2話
テストケースNo.6藤井早紀(ふじい・さき)。創作料理店『八節(はっせつ)』の総料理長で、子供食堂の運営にも協力している人物です。リシンという毒物を購入したため、ミハンシステムで危険人物として名前が挙がります。藤井は遺言を作成しており、刺し違えてでも標的を殺す覚悟があるようです。
このケースでは小田切唯が八節の料理人として忍び込みます(趣味程度の料理の腕前というのがなかなか面白いです)。子供食堂の方には公務員を名乗った井沢が潜入しますが、たまたま藤井に誘われた小田切も子供食堂の手伝いをすることになります。
女子高生連続殺人
二人が手伝うことになった子供食堂には子供達の写真が多数飾られており、その中に、女子高生連続殺害事件の被害者・元宮七海(もとみや・ななみ)がいるようでした。連続殺人犯は捕まっていましたが、出所していました。元宮と親しくしていた藤井の標的は殺人犯だと考えられましたが、藤井は殺人犯と接触しただけで、犯行には及びません。どうやら殺人犯は元宮殺害を否認しているようです。
未犯が藤井の自宅に忍び込んで発見したボイスレコーダーには「たすけて…」という女性の声と男性の声が録音されており、どうやらその男性が元宮殺害の真犯人のようでした。藤井は声を分析するため、民間の調査機関に声紋の照合を依頼。藤井は真犯人に気付いている様子です。
ネタバレ
元宮七海殺害の犯人は、選挙戦への出馬を表明した元最高裁判所長官の小松原忠司(こまつばら・ただし)でした。小松原は猟の最中に元宮を獣と間違えて撃っていました。負傷した元宮は藤井に電話し助けを求めましたが、そこに小松原がやってきて止めを刺しました。犯行後、小松原は立場を利用して元宮の死を女子高生連続殺人の犠牲者にみせます。
藤井は八節で小松原が誤射事件について話しているのを立ち聞きし、元宮の死の真相に気付くことになります。実は藤井と元宮は実の親子で、藤井は娘の仇討ちをするために、犯行を企んでいました。元宮は藤井の正体に気付いていないと考えられていましたが、ボイスレコーダーの終わりには「お母さん」という声が録音されていました。元宮は藤井が自分の母親であることに気付いていたようです。
- 桜木泉(さくらぎ・いずみ)の遺体が発見される
- 桜木泉は井沢のことを知っていた様子
結末
罰から逃れた小松原でしたが、何者かにエレベーターの下に突き落とされ、命を落とします。明らかに誰かに突き落とされていますが…、事故として処理されます。
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