Youtube ミステリーチャンネル【りさま屋】
推理ゲーム

レイトン教授と魔神の笛|あらすじ・ネタバレ解説【レイトンシリーズ第四弾】

この記事は約8分で読めます。
記事内に広告が表示されます

レイトン教授と魔神の笛』は、レベルファイブから2009年11月26日にニンテンドーDS向けに発売されたナゾトキ×ファンタジー×アドベンチャーなゲームで、〈レイトン教授シリーズ〉の第2シリーズの第1弾です!時系列としては、第1作『レイトン教授と不思議な町』の3年前にあたり、シリーズのファーストエピソードとして、レイトン教授とルーク少年が初めて出会う物語が描かれています。また、レイトンの新たな助手となるレミ・アルタワや、後の宿敵となるジャン・デスコールといった新キャラクターも登場します!この記事ではあらすじ・ストーリー、ネタバレ、登場人物、ゲームの感想などをまとめています。

スポンサーリンク

あらすじ

レイトン教授のもとに、旧友のクラーク・トライトンから『クラークが町長を務めるミストハレリの町が魔神に襲われている』という信じがたい内容の手紙が届く。普段は手書きを好むクラークがタイプライターで打った手紙には暗号も含まれているようだった。

ちょうどその頃、レイトンは大学のデルモナ学長から新たな助手としてレミ・アルタワを紹介される。行動的で武術にも長けたレミは、レイトンの調査に同行することに。レイトンとレミはミストハレリへと向かう――。

ミストハレリの町全体は濃い霧に覆われていた。町に到着したレイトンたちは、魔神の噂に怯える住民たちと遭遇する。夜になると魔神が現れて『魔女の印』が描かれた建物を破壊すという。
レイトンたちは早速クラークの家を訪ねるが…、クラークは手紙を出していないらしい。
クラークの息子であるルーク少年は、魔神の出現を予言できるらしいのだが…心を閉ざしてしまい、ほとんど話そうとしない。レイトンがルークに優しく語りかけると、手紙の差出人がルークであることが判明する。

その夜、ルークは再び魔神が現れると予言する。ルークの予言通り、夜になるとミストハレリは濃い霧に包まれ、遠くから不気味な笛の音と共に巨大な影が現れ、町を破壊し始めた…。レイトンたちも魔神らしき姿を目撃するのだが、濃霧のため、ハッキリとはその正体を認識できなかった。
町のあちこちから『魔神の笛』の音が聞こえた。レイトンたちはその音を追うが、笛を吹いている人物は見当たらず…。レイトンは、笛の音とは別に何かの唸り声が聞こえたことに気づき、魔神の正体には別の秘密があると考え始める。

魔神の真相を探るレイトン一行は、町の市場で貧しい子供たちの集団『くろカラス団』と出会う。彼らは自分たちの生活のために闇市を開いていた。くろカラス団によれば、魔神の笛が闇市のオークションで高額で取引されたらしい。魔神の笛を落札したのは、丘の上の屋敷に住んでいたアランバード氏だったが、すでに亡くなっているという。
町の人々は、アランバード氏の娘であるユラを『厄災の魔女』と呼び恐れていた。ユラを悪く言う人々の家には『魔女の印』が残され、魔神に襲われるという噂があった。レイトンは、この『魔女の印』がユラの弟であるトニーが仕返しとして残したものであることを見抜く。
レイトンたちはアランバード邸を訪れ、病弱なユラと対面するが、ユラは魔神の力を恐れており、多くを語ろうとしない。

一方、ロンドンで事件の資料を調べていたレミは、スコットランドヤードのグロスキー警部と共にミストハレリへ戻り、レイトンたちと合流。その結果、アランバード氏が崖から転落死したこと、その目撃者がクラークであったこと、そしてアランバード氏の遺産がクラークに譲られることになっていたことなどが判明する。
レイトンはミストハレリの警察署長ジェイクスの不審な言動から、ジェイクスの関与を疑う。ジェイクスは、アランバード氏の死を自殺と断定していた人物だった。

ルークはネズミのトッピーとの会話で、魔神が現れる前に水路の水位が変化することに気づく。レイトンたちはこの現象を利用して魔神に罠を仕掛けるが、ジェイクスによって魔神を操っている犯人として一時逮捕されてしまう。脱出したレイトン達はその後、笛の音が町のパイプを通じて響く仕組みを明らかにする。

ネタバレ

レイトンたちは再びアランバード邸へと向かいユラから魔神の正体を聞き出す。魔神の笛の音で湖から現れていたのは、巨大な古代竜ラグーシだった。しかし、ラグーシは町を破壊する魔神ではなく、町を魔神から守るために戦っていた。その時、ジェイクスが現れラグーシを捕獲し、ユラも魔神の事件の犯人として逮捕されてしまう。

レイトンたちはユラを助け、魔神の正体を明らかにするべく廃工場へ向かう。そこで彼らは、デスコールが操る巨大な採掘マシンを目の当たりにする。このマシンこそが、夜な夜な町を破壊していた『魔神』の正体だった。デスコールは、伝説の黄金宮を見つけ出すためにこの採掘マシンを使っていた。
デスコールは、ルークの父親であるクラークの執事ドーランドになりすましており、本物のドーランドとルークの母親を監禁していた。ジェイクスもデスコールの協力者であり、アランバード氏の遺書を偽造してクラークを脅迫していた。

結末

デスコールがマシンを暴走させる。ラグーシがマシンに立ち向かい、レイトンたちや、くろカラス団もマシンを破壊しようとする。ラグーシがダムの水門に突撃すると、ダムの水が町に流れ出し、ダムの底から紋章が現れた。その謎を解くと地下への通路が出現し、その先には、澄んだ空気に満ちた緑豊かな楽園が広がっていた――まさにこれこそが伝説の黄金宮だった。
ラグーシは、ユラの病気を治すことができるこの楽園へユラを導くために戦っていた。ラグーシはユラやトニーに別れを告げ、楽園の湖に沈んでいった。

ユラは黄金宮の空気によって病気が治ることを知り、町の人々と共に生きていくことを決意する。レイトンは、ユラの病気が完治するまで黄金宮の発見を公表しないことを約束。ルークはレイトンに弟子入りを志願し、レイトンと共にロンドンへ旅立つことを決める。
レミはルークの母親と本物のドーランドを救出し、レイトンの助手として共に旅を続けることに。デスコールはレイトンに意味深な言葉を残して逃亡する。こうして、レイトン教授とルーク少年の新たな冒険が始まったのだった。

スポンサーリンク

登場人物

ネタバレを含みます

  • レイトン教授(エルシャール・レイトン)
    • 声優: 大泉洋
    • 有名な考古学者で、謎解きを趣味としています。冷静沈着ですが、時には大胆な行動もとります。グレッセンヘラーカレッジで最年少で教授に就任。本作で34歳であることが明かされます
  • ルーク少年(ルーク・トライトン)
    • 声優: 堀北真希
    • レイトンの旧友クラークの息子で、後にレイトンの助手となります。魔神の出現を予言できると言われており、本作ではやや弱気でナイーブな性格です。動物と話す能力を持っています
  • レミ・アルタワ
    • 声優: 相武紗季
    • デルモナ学長の指示でレイトンの助手となったアジア系の女性。強気で行動的で、格闘技に長けています。写真を撮るのが趣味で、常にカメラを持ち歩いています
  • ジャン・デスコール
    • 声優: 渡部篤郎
    • 仮面をつけた謎の科学者で、本作の黒幕です。自身の発明品を使って様々な事件を引き起こします。変装が得意で、ドーランドになりすましていました

その他の登場人物

  • ユラ・アランバード
    • 声優: 南沢奈央
    • ミストハレリのアランバード邸に住む病弱な少女。町の人々からは『厄災の魔女』と呼ばれ恐れられています。ルークの幼馴染
  • クラーク・トライトン
    • 声優: 藤井啓輔
    • ルークの父親で、ミストハレリの町長。レイトン教授とは大学時代の旧友です。ルークと同様に動物と話せる様子
  • ドーランド・ノーブル
    • 声優: 山野史人
    • トライトン家の執事。ルークを幼い頃から世話している優しい老人です。デスコールに監禁されていました
  • ラグーシ
    • 黄金宮に生息していた古代竜。ユラの笛の音で現れ、町を守るためにデスコールのマシンと戦いました
  • クランプ・グロスキー
    • 声優: 大塚芳忠
    • スコットランドヤードの警部。驚異的な運動能力を持つ熱血漢です
  • キート
    • ナゾの管理人ナゾーバの飼い猫。ナゾーバの代わりにナゾを管理します
  • くろカラス団
    • ミストハレリの市場を仕切る子供たちの集団。貧しい生活を送っており、闇市を開いてお金を稼いでいます
スポンサーリンク

感想

ナゾの難易度が調整され、探索要素やミニゲームが充実したことで、全体的に満足度の高い作品になったと思います。レイトンとルークの出会いを描くストーリーは感動的で、新キャラクターのレミも魅力的でした!過去編の始まりとして、今後のシリーズへの期待が高まる作品なのは間違いないですね。

ナゾについて

ヒントメダルを使ったり、間違えたりしてもペナルティが少ないため、気軽に挑戦できるバランスになっています。そして、前作と比較して全体的に簡単になったと思います(私が年を取った?)。特に計算問題など、苦手な人にとっては解きやすくなった気がします。個人的にはスライドパズル系のナゾが難しく、攻略サイトをのぞいたりしました。

ストーリーについて

レイトン教授とルークの出会いを描くストーリーは、ルークがレイトンに弟子入りするまでの過程が丁寧に描かれています!ストーリー終盤の展開や、古代竜ラグーシとユラの関係性には感動しましたし全体的に面白かったです。

キャラクターについて

新キャラクターのレミ・アルタワは、武闘派で有能な助手です。カッコいい、惚れる!という感じのキャラでしたね。多くのプレイヤーにも好評だそうです。ルーク少年は、出会った当初のツンツンした態度から次第にレイトンに懐いていく様子が可愛らしいです。これがまた魅力のひとつでしょうか。デスコールについては、そのミステリアスな存在感と、どこか掴みどころのない言動が印象に残りました。

その他

本編クリア後に楽しめるミニゲームは、それぞれ異なる面白さがあり、特にミラクルフィッシュは法則を見抜くのが楽しかったです。にんぎょうげきは他のミニゲームに比べて存在感が薄い…かもですね。ロンドンライフはボリューム満点のおまけモードとして提供されていますが、クリアまでにはかなりの時間を要するため、全ての要素を遊び尽くすのは大変です。歴代キャラクターが登場する点はファンにとって嬉しい要素でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました