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刑事コロンボのファーストネームについて【フランク・フィリップ・不明・ルテナント】

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海外ドラマ『刑事コロンボ』に登場するコロンボ警部のファーストネームは謎となっています。この記事では、フランクやフィリップなどのファーストネームについて、ファーストネームとされた経緯や真偽をまとめています。

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ファーストネームは不明

コロンボのファーストネームが明かされていません。シリーズの共同制作者であるリチャード ・レビンソンとウィリアム・リンクが、コロンボにファーストネームを与えないという明確な方針を持っていたためです。ウィリアム・リンクはインタビューで名前を与えないことで、視聴者の興味を引き、謎めいた雰囲気を維持できると語っています。
また、主演のピーター・フォーク自身も、ファーストネームを明かさないことを強く主張していました。フォークはテレビ番組で、コロンボが自分のファーストネームを「恥ずかしい」と感じており、妻だけがその名前を使うという解釈を披露しています。

結局のところ、コロンボのファーストネームは、制作側の公式な意図によると「不明」です。ウィリアム・リンクとピーター・フォークは、コロンボのファーストネームは永遠に謎のままであるべきだと考えていました。不明ですので、存在しないわけではないですが、ピーター・フォークの話した『恥ずかしい感じの名前』というのが、現在の手掛かりになっています。

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フランク説

「コロンボのファーストネームはフランクである」という説も根強く存在します。これはいくつかのエピソードで、コロンボの提示する警察IDバッジに「フランク・コロンボ(Frank Columbo)」という名前が記されているためです。フランクが確認できるエピソードをまとめると次のようになります。

  • 旧シリーズ
    シーズン1の「ホリスター将軍のコレクション(Dead Weight)」では、そのIDバッジが最も顕著に映し出されています。また、1975年の「闘牛士の栄光(A Matter of Honor)」でも同様にフランクの文字が確認できます
  • 新シリーズ
    1989年の復活シリーズ「迷子の兵隊(Grand Deceptions)」では、証拠品の袋に「Lieutenant Frank Columbo, LAPD」と明記されているシーンがあります

制作者の見解

これらのフランクという表記について、ウィリアム・リンクは、繰り返し「フランク」という名前は公式ではないと主張しています。リンクは、「小道具担当者のミス」であり、シリーズの意図を知らない人物がIDバッジの空欄を埋めるために適当な名前を記入したと説明しています。当時、ビデオのような再生機器が普及していなかったため、視聴者が一時停止してIDバッジの細部を確認することは想定されていませんでした。

また、シリーズの全69エピソードを通して、コロンボのファーストネームが「フランク」と口頭で言及されたことは一度もありません。親族(甥の結婚式に登場した際も「コロンボ警部補」と紹介されている)や同僚、上司ですらコロンボを「フランク」と呼んだことはありませんでした。
ピーター・フォーク自身もインタビューでコロンボのファーストネームを「知らない」としており、フランクが恥ずかしい名前ではないことから、この説を間接的に否定しています。

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フィリップ説

コロンボのファーストネームを巡る騒動で、最も世間の注目を集めたのが、ボードゲーム「トリビアル・パースート」にまつわる訴訟です。このボードゲームに「コロンボのファーストネームは何か?」というクイズがあり、その答えがフィリップとなっていました。これは訴訟問題になったため、アメリカでは有名な話となっています。訴訟の詳細は関連動画にまとめていますので、そちらをご覧ください。
なお、「フィリップ」という名前もコロンボの公式なファーストネームではありません。

ルテナント説

コロンボ警部補は作中でファーストネームを尋ねられると、決まって「ルテナント(Lieutenant)」と答えています。ですので、ルテナントというのも、あながち間違いではないかもしれません。ただ、ルテナントは警部補という意味ですので、一般的には階級を表しています。

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