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推理ゲーム

雨格子の館【あらすじ・ネタバレ解説】

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 雨格子(あまごうし)の館 一柳和、最初の受難」は2007年に発売された推理ゲームです。“一柳和(いちやなぎ・なごむ)の受難シリーズ”の一作目で、“奈落の城”や“氷の墓標”といった続編も発売されています。この記事では、“雨格子の館”のあらすじ・ストーリー、犯人や動機などの真相をネタバレありでまとめています。

ソフト情報
項目 説明
ハード PS2/PSP
発売日 2007年3月8日(PS2)
発売元 日本一ソフトウェア
ジャンル 推理アドベンチャー
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あらすじ

 主人公の一柳和(いちやなぎなごむ)は、夏休みに、とあるペンションでバイトする予定だったが、不運にも、そのペンションが火事で全焼。帰宅途中に嵐に遭い、迷子になった挙句、避難しようとしたある館の近くで死体らしき人物を発見し、その直後、何者かに殴られ気絶してしまう。目を覚ますと、そこは館の中で、そこでは、役者たちが映画撮影のため、稽古をしていた。彼らは帽子屋という脚本家によって集められたという。

 南雲という役者の到着が遅れる中、館の一同は温室で猫の置物と復讐という文字の書かれたメモを見つけ出す。さらに、駐車場に停めてあった車のタイヤがパンクしていることに気付き、和を含めた全員が館に閉じ込められたことを悟る。

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 まず、物語に登場する謎を整理したいと思います。主人公が館に到着し、温室のメモやパンクを発見した翌日、殺人事件が発生します。この事件の犯人、そして、動機がメインの謎となります。

主人公が見つけた死体

 主人公の和は、まず最初に、死体をみつけています。ほんとうに死体だったのかどうかは不明であり、これを目撃したのは主人公(プレイヤー)だけです。この人物の生死はもちろん、正体も不明です。

主人公を殴った人物

 死体らしきものを発見した和は、その後すぐに、誰かに殴られています。しかし、誰が殴ったのかはわかりません。

南雲の行方

 役者の一人である南雲が到着していません。のちにラジオで、南雲が館へ向かったことが明らかになるため、館には来ているはずです。しかし、姿を現しません。

帽子屋の正体

 役者たちを集めた脚本家の帽子屋の正体も不明です。そもそも正体が明らかになるのかさえも、わかりません。

水音

 最初の日の夜(7月21日)、パンクなどを知った後、全員が2階の自室へと引き上げます。この時、和と日織は不審な音を耳にします。和が確認を拒否したため、この音の正体は明らかになりません。

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真相

以下の内容は事件の犯人や動機のネタバレとなります

不運が重なった主人公の和の正体を疑うようなシーンもありますが、彼は、まぎれもなく運が悪いだけの大学生です。実は犯人・主謀者・共犯者ということはありません。もちろん、和の正体が南雲や帽子屋ということもなく、犯人の動機にも一切関わりがありません。

殺人の順序

登場人物の中で、まず最初に殺害が発覚するのは斑井です。その後、椿、那須、暗石、静奈もしくは鈴奈が殺害されます。斑井を除いて、椿以降の登場人物は主人公(プレイヤー)の行動によって、生存ルートが存在します。

登場人物
暗石 静奈 日織 御陵 那須 椿 鈴奈 斑井

雨格子の館(登場人物)
実は斑井よりも先に、南雲が殺されています。そのため、正確には、南雲、斑井、椿…の順に殺されます。南雲と斑井の生存ルートはなく、確実に殺されてしまいます。

犯人

犯人は御陵(みささぎ)です。主人公とワトスン役の日織以外のほとんどが殺されるため、消去法で、犯人が誰かわかります*1

*1:ゲームでは、ある一定の条件を満たさない限り、那須の殺害発覚後(7月25日、5日目)に、和が殺されるというバッドエンドを迎えることになります

動機

御陵の娘は自殺したアイドルの池内梨奈です。梨奈はあるオーディションに落選し、自殺を図りました。母親である御陵は、オーディション落選の原因が帽子屋にあると考え、復讐のために事件を起こしました。犯人は「白夜」という映画の打ち上げに帽子屋が出席していたことを知り、その打ち上げに最後まで参加していた役者を館に集めました。大勢の役者を手あたり次第に殺したのは、犯人には、誰が帽子屋かわからなかったためです。

手口

御陵が最初に殺したのは南雲(本名は四倉欣治)です。南雲は御陵の共犯者であり、車のタイヤをパンクさせた犯人でもあります。そして、和が見つけた倒れていた人も南雲で、和を殴ったのも南雲です。彼は死んだふりをしていました。御陵は、1日目の最後、全員が2階へと引き上げる際に、一番最初に部屋を出ています。暗石や斑井がワインの話をした階段のシーンで、その姿は見えません。この時、空き部屋の梯子を使って地上におり、南雲を殺害しました。和や日織が聞いた水音は御陵が南雲の死体を井戸に捨てた音です。

御陵が二番目に殺害したのは斑井です。御陵は証言の中で、決定的なミスを犯します。それが那須の作ったでかいてるてる坊主です。てるてる坊主は最初、那須の意向で、吹き抜けに飾られていました。しかし、その後、ひと悶着あり、てるてる坊主は居間のテラスに吊るされます。もしも、御陵がアリバイ証言通りに、キッチンから部屋に戻っていたのならば、吹き抜けのてるてる坊主をみているはずです。しかし、御陵は吹き抜けにあったことを知りませんでした。どうやら斑井は打ち上げの時、自分が帽子屋であるかのように御陵に話していたようです。

以上2名の殺害は回避できません。必ず発生する事件であるため、犯人を告発する際にも必ず登場します。

登場人物の正体

登場人物の正体は以下の通りです。

  • 日織:推理小説家である高遠延二郎の孫
  • 那須:帽子屋
  • 鈴奈:本当は男の子
  • 椿:館の持ち主(ルロイ)の親戚

ゲームの評価

ゲームの最大の特徴は、事件を未然に防ぐことで高評価を得られるというシステムにあります。このシステムが影響し、調査の自由度が高くなっていると考えられます。ゲームとしての難易度は高いですが、自分で集めた情報と自分の推理がゲームクリアに直結しています。

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