『ジェシカおばさんの事件簿 シーズン2』は1985年9月29日から1986年5月18日にかけて米国で放送されたドラマで、シーズン1の続編です。日本では1988年に放送が始まり、2025年にはNHK(BSP4K)で再放送もされています。このページではシーズン2全22話のあらすじやネタバレをまとめています。なお、アメリカで放送されたのは22話ですが、未放映のエピソードがあるため、日本では21話構成になっています。
- 15. 未亡人はご用心
- 16. 悪党は岬に眠れ
- 17. スポットライトが死を照らす
- 18. 学園に死の影が
- 19. もう一度別れの歌を
- 20. わが心のオルゴール
- 21. 美女は湖底に沈む
- 22. 勝利の美酒は苦い味
- 23. 人質なんて初体験
- 24. 変な手紙がいっぱい
- 25. 悪霊が遺跡に踊る
- 26. 口紅に殺意をこめて
- 27. 陪審員はつらいもの
- 28. 気の毒なレストラン
- 29. 容疑者に手を出すな
- (日本未放映)Murder in the Electric Cathedral
- 30. 死を招く秘め事の記録
- 31. なんと遺体は別の人
- 32. 時間のズレが致命的
- 33. テニスのスター天に昇る
- 34. 仮面祭りの悪いやつ
- 35. 欲がからんだ死の構図
15. 未亡人はご用心
Widow, Weep for Me
ジェシカは旧友でお金持ちの未亡人アントワネットから助けを求める手紙を受け取り、彼女が滞在しているカリブのリゾートホテルへ向かう。しかし、ジェシカが到着する前にアントワネットは刺殺されてしまう。地元警察のクロード・レンセラー署長は強盗の仕業と考えていたが、ジェシカはそれには納得がいかない。
ジェシカはアントワネットを殺した犯人を見つけるため、派手な服装でターバンを巻き、仰々しいしゃべり方をする富豪の未亡人マーガレット・キャンフィールドに扮してホテルに潜入する。彼女は、犯人がお金持ちの未亡人を狙っていると推測し、危険を承知で潜入捜査を敢行する。ジェシカの身元を知っているのはレンセラー署長のみで、彼はジェシカの身を案じる。
ジェシカはアントワネットと親しかった人物を署長から聞き出し、カジノで人物チェックを始める。そこで富豪の未亡人アルバ・クレインと知り合い、情報を聞き出そうとするが、酔った若い女性ヴェロニカに邪魔される。ヴェロニカと行動を共にしている元オリンピック選手のスヴェンは女性関係が派手だという噂を、カジノで声をかけてきたマイケル・ハガティから聞く。
ジェシカがハガティと散歩中、引ったくりに遭いバッグを盗まれる。ハガティとホテルの保安係シェルドン・グリーンバーグが追いかけるが逃げられてしまう。しかし、この引ったくりはシェルドンがジェシカのパスポートを確認するために仕組んだものであり、ジェシカの正体が作家ジェシカ・フレッチャーであることがバレてしまう。ジェシカはシェルドンを上手く説得し、事件解決に協力させる。その後、第二の殺人が発生し、アルバ・クレインが殺されてしまう。
犯人はシェルドン・グリーンバーグだった。彼はホテルで保安係として働いていたが、実は共犯者と組んで富豪の未亡人たちを狙う強盗殺人事件を企てていた。ジェシカはささいな点も見逃さず、トリックを見破り、事件を見事に解決しています。
16. 悪党は岬に眠れ
Joshua Peabody Died Here… Possibly
キャボット・コーブでの新しいホテルの計画は、建設現場で古い人骨が発見されたため中断され、18世紀のキャボット・コーブの英雄、ジョシュア・ピーボディの骨ではないかという噂が流れる。
ジェシカは背中を痛めてセスの診察を受けていたが、エイモス保安官から白骨死体が見つかったと連絡を受け、セスと共に現場へ向かう。頭蓋骨には何かで殴られた跡があったため、ジェシカは犯罪現場だと指摘し、エイモスも同意する。不動産業者のハリーは早く仕事を進めたいとエイモスに骨の早期撤去を要求するが、ジェシカの助言でエイモスは工事の一時停止を命じる。
ホテル建設の責任者ホイットリーが弁護士を伴い、建設を再開する裁判所命令を持って現れる。同じ頃、テレビリポーターのデル・スコットも取材にやって来る。しかし、ジョシュア・ピーボディ協会のエルスワースが歴史的価値の高い発掘現場であるとして建設中止の命令書を持っていたため、工事は中止となる。
翌日、ジェシカたちが現場へ行くと、ブルーシートの下からホイットリーの死体が見つかる。キャボット・コーブでの久々の事件であり、古い白骨の発見、ホイットリーの殺害、そしてFBIまで登場し、物語は複雑さを増す。背中を痛めているジェシカだが、普段と変わらず持ち前の洞察力で事件を解決する(建設現場から見つかった古い遺骨がピーボディのものだったのか、あるいはどのような経緯で埋まっていたのかについては、このエピソードでは明確にされていない)
17. スポットライトが死を照らす
Murder in the Afternoon
ジェシカは姉のアグネスと姪のニータに会うためニューヨークを訪れる。ニータは昼ドラマに出演しているが、プロデューサーのジョイスから間もなく役を降ろされることを打ち明けられ、ジェシカに助けを求める。ジョイスはキャストの入れ替えを頻繁に行うことでドラマを高視聴率に保っていたが、その手腕から多くの関係者に恨まれていた。
夜、ジョイスは自宅で何者かに銃で撃たれて殺害され、新しい脚本も持ち去られてしまう。犯人はドラマでニータが演じていた役の衣装とそっくりの格好をしていた。翌日、ジェシカの元に刑事が現れ、ニータがジョイス殺害の容疑者として行方不明になっていることを告げる。ジョイスのマンションにはニータの役の衣装を着た人物が入っていくのが目撃されており、ジョイスは死ぬ間際に「ニータに殺される」と電話していた。 ニータの無実を信じるジェシカはニューヨークに残り、独自に捜査を開始する。親族が容疑者となる典型的なパターンであり、ジェシカは熱心に捜査を進める。
犯人はジョイスの夫ラリー・ホレランだった。彼は女優のビビと浮気しており、事件当夜のアリバイについて嘘をついていた。ジェシカは、夫であるラリーが犯人であることを突き止め、巧妙なトリックを暴き、事件を解決する。
18. 学園に死の影が
School for Scandal
大学から名誉学位を授与された後、ジェシカは真実と殺人犯を発見するために裏を読まなければなりません。
19. もう一度別れの歌を
Sing a Song of Murder
ジェシカは従姉妹のエマが急死したとの報を受け、打ちひしがれますが、ロンドンに到着すると、エマは死んでおらず、生命の脅威から身を隠していたことを知ります。ジェシカは犯人をおびき出すためにその偽装に協力します。
20. わが心のオルゴール
Reflections of the Mind
ジェシカは亡き夫の幽霊に取り憑かれていると主張する旧友を訪ねます。しかし、その女性の2番目の夫が殺害され、彼女が第一容疑者となったため、ジェシカは彼女の無実を晴らそうと決意します。
21. 美女は湖底に沈む
A Lady in the Lake
ジェシカは湖畔の宿で時間を過ごし、そこで争いと女性が湖に落ちる場面を目撃します。皆が夫が犯人だと確信しますが、ジェシカはそう確信していません。
22. 勝利の美酒は苦い味
Dead Heat
ジェシカは姪が勝ち馬に乗るレースを見に行きますが、その後、気難しい馬主が口論の末に殺害されます。
23. 人質なんて初体験
Jessica Behind Bars
ジェシカは友人のマーガレットのために女子刑務所で英語の授業を受け持つことに同意しますが、マシューズ博士が殺害され 、囚人たちが所長が責任者だと確信しているため、すぐに人質に取られてしまいます。
24. 変な手紙がいっぱい
Sticks and Stones
キャボット・コーブは毒入りペンレターで溢れかえり、エイモスが新しい保安官ハリー・ピアースに指揮を委ねようとしている中、町は対応に苦慮します。
25. 悪霊が遺跡に踊る
Murder Digs Deep
コロナドの黄金都市の遺跡での考古学的な発掘は、皆を喜ばせるものではなく、新しい死体が掘り出されます。
26. 口紅に殺意をこめて
Murder by Appointment Only
ジェシカの元生徒の一人が殺害され、彼女は個人的に捜査に乗り出し、グレイディが現在働いている会社を調査する中で、家族の確執の中心にいることに気づきます。
27. 陪審員はつらいもの
Trial by Error
ジェシカは陪審員の長となり、激怒した夫の死における正当防衛を主張する男性の事件を審理する陪審のつらい一日を過ごします。陪審員は有罪と無罪の間で揺れ動きますが、ジェシカはここで起きているのは単なる殺人ではないと気づきます。
28. 気の毒なレストラン
Keep the Home Fries Burning
ジェシカ、セス、エイモスは新しい観光客向けのレストランを試しますが、何人かの客がいちごジャムを食べて体調を崩し、そのうちの一人が死亡します。ジェシカが殺人を捜査する間、町中の誰もが互いに非難し合います。
29. 容疑者に手を出すな
Powder Keg
南部人のグループが私刑団を結成し、殺人容疑者を吊るし上げようと計画する中、司法制度が試されます。
(日本未放映)Murder in the Electric Cathedral
ジェシカは親友の殺人犯を見つけなければなりません。友人の遺言は家族と人気伝道師の間で争われ、ジェシカはすぐに伝道師の家族内の確執に巻き込まれます。
30. 死を招く秘め事の記録
One Good Bid Deserves a Murder
競売人の一人が殺害され、ジェシカは苦境に立たされますが、ハリー・マクグロウに頼って助けてもらいます。
31. なんと遺体は別の人
If a Body Meet a Body
殺人捜査から始まった通常の事件でしたが、警察は棺桶の中に間違った遺体が入っていることに気付きます。
32. 時間のズレが致命的
Christopher Bundy – Died on Sunday
評判の高い雑誌が利己的な出版社によって買収され、ゴシップ誌に変わる中、不吉な予感が……。
33. テニスのスター天に昇る
Menace, Anyone?
ジェシカの元教え子でテニススターのキャロルが、ボーイフレンド殺害の容疑者になってしまう。ボーイフレンドはキャロルの車で爆殺されていた…。
34. 仮面祭りの悪いやつ
The Perfect Foil
ジェシカはニューオーリンズへ旅行しますが、従兄弟が殺人容疑をかけられ、楽しい時間は終わりを告げます。
35. 欲がからんだ死の構図
If the Frame Fits
相続人が殺害され、美術品泥棒の夫が容疑者となり、事態は芳しくありません。