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法廷占拠 爆弾2|呉勝浩【あらすじ・ネタバレ感想】

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 法廷占拠 爆弾2』は呉勝浩(ご・かつひろ)先生の推理小説です。このミステリーがすごい!で1位に輝いた『爆弾』の続編です。

項目 説明
タイトル 法廷占拠 爆弾2
評価
著者 呉勝浩
出版社 講談社
シリーズ 2作目
発行日 2024年7月
Audible版 未発売
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あらすじ

史上最悪の爆弾魔が囚われた。
そのとき新たな悪が生まれた。

東京地方裁判所、104号法廷。
史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判中、突如銃を持ったテロリストが乱入し、法廷を瞬く間に占拠した。
「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」前代未聞の籠城事件が発生した。
スズキタゴサクも巻き込んだ、警察とテロリストの戦いが再び始まる!
講談社BOOK倶楽部

 前作『爆弾』の続きです。存在感抜群だったあのスズキタゴサクが帰ってくる!みたいなことで、タイトルの通り法廷が占拠されます。タゴサクはいわゆる人質で、警察官の倖田や伊勢も人質になってしまいます。主役はテロリストの柴咲です。柴咲はスズキタゴサクが起こした爆発事件の被害者遺族らしく、死刑執行を要求するわけですが、どういったメリットがあるのかは不明…。

 前作は爆弾や容疑者と警察の駆け引きによって引き起こされるサスペンスで、展開がみどころでした。今作は、そういった面白さを引き継ぎつつ、人質という存在によってさらに魅力が増している感じです。

爆弾

 『爆弾2』というタイトルの通り、前作『爆弾』の完全な続きです。前作を読んでいない方は読んだ方がいいですし、読んだ方も、内容を忘れてしまっている場合は、どんな話だったか思い返すために、手元に置いておくといいのかもしれません。

爆弾
講談社
¥1,067(2025/04/07 20:49時点)

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感想

カリスマ的存在のスズキタゴサクが再び登場します!続編に対する読者の期待を裏切ることはなく、さらなるスリルと興奮を楽しめるはずです。物語のテンポがよくて、緊張感があって、心理戦・頭脳戦も面白いです。前作『爆弾』と比べても遜色ない出来栄えです。むしろ上回っているかもしれません。

スズキタゴサクというキャラクターは本作でも健在です。冷酷さと計算高さは小説のキャラとしてとても魅力的だと思います。スズキタゴサクだけではなく、警察側のキャラクターも前作から引き続き登場します。結末が続編を匂わせているので「爆弾3あるな」という気分です。スズキタゴサクが今後どうなるのか、どんな活躍をみせるのか、気になります。

ここからはちょっと気になった点についてです。犯人の動機付けやキャラクターの関係性はもう少し緻密に描かれていてもよかったのかなと思っています。もちろん、全体評価を著しく下げるほどのことではないです。

スリルとサスペンスに満ちた『爆弾2』は、前作の成功を引き継ぎながらも新たな魅力を加えた素晴らしい続編だったと思います。スリリングな展開と魅力的なキャラクターは、さらなる続編を期待したくなりますし、それが匂わされているのも嬉しいです。

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