さんの『生ける屍の死』、2位はUmberto Eco(ウンベルト・エーコ)さんの『薔薇の名前』でした。
生ける屍の死
死者が甦る奇妙な世界で起きた殺人の謎解き…アメリカ・ニューイングランド地方の田舎町トゥームズヴィルで、バーリイコーン一族は霊園を営んでいた。家長のスマイリーは病床に臥し、一族は遺産を巡ってただならぬ雰囲気が漂っている。同じ頃、アメリカの各地で死者の甦り現象が起きていた…
感想
上巻はあまり動きがない…タイトルからは想像しにくいコメディだったのでビックリ!これから読まれる方々には、途中で投げ出さず最後まで読んで!とお伝えしたい!
特殊設定ミステリーの傑作で伏線回収ヤバイ!いやまぁ、このミス30年のベストと言われると、意見は分かれると思いますが、面白い作品でした。作者の代表作で、個人的にはミステリ史上に名を残す傑作だと思います。超大作なので…正直、途中しんどかったです。うんちく系多いし、長いしで、退屈だった。投げ出しそうになったけど、頑張って読んでよかったと思います。
薔薇の名前
全世界で異例の大ベストセラー!記号論学者エーコがその博学で肉づけした長編歴史ミステリ!!
中世イタリアの修道院で起きた連続殺人事件。事件の秘密は知の宝庫ともいうべき迷宮の図書館にあるらしい…
感想
高校時代に読みましたが、難し過ぎた記憶があります。今読むと、面白いのは面白いのだけど、やはり難解です。そんなわけで、面白いが読みにくい感じです。カラマーゾフの兄弟の時も思いましたが、キリスト教の知識とか、中世ヨーロッパの知識がないと読みにくい箇所が多いです。それを差し引いたミステリー部分だけでも面白いと思いますが、優しい解説書があれば、もっと面白くなりそうです。難解な上に、横文字が苦手だと名前が覚えられなくて、なかなか進まないかもしれません。最初の方だけ読んですぐ止めてしまうかもしれませんが、やっぱりミステリーとして面白いと思います。
国内ランキング
年度 | タイトル | 作者 | 評価 | あらすじ |
---|---|---|---|---|
1位 | 生ける屍の死 | 山口雅也 | あらすじ | |
2位 | 64 ロクヨン | 横山秀夫 | – | |
3位 | 容疑者Xの献身 | 東野圭吾 | – | |
4位 | 火車 | 宮部みゆき | あらすじ | |
5位 | 新宿鮫 | 大沢在昌 | – | |
6位 | 私が殺した少女 | 原りょう | – | |
7位 | 葉桜の季節に 君を想うということ |
歌野晶午 | – | |
8位 | ゴールデンスランバー | 伊坂幸太郎 | – | |
9位 | 奇術探偵曾我佳城全集 | 泡坂妻夫 | – | |
10位 | 独白するユニバーサル 横メルカトル |
平山夢明 | – |
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