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レイトン教授と永遠の歌姫|あらすじ・ネタバレ解説【レイトンシリーズの映画】

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レイトン教授と永遠の歌姫』は、レベルファイブが開発・販売する人気アドベンチャーゲーム〈レイトン教授シリーズ〉初の劇場版アニメーション作品です!ゲームシリーズの第4作『レイトン教授と魔神の笛』のエンディングから続くエピソードとなっています。キャッチコピーは「ナゾトキ×感動」で、ゲームの魅力であるナゾ解きと、映画ならではの感動的なストーリーが融合した作品となっています。

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あらすじ

エルシャール・レイトン教授のもとに、オペラ歌手として活躍する元教え子ジェニス・カトレーンから一通の手紙が届く。手紙には、1年前に亡くなったはずの親友ミリーナ・ウィスラーが7歳の少女の姿で現れたこと、その少女が「永遠の命を手に入れた」と告げたことなどが書かれていた。

不可解な出来事の調査を依頼されたレイトン教授は、自称一番弟子のルーク少年、そして助手のレミ・アルタワと共に、海上の劇場クラウン・ペトーネへと向かう。劇場では、ジェニスが主演を務めるオペラの上演が予定されており、そのオペラは「不老不死の王国アンブロシア」をテーマにしたものだった。
オペラの終演後、仮面をつけた謎の男、ジャン・デスコールが舞台に現れる。デスコールは観客たちに、自らが主催する「永遠の命」をかけた謎解きゲームへの参加を一方的に宣言。劇場は突如として岸から離れ、人々はゲームから離脱できなくなってしまう。

次々と難解な謎が出題され、制限時間内に解けなかった者は容赦なく脱落させられる――。レイトン教授たちを含む残った12名の参加者が最終的にたどり着いたのは伝説で語られるアンブロシアの遺跡だった。遺跡を舞台にした謎解きが続く中、レイトン教授は一連の事件の背後にいる真の黒幕の存在に気づき、その正体を探り始める。

ネタバレ

黒幕はオペラの製作者であり、ミリーナの父親である大富豪オズロ・ウィスラーでした。オズロは最愛の娘を失っており、悲しみに耐えきれず、娘を蘇らせようとしていました。その方法は、生前に保存しておいたミリーナの記憶を優秀な頭脳を持つ女性に移植するというものでした。そのために使用されたのが、オペラで演奏されていた楽器「デトラガン」に偽装された記憶移植装置です。

デスコールは、アンブロシアを復活させるためにミリーナだけが知る「海の唄」を求めており、オズロと協力関係にありました。デスコールの野望を阻止するため、レイトン教授とルーク少年は力を合わせ、デスコールとの戦いに挑みます。

オズロの暴走を止めたのは、ジェニスの中に宿っていたミリーナの記憶でした。ミリーナは父親に語りかけ、自分が彼の心の中に生き続けることを伝え、ようやく安らかに天国へと旅立ちます。事件の真相が明らかになり、謎解きゲームに参加させられていた人々も無事が確認され、事件は解決となります。

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登場人物

レイトン教授(エルシャール・レイトン)
声 – 大泉洋
著名な考古学者であり、優れた頭脳を持つ謎解きの達人。冷静沈着な英国紳士ですが、困難な謎に立ち向かうときには情熱的な一面も見せます。フェンシングも得意
ルーク少年(ルーク・トライトン)
声 – 堀北真希
レイトン教授の一番弟子を自称する少年。動物と話す能力を持っています。レイトン教授と共に様々な謎に挑み、物語を通して成長していきます
レミ・アルタワ
声 – 相武紗季
レイトン教授の助手。行動的で活発な女性で、格闘技や乗り物の操縦など、様々な特技を持っています
ジェニス・カトレーン
声 – 水樹奈々
レイトン教授の元教え子で、世界的に有名なオペラ歌手。ミリーナの親友であり、今回の事件の依頼者です。美しい歌声を持ち、物語の鍵となる「海の唄」を歌います
ジャン・デスコール
声 – 渡部篤郎(特別出演)
仮面をつけた謎の科学者。レイトン教授の宿敵であり、自身の野望のために様々な事件を引き起こします。剣術にも長けており、レイトンと直接対決します
グロスキー警部(クランプ・グロスキー)
声 – 大塚芳忠
スコットランドヤードの警部。熱血漢で正義感が強いですが、少し抜けているところもあります
シュレーダー博士(アンドルー・シュレーダー)
声 – 納谷六朗
レイトン教授の師であり、著名な考古学者。古代アンブロシア王国の研究をしています
オズロ・ウィスラー
声 – 家弓家正
ロンドン有数の大富豪で作曲家。ミリーナの父親。娘を深く愛しています
ミリーナ・ウィスラー
声 – 折笠富美子 / (7歳の少女)諸星すみれ
ジェニスの親友でオズロの娘。1年前に病死。7歳の姿で現れる
アムリー・ルース(声 – 豊口めぐみ)
チェスの全英チャンピオンの女子高生。余命わずかな祖父のために永遠の命を求めます
ミセリア・レイドリー(声 – 井上喜久子)
永遠の若さと美貌を願う妖艶な美女
ピエール・スターバック(声 – 山寺宏一)
元サッカー選手。足の故障を治すためにゲームに参加します
マルコ・ブロック(声 – 三宅健太)
アマチュア歴史愛好家。アンブロシアの伝説を研究しています
アニー・ドレッチー(声 – LiLiCo)
自身の才能の衰えを恐れる人気女流作家
フレデリック・バーグランド(声 – 中田譲治)
余命半年の大会社の社長。狡猾な性格で、他の参加者を出し抜こうとします
カーチス・オルドネル(声 – 飯塚昭三)
冒険心旺盛な交易船の船長
リッチマン(声 – 出川哲朗)
謎解きゲームの参加者の一人
その他の登場人物
チェルミー警部(声 – 斎藤志郎)、バートン(声 – 杉野博臣)、ドン・ポール(声 – 稲葉実)、アロマ(声 – 能登麻美子)など、ゲームシリーズでお馴染みのキャラクターも登場します。
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感想

ゲームシリーズのファンはもちろん、映画単体としても楽しめる完成度の高い作品だったと思います。最大の魅力はやはり、ゲームの世界観をそのままに、映画ならではの壮大なスケールで描かれる謎解きと冒険ですね。次々と出される謎は、観客も一緒に考えたくなるような巧妙さがあり、レイトン教授が見事に解き明かすシーンは爽快感があります。

ストーリーは親子の愛情や永遠の命への願いといった普遍的なテーマを扱いながら、サスペンスフルな展開で観客を引き込みます。アンブロシアの伝説や記憶移植といったSF要素も物語に深みを与えていました。ただし、一部の謎解きや展開にはやや強引さを感じる部分や、オズロの行動原理に対する倫理的な疑問も残りました。特に、娘を思うあまりに他者を巻き込む行動は、観る人によっては複雑な感情を抱くかもしれません。

全体を通して、アニメーションのクオリティも高く、キャラクターの表情や動き、背景美術などが丁寧に描かれていました。特にオペラのシーンやアンブロシア遺跡の描写は美しかったです。謎解き、感動、アクション、そして魅力的なキャラクターたちが詰まった、エンターテイメント作品として十分に楽しめる映画でした!

映画情報

アニメーション制作はゲーム本編のアニメーションパートを手がけたP.A.WORKSとOLM Team Kameiが共同で担当しています。
2009年12月19日に東宝系で公開され、興行収入は6.1億円を記録しました。映画公開に合わせて、椎葉ナナによる漫画版や松井亜弥による小説版といったメディア展開も行われました。

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:99分
  • ジャンル:アニメ、サスペンス
  • 監督:橋本昌和
  • 原作:レベルファイブ
  • 企画・プロデュース・ストーリー原案:日野晃博
  • 脚本:松井亜弥
  • アニメーション制作:P.A.WORKS、OLM Team Kamei
  • 配給:東宝
  • 興行収入:6.1億円

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