『キャサリン・フルボディ』は2019年2月14日にアトラスから発売されたミステリーホラーテイストのアクションパズルアドベンチャーゲームです。2011年に発売された『キャサリン』のリメイク版で、新ヒロインやステージの追加など、大幅にパワーアップしています。この記事では、フルボディのあらすじやネタバレなどをまとめています。
あらすじ
主人公のヴィンセント・ブルックスは、ある夜、リンと出会う。その数日後から、ヴィンセントは悪夢をみるようになってしまう。
ヴィンセントにはキャサリン(Katherine)という恋人がいたが、付き合って数年が経ち、関係性に不安があった。そんな中、朝起きると男性が死んでいる、という怪死事件の噂を耳にする。自分が見た悪夢に関係があるのではないか?そんな不安に襲われるヴィンセントは、その夜、また悪夢に襲われる。目を覚ましたヴィンセントの横には、昨夜同じ席で飲んでいた女性が裸で寝ていた……。
何も覚えていないとはいえ、浮気という事実に焦ったヴィンセントは仲間たちに相談するが、仲間の反応は冷たかった。
行きつけのバー「ストレイ・シープ」に現れた女性から逃げ切ると、またしても悪夢をみてしまう。悪夢ではリンがピアノを弾いていた。目を覚ますと、またもや隣に女性の姿が――しかもその女性の名は、恋人と同じ「キャサリン(Catherine)」だった。
さらに、恋人のキャサリン(Katherine)から妊娠を告げられ、ヴィンセントの精神はぐちゃぐちゃになってしまう。そこにキャサリン(Catherine)の恋人を名乗るスティーブという人物が現れるが、スティーブの恋人はキャサリン(Catherine)ではないという。ヴィンセントは自分の恋人であるキャサリン(Katherine)が浮気したのではないかと疑い始めることになる。
登場人物
- ヴィンセント・ブルックス(CV:山寺宏一)
主人公。32歳。プログラマー。真面目で優しい性格だが、優柔不断な一面も。恋人のキャサリンとの関係は5年に及ぶが、結婚に対しては消極的。バーで突如出会った美女、もう一人のキャサリンと浮気をして以来、悪夢をみるようになる - キャサリン・マクブライド(CV:三石琴乃)
Katherine。32歳。アパレルメーカー勤務のキャリアウーマン。ヴィンセントの恋人。気配り上手でしっかり者。お金に厳しい。ヴィンセントとは高校時代の同級生で、5年前の同窓会をきっかけに交際がスタートした。ヴィンセントとは反対に結婚に対して積極的。煮え切らず曖昧なヴィンセントに不満を感じている - キャサリン(CV:沢城みゆき、他)
Catherine。22歳。ヴィンセントの浮気相手。金髪の巻髪で、幼い顔立ちなのに豊満なボディという可愛い女の子。猫のように気まぐれで自由奔放な性格(ゲーム中で声の変更が可能。能登麻美子、水樹奈々、堀江由衣、釘宮理恵、悠木碧、小清水亜美、阿澄佳奈、戸松遥、豊口めぐみ、 佐藤利奈など) - リン(CV:平野綾)
『キャサリン・フルボディ』からの新ヒロイン。名前以外の記憶を失っている謎多き人物で何者かに追われていたところをヴィンセントに助けられる。バー「ストレイシープ」でピアノを演奏している - オーランド・ハディック(CV:平田広明)
32歳。ヴィンセントと同じ職場で働くプログラマー。ヴィンセントの旧友。楽天的。仲間の中で一番早く結婚したが、事業に失敗し離婚。恋愛については懐疑的 - ジョニー・アリガ(CV:子安武人)
32歳。父親の経営する中古車販売店で働いている。ヴィンセントの旧友。クールなロマンチストで、結婚は運命の相手としたい派 - トビー・ネビンス(CV:谷山紀章)
23歳。ジョニーの後輩。無邪気な性格で結婚に漠然とした憧れを抱いている。バーに務めるエリカに好意を寄せているが…うまく誘えない - エリカ・アンダーソン(CV:皆川純子)
32歳。ストレイシープのウエイトレス。ヴィンセントの旧友。バーの客たちから人気の看板娘 - マスター(CV:若本規夫)
年齢不詳。ヴィンセント達の通うバー「ストレイ・シープ」の店主
真相(ネタバレ注意)
ヴィンセントが見る悪夢は、結婚に対する彼の不安や罪悪感が具現化したものです。悪夢の中で彼が突き進む塔は、彼の精神的な葛藤を表しており、崩れゆく足場は、彼の不安定な心理状態を象徴しています。また、悪夢に登場する羊たちは、ヴィンセントと同様に結婚や恋愛に悩む男性たちの姿を映し出しています。
キャサリン
浮気相手のキャサリンの正体はサキュバス(モンマ)です。彼女は、人間の男性を誘惑して精気を奪う悪魔であり、ヴィンセントの夢に現れて彼を苦しめていました。ヴィンセントの理想の女性像を投影したような存在といえ、彼女の奔放な行動や肉体的な魅力は、ヴィンセントが現実の恋人キャサリンに感じている不満や、結婚に対する恐れを象徴しています。
フルボディではキャラクターボイスを選べるようになっています。これは、理想の女性像に近づけるための仕様といえます。
リン
リン(=Qキャサリン)は、幼い美少女のような外見ですが、実は男の娘です。ちなみに、宇宙人の兄弟がおり、その趣味で女装させられているという設定になっています。
エリカ
Kルートのトゥルーエンディングで、エリカはトランスジェンダーであることが判明します。本名はエリック・アンダーソン。以前は男性として生きていたようです。作中のいくつかの場面に伏線があり、トビーとの関係にも影響を与えます。
- トビーがエリカに好意を寄せていることについて、ジョニーとオーランドが過剰な反応を示す
- ヴィンセントがエリカと話すとき、男性に対するような言葉遣いをすることがある
- トビーがエリカと「行くところまで行った」後、何か違和感を覚える
- ゲーム内の男性キャラクターのみが登場する悪夢について、エリカが知っている(自身も経験したことがある)
結末・エンディング分岐
『キャサリン・フルボディ』には、ヴィンセントの選択と行動によって変化する複数のエンディングが存在します。以下に、主なエンディングの種類とその内容を解説します。
Kルート(Katherine)
ヴィンセントがキャサリン(恋人,Katherine)との関係を修復し、結婚を選ぶルートです。このエンディングでは、ヴィンセントは結婚に対する責任を受け入れ、安定した家庭を築くことを決意します。ただし、Kキャサリンとの関係性やヴィンセントの心情によって、さらに細かく結末が分岐します。
- バッドエンディング:ヴィンセントの説得にもかかわらず、彼を置いて去ってしまいう
- フリーエンディング:ジョニーにアプローチされるものの、ヴィンセントに未練があるようなそぶりをみせる
- ノーマルエンディング:ヴィンセントと誤解を解き、結婚の準備を進める
- トゥルーエンディング:ヴィンセントと結婚式を挙げ、幸せな結末を迎える
Cルート(Catherine)
ヴィンセントがキャサリン(浮気相手,Catherine)との関係を選び、奔放な生活を送るルートです。このエンディングでは、ヴィンセントは自由を謳歌する一方で、将来への不安や孤独感を抱えることになります。このルートも、Cキャサリンとの関係性やヴィンセントの心情によって、結末はさらに分岐します。
- バッドエンディング:Cキャサリンに見捨てられ、孤独な結末を迎える
- ノーマルエンディング:Cキャサリンとともに魔界で暮らすことになるが、彼女に調教される日々を送る
- トゥルーエンディング:Cキャサリンとともに魔界で暮らすことになり、魔界ハーレムの一員に
Qルート(Qatherine)
ヴィンセントがリン(キャサリン,Qatherine)との関係を深め、彼女と共に新たな人生を歩むルートです。このエンディングでは、ヴィンセントは過去の価値観から解放され、自分らしい生き方を見つけます。他のルートと同様に、関係性や心情によって、結末はさらに分岐します。
- バッドエンディング:ヴィンセントはリンを救えず、リンはピアニストとして旅立つ
- トゥルーエンディング:ヴィンセントはリンを救い出し、リンのピアノコンサートが開催される(コンサートには人間だけでなく、異星人も集まる)
その他
上記以外にも、どのキャサリンも選ばない、あるいは誰とも結ばれないエンディングも存在します。これらのエンディングでは、ヴィンセントは独身のまま人生を歩むか、あるいは新たな道を見つけることになります。
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