10話(最終話)
テストケースNo.17桜木泉(さくらぎ・いずみ)。ベトナムで死んだようにみせたあと、日本に密入国していました。ミハンシステムは桜木泉を危険人物とみなし、東堂定春の決定により未犯による捜査が開始されます。

(c) フジテレビ/共同テレビ
谷口正博
桜木泉はベトナムで谷口正博(たにぐち・まさひろ)という人物を追っていました。証券会社に勤務していた谷口は相馬由紀子(そうま・ゆきこ)と婚約しており、由紀子の父親・相馬和久(そうま・かずひさ)は谷口が勤める証券会社のベトナム支店長でした。
谷口は窃盗の前科があることを隠して入社しており、経歴詐称が会社にバレたため、婚約は解消され、会社も解雇されようとしていました。そんな谷口はベトナムで相馬和久の爆殺を企て、紙袋に爆弾を入れて和久のもとへ向かいます。しかし谷口は犯行前に桜木泉と共に捜査していた赤川武志(あかがわ・たけし)に撃たれて死亡します。
谷口が死んだあと、命を狙われていた相馬和久は結局、交通事故で死んでしまいます。さらに、谷口を撃ち殺した赤川もベトナムでホテルから落っこちて死亡します。いずれも、事故死として処理されています。
井沢の妻子
赤川は死ぬ前日に元同僚で井沢の妻の井沢康子(いざわ・やすこ)に連絡をしています。そして、井沢康子は娘の希(のぞみ)とともに、自宅で殺されてしまいます。犯人は宇佐美洋介(うさみ・ようすけ)に間違いないようですが、宇佐美は職業的に殺人を行っており、ただの実行犯です。つまり、宇佐美に殺人を指示した黒幕がいます。
ネタバレ
桜木泉と赤川はもともと未犯のメンバーでした。初期の未犯は東堂定春を含めて、桜木と赤川の三名でした。このメンバーで行われた一番最初の捜査がテストケースNo.1谷口正博(テストケースゼロ号と呼ばれている)でした。
ミハンシステムを信じて赤川は谷口を撃ち殺したわけですが、実は谷口には殺人の意図が一切はありませんでした。所持していた紙袋に爆弾が入っていたのは犯罪グループによって紙袋をすり替えられたからです。つまり、ミハンシステムのテストケースゼロ号は冤罪で警察官が無実の撃ち殺すという最悪の結果に終わっていました。
関係者の死
赤川は冤罪という事実を公けにしようとして、殺されてしまいます。赤川は同僚の井沢康子にもミハンシステムの冤罪を電話で伝えていたため、康子も口封じのために一緒にいた娘もろとも殺されてしまいます。
証券会社の相馬和久を事故にみせかけて殺したのは犯罪グループです。相馬和久が勤める証券会社は犯罪グループのマネーロンダリングに手を貸していたらしく、和久はこのことを調査しようとしていました。犯罪グループにとって和久は邪魔者なので、始末されます。
赤川および井沢妻子殺害の実行犯は宇佐美洋介です。宇佐美に殺害を指示したのは、ミハンシステムによる冤罪殺人事件の発覚を阻止しようとした人物です。
黒幕
黒幕は警察庁次長の町田博隆(まちだ・ひろたか)でした。東堂定春も冤罪の事実を知っていましたが、東堂の上司ともいえる町田がほんとうの黒幕です。町田は昇進のために、なんとしてもミハンシステムを成功させようとしていました…。
結末
ミハンシステムによって起きた冤罪事件を告発しようとした東堂定春も、怪しい男の襲撃を受け腹部を刺される。井沢は警察庁に乗り込み、黒幕の町田を襲う。妻や娘を殺した町田を撃ち殺しそうになるが、踏み止まり、町田や東堂は逮捕される。東堂が逮捕されたあとも、井沢はミハンシステムを使った捜査を続けるようだった。
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