「消えた死体殺人事件(6巻)」のあらすじとネタバレです。少年探偵団が同級生の猫を探していて、ひとんちの風呂場で死体をみつけますが、その死体が消えてしまうエピソードです。
項目 | 内容 |
---|---|
漫画 | 6巻 |
サブタイトル | 結成!少年探偵団 ナゾの兄弟 動く死体の謎 |
アニメ | 15話 |
放送日 | 1996年5月13日 (月) |
あらすじ
帝丹小学校の少年探偵団は依頼人を待っていた。すると、浩樹というやや太めの少年がやってきて、アキラ(猫)の捜索を依頼する。しょうもない依頼にやる気が湧かない探偵団だったが、仮面ヤイバーのカードいつられて捜査を開始。運よく人の家の窓から出てきたアキラを発見するが、何故か血まみれだった。
アキラは無傷だった。どうして血まみれなのかを調べるため、アキラが出てきた窓を調べると、そこは風呂場で、浴槽に死体が顔を突っ込んでいた。少年探偵団はすぐに警察に連絡したのだが、目暮警部が到着したとき、風呂場に死体はなかった。
内容紹介
死体消失の事件です。実は人形だったとかそういうことはなく、消失トリックの謎解きがメインとなります。
手掛かり
真相につながるヒント、伏線などをまとめます。
状況証拠
- 問題の家には田中という兄弟が住んでいる
兄が警察に対応し、その後、弟が帰宅する - 警察が調べたが部屋から死体はみつからない
- 通報から警察が到着するまで、玄関はコナンが見張っていた
玄関の反対側は死角だが、土手になっているため、死体を運び出すことはできない - 死体捜索中に兄が怒鳴ったり、テレビを消したりする
- 弟はコール音が鳴る前の電話に出ている
(電話は間違い電話だった) - 警察が引き上げたあとも、兄はずっと同じ姿勢で椅子に座って寝ている
- 死体捜索中、弟は携帯電話を持っていた
証拠
- 弟のズボンの裾に葉っぱが入っていた
ネタバレ
兄は死んでいます。犯人は弟です。コナン達が風呂場で死体をみつけたあと、弟は急いで椅子に座らせ、兄のフリをしていました。その後、土手を通って移動し、今しがた帰宅したようにみせていました。
怒鳴り声やテレビを消すなどの行動によって生きているようにみえましたが、いずれも、犯人が仕掛けたトリックです。声は留守番電話の応答メッセージで、つまり、録音した声でした。なお、声の主は被害者ではなく、犯人の方です。テレビが消えたのはタイマー機能でした。消えタイミングに合わせて、犯人がそれらしいことを言っていました。
証券会社に勤めていた弟は株の不正な取り引きについて兄に証拠を握られていました。兄はろくに働いてないかったらしく、一生弟に面倒をみてもらおうと思っていました。
考察
死体が消えて、実は目の前にいた人が死んでいました。なかなか面白かったと思うのですが、ツッコミどころがないわけではないです。目の前に死体があって気付かない名探偵と殺人課の刑事ってどうなの?とか、鑑識の人はこなかったの?とか、あのままずっと座らせておくつもりだったの?とか、猫って水が嫌いなんじゃないの?とか、電話ボックスの上で見張ってるコナン君カッコよすぎだけどどうやってのぼったの?とか、いろいろあります。
被害者はダメ男だったらしく(弟には寄生虫と呼ばれていた)、働いていない感じでした。そうなると、あのまま座らせておいても誰も気付かなかったかもしれません。お腐りになられて匂う…という問題はありますが、一軒家でしたし、裏手は川なので、なんとかなるかもしれません。
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