HERO Season1 第1話『最悪の出会い』について、あらすじや真相などをまとめています。青森地検から東京地検城西支部に赴任したばかりの久利生公平は、とりあえず下着ドロボーの事件を調査します。
項目 | 内容 |
---|---|
シーズン | 1 |
エピソード | 1 |
長さ | 58分 |
放送日 | 2001年1月8日(月) |
脚本 | 大竹研 |
あらすじ
1月8日午前8時…東京地検は収賄の容疑で岬(みさき)代議士を逮捕し、贈収賄に加担した企業の強制捜査を始める。逮捕も捜査も滞りなく進んだが…、岬代議士は容疑を否認し、金を受け取ったときは家族とクルージングに出掛けていたというアリバイを主張する。
ちょうどその頃、時期外れの異動で、青森から敏腕と噂の検事が城西支部に赴任する。城西支部の検事や事務官はあれこれと噂していたのだが、雨宮舞子(あまみや・まいこ)だけは検事に味方しているようだった。ところが、現れた久利生公平(くりう・こうへい)という検事は、服装もちゃらんぽらんで、中卒で、奇行も目立つ変な検事だった…。
事件概要
このエピソードには、代議士の収賄と下着ドロボーが登場します。どちらもアリバイを主張している点が似ています。
赴任直後の久利生検事が担当したのは下着ドロボーの事件です。逮捕送検されたのは田村寮平といういかにもな被疑者ですが、否認しています。押収された下着は、ちゃんと買ったらしいです(決して盗みなど働いていないと主張)。下着ドロボーに関する内容は下記の通りです。
- 下着を盗もうとする田村らしき人物が目撃されている。このとき田村は自転車に乗っていた
- 田村らしき人物は自転車で逃亡。途中で自転車を乗り捨てた
- 田村は容疑を否認
- 自転車は盗まれたと供述。盗難届は出していない。理由はどうせ戻ってこないと思っていたから
- 押収された下着は盗んだものではなく、購入したもの
- 犯行時、田村は自宅でアニメの録画をしていた
- 田村は性犯罪の前科があり、自宅は裏ビデオだらけ
- アニメは確かに録画されていた
- 下着を盗まれた女性に話を聞くと、田村の所持していた下着は自分のものではないと証言する
- 犯人が自転車を乗り捨てたのは、進路に階段があったから
(田村には土地勘があるはずなのに、なぜ自転車で階段に向かったのか?追われてパニックになっていたから?)
あまり詳しく語られていませんが、代議士の逮捕及びガサ入れがあった日時と、田村らしき人物が下着ドロボーで捕まりそうになった日時は同じ1月8日午前8時頃です。テレビでは午前8時から緊急特番が5分間流れ、その後、8時5分から田村の好きなアニメが放送されています。
収賄事件
代議士は家族写真を持ち出してアリバイを主張します。写っている家族全員が代議士のアリバイを裏付けているようですが、検事達は口裏を合わせているだけだと考えています。
クルージング中に撮られたその写真には、髪を押さえる女性が写っています。撮影者は不明ですが、風が強そうなので三脚は使えそうにありません。

(c) フジテレビ/共同テレビ
ネタバレ
田村は下着ドロボーではありません。下着に防犯ブザーを仕掛けた警察官が真犯人を捕まえています。再現VTRらしき映像が話をややこしくしている気がしますが、目撃された人物は田村ではありませんでした。そして、田村は本当に自転車を盗まれていたようです。
田村は自宅でアニメを手動で録画していました。そのため、午前8時から放送された代議士逮捕等のニュースが録画されていませんでした。田村は時間滞を指定するタイプのテレビ録画を使用しています。もしも田村がアニメを午前8時から録画予約したのなら、ニュースも録画されているはずです。
代議士のアリバイ
岬代議士は写真を撮影した人物について十分に説明できず、8月15日のアリバイは崩れます。風が強い日だったので三脚は使えず、秘書やボディーガードは乗船していないはずでした。
代議士は通りすがりの人に撮ってもらったと話していましたが、海の上ですのであり得ません。もしも秘書やボディーガードが撮ったのであれば、8月15日以外の日ということになります。
感想
面白いですね。放送は2001年1月8日だったということで、もう20年以上の月日が流れております。4:3の映像に時代を感じたりもします。事件の謎解きも面白いですが、検事とか事務官達のコミカルなやり取りが笑えます。いろいろおもしろかったですが、「偉くなれよー」、裏ビデオ(モザイク処理がない男性向け映像作品)を発見した久利生検事と警官達とか、定番の「パパでちゅよ」とかが個人的には好きでした。
偉くなれよー

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ビデオ発見!

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パパでちゅよ

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