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99.9シーズン1|ネタバレ徹底解説・あらすじ・感想【刑事専門弁護士】

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99.9 刑事専門弁護士』は2016年4月にTBS系列で放送された人気ドラマです。日本の刑事事件では、一度逮捕・起訴されると99.9%が有罪判決を受けるという現実を背景に、残りの0.1%に隠された真実を追求する刑事専門弁護士たちの奮闘を描いていま す。この記事では、各話のあらすじやネタバレ、登場人物などをまとめています。

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あらすじ(ネタバレ注意)

弁護士・深山大翔(松本潤)が緻密な検証と独自の視点から、一見解決不可能に見える事件の裏に隠された事実を暴いていきます。
そんな深山が所属することになるのは、大手弁護士事務所である斑目法律事務所の刑事事件専門部署で、民事専門の弁護士だった佐田篤弘(香川照之)が室長を務めています。

第1話

0.1%にこだわる型破りな男登場!逆転不可能な事件に挑め
深山大翔は、その実績を買われ、斑目法律事務所の刑事事件専門部署にヘッドハンティングされる(ついでに明石達也も)。
そんな深山が斑目法律事務所で最初に担当することになったのは、殺人事件の容疑者・赤木の弁護だった。赤木に事件当日の記憶はなかったが、防犯カメラ映像と目撃証言が有力な証拠となっていた。

深山は、防犯カメラ映像の不自然さ(赤木の顔が映っていないこと)と、目撃証言の矛盾(高架下の特殊ライト下でのジャンパーの色の正確な識別)に疑問を抱く。そして実際に現場の状況を再現・検証し、被害者・塙社長の夫人と部下の友永による共犯であることを突き止める。実は友永が赤木になりすまして防犯カメラに映り込んでおり、社長夫人が長年の暴力に耐えかねての犯行だった。

第2話

正当防衛か殺人か?隠された驚愕の真相
斑目法律事務所に、正当防衛を主張する男性・山下からの依頼が舞い込む。山下は居酒屋で口論になった木内をナイフで刺していた。
深山は木内の遺体の刺し傷の数と山下の供述が食い違っていることに気付き、山下の木内に対する個人的な恨みを疑う。木内の故郷である静岡へ向かうと、そこで、木内が過去に婦女暴行事件を起こしていたことがわかる。しかも、山下は暴行事件の被害者の婚約者で、木内への強い恨みがあった。加害者は朝霧コーポレーション会長の孫で、事件の裏に大きな圧力が働いているようだった。
深山は現場周辺の聞き込みから、ホームレスの証言を得て、山下が木内を刺したのは2回であり、残りの3回は居酒屋店長によるものだと突き止める。店長は木内と過去の婦女暴行事件の共犯者であり、木内は脅迫のために居酒屋を訪れていた。

第3話

消えた1000万円!空白の15年……母と娘の絆
会社の金庫から1500万円が盗まれ、従業員の吉田果歩の自宅から同額の金がみつかる。無罪を主張する吉田の母親が深山たちの元を訪れ、末期がんの身で全財産を託してでも娘の無罪を証明してほしいと懇願する。
事件の担当となった立花彩乃は、幼い頃に母に見捨てられ養護施設で育った吉田が依頼を断ろうとする中、母親の深い愛情を理解し、必死に彼女の無罪を証明しようとする。
最終的に、吉田が風俗店で働いていたこと、そして幼い頃から大きな三角屋根の家に憧れ、母と一緒に住むための家を購入しようとしていたことが明らかになり、さらに、川口建設の社長が大帝工業に頻繁に接待を行っていた事実も判明する。つまり、金を盗んだのは社長であり、その金は接待に使われていた。
吉田の無実は見事に証明され、吉田は病床の母親と再会する。

第4話

永遠に証明できない無実!逆転の一手は
研究者の菊池(板尾創路)が元同僚の女性から痴漢の訴えを起こされ逮捕される。菊池は無実を主張し、深山たちに弁護を依頼。事件当日、菊池は被害を訴える女性・井原とバーにいたが、深山たちが事件当日の状況を再現した結果、犯行時刻に現場にたどり着くことは難しいことが判明する。後日、菊池の上司・鵜堂が多額の金を支払って示談を懇願し、示談は成立するが、社会復帰した菊池は周囲の厳しい目に苦しむことになる。
一度示談が成立すると裁判を起こせないという状況の中、深山は菊池に井原相手に訴えを起こすことを提案。深山はバーの店員から井原が店長の恋人であることを聞き出し、この事件が美人局ではないかと疑う。個別の事情聴取の結果、菊池を失いたくない鵜堂が全てを仕組んだことだったという真相が明らかになる。

第5話

黒幕は佐田!?繋がった2つの事件〜前編
刑事専門チームに、傷害事件を起こした男性・谷繁(千葉雄大)からの依頼が舞い込む。谷繁は面識のない男性・三枝に突然殴りかかり、怪我を負わせていた。
目撃証言や防犯カメラの映像から、谷繁が三枝に「お前が殺したんだ!」と言い、もみ合いになっていた。その後、谷繁が転倒して頭を強打していたことがわかる。深山と立花が接見に訪れたとき、谷繁は意識不明の重体になっていた。

深山は谷繁の妹を訪ね、彼の父親がかつて食品会社の社長であり、自殺により命を落としていたことを聞き出す。妹の証言からして、谷繁の犯行時の言葉に重要な秘密が隠されているのは間違いなさそうだった。谷繁社長の死は、死亡した日に誕生日ケーキを購入し、屋上で誰かと会っていたこと、現場に残されていた吸殻から三枝の唾液が検出されていたことが判明したが、最終的に証拠不十分で自殺と判断されていた。
谷繁社長殺害の犯人は三枝に違いないと考える深山と立花は、三枝を追い詰めるが、三枝は「誰も私を逮捕することなどできない」と不敵な笑みを浮かべる。

第6話

絶対崩せない証言!切り札は佐田の過去
谷繁社長が自殺したとされる日と同じ日に、杉並区で殺人事件が起きており、三枝が犯人の目撃者としてアリバイを立証していた。三枝の証言を調書として書き起こしたのは、当時検察官だった佐田だった。
深山は当時のニュース映像を入手し、徹夜で確認した結果、映り込んでいた看板から、事件当日は工事が行われていたことがわかる。三枝は工事現場となっていた橋でバイクで走り去る殺人事件の被疑者・真島を目撃したと証言していたが、工事中であれば、被疑者は橋を通っていないはずである。佐田はこの事実を検察に持ち込むが、「三枝が目撃したのは別の橋だった」と証言を覆されてしまう…。
深山は真島の大学時代の友人・板橋(吉沢悠)を訪ね、真島の身長と防犯カメラに映る犯人と思しき人物の身長の不一致、そして大学時代の写真から感じた違和感を手がかりに、板橋こそが犯人であることに気付く。

第7話

VS完全犯罪者!凶器に潜むワナ
河村は会社の金を私的に流用していたことを父に知られたため、父を殺害し、その罪を専務の西岡(嶋田久作)になすりつけようとする。
逮捕された西岡は事件当日の記憶がないと主張し、刑事専門チームが弁護を担当することになる。
現場からは西岡の指紋がついた凶器と思しき花瓶がみつかっており、これが西岡逮捕の決定的な証拠になったのだが、深山たちは花瓶が割れていたことに違和感を覚える。深山は花瓶を使い、殴ったり落としたりしてどのように割れるかを検証し、現場に落ちていた破片を拾い集めて花瓶を復元。すると、どういわけか余るガラス片があり、そのガラス片から西岡の指紋が検出されていた。さらに、現場のガラス窓が割られているにもかかわらず指紋がなく、ガラスを割った道具が凶器として使用されていないなど、多くの不自然な点が発見される。

深山は裁判で現場から持ち帰ったスリッパに凶器となった花瓶のガラス片が刺さっていたことを提示しm犯人が犯行後に現場のガラス窓を割り、西岡の部屋から盗んだ花瓶のガラス片を混ぜたと主張する。そして、花瓶のシリアル番号から、西岡の部屋にあった花瓶が河村のものと同じ番号であることも明らかにする。

第8話

深山逮捕!ついに明かされる衝撃の過去
依頼人の鈴木が毒殺された事件で、深山自身が容疑者として逮捕されてしまう。事件当時、深山は鈴木とレストランで食事をしており、その最中に鈴木が苦しみ出し、そのまま息を引き取っていた。鈴木の体内から検出された毒物と同じものの購入履歴が深山の自宅パソコンから見つかり、深山は追い詰められてしまう。

鈴木は深山に弁護依頼を持ちかけるためにレストランに呼び出したが、実は鈴木は深山の父親が起こした殺害事件をネタに深山を脅そうとしていた。深山の父親は顔見知りの少女を殺害した罪に問われ、無実を主張していたが、獄中で亡くなっていた。
深山は食事をしていたレストランの防犯カメラ映像を見て違和感に気付き、実際に再現してみる。苦しみ倒れ込んだ鈴木を介抱する男の動きを不自然に感じた深山は、その男の正体に気づきく。その男は、数年前に深山が弁護依頼を受けた女性・岩下(夏菜)の恋人・黒川(綾部祐二)だった。黒川が借金のために深山を脅し、鈴木を殺害したことが岩下の証言で明らかになり、深山の無実は証明される。

第9話

深山、敗北!?華麗なる一族の悲劇
深山は無事に職場に復帰し、斑目からの指示で佐田や立花と共に、山城鉄道の会長宅へ向かう。自宅には会長の死体があり、山城家三男の隆三の妻・皐月(国仲涼子)が、会長の介護疲れが理由で殺してしまったと自白する。
自首し拘留されている皐月に接見した深山と立花は、皐月の供述――会長が料理をひっくり返しワインをこぼした――にもかかわらず、現場となった部屋にも皐月の服にもワインの染みがなく、凶器となったネクタイにだけワインの匂いがついていることに違和感を抱く。その後、深山が山城家の一人一人に当時の証言を聞き、さらに死体発見時の状況も再現。その結果、会長の叫び声を聞いて部屋に入ったにもかかわらず、誰一人として会長に声をかけたり、警察に通報したりする者はいなかったことがわかる。

佐田が手に入れた事件当日長男が参加していた会合の集合写真に、凶器のネクタイを着けた長男が写っていることが判明。深山たちが訪れた時には全く違う服装で、どういうわけか帰宅後に着替えていた。そんな、長男を追い詰めると、会長を殺したのは長男だったことがわかる。事件発覚直後、皐月が自ら罪をかぶると言い出し、その発言に、親族全員で加担したのだった。

無事に無罪放免となった皐月に深山がある推理を話す。その推理は、皐月が会長の財産を手に入れるために、意図的に罪をかぶろうとしたというものだった。殺人犯の長男はもちろんだが、親族全員で犯人を隠避したとなれば、次男や三男、そしてその子供も相続権を失う。配偶者に相続権はないので、皐月のお腹の中の子供だけが、正当な相続人となる。そうなれば、ほぼ皐月が全財産を相続するようなこととなる。
皐月は深山の推理に「証拠はあるのか」と聞き返し、その場を立ち去る。

第10話

チーム斑目が挑む最後の難事件 因縁の宿敵…秘めた思い…いざ最終決戦!
連続婦女殺害事件で逮捕された石川(中丸雄一)の弁護を、父親からの依頼で刑事専門チームが担当する。石川は検事・丸川(青木崇高)の執拗な取り調べに疲弊し、罪を認め調書にサインしてしまったと訴える。
石川に容疑がかけられている事件は2件あり、いずれも同じ手口で現場には石川の毛髪と血痕が残されていた。深山は、被害者が激しく抵抗した可能性がある状況で 、石川に被害女性を殺害することができたのか疑問を抱く。深山は、今回の事件と手口が酷似している過去の事件を見つけ出し、事件が起きた静岡へ向かう。そして、静岡の事件と東京の2件の事件の被害者が全員同じ病院に入院しており、しかも同じ時期の同じ大部屋だったことが判明する。その部屋に入院していた女性は4名で、うち3名は殺されてしまったが残りの1名は海外出張中だったため、無事だった。

深山たちは帰国した入院患者・加藤と会い、事情を聴く。当時、その院内の大部屋では、現都知事である高山が担当医をしており、高山は女性患者にわいせつ行為を働いていた。そのときは示談となったようだが、高山は女性患者に脅されていた。そこで、当時の事件を知る女性達を殺害したのだった。石川は高山の病院で人間ドックを受けており、採取された血液を利用され、連続殺人事件の罪をなすりつけられていた。
高山は自ら罪を認め、石川は裁判で無実が証明される。かつて自身の父親が冤罪によって苦しめられた過去を持つ深山は、裁判で冤罪事件の被害者の不幸を強く訴えるのだった。

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登場人物とキャスト

  • 深山大翔(みやまひろと) / 松本潤
    主人公。刑事裁判専門の弁護士。真実を追求することに異常なまでのこだわりをみせる。報酬には無頓着のため、貧乏。ダジャレ好きや料理好き
  • 立花彩乃(たちばな あやの) / 榮倉奈々
    深山と同じく斑目法律事務所の弁護士。プロレスが大好き。金欠の深山に代わってお金を出すこともしばしば
  • 佐田篤弘(さだあつひろ) / 香川照之
    斑目法律事務所の刑事事件専門チームの室長。企業弁護のトッププレイヤーとして事務所に大きな利益をもたらしており、その手腕は確かだが、プライベートでは10歳年下の妻に尻に敷かれている
  • 斑目春彦(まだらめはるひこ) / 岸部一徳
    斑目法律事務所の所長。一代で事務所を拡大したやり手の経営者。深山をヘッドハンティングし、刑事事件専門チームを立ち上げた人物
  • 明石達也(あかしたつや) / 片桐仁
    斑目法律事務所のパラリーガル。深山大翔の捜査をサポートする。深山とは長い付き合いらしく、深山の奇妙な行動にもしっかり付き合う
  • 大友修一(おおともしゅういち) / 奥田瑛二
    検事
  • 丸川貴久(まるかわたかひさ) / 青木崇高
    検察官。佐田篤弘の後輩
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感想

登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合うストーリー展開や、深山大翔をはじめとする個性豊かなキャラクターたちが織りなすユーモラスなやり取りが面白いです。シーズン2の制作だけではなく、映画化もされるほどでしたので、かなり人気だったのではないかと思います。ときに重いテーマを扱いながらも、エンターテイメント性を兼ね備えたミステリー作品ということで、オススメの国内ドラマです。

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