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ガリレオ・燃える|唐沢寿明【1話・あらすじ・ネタバレ解説】

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 ガリレオ(ドラマ)第1話「()える」のあらすじ、トリック、感想、考察をご紹介します。第1話となるこのエピソードの犯人は唐沢寿明氏が演じておられます。頭が突然燃えるという奇怪な事件の、その手口が謎解き要素となります。

項目 内容
ゲスト 唐沢寿明
ムロツヨシ
放送日 2017/10/15
原作 探偵ガリレオ
原作者 東野圭吾
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あらすじ

住宅街の通りにたむろしていた若者のひとりが、突然、頭が発火して死亡するという事件に強い興味を抱いた湯川は、薫とともに事件現場を訪れる。そこで、湯川たちは、事件現場で空を見上げている幼い少女に出会う。その少女は、事件があった日、空に浮かぶ赤い糸を見つけたのだという……。

事件概要

 金属加工会社に勤める金森(唐沢寿明)が犯人であるということは、視聴者にはなんとなくわかります。そのため、このエピソードは倒叙形式といえます。しかしながら、どうやって頭に火をつけたのかは全くの謎です。この人体発火の謎を解くヒントが、少女の見た赤い糸です。

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ネタバレ

犯人は油分の多い整髪料をつけた頭部に炭酸ガスレーザーを照射し被害者の頭を燃やしました。赤い糸の正体はヘリウムネオンレーザーで、レーザーサイトとして照準を合わせるために使われていました。目撃した少女はレーザーを赤い糸と表現していたことになります。

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トリック

 何も知らない若者たちは、突然頭が燃えて死んだ、と証言します。そんなことはあり得ないので、警察は、花火の火が頭に引火して燃えたという見解を示します。つまり、事故死ということになります。犯人がこのシナリオを想定していたかどうかはわかりません。想定してなかったとしても、炭酸ガスレーザーが凶器ということに、警察が気付かなければ、事故死と結論付けられた可能性が高いです。現場には、炭酸ガスレーザーの照射によって残った焦げ跡、ヘリウムイオンレーザーの目撃者などが犯行の証拠として残りましたが、焦げ跡は煙草を押しあてた痕跡*1と考えられ、赤い糸の証言はやや信憑性に欠けるため、決定的な証拠とはなりません。

*1:反射に使われたミラーを除く

殺意の証明

 犯人は、逮捕後、『殺すつもりでやった』という供述を一切せず、『ちょっと悪戯してやろうという軽い気持ちでやった。死ぬとは思わなかった』というように証言しています。これは、殺人罪ではなく傷害致死で刑を軽くする*2という目論見です。これについて、金属加工会社の社員という立場で日常的にレーザーを使っていたのであれば、それを人に照射したらどうなるかは容易に想像できそうであるということ、そして、炭酸ガスレーザーを何度も照射していたことが根拠となり、殺意が証明されます。犯行後に録音された朗読テープは、刑事が疑問を抱くきっかけになったといえます。

*2殺人は死刑又は無期若しくは五年以上の懲役ですが、傷害致死は三年以上の有期懲役となります

ガリレオの罠

 決定的な証拠を得るためにガリレオは罠を張ります。もう一度発火現象が起きれば事故死として処理されると犯人にそれとなく伝え、犯行を再現させるという罠です。罠にはまった犯人は現行犯で逮捕されます。

考察

 犯人が逮捕された時、なぜ、会社の工場(こうば)にいたのか、というのがやや疑問ではあります。電話で遠隔操作できるので、レーザーの近くにいる必要はなかったはずです。もしかすると、証拠を消すため、遠隔操作の設定を消したのかもしれません。いずれにしても、レーザーの発射元が明らかになれば、芋づる式に犯人にたどり着くだろうとも思います。地味な捜査経緯よりも現行犯という演出を選んだ、のかもしれません。

原作で犯人は証拠隠滅のために現れたようです。

 問題は、現行犯で逮捕されたのは、ゴミの放火という点です。若者にレーザーを照射した人物と同一人物とは言い切れません。ただ、これに対しては、通話記録が残っているはずなので、犯行を立証できそうではあります。わざわざ電話で遠隔操作*1したのは、証拠を残さないためと考えられますが、逆に、物証を残す結果になっています。

*1電話の仕組みは音声ダイヤルみたいなことだと思っています。

燃えるかどうか

 Youtubeで動画を探してみると、炭酸ガスレーザーを紹介している動画がいくつかありました。どうやら、木材に照射すると部分的に燃えるようです。火種になりそうな予感がします。髪は燃えやすいらしく、整髪料という燃料も加わって、ボーボーに燃えるかもしれません。ただし、あれだけ長い距離の場合はレーザーの威力が弱ってしまうかもしれません。私がみた動画はいずれも、至近距離で照射しているようでした。出力を高めれば解決するという簡単な問題なのかどうかはわかりませんが、電気代がかかりそうです。これがまた、探偵役が異変に気付くきっかけに使えそうでもあります。

感想

 事件発生、赤い糸という手掛かり、罠、逮捕、殺意の立証と、展開がわかりやすく、トリックにも納得できました。それにしてもあの少女はレーザーを赤い糸と表現していたんですね、かわいいです。心が温まりますね。そして、福山さんの『さっぱりわかない』や『うん〇』発言なども、見どころだったように思います。福山さんの『うん〇』が聞けるのはこのドラマだけかもしれません。

燃えた

 レーザーで燃えるというのは、虫メガネで日差しを集めて、折り紙を燃やしたりするのと同じではないかと思います。家で遊んでいて気づいたらフローリングまで焦げていた、みたいなあるあるを思い出しました。火遊びは危険です。

ムロさん

 みていて一番気になったのは、ムロツヨシさんらしき人物が出演していた、ということでしょうか。たぶん出てたと思います。聞き込みでちょろっと。エンディングを確認したところ、やはり出てました。お名前がカタカナなので見つけやすかったです。

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