『このホラーがすごい!2025年版』の国内と海外のランキングTOP10をまとめています!『このホラーがすごい!』は2024年から発刊されているホラー小説のガイドブックです。なお、2025年版は2024年4月~2025年3月に発売されたホラー小説を対象にしたランキングとなっています。
国内部門ランキング
国内1位に輝いたのは『深淵のテレパス』です!
第1位:「深淵のテレパス」 上條 一輝(著)
- 出版社:東京創元社
- 発売日:2024/8/16
- 特筆事項:ベストホラー2024【国内部門】第1位、創元ホラー長編賞 受賞作。会社の部下に誘われて怪談を聞いた日を境に怪現象に蝕まれる高山カレンが、「あしや超常現象調査」の2人組に助けを求める物語です
第2位:「さかさ星」 貴志 祐介(著)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2024/10/2
- 特筆事項:数百年続く「呪い」の恐怖を描く長編ホラー。戦国時代から続く名家で起きた一家惨殺事件を、親戚の中村亮太が霊能者の賀茂禮子と共に調査する物語です
第3位:「骨を喰む真珠」 北沢 陶(著)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2025/1/31
- 特筆事項:「をんごく」で横溝正史ミステリー&ホラー大賞を受賞した著者の最新作。大正14年の大阪を舞台に、女性記者が奇妙な投書をきっかけに大手製薬会社に潜入し、異様な出来事に遭遇する物語です
第4位:「口に関するアンケート」 背筋(著)
- 出版社:ポプラ社
- 発売日:2024/9/4
- 特筆事項:「近畿地方のある場所について」で、このホラーがすごい!2024年版【国内編】第1位になった著者の最新作。累計22万部突破のYouTubeチャンネルで話題の作品です
第5位:「宵闇色の水瓶 怪奇幻想短編集」 井上 雅彦(著)
- 出版社:新紀元社
- 発売日:2024/10/18
- 特筆事項:全13篇を収録したアンソロジー。恐ろしくて奇妙な物語が詰まった《異形コレクション》です
第6位:「右園死児報告」 真島 文吉(著)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2024/9/3
- 特筆事項:モキュメンタリーホラーの手法を突きつめた作品。明治25年から続く、政府、軍、捜査機関、探偵、一般人による非公式調査報告体系「右園死児」の原理解明と対策を目的とした物語です
第6位:「斬首の森」 澤村 伊智(著)
- 出版社:光文社
- 発売日:2024/4/24
- 特筆事項:戦慄のノンストップ・ホラーミステリー。暗い森の中の合宿所で洗脳されかけた人々が脱出しようとするが、森で迷い、切断された頭部が発見されるという物語です
第8位:「バラバラ屋敷の怪談」 大島 清昭(著)
- 出版社:東京創元社
- 発売日:2024/7/27
- 特筆事項:第17回 ミステリーズ!【新人賞】受賞作「影踏亭の怪談」の著者の連作集。8人の女性が解体されたバラバラ屋敷と、その現場周辺で目撃される4体の幽霊の謎を追う、ミステリーと怪談が融合した事件簿です
第9位:「頭の大きな毛のないコウモリ」 澤村 伊智(著)
- 出版社:光文社
- 発売日:2024/12/18
- 特筆事項:第6位の「斬首の森」に続き、同作家の2作品がベスト10にランクイン。恐れと禍いの暗黒奇譚集で、シチュエーションの異なる「異形」の短編集です
第9位:「撮ってはいけない家」 矢樹 純(著)
- 出版社:講談社
- 発売日:2024/11/13
- 特筆事項:「夫の骨」で日本推理作家協会賞【短編部門受賞】の著者の最新作。映像制作会社のディレクターがモキュメンタリーホラーのプロットを元に撮影を進める中で、フィクションと現実の奇妙な共通点に気づく物語です
海外部門ランキング
海外作品の中で1位に輝いたのは『五本指のけだもの』です!
第1位:「五本指のけだもの:W・F・ハーヴィー怪奇小説集」 ウィリアム・フライアー・ハーヴィー(著)
- 出版社:国書刊行会
- 発売日:2024/7/12
- 特筆事項:英国怪奇アンソロジー作家の短篇集。死霊、異常心理、怪物、狂信をテーマに、ブラック・ユーモアを漂わせながら絶妙な雰囲気のホラー小説が収録されています
第2位:「冬の子」 ジャック・ケッチャム(著)
- 出版社:扶桑社
- 発売日:2025/2/2
- 特筆事項:鬼才ジャック・ケッチャムの19篇からなる傑作短編集。ブラム・ストーカー賞短篇賞受賞作2作を含む、現実的暴力と幻想的恐怖の果てに生まれる詩情が描かれています
第3位:「救出の距離」 サマンタ・シュウェブリン(著)
- 出版社:国書刊行会
- 発売日:2024/9/21
- 特筆事項:シャーリイ・ジャクスン賞【中長篇部門】受賞作。〈スパニッシュ・ホラー文芸〉を牽引する作家のネットフリックスで映画化もされた幻想譚。死にかけている女性と少年が対話を通して記憶を探る物語です
第4位:「死者を動かすもの」 T・キングフィッシャー(著)
- 出版社:東京創元社
- 発売日:2024/12/25
- 特筆事項:ローカス賞【ホラー長編部門】受賞作。ヒューゴー賞、ローカス賞、ミソピーイク賞受賞の著者によるゴシックホラー。退役軍人が旧友の陰気な館を訪れ、不審な出来事に遭遇する物語です
第5位:「死者は噓をつかない」 スティーヴン・キング(著)
- 出版社:文藝春秋
- 発売日:2024/6/5
- 特筆事項:スティーヴン・キング作家デビュー50周年記念刊行、第3弾。幽霊が見える少年が主人公のホラーミステリーで、その能力ゆえに周囲の人々の思惑に振り回されながら成長していく物語です
第6位:「魔女の檻」 ジェローム・ルブリ(著)
- 出版社:文藝春秋
- 発売日:2024/10/9
- 特筆事項:「魔王の島」の著者の最新作。呪いの村で連続する怪死事件と、村に隠された秘密を描く作品です
第7位:「ビロードの耳あて:イーディス・ウォートン綺譚集」 イーディス・ウォートン(著)
- 出版社:国書刊行会
- 発売日:2024/9/27
- 特筆事項:女性初のピューリッツァー賞作家で、アメリカ文学史上に名高い〈短編の名手〉ウォートンの14作からなる作品集。予想もつかない展開と結末が特徴です
第8位:「幽囚の地」 ハリソン・クエリ(著)
- 出版社:早川書房
- 発売日:2024/7/3
- 特筆事項:都会を離れて田舎に家を買ったブレイクモア夫妻が、その地に住む精霊たちに悩まされ、直接危害を加えられるようになる物語です
第9位:「無限病院」 韓 松(著)
- 出版社:早川書房
- 発売日:2024/10/23
- 特筆事項:SFが読みたい!2025年版【海外編】第3位。衝撃のマジックリアリズム医療SFで、中国SF四天王のひとりによるSFエンタテインメント3部作の開幕篇です
第10位:「幽霊を信じますか?」 ロバート・アーサー(著)
- 出版社:扶桑社
- 発売日:2024/3/27
- 特筆事項:ロバート・アーサー自選傑作集。ミステリーの名手によるホラー&ファンタジーで、「ガラスの橋」で年間ベストにランクインした奇想天外で摩訶不思議な恐怖の名短編全10作が収録されています
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