山村美紗サスペンスシリーズ 京都財テク殺人事件のあらすじ・ストーリーをネタバレありで紹介します。
あらすじ
主人公は高校時代の友人である朝永夏子とともに、南禅寺で嶋上友未子を待っていたが、待てど暮らせど友未子は現れない。その後、二人は近くの林で変わり果てた友未子の姿を発見することになる。現場には、西丸証券の社名が入ったボールペンが落ちていいた。
主人公は、夏子とともに捜査を開始する。まず、友未子の勤務先であるD薬品を訪れ、同僚の露口猛に話を聞く。露口は、友未子と昼食を共にした後、別れたと証言。また、友未子が分不相応な衣類を身に着け、大金を持っていたことが判明し、彼女が表向きとは違う仕事をしていた可能性が浮上する。
主人公は露口の自宅へ向かった。露口も株取引をしているようで、郵便ポストには、西丸証券からの手紙が届いていた。
露口は友未子との不倫関係を認めるが、殺害については否認する。不倫という事実から露口の妻である杏子が、友未子殺害に関与しているのではないかと疑われる。杏子は、株取引に熱心であり、西丸証券の担当者である西川清二に好意を抱いたようだった。
主人公は杏子から西丸証券を紹介してもらい、夏子とともに株取引を始めることになる。しかし、その矢先に杏子が自宅で毒殺されてしまう。現場は密室状態だった。自殺の可能性も考えられるが、主人公は他殺を疑う。密室トリックを解く鍵は、部屋にあったリモコンにあるかもしれない。
杏子の死後、西川も西丸証券内で殺害されてしまう。西川は、杏子の死が自殺ではなく他殺だったと疑っていたようだった…。
登場人物
- 主人公
プレイヤーが操作するキャラクター。名前は自分で決定する。友未子の死の真相を追う - 朝永 夏子(ともなが なつこ)
主人公の高校時代からの友人で、駆け出しの女優。主人公とともに事件を捜査する - 嶋上 友未子(しまかみ ゆみこ)
主人公と夏子の友人。D薬品の研究員だったが、南禅寺で殺害される - 狩矢警部(かりや けいぶ)
京都府警捜査一課のベテラン刑事。事件の捜査を担当する - 橋口警部補(はしぐち けいぶほ)
京都府警捜査一課の刑事で、狩矢警部の部下
D薬品関係者
- 露口 猛(つゆぐち たけし)
D薬品の研究員で、友未子の上司であり愛人 - 露口 杏子(つゆぐち きょうこ)
露口猛の妻。株取引に熱心 - カナ
露口家の住み込みお手伝い - 谷本 賢司(たにもと けんじ)
D薬品の開発部長で、杏子の父 - 柴田 裕也(しばた ひろや)
D薬品の研究員。露口とともに新薬の開発を行っている - 吉岡 恵津子(よしおか えつこ)
D薬品の研究員。友未子とともに、露口や柴田の助手を勤めている
西丸証券関係者
- 東 佳昭(あずま よしあき)
西丸証券の営業部長 - 西川 清二(にしかわ せいじ)
西丸証券の営業マンで、杏子と清村冬美の担当。西丸証券社長の息子 - 南 剛(みなみ ごう)
西丸証券の営業マンで、夏子の担当 - 北井 泰司(きたい やすし)
西丸証券の営業マンで、主人公の担当。 - 西川 金吉(にしかわ かねきち)
西丸証券の社長で、清二の父 - とき
西川邸の住み込みお手伝い
その他
- 天狗屋のマスター
主人公や夏子が行きつけのスナックのマスター - 田村 茂子(たむら しげこ)
ももやまマンションの管理人 - 清村 冬美(きよむら ふゆみ)
京友禅のデザイナーで、株取引をしている - 遠藤 康裕(えんどう やすひろ)
事件の背後に見え隠れする謎の人物
真相(ネタバレ注意)
一連の事件の真犯人はD薬品の研究員である柴田裕也です。柴田は、友未子に産業スパイの疑いをかけ、口封じのために殺害していました。また、杏子と西川は柴田の犯行に気づいたため、殺害しています。アリバイは自動車の電話と2台の固定電話を使ったトリックで偽装していました。最終的に柴田は会社の利益を守るため、犯行に及んだと供述します。主人公と夏子は柴田のアリバイを崩し、犯行を自供させ、事件は解決となります。
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